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カテゴリー「クリスタルボウル」の4件の記事

2016年2月 1日 (月)

(続)クリアクオーツ・クリスタルボウルのススメ

何も混ざりものがないクリアタイプのクリスタルボウル(もしくは、ほぼ入手不可能となりましたが、ウルトラライトタイプのそれ)をお勧めする、価格以外のもう一つの理由があります。
クリスタルボウルは、もちろん混ざりものの物質にもよるのですが、混ぜ物をすれば音が低くなる傾向があります。
あとでその証拠をご覧に入れますが、同じ音階同じサイズで、例えば7インチでGのボウルを作るとしましょう。確実に混ぜ物をしない方が、つまりクリアタイプのボウルの方が薄く作ることができるのです。
その利点は、叩き弾きした際の音の伸びに現れます。
ただし、回し弾きする際は必ずしも長所とはならないのですが。
あまりに薄いと壁が振動しやすくなり、結果ビビリ音が発生しやすくなるためです。
ぼく自身アルケミータイプのボウルは持っていますし、それなりに気に入っています。
しかしながら、それはそこに使われているパワーストーンの効果を信奉しているためではなく、単に欲しかったピッチの音階のボウルだったため、色合いに惹かれたせいという理由によるものです。
アルケミーボウルはクリアボウルに比べ、特に音色に秀でているとは思いません。
複数の物質を混入させたものなどは陶器として美術品的な美しさがあるものがありますし、その価値は認めますが・・・

さて、薄さの件について検証してみます。
クリスタルトーンズ社の販売店のことをテンプルと称しますが、シャスタ山の麓に同社の重要なテンプルがあります。
そのお店がYouTube上に、なんと100個近くのアルケミーボウルのサンプル音をアップしているのです。
ただし、それらは全て回し弾きしたときの音だけなので、ボウルの個性はあまりわかりません。
回し弾きすると倍音が平坦化され、基音が強調されるので、どれも同じような音質になってしまうからです。
ただ、どれも素晴らしい音ではあります。
9インチ以上の大きなサイズのボウルが多数アップされていますが、それらの実音を聞く機会はまずないため(昨年暮れ、東京のマニマナさんへ行きましたが、恐れ多くて大きなボウルには触れる勇気がなく(^^;)8インチ以下のボウルだけ試奏させてもらった)、この動画群は貴重です。
どのボウルもサスティンがえらく長いですが、これについては注意点がひとつあります。
買ったときに付いてくる黒のゴム製Oリングではなく、音の伸びが30-50%向上するシリコンゴム製のOリングが使われている点です。
実は、ぼくも全てのOリングをシリコン製のそれに置き換えています。
先日紹介したまがりさんのところでも販売していますし、ネットで探せばいくらでも工業製品のそれがヒットするので、それらを買えば非常に安く入手できます。
ということで、ぼくが持っているクリアタイプのボウルと同じサイズ、同じ音階のボウルをMt.Shastaのテンプルの動画から探し出し、比較してみました。
ボウルの厚みに着目してください。

(例1)7インチ 4th F
アルケミーボウル(Charcoal Clear Alchemy)
カリスキ製クリアボウル

Img_2389p

*クリスタルトーンズ社の場合、6.1から7.0インチまでのボウルが7インチとして販売されています。そのため、かなり実寸には個体差があります。
基本的には他社も同様のコンセプトで販売されていると思われますが、CT社よりは大きめのボウルが多いです。ちなみに、上掲のカリスキ製クリアの実寸は6.75インチです(写真のボウル)。

(例2)7インチ 4th G
アルケミーボウル(Chrysoprase Alchemy)
カリスキ製クリアボウル

*ラウンド底のせいもありますが、このカリスキの7インチ、それほど音のサスティンは長くありません。もう一つ、一口にクリアと言っても、実際にはクリスタルトーンズ社で言うところのOptically Clearと、普通のClear Quarzがあります。
現在クリスタルトーンズ社ではOPクリアは製造していません。アルケミーでは、たまにOPクリアの名が付いたものが見受けられますが。
さて、ここで取り上げたカリスキの7インチのGは、OPクリアメインのカリスキにしては珍しく普通のクリアです。
やや磨りガラスのような質感があり、OPクリアと比較すると透明度において劣ります。
音のサスティンについても、OPクリアよりわずかながら劣る傾向があるようです。
記事のタイトルに、"クリアクオーツのススメ"と書いていますが、厳密に言えば"OPクリアのススメ"となります。

(例3)8インチ 4th E
アルケミーボウル(Anchi Alchemy)
アルケミーボウル(Azeztullite Alchemy)
Crystal Vibes製クリアボウル

*アルケミーは2つサンプルを用意しました。
アゼツライトは純粋な水晶なので、他の音階のそれも含め、CT社のアルケミーの中では比較的薄いボウルが多いです。
音質も素晴らしく、実際昨年東京のマニマナさんへ試奏しに行ったとき、最も気に入ったのがアゼツライトでした。
A#とGの音でいろいろ試奏したのですが、アゼツライトが最も音の伸びがよく、同じ音階でも倍音の高さが高かったのです。
ローズクオーツが次点。水晶系のボウルはどれもまあまあよかったです。
他のパワーストーンやメタルが混ざったボウルは、やはり音の伸びに於いて劣ると感じました。
ここに挙げた例でも、Anchiよりは(これも水晶なのですが、かなり不純物を多く含有しているものと思われます)Azeztulliteの方がベールが一枚取れたような、クリアなサウンドを奏でています。
ぼくのクリアと比べても、極めてよく似た音質。

ということで、純粋に音質の観点からみると、特に叩き弾きした場合にはクリアタイプの方がより深みのある、含まれる倍音がより高い音(これ重要)を奏でてくれる傾向があると思います。
今までアルケミーボウルしか弾いたことのない方に、ぜひピュアなクリアボウルを弾いてみられることをお勧めします。

2016年1月30日 (土)

クリアクオーツ・クリスタルボウルのススメ

フロステッド(クラシック)タイプのクリスタルボウルを第一世代とすれば、クリアタイプのクリスタルボウルは第二世代に該当します。
この辺の歴史については、クリスタルボウルの演奏者として活躍していらっしゃるまがりさんのサイトが詳しいので、そちらを参照してください。
現在、日本語で書かれているクリスタルボウル関連のサイトではもっともバランスが取れており、スピに偏っていない正確な情報を伝えている希有なサイトです。
まがりさんも言うように、クリアクオーツのボウルと、それと姉妹関係に当たるウルトラライトのボウルこそがクリスタルボウルの王道。
そこに金属や鉱物を混入させたボウルをクリスタルトーンズ社では第三世代と称していますが、純粋に音響工学的に見ると第二世代のそれに比べて音質的に向上しているわけではありません。
第三世代というより、あくまで第二世代のバリエーションと捉える方が健全です。
ところが、同社では最近クリアボウルとウルトラライトボウルの製造を中止し、アルケミーボウルのみを生産するようになったみたいです。
まがりさんからそのような情報を仕入れたぼくは、ちょうど欲しい音階のボウルがあったので試しに同社に問い合わせてみたところ(昨年11月の話)、やはり在庫はひとつもないと言われました。
社の方針に対して外野がとやかくいう筋合いはないので、それについての感想を述べることは控えます。
アルケミーボウルは安いものでも、クリアボウルの2倍はしますし、高いものでは4~5倍にもなります。
フロステッドに比べて1個のボウルで複数の倍音を含むことが多いので、1個でもリッチな音を満喫できるのは事実。
しかし、1万円台で買える格安のフロストボウルを、音響効果を考慮して、例えばパーフェクトピッチでFとAを買ったとします。
この2個を同時に鳴らしたときの音の響きの豊かさは、決してアルケミーボウル単体のそれに負けません。
1個10万円以上するアルケミーボウルしか販売されなくなった今、クリスタルボウルファンの裾野が狭まっていくことを懸念する次第です。
整理すると、第一世代(フロステッド)と第二世代(クリアorウルトラライト)の違いは、音のサスティンの長さ、倍音の豊かさ、ボウルの厚みなどです。
一方、第二世代のボウルと第三世代(アルケミー)の間に、本質的な音質の差はありません。
アルケミーは見た目がきれいですが、よく見ると気泡が多数入っていたりと雑な焼き方のものも多いです。
また、特に鉄やチタンが混入したものは独特のメタルチックな響きがあるので、そこが個人的には(その日の気分によっては)耳障りだったりします。
パワーストーンの性格をボウルに加味するのはセールス的にはアリだと思いますが、モース硬度の低い鉱物や、毒性の確認されているメタルを混ぜ合わせるのはどうなのかなと思います。
ぼくは昨日、同社のアルケミーボウルを一個紹介しましたが(モルガナイト)、半音違いのカリスキ製クリアボウルに比べると、音の伸びにおいても倍音の豊かさにおいても負けているのです。
決してモルガナイトも悪くないのですが、1/4の価格で買えるカリスキのクリアボウルの方がよりリッチに響きます。
クリアとウルトラライトを比較すると、やはりウルトラライトの方がやや優しい響きがするようです。一方、クリアはその響きに凛とした佇まいがあります。この辺は好みですが。
現実問題、クリアタイプのボウルはアメリカの老舗・カリスキ製や中国製などネットを通じて購入可能ですが、ウルトラライトは購入不可能となりました。
正確に言うと、のちに紹介するあわうみさんで同名のボウルを扱っていますが、この中国製ウルトラライト(ぼくも買ったことがあります)、ちょっと硬い音で、音質的には元祖ウルトラライトは大きな隔たりがあると言わざるを得ません。
なので、一押しはクリアタイプのボウル。
その入手先を紹介しようというのが、今回の記事の目的です。

(1) Silver Sky Imports
クリアボウルの在庫が豊富で、サイズも揃っています。ただ、1年のうち入荷する回数は限られているので、購入するタイミングによっては在庫が少なくなっている場合もあります。
クリアボウルは中国製と思われますが、CT社やカリスキ製クリアボウルと比べてなんら遜色ありません。付属するマレットがCT社のそれより一回り短く、購入するボウルの大きさによっては小さく感じるかもしれません。
在庫のボウル全ての回し弾きしたときのサンプル音を聞くことができ、ボウルの厚みもコンマ㎜単位で表示されています。
それらをデータベース化すると、ボウルの音階とサイズ・厚さとの関係が見えてきます。
このショップからは既に7個のクリアボウルを購入していますが、品質的には全く問題がありません。
クリスタルボウルはサイズと厚みが異なれば、音の伸びやサスティンは変わってきます。
なので、同じ直径、同じ厚さ、同じ音階で揃えた上でないと正確な比較はできません。
手持ちのボウルの中ではカリスキの9インチA#が一番素晴らしい音色なのですが、以上の理由から、だからといってカリスキがNo.1だとかは思わないようにしています。
同様に、今は製造休止となったクリスタルトーンズ社のクリアボウルと比べてどうのこうのというコメントも避けたい。
さて、カリスキは現在クリアボウルは9インチまでのそれしか作っていないのですが、Silver Sky Importsさんでは12インチまでのボウルが販売されています。
ワンランク大きなクリアボウルを狙っている方に、是非お勧めしたいショップです。

(2)あわうみ
滋賀県大津市あるショップ。2015年から特にクリアボウルの拡充に力を入れ始め、貴重なカリスキ製クリアボウルを入手できる唯一のショップです。
メーカーから届いたボウルを、電子チューナーで改めて測定した基音と倍音をオクターブも含めてHPに記載しており、非常に良心的。
昨年から一気に在庫も増え、ぼく自身もっとも頼りにしているショップです。
希望の音階やピッチ、サイズを伝えるとメーカーに問い合わせてくれるので、希望の音階のボウルが在庫になかった場合でも、問い合わせてみるといいでしょう。
カリスキはHPを持っていますが、それによるとホールセールしかしていないみたいなので、おいそれと入手できません。
まさに、あわうみさんは救世主。
まがりさんがリポートしているように、あわうみさんで扱っている中国製クリアボウルの音質も非常にいいとのことなので、ぼくも機会があれば購入してみたいと考えています。
ちなみに、店主の筒井さんは民族楽器や倍音楽器に対する造詣も深く、扱っている製品はどれも良質なものばかりなので、安心して買い物ができます。

(3)Ali Express
中国の財閥・アリババグループがやっているショッピングサイトです。フロストメインですが、クリアもあります。
価格的には最も安いですが、ぼくはまだ購入したことがありません。
正確なピッチは表示されていませんが、一部の業者出品のボウルにはPerfect Pitchの表示のボウルがあるので、買うならそれがいいでしょう。
ただし、写真で見ると薄いボウルが多いので、第三オクターブのボウルが多いかもしれません。第四オクターブの音ににこだわる人はあらかじめ問い合わせた方がいいでしょう。
フロストには色の付いたボウルもあり、チャクラカラーに合わせて揃えるのもいいかもしれません。
ただし、フロストにはPerfect Pitchのボウルがないみたいなので、いざ7音階揃えても、音の高さはちぐはぐになる可能性大です。
以前はあわうみさんでもこのようなカラフルなボウルを売っていましたが、現在は在庫がありません。

(4)Sound Travels
イギリスのショップです。どこのメーカー製かはわからないのですが、クリアボウルの在庫があります。あと、ドイツのメーカー(Sound Galaxies)とクリスタルトーンズ社のボウルも扱っています。

他にも2~3ありますが、それらはスルーさせて頂きます。
Sound Travelsさんで購入可能なMade in GermanyのSound Galaxies製クリスタルボウル、価格はアルケミー並みに高いですが、写真で見る限りにおいては質感は非常に高そう。
どなたか人柱になってください(笑)。
最後に、カリスキ製クリアボウルと、Crystal Vibvesブランドのもう一つの主力商品・Empyrean bowlの実音を紹介します。

(a)9インチ カリスキ製クリア 3rd A#+15
YouTubeでの実音はコチラ

Img_2524

ちなみに、昨日アップした10インチのクリアボウルは、Crystal Vibesブランドのそれです。
9インチのこちらカリスキ製クリアボウルの方が深みのある音質ですが、サイズと厚みを厳密に一致させた上で比較しないと公正な判断はできません。
中国製クリアもいい音です。
繰り返しますが、7インチなら7インチというサイズのボウルがあるとして、音階を無視すればそのサイズでベストな鳴り方をする厚さがあるはずなのです。
ところが、メーカー側ではできるだけ同サイズでドからシまで揃えたいわけで、厚みを変えることによって様々な音階を生み出します。
となってくると、同じ7インチでもサスティンの長さにおいて長短の個体差が生まれます。
一例を挙げれば、9インチのボウルでしたら3rdオクターブのFぐらいから上、4thオクターブのBぐらいまでの製品がみられますが、おいしい範囲は3rd Aから4th Gまででしょうか。
3rd Gになるとボウルがかなり薄くなるので、回し弾きしたときにビビリ音が出やすくなります。
また9インチで4th AやBを作ろうとすると極端に厚くなってしまい、サスティンが短くなるので、A~Bの音階は3rdオクターブで制作されているケースがほとんどです(元々厚みのあるフロステッドには当てはまりません。あくまで、クリアやウルトラライト、及びそれらをベースとしたアルケミーボウルの話)。

(b)10インチ Empyrean 4th C+10
YouTubeでの実音はコチラ

Img_2528

Silver Sky Importsさんにおける商品説明によると、Empyrean Bowlは革新的な手法で焼いた、フロステッドの進化形のボウルだそうです。素材の純度も従来より高めたとか。
外側の表面がざら浮いているフロステッドとは異なり、外も内もつるつるです。
色合いはフロステッドとほぼ同様、ウルトラライトよりは白の純度が高くありません。
サスティンも倍音もフロステッドよりは上を行きますが、ウルトラライトには負けます。
また、肉厚もフロステッドと同じレベルです。
選ぶ際は厚みが4mm前後のものをお勧めします。もちろんサイズにもよるのですが、あまり厚みがあると音のサスティンが悪くなります。
また、Crystal Vibesブランドのアルケミーボウルでは、一部Empyreanをベースとしているものがあり、そちらはお勧めできません。
サンプル音を聞いてもらうとわかるように、サスティンが極端に短いものが多いからです。
実際、ぼくは一昨年このタイプのボウルを買ったことがありますが(9inch GのSmokey Quarts Empyrean)、あまりにサスティンが短かったので返品しました。
当時、フロストで同サイズ同音階のボウルを持っていたのですが、それと比べても短かったので。
このショップは膨大な商品数を抱えるが故に、たまにははずれのボウルにも行き当たりますが、無条件で返品や交換を受け入れてくれる点はさすがですね。
Empreanは回し弾きがしやすいボウル。音が比較的割れにくいので、かなりボリュームを上げてもOK。
Perfect Pitchのボウルも入手しやすく、価格的にも値頃感大。
CT社のアルケミーで10インチを買った日には、安いものでも20万はしますから。
Empyreanはクリアの次にお勧めのボウルですが、クリアとの品質の差が少なからずある点はご留意ください。

※2016/02/10追記 : 鈴木さんのショップ(天使の樹)に、ウルトラライトとセラピューティッククリアのボウルが数個入荷しました。まだ細々と制作しているようですね。よかったよかった。

 

2016年1月29日 (金)

クリスタルボウルの基音について

クリスタルボウルの販売サイトを覗いてみると、C-20のように音階が表示されています。
これはド(マイナス20セント)の意。
ほとんどのショップでは、それがどのオクターブに属する音であるかの情報までは表示していません。慣れればサイズと音階によってある程度の予測は付くのですが、不安ならショップの人に確認してみることをお勧めします。
一般的には第4オクターブの音が多いです。
さて表題の基音についてですが、これはどのように定められているのでしょう。
メーカーの人に直接確認したわけではないのですが、おそらく回し弾きしたときに電子チューナー(クロマティックチューナー)が表示するそれを読み取って決めているのではないかと思われます。
国内のサイトでは販売しているボウルの実音をサイト上で公開しているところはありませんが、海外ではあります。
CRYSTAL VIBESブランドのボウルを扱うSilver Sky Importsさんがそれ。
実に数百個に及ぶクリスタルボウルの実音全てが公開されているのです。
ただし、全て回し弾きしたときの音だけですが。
PCのスピーカーに電子チューナーを当ててみると、ほぼその数値を示すのがわかります(ケアレスミスだと思うのですが、結構間違いもあります。音階そのものが違うみたいな)。
このショップからぼくは多数のボウルを購入しており、その都度電子チューナーで測定していますが、ほぼ±5の範囲の誤差に収まります。もちろん、国内のショップからもクリスタルトーンズ社などのボウルも購入しており、こちらも同様の結果でした。
国内のショップで試し弾きされた方なら経験あるかと思うのですが、全く同じ音階、同じセント数で表示されているボウルを同時叩いたとき、音の高さが違って聞こえる場合があります。
倍音成分が違うとはいえ、その分を差し引いて考えてもかなり違って聞こえるのでなんでかなあ、とぼく自身疑問に思ってきました。
昨年秋にPCに周波数解析ソフトを入れ、そのソフトで音を視覚化してみたらその理由がわかりました。
この手のソフトは多数ありますが、ぼくが使っているのはフリーソフトのWave Spectraです。
iPhoneをお使いの方であれば、さらに使い勝手のよいiAnalyzerという優秀なアプリもあります。(このソフトは、チベタンシンギングボウルなどを主に扱うTARA HARMONYさんの店主から教えてもらいました。Iさん、ありがとうございました。)
さて、実験です。

Img_2362p

まずは上の写真のクリスタルボウルで試してみましょう。
これはアメリカの老舗・カリスキ製7インチのクリアタイプのクリスタルボウルで、音階は第4オクターブのG(ソ)+5。
YouTubeに実音をアップしておきましたので、興味のある方は視聴してみてください。

7g0a

7g0b

1枚目のグラフが、ボウルを叩いたときのもの。2枚目が回し弾きに移行したときのもの。
もっとも強く出ている音がグラフの左端に表示されています。この場合は398.4ヘルツとななっています。
カーソルを波形の頂点に合わせることでも、その数値を読み取ることが可能。
これを基音と呼びます。398.4=4th G+28となります。
主な倍音成分は1055.1。(=6th C+14)
回し弾きに移行すると基音のみが上方へ拡大し(音量が上がる)、そこから上のぎざぎざは平坦化されることがおわかりになると思います。
この場合、基音の周波数は変化することはありません。
回し弾きしているときに電子チューナーをかざしてみると、G±0となりました。
メーカー公称値と5セントだけ誤差がありますがそこはおいといて、基音とは30セント近くずれています。
電子チューナーでは総体としての音を判別しているのでこのような差が生じるわけですが、これが同じメーカー公称値のボウル同士でも、音の高さが違って聞こえる場合があることの原因です。
基音は必ずしも回し弾きしたときに電子チューナーをかざしたときのそれと一致しないのです。
ぼくが所有している十数個のクリスタルボウル全てで統計を取ってみたのが、次の表です。

Img_2518

赤はメーカー公称値の音階、その上がWave Spectraで測定した基音の音階です。
面白いことに、回し弾きした時の音(メーカー公称値)と基音の差は、ボウルによって上にずれていたり下にずれていたり様々。
おおむね±30の差があるようです。
30セント違えば、普通の音感を持っている人だったら音の高さの違いに気づくと思います。
これがボウル選びの面白さであり、実際に弾いてみないとわからない部分でもあるのです。
参考までにあと2個のボウルの実例を挙げておきます。

(1)10インチ クリア・クリスタルボウル 3rd A+20
YouTubeにアップした実音はコチラ

Img_2523_a10

メーカー公称値:A+20、基音の測定値:A+47

10a20a

叩き弾きのときのグラフ。

10a20b

回し弾きに移行したときのグラフ。

(2)クリスタルトーンズ社 モルガナイト・アルケミー・クリスタルボウル 4th F#+20
YouTubeにアップした実音はコチラ

Img_2519

メーカー公称値:F#+20、基音の測定値:F#+32

8f20a

叩き弾きの時のグラフ。

8f20b

回し弾きに移行したときのグラフ。

他に、分析してわかったこと。
CT社のアルケミーボウルのように、グラフの右端で鋭く音が立ち上がっている場合も多くあります(アルケミーだからではありません、念のため。フロストでも生じる現象です)。
上のF#のボウルの例だと、16720ヘルツを示しています。
人間の可聴域は20 ~ 20,000ヘルツと言われていますが、実際にはほとんどの大人は15,000ヘルツまでしか聞き取れません。
また、ハイレゾで録音してもYouTubeにアップした時点で16,000ヘルツ以上はカットされるらしいので、ネット上の音を聞いても生の音の響きとは大きな差があります。
人間は皮膚でも音を吸収しており、それが可聴域外の高い周波数の音に快感を感じる原因のひとつ。
なので、YouTubeの音質は限界があるという点、ご承知おき下さい。



2013年10月 1日 (火)

グランドマザー

最近、始めたことがあります。それは”静物星景”。
もう2回くらいトライ&エラーを繰り返してきているのですが、やっと思うような作品が撮れました。

Img_3304_10p1

Img_3318

EOS60Da + SIGMA18-35mm F1.8 EX DC HSM (18mm)

場所は胎内平の芝生広場(9月29日、19時50分頃撮影)。
このクリスタルボウルはグランドマザーとネーミングされており、クリアクオーツの中に鉄とチタンが混入されています。メーカー(クリスタルトーンズ社)のキャッチコピーによると、このボウルは聖なる女性性を象徴するとか。
クリアタイプのボウルに比べ、やや金属質な響きがするところが気に入っています。
あれこれ鳴らして遊んでいたら、タイミングよく流れ星が写ってくれました。聞いているよと、こちらに合図を送るかのように。
まだまだクリスタルボウルはマイナーですし、聞いたことのない人がほとんどでしょう。
You Tubeに音をアップしましたので、興味のある方は聞いてみて下さい(長さは1分30秒です)。

*音のファイルを写真の下に貼り付けたかったのですが、それはココログではできないみたいですね。ビデオで作品化する場合は、もう少しコンセプトを煮詰める必要がありそうです。

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