11月4日、中々山集落と剣竜峡を結ぶ、林道新発田南部線をドライブしてきました。
一番標高の高い地点で約470m。
飯豊連峰を眺望できる箇所も何ヶ所かあり、そこから飯豊の写真を撮るのが目的です。
紅葉もまっ盛りでいい感じ。
そして、峠に差し掛かるとサプライズが待っていました。
よく見ると、ダブルレインボーです。
左半分はすぐ消えてしまいましたが、右側のアーチは10分以上見えていました。
右側のアーチの根元は内ノ倉ダム。
シグマの超望遠ズームで撮ってみました。
虹のアップを撮るのは初めてです。
左の白銀の山は、飯豊連峰の最高峰・大日岳(2128m)と西大日岳(2092m)。
ここからは二王子山の山小屋もよく見えます。
(上の写真はトリミングしています。)
昨日の続きですが、最後に弁天潟風致公園(聖籠町)へ立ち寄ってみました。
ここも全面的に凍っているようです。
にいがた観光ナビのサイトには、毎年200羽以上飛来しているとありますが、その半分くらいしかいないのでは。
空気の透明度がよほど高いのか、撮って出しの写真はまるでモノクロのような、ニュートラルグレーの色彩でした。
大気光が発生していたようで、暗部を持ち上げるとわずかに紫がかった筋状の雲が現れました。
2枚目の写真はオリオン座を入れてみたもの。
拡散系フィルターがなかったのでノーフィルターの固定撮影ですが、こういう状況ではやはり恒星を目立ちさせたいです。
ちなみに、左端に月があります。
日付けは変わって、2月2日の夕方です。
以前から目を付けていたポイントなのですが、思ったより白鳥の数は少なかったです。
ここは川が氷結していないし、白鳥たちにとってはなかなかいい環境だと思うのですが・・・
瓢湖の白鳥たちに教えてあげたいですね。
3日、二王子山を望む素敵な展望地を発見。
夜、薄明終了の頃を見計らって再度訪れてみました。
ちょっと山頂部が山桜に隠されてしまっています。
でも、試写してみるとそれほど美しい地形ではないですね。
すぐさま、近くにある本命のポイントへ移動。
場所は舟山の近くです。
2枚とも、8秒前後の固定撮影です(プロソフトンA使用)。
ステラでシュミレーションしてみると、ぎりぎり三列星雲の辺りからアルビレオにかけての天の川が画面中央に横たわるはず。
上の写真の画角は29mmですが、18mmで撮ると前述の天の川がいい感じで入ってきそうです。
29mmだと天の川の派手な部分が入らないので、単なるもやもやが山並みを覆う感じになり、あまり見栄えはしないと思います。
この場所からだと、山麓の集落の外灯の影響は一切受けないので、そういう観点からも穴場かもしれません。
ちなみに2枚目の写真には、へびつかい座、ヘルクレス座の一部が写っています。
とても地味な領域です。
それにしても、昨夜はいい星空でした。
旧朝日村のHGへ行ってきたのですが、近年稀に見るコントラストの強い天の川を拝むことができました。
じっくり画像処理してみたいので、アップするまでもう数日かかりそうです。
”一本桜”と形容したくなるような桜の大木が、新発田市の山中にあります。
ところが近年、その木は枯れてしまい、少なくとも2年間は咲かなかったと思います。
その土地の持ち主がなんとかその木を蘇らせようと、いろいろ努力していたのを間接的に知っていました。
午後から快晴になった13日、その木が立つ棚田をふと訪れてみたのですが、遠目にその木がピンクに色づいているのが見えました。
奇跡です。
桜が開花しました。
しかも、ここは標高約170mあります。
新発田城の桜は昨日辺りからやっと満開になりましたが、郊外の五十公野公園の桜を初め、まだまだ平野部の桜は咲き始めたばかり。
もちろん二王子山麓など、標高50m以上の地域ではまだつぼみです。
大峰山の山桜でさえ全く咲いていないというのに、やはり奇跡としか言いようがありません。
それにしても、なんという美しさ。
すごいオーラがあります。
月が昇る直前に、夜再び来てみました。
13日の薄明終了は19時49分、月の出が20時5分です。
薄明終了直後に追尾で星の写真を撮り、月が稜線から顔を出したら固定撮影で桜を撮ろうという作戦です。
桜の木の背後の稜線に、ちょうどオリオンが沈もうとしていました。
19時52分撮影なので薄明は終わっているのですが、新潟平野の光害はやはり強烈です。
2分の露出では、オリオンループは写るはずもなく。
バラ星雲の存在はよくわかりますが。
固定も追尾も、様々なISOとシャッタースピードの組み合わせで撮りました。
そして、改めて桜星景は(LED灯などの照明を使わないのであれば)多少なりとも月明かりがないと、桜の花びらの情感を描出するのは不可能であることを認識しました。
上の写真は20秒の固定撮影、1枚モノです。
結局この絵が一番現場の雰囲気に近かった。
これだけ木に近づくと、ぼくの技術では木の枝に完璧にマスクをかけるのは無理です。
背景に天の川があるわけでもなし、地味な星空ですから、新星景ライクな絵作りはあきらめた次第。
一般的に山間部の桜は、場所によってはGW前半にずれこむところもあると思います。
となると次の新月期は、撮影のバリエーションが増えそうですね。
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