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カテゴリー「ホタル2018(新発田市)」の20件の記事

2018年10月19日 (金)

大峰山山麓のクロマドボタル

二王子山麓や五頭山麓では広くクロマドボタルが棲息していることを確認しました。
残るは櫛形山脈のみ。
ということで19日、菅谷から馬越林道に入り、大峰山登山口を目指しました。
しかしながら、曇っているとはいえ、半月より大きくなった月の影響で思ったより空が明るく、あんまり見られないかもしれません。
今までの経験則からいうと、おそらくクロマドボタルはヘイケやゲンジ以上に真っ暗な空間を好むような気がするからです。
登山口の手前の林道沿いにはいませんでした。
もっとも、このあたりはそれほど両側に山が迫っているわけではないので、月明かりの影響を受けやすく、かなり明るいのです。
そこで、登山口から登山道を50~60m登り、よさそうな地形を探してみました。
歩いてすぐ、ぼくのイメージする理想の環境であることを実感。
左手に小沢が流れているし、周囲の植生も何がどうとは言えないのですがいい感じ。

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中央やや左手に1匹。
ピクセル等倍で見ると、他にも1匹写っていました。

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中央に1匹。
ピクセル等倍で見ると、上の写真同様他にも1匹写っていました。

クロマドボタルは小沢沿いの薮のそこかしこにいました。
しかしながら5秒光ったかと思うとその後は数分間光らなくなり、なかなか連続発光している個体を見つけることができませんでした。
このあたり、月明かりの影響なのかもしれません。
肉眼で目視した数は6~7匹でしょうか、小沢沿い5~6mの区間で。
新発田市民としては、五十公野山にもいるかどうか確認したいところですが、月齢がよくありません。
来年の課題ですね。

2018年10月18日 (木)

月夜の剣竜峡・山の神神社

18日、五頭山麓へクロマドボタルを探しに行ってきました。
今まで見つけた生息地はどこも標高100m以上~200mから300mが主~だったけど、この日行った場所は標高70mしかありません。
ここはヘイケボタルやゲンジボタルがたくさんいる穴場で、訪れる人は皆無。
環境的になんとなくクロマドボタルもいるのではないかと思い、五頭山麓はまだ未開拓だったので訪れてみたのです。

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EOS 6D MarkII + SIGMA 24mm F1.4 DG
ISO5000、F2.5、30秒X25枚 (比較明合成)

ところが目を付けていた場所には10m間隔で1匹いるかどうかといったところで、しかもブッシュの奥の方にいるので写真に撮っても写るかどうかというところ。
こちらはあきらめ、林道沿いを歩いていたら道路脇に1~2匹光っているのが目に止まりました。
普通はブッシュの中にいるのでs、葉っぱの影に隠れたりしてなかなかくっきりと写らないのですが、珍しくこの個体は道路の上をもぞもぞうごめいていたので、見た目にもヘイケボタルと変わらないくらいの輝度がありました。
ただし、ピントは無限遠にしたままなので、ピントは合っていません。
赤色LEDのヘッドライトを点けて歩いていたのですが、ヘッドライトの光が当たると以後3~4分は光らなくなるようなのです。
なので、無限遠のままでの撮影。
ある程度離れて撮ったのですが、離れ方が足りなかった・・・
APS-C機ならこれくらの距離を保てば無限遠でもピントが来るのですが。
ピクセル等倍で見ると、明るい奴の他に3匹写っていることがわかりました。
ただしこの林道、どこにでもいるわけではなく、これは貴重な邂逅でした。

次に、五頭山麓でもう1箇所訪れてみたい場所があったので、そこへ移動。
剣竜峡です。
橋を渡った奥に鎮座する山の神神社が個人的にお気に入りなのだけど、背後に小沢が流れているし、意外とここにもクロマドボタルがいるのではないかと。
しかし、クロマドボタルはいませんでした。
周囲の林道や登山道も少し探してみたけど、収穫ゼロ。
もっとも、月が出ており、雲もほとんどなくかなり明るかったため、そのせいもあるかもしれません。

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EOS 6D MarkII + SIGMA 24mm F1.4 DG
ISO2000、F2.8、2分30秒 

2018年10月 9日 (火)

10月8日の星空

新発田市郊外のお気に入りのスポットへ。
薄明終了直後に到着。
そのときは満天の星空で、久々の追尾撮影の準備をし、やる気満々でした。
しかしながら、機材をセッティングしている間にどんどん薄雲が流れてきて、あわてて固定撮影で垂直に立ち上がった天の川へレンズを向けました。

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新発田市や新潟市の光害が右側に迫っているけど、なんとか絵になります。
続けて、反対側の方角にもレンズを向けてみました。

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まだスバルも昇ってきていないので地味な星空だけど、なぜか心惹かれるものがあります。
買ったばかりの賞月観星・Pleasing HR 6.5x32 WPであちこち眺めていると、時間があっという間に過ぎていきます。
(余談ながらこの双眼鏡、星見には最高です!光学性能の良い、広視野の低倍率機って、ありそうでないのです。)

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帰りに200~300m離れた林道を歩き回り、クロマドボタルを探してみました。
すると、いますいます。
各ポイント1~2匹なのですが、結構広い範囲に棲息しているようです。

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この辺りの標高は約200m。
さらに二王子山麓へ移動し、もっと標高の低い林道も探してみましたが、こちらは見つけることができませんでした。
もっとも、二王子山麓に着いた時は22時になろうとしていたので、時間帯も関係しているかもしれません。
クロマドボタルの幼虫の発光は、普通の蛍の成虫のそれと同じように、薄明終了の前後だけ続くのか、それとも深夜でも発光が見られるのか、謎に包まれています。

2018年10月 8日 (月)

東赤谷の星空

昔JR赤谷線があったころ、最終駅が東赤谷でした。
滝谷森林公園が東赤谷テリトリーに属するかと思います。
個人的には東赤谷という地名に子供の頃からなじんでいるので、タイトルに東赤谷という地名を使いました。
7日は加治川治水ダム手前の橋のたもとから、滝谷森林公園入り口の辺りまで2~3箇所で写真を撮りました。
昨日アップしたクロマドボタルの写真に続き、今日はそれらの場所で撮った星景写真をアップします。

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現地へ着くやいなや、薄雲が流れ始めました。
今回もポタ赤は使わず、6~7秒の固定撮影複数枚をSequatorで合体させる方式。
道路の左脇には旧赤谷鉱山で使われたトロッコ列車の鉄橋が残っており、それを入れてフレーミングしてみました。
しかしながらこの地は新潟県内でもトップクラスの暗さなので、月明かりの力を借りるか、薄明終了前に撮るかしないと、ISO6400で3分露出かけようが鉄橋を描出することは不可能です。
星空部は6秒露出ですが、鉄橋を描出するために3分露出の画像を地上風景用に1枚撮り、それを合体させています。しかしそれとて強引に画像処理で暗部を持ち上げないと使い物にならず、新月期の谷間での撮影は本当に困難を極めます。
この写真はコンポ枚数25枚ですが、多少雲があってもSequatorはきれいに合成してくれました。

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別アングルから鉄橋を入れて写したものです。
紅葉が始まったらきれいでしょうね。
かろうじてカシオペアが視認できます。

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谷間から見上げる白鳥座。
こっち方面は新発田市から新潟市にかけての平野部が控えているので、雲のある時はやや光害が感じられます。
それでもなお、白鳥座のコントラストの高さ、星の先鋭度はたいしたもの。
こちらの画像は1枚モノです。
一応20枚撮ったのですが、雲の感じなどワンショット画像の方が見た目に近く好ましいので、20枚コンポ画像はボツにしました。

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滝谷森林公園入り口近くの道路脇から、焼峰山にレンズを向けてみました。
流れ星一閃。

2018年10月 7日 (日)

神秘のクロマドボタル

昨日見たホタルはクロマドホタルの幼虫らしいことがわかりました。
おそらく、先月二王子神社の境内で見たホタルもそれです。
雑木林に広く棲息するホタルですが、成虫は夜間発光しないため知名度は低いのだそう。
しかしながら幼虫は活発に発光し、秋になっても光り続けることが多いことから秋ホタルと呼ばれることもあるとか。
発光間隔は、たまに消灯をはさむものの基本連続光で、一定間隔で点滅を繰り返す他のホタルと明確な差異があります。
奇しくも天体写真愛好家のeclさんが同じ日に中越地方でクロマドボタルの発光を写真に写し、ブログにアップされていました。

ぼくは7日も前日と同じ場所へ出撃しました。
この日も同じような場所で、淡く光るクロマドボタルの幼虫を見ることができました。

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少なくとも5匹写っています。

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上の小さな光は蛍の光ではなく、ダムサイトの外灯が樹木の隙間から見えているもの。
写っているホタルは1匹です。

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こちらはかなり写っています。7~8匹くらい?
クロマドボタルの幼虫がなぜ発光するのかは謎だそうです。
生息地が雑木林なので、探せばあちこちにいるかもしれません。
新しい探求の楽しみが増えました。
近年は晴天率が落ちてきているし、星見に行けない時はクロマドボタルを探しに行くのも一興かも。

2018年10月 6日 (土)

10月のホタル

10月6日、新発田市は夕方からよく晴れました。
台風が来る直前なので、漁師さんはさすがに今日は休むだろうということで、日本海に沈む天の川を撮りに弥彦山か笹川流れのどちらかへ行く予定でした。
漁り火のない海を背景にした星景写真を撮る機会はそうそうないですから。
しかし、午後になったらどっちの方面も雲が湧いてきて、結局五頭山から二王子山にかけての山間部が一番雲が少なかったので、二王子山方面へ行くことに決定。
出かけた先は加治川治水ダム手前の橋のたもと。
昨年8月27日の記事の場所です。
到着してすぐ全天の2/3が薄雲に覆われたのですが、20時半になると雲が消えてきました。
何枚か星景写真を撮ったわけですが、この日の最大のサプライズはホタルを目撃したことでした。
道路脇の草むらにいるわいるわ、10匹は見ました。
もちろん飛んでいるわけではなく、こないだ二王子神社境内で目撃したホタルのように、茂みの奥で静かに光っているだけなのですが、数が多いことに驚愕。

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EOS 6D Mark II + SIGMA 14-24mm F2.8 DG (20mm)
ISO10000~12800, F2.8, 30秒X3~4枚(比較明合成・共通)

どのカットもホタルが2匹ずつ写っています。
といっても、この解像度では1匹はわかっても、2匹目はどれだかわからないかもしれませんが。
もう10月なんですけどねえ。
ヒメボタルの生態や生息地は謎に包まれていますが、そのほかのホタルだってまだまだ未知の事柄が多いと思います。
人間が意識を向ければ、それがきっかけとなって未知の世界への扉が開かれるのです。
そしてこの日、未知の世界を確かに垣間見てしまいました。

2018年9月13日 (木)

聖域の守護者

12日、再び夜の二王子神社へ。
前日よりもう少し早い時間に行きました。
11日は境内のあちこちでホタルの淡い光を見たので、薄明終了前の時間帯だともっと見られるのではないかと思って。

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滝のすぐそばにも1匹いますから、計2匹写っています(約40枚を比較明合成)。
この日はこれら2匹を含め、3匹しか見ることができませんでした。
いよいよ終焉なのでしょうか。

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なんか滝に呼ばれる感覚があったので、滝の前で祈りを捧げてきました。
一応滝の前に鳥居が設置されているので、昔の人もここを聖域と感じてきたのでしょう。

2018年9月11日 (火)

9月のホタル

11日、透明度が良くそこそこ晴れてくれたので、夕食後二王子神社へぶらりと出かけてみました。
Sequatorというソフトを活用した、固定新星景のテスト撮影をするのが目的です。
さすが、My favorite power spot 二王子神社、異次元の世界を垣間見ることができました。
星景写真の方は後日アップするとして、取り急ぎ、境内で出会うことができた精霊の写真を紹介します。

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EOS6D MK2 + SIGMA 14-24mm F2.8 DG (20mm)
ISO10000, F2.8, 20sec X11枚(比較明合成)

ここは炊事場。奥の左側に滝があります。
境内は常に滝の音が響き渡っていて、本当に清々しい。
そんな境内の一角に、光るものがいました。
たぶんヘイケボタルだと思います。
ゲンジは確実にこの周囲の林の中に棲息しているのですが、さすがにゲンジは8月下旬まででしょう。
ヘイケなら場所によっては10月まで見られるらしいので、光跡の感じから判断するとヘイケだと思います。
右奥にももう一匹写っています。決してクールピクセルではありません。
背後の草むらにも3~4匹おり、車を停めたところの草むらにも1匹いたし、かなり広い範囲で淡いホタルの光を、合計7匹くらい目撃しました。
8月末に見たのがぼくの記録でしたが、その記録を塗り替えました。
気温は17~18℃。

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かつては修験者がみそぎを行った滝が近くにあります。
左手に水汲み場があり、この水が美味しいのです。
聖地度?と水のおいしさは比例関係にあると思います。

2018年7月18日 (水)

フィナーレ

18日、前日と同じポイントへ行ってみました。
これで今年のホタル撮影は終わりにする予定です。
奇しくも、前日に比べてホタルたちは一気に姿を消し、7~8割減といったところ。
この気温ですから、至極当然の結末と言えましょう。

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EOS6D Mark II + TAMRON SP35mm F1.8 Di VC
総露出時間約60分

天蓋高原の近くに高根の人が管理しているビオトープ湿原があるのですが、昨年も一昨年もここでシーズン最後の日を迎えました。
でも、あちらは標高が400m近くあるのに、こちらは180m未満です。
これだけ広範囲にヘイケが棲息している田んぼは、昨年から始まった圃場整備で姿を消した松岡集落裏の田んぼしかぼくは知りません。
でも、きっとまだまだ人知れず、ヘイケの楽園はあるのでしょう。
ゲンジより遅い時期に姿を現すので一般的には知名度が低いですが、ヘイケはより長い期間生きるので、気になる田んぼがあったら皆さんも出かけてみてはいかがでしょうか。
6月下旬から7月上旬が狙い目です。

2018年7月16日 (月)

ヘイケの楽園

7月15日、友人ファミリーとスターウォッチングに行ってきました。
21時過ぎから徐々に雲が取れてきて、21時半過ぎには天の川が8割ほど顔を出してくれました。
カメラは持ってこなかったのだけど、この空なら十分写真に撮っても見栄えのする出来映えになったでしょう。
さて、その場所の400m手前に田んぼがあるのですが、そこにヘイケが乱舞していました。
帰りは22時を少し回っていたけど、その頃でも結構飛んでいた。
これはすごいと、翌16日、今度はカメラを携えて訪れてみました。

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EOS80D + SIGMA 24mm F1.4 DG(共通)

場所は新発田市郊外、標高は170~180mくらいあります。
おそらく新発田市管内では最も標高の高い田んぼでしょう。
19時45分に光り始め、20時5分~30分頃がピークでした。
最初はここにカメラを構えたのですが、もっと下手の田んぼで倍くらいチカチカしていることに気づき、20時ジャストになった頃場所移動。

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総露出時間約45分

それなりに枚数を重ねているわけですが、標高400mオーバーのたきがしら湿原でさえほとんどまばらにしかホタルが現れなくなった現在、その半分の標高の田んぼでこれだけの乱舞が見られるのはすごいことだと思います。
ヘイケ9割、ゲンジ1割といったところだったでしょうか。

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帰り際、広大な田園地帯の地形全体がよくわかるアングルで試写。
こちらの田んぼも、広範囲でヘイケが飛び回っていました。

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