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2018年7月の17件の記事

2018年7月31日 (火)

グリーンフラッシュ現る

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今年も昨年8月6日に引き続き、7月30日、碁石海岸(村上市)でグリーンフラッシュを見ることができました。
YouTubeにビデオをアップしましたので、よかったらご覧下さい(リモートコントローラーを忘れてしまったので、写真はあきらめ、ビデオ撮影を行いました)。
https://youtu.be/xFOV4OSRWvk

実は29日にも笹口浜(胎内市)に行ったのですが、全く地平線に雲がなかったにも関わらず、グリーンフラッシュは現れずじまい。
奇しくも現地でまたしてもKeroさんと遭遇。
こないだ村上の山奥でヒメボタルを撮影している時、Keroさんがバッタリ現れてびっくりしたことがありますが、この人の前で隠し事はできません(^^;)
心の中が読まれている。
30日はGPVだと県北の方が真っ黒だったので、寝屋漁港手前の海岸でシュノーケリングしたついでに、昨年の実績のある碁石海岸へ立ち寄ったという次第。
もちろんそのときの気圧配置にもよりますが、一般論として粟島ラインを超えると海水の透明度は高まるし、大気の透明度も増すような気がします。
この日、偶然にもKeroさんを含む知人二人が笹口浜と桃崎浜にグリーンフラッシュを見に行ったみたいなのですが、二人のブログによるとダメだったとのこと。
昨年ぼくは、8月5日には笹口浜でグリーンフラッシュを見ており、翌6日には桃崎浜で見ています。どちらも実績のある場所なのですが、こればかりは自然現象なので仕方ないですね。

早い段階からグリーンセグメントが太陽上端に3回ほど現れており(現場ではわからなかったけど)、こういう時は最後のグリーンフラッシュにつながることが多いようです。
EOS 80Dの後継機では4Kビデオが搭載されると言われているので、そうなったら4Kビデオで改めて撮ってみたいです。
その方が静止画撮るよりラクですし。

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EOS 6D Mark II + SIGMA 24mm F1.4 DG

帰りに天蓋高原へ立ち寄りました。
火星が最も地球に近づくのは明日ですが、さすがにこの日の火星も明るいです。
20時15分を過ぎると暗さは一定となり、25分過ぎあたりから徐々に東の空が明るくなってきました。
上の写真は20時25分に写したもの(固定撮影)。
こんないい天気なのに、駐車場には誰もいませんでした。

2018年7月30日 (月)

笹川流れ・深間の地磯を潜る

30日、笹川流れ地区、深間の岩場を潜ってきました。
過去20年の笹川流れ地区での素潜り(スキューバダイビング数本を含む)での経験からいうと、最も透明度が良く、大型の魚が見られたのが寒川のやや北に位置する深間海岸でした。
めがね岩の辺りより深さもあり、潮もガンガン流れています。
そのときは30cmオーバーのマダイの群れを見かけたし、2度目に潜った時はほとんど手つかず状態で岩ガキやサザエが多数あることに気づきました。

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左手奥に砂利浜へ下りていく階段があるので、そこからエントリー。

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オリンパス TG-5
(水深0.5m、水温31.7℃)

浅場の透明度はまあまあ。
1mにも満たない水深の浅場で、メジナの子供の出迎えを受けました。

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(水深3.4m、水温28.4℃)

深さが2mを超えると、イシダイ(シマダイ)が多く目に付くようになりました。
この日見かけたイシダイのサイズは、5cm以下の子供を外すと、15~25cmが多かったと思います。

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(水深3.2m、水温28.7℃)

ベラです。

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(水深4.2m、水温28.2℃)

沖合30mほどの所にある小さな地磯の周囲で以前マダイの群れを見たのですが、やはりこの日も同じ場所で中型のマダイを目撃しました。
ただ、その場所は透明度がなぜかあまり良くなく、イシダイより警戒心が強いため、近づくこともできず。
なおかつ、水深4mより深場を回遊している様子だったので、5m潜るのが精一杯の自分にとっては、シャッターチャンスはほんの一瞬です。
従って、写真も不鮮明なのが残念。
小さいヤツで30cm、大きいヤツは45cmくらいあったでしょうか。
2~3匹の群れを3回くらい見かけたのですが、その後は深場へ移動したのか、後半は全く見ることができませんでした。

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(水深3.4m、水温28.4℃)

イシダイは本当にあちこちにいました。
40年前は新潟東港の防波堤際で、秋になると8~15cmくらいのサイズが入れ食いになったものですが、今は昔の物語です。
それだけにちょっと嬉しくなりました。

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(水深3.8m、水温27.9℃)

アジの群れも何回か見かけました。
どのアジも、写真の体長が平均的でした。
まとめると、マダイやイシダイはそこそこいたものの、サザエはたまにしか見かけなかったし、岩ガキを採った後もかなりありました。
沖合の透明度もあまり良くなかったし、まあこの辺は潮回りの影響もあるのでしょうけど。海中景観の美しさは、ぼくの記憶の中にあるそれよりかなり劣化しているものでした。

2018年7月29日 (日)

謎の怪魚

28日の午後、家で一休みしてから今度は加治川の上流へ足を運びました。
向かった先は赤谷付近の河原。
26日の記事の場所から1.2kmほど下流の河原です。
ここには流域でも最大級の天然プールがあり、以前から一度潜ってみたいと考えていた場所なのです。
(それにしても、約1.2kmしか離れていないのに、なぜこんなに水温が違うのか。不思議だ。)

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手前の河原からエントリーし、最初は(写真には写っていませんが)、右手の流れ込みを目指しました。
しかし流れが強く、確かに落ち込みの泡立っているところに渓流魚(アユかヤマメ?)はいることはいるのだけれど、身体が容易に流されてしまうので近づけません。
素直にあきらめて、今度は上の写真左側に拡がる天然プールを探索。
最大水深は2.5mくらい。流れが淀んでいるところはやや濁っています。
それにしても、魚が全く見当たりません。
岩の表面の苔を見ると、鮎が食べた形跡も皆無。
あきらめてエントリーポイントへ戻りかけた時、正面に一瞬大きな魚体が見えました。

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オリンパス TG-5 (水深1.6m、水温23℃)

直感でマスかなんかかな?と思ったのですが、この日は二度と会うことはありませんでした。
帰宅してからPCでピクセル等倍くらいにトリミングしてみると・・・

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やっぱりよくわかりません。
ブラックバス(コクチバス)かなあ。それともマスの仲間?
体長は50cmくらいでしょうか。

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(水深1.8m)

しばらくこの辺を泳いでいたのですが、ほどなくしてやはり体長50cmくらいのコイに遭遇しました。
上の写真はトリミングしたものですが、これだと明確にさっきの謎の魚とは魚体のシェイプが異なることがわかります。
現場では最初の魚もコイだったのかなと思いましたが、こうして拡大すると違う魚であることがわかり、一人で興奮しています。

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悠然と泳ぐコイ。
15~20分ほどしか水中にいなかったのですが、身体が冷えまくってきたので撤退。
今日はスズキの群れも見たし、大収穫の1日でした。

※川魚に詳しいKEROさんに聞いてみたら、写真が不鮮明なので断定はできないが、との断り付きながら、おそらくヤマメではないかとのことでした。
降海型のヤマメ(=サクラマス)は4~6月に遡上し、9~10月に産卵するので、今の時期はまだ河川に滞在していてもおかしくありません。
ということで、ヤマメかサクラマスである可能性が高くなりました。

2018年7月28日 (土)

スズキの群れに遭遇

28日の正午前、加治川河口へ潜りに行ってきました。

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日曜日とあって、左岸の防波堤や対岸の砂浜では釣りやシジミ採りをしている人が大勢いました。
しかし幸い、ぼくのお気に入りのこの場所には誰もいなかったため、ここからエントリー。
正面方向7~8m沖合のあたりを泳ぎました。

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カメラ:オリンパス TG-5
(水深2.4m、水温26.4℃)

加治川河口といえばハゼ。
まだ6~8cmくらいだったでしょうか。。
ただ、透明度がかなり悪く、結構すばしっこいため思うようなアングルでは写せませんでした(2匹写っています)。

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水中に没しているテトラポットの脇で、いきなりスズキの群れに遭遇しました(水深3.1m)。
かなり大きいクロダイも一緒に写ってくれました。
スズキは5匹くらい群れをなしていました。
興奮しました。
このあと結構広い範囲を泳いだのですが、結局エントリーポイントから7~8mの、このテトラの周囲を回遊しているようで、帰り際同じ場所で再び4~5匹のスズキの群れを見ました。
スズキの体長は45~60cmくらいかな?

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これは偶然撮ったものなのですが、おびただしい数のエビ or オキアミ or プランクトンが画面一杯に写りました(水深4m)。
なるほど、クロダイやスズキはこれを食しているわけですね。
どこにでもいるわけではなく、潮の流れに乗ってあちこち移動しているようでした。
ちなみに、河口部の最大水深は4mでした。まあ、予想通りというか。
しかし、思っていた以上にプラスチックゴミがテトラ周辺の海底で目立ち、これが少し残念でした。

2018年7月27日 (金)

胎内川中流部の水中

27日、胎内川で素潜りすべく、中流部を何ヶ所か下見。
樽が橋の辺りは橋の真下からだと容易に下りられるけれど、そこは川幅が狭く素潜りにはあまり適していません。
結局昔一度だけ素潜りしたことのある、黒川中学校手前の橋から50m下流の天然プールでシュノーケリングしました。

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(カメラ=OLYMPUS TG-5)

最大水深は3m50cmといったところでしょうか。
3m前後の水深の大淵が30mほど続きます。
このようにかんかん照りの日中は、昨日の加治川がそうであったように、ちょっとした落ち込みや流れ込みのごく浅い水深のところに魚は集中しているものですが、この日はその通りでした。
なので、写真から左側(下流側)では一切潜っていません。

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2m弱の深場に流木があったけど、深場には魚はほとんどいませんでした。
TG-5は水深や水温が標示されるので面白いです。
ちなみに、ここでの水温は23.8℃。
昨日の加治川はぐっと低くて18.2℃でした。

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このポイントで見かけた魚は、写真の鮎の他に、ヤマメとハヤでした。
ヤマメは数は少なめだったけど、サイズは12~15cmと昨日の加治川で見かけたそれより一回り大きかったです。
鮎もほんの気持ち、こちらの方がサイズが大ぶりだったかもしれません。
このポイントと樽が橋の中間部の河原で、鮎釣りをしている人が二人いました。

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コンデジの写真では伝わらないかもしれませんが、大迫力の岩壁。
こんな岩場の真下へ行けるのだから、素潜りは楽しいです。

2018年7月26日 (木)

水中カメラで遊ぶ

おととい、オリンパスのTG-5を買いました。
シュノーケリングで使うためです。
10数年前、小笠原でドルフィンスイムにはまっていた頃はキャノンの安物のコンデジに水中ケースを付けて潜っていたけど、いかんせん画質やオートフォーカス性能が悪すぎて、すぐ使わなくなりました。
ぼくに小笠原を紹介してくれた大先生?は、キャノンのハイエンドのデジイチに20万くらいする水中ハウジングの組み合わせ。
しかし、お金があったとしても総重量5kgにもなろうかという大袈裟な機材を手に潜るのはなんか違うなあ感が強く。
今はフォーサーズもあるし、1インチセンサー機も各社ラインナップし、OPで水中ケースが用意されているケースもあります。
小笠原やハワイへ行くなら少なくとも1インチセンサー機を使いたいところではあるけれど、当面新潟県内の海や川で素潜りし、ついでに水中写真をメモ代わりに撮るという用途だったら、豆粒センサーの防水コンデジで十分かなと。

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場所は加治川。
滝谷新田へ赤谷から抜けていく途中の赤い橋の下です。
この河原は今でも夏の間、監視員が常駐する市公認の水泳場なのです。
昔も今も水質は良く、水も超冷たい!
問題はアブなのですが、7月中ならまあ許容範囲の数しか現れないのではないかと。
10年くらい前に来た時は身体をタオルで拭く暇もなく車の中へ逃げ込み、濡れた身体のまま現地を離れた苦い思い出があります。
この日はアブはいることはいましたが、一度も刺されることはなく、外で身体を拭く余裕もありました。

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さて、期待の水中ですが、8~10cmくらいのちびヤマメが多数泳いでいました。
流れ込みの、水深10~20cmくらいの浅瀬では30匹前後の鮎が群れていました。
なんとか鮎の群れをカメラに収めようとしたのですが、魚体が水中の岩と同じ色をしているため、そしてカメラのノイズ消しが結構強力でディテールがISO100でもつぶれてしまうため、あまりくっきりと写らないのです。
コンデジの限界ですね。
この大淵、最も深いところで3mありますが、底の方には何もいませんでした。

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橋の下から上流を写しました。
ここから300m上流には、やはり昔監視員付きの水泳場だった大淵があります。
やはり10年くらい前、水中めがね片手に廃校となった赤谷中学校裏のグランドから河原に下りて潜ったことがあるのですが、ここもアブの猛攻に遭い、決死の思いで車までダッシュしたことがありました。
7月中、まだ潜ったことのない胎内川の中流部へ行ってみたいと思います。

2018年7月18日 (水)

フィナーレ

18日、前日と同じポイントへ行ってみました。
これで今年のホタル撮影は終わりにする予定です。
奇しくも、前日に比べてホタルたちは一気に姿を消し、7~8割減といったところ。
この気温ですから、至極当然の結末と言えましょう。

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EOS6D Mark II + TAMRON SP35mm F1.8 Di VC
総露出時間約60分

天蓋高原の近くに高根の人が管理しているビオトープ湿原があるのですが、昨年も一昨年もここでシーズン最後の日を迎えました。
でも、あちらは標高が400m近くあるのに、こちらは180m未満です。
これだけ広範囲にヘイケが棲息している田んぼは、昨年から始まった圃場整備で姿を消した松岡集落裏の田んぼしかぼくは知りません。
でも、きっとまだまだ人知れず、ヘイケの楽園はあるのでしょう。
ゲンジより遅い時期に姿を現すので一般的には知名度が低いですが、ヘイケはより長い期間生きるので、気になる田んぼがあったら皆さんも出かけてみてはいかがでしょうか。
6月下旬から7月上旬が狙い目です。

2018年7月16日 (月)

ヘイケの楽園

7月15日、友人ファミリーとスターウォッチングに行ってきました。
21時過ぎから徐々に雲が取れてきて、21時半過ぎには天の川が8割ほど顔を出してくれました。
カメラは持ってこなかったのだけど、この空なら十分写真に撮っても見栄えのする出来映えになったでしょう。
さて、その場所の400m手前に田んぼがあるのですが、そこにヘイケが乱舞していました。
帰りは22時を少し回っていたけど、その頃でも結構飛んでいた。
これはすごいと、翌16日、今度はカメラを携えて訪れてみました。

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EOS80D + SIGMA 24mm F1.4 DG(共通)

場所は新発田市郊外、標高は170~180mくらいあります。
おそらく新発田市管内では最も標高の高い田んぼでしょう。
19時45分に光り始め、20時5分~30分頃がピークでした。
最初はここにカメラを構えたのですが、もっと下手の田んぼで倍くらいチカチカしていることに気づき、20時ジャストになった頃場所移動。

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総露出時間約45分

それなりに枚数を重ねているわけですが、標高400mオーバーのたきがしら湿原でさえほとんどまばらにしかホタルが現れなくなった現在、その半分の標高の田んぼでこれだけの乱舞が見られるのはすごいことだと思います。
ヘイケ9割、ゲンジ1割といったところだったでしょうか。

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帰り際、広大な田園地帯の地形全体がよくわかるアングルで試写。
こちらの田んぼも、広範囲でヘイケが飛び回っていました。

2018年7月15日 (日)

天の川の季節到来

知人の一番星さんを誘って、今年最後のヒメボタル見学に行ってきました。
先日の場所とは異なるけど、ここも標高が400m近くあり、例年7月8~15日頃に出かけていきます。
しかし、今年は夜間の気温が20度を超える日が早く訪れたので、ぼくがヒメボタル観察を始めたこの4年間の中では最も早くピークが来たようでした。
ヒメボタルは10匹未満しか現れなかったけど、代わりにヘイケは多数飛び回っており、それはそれで楽しめました。

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ポイント前の農道から。
素晴らしい夕日を見ることができました。
中央に佇んでいる人物は一番星さん。

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EOS 80D改 + SIGMA 18-35mm F1.8 DC (18mm)

ホタルの撮影後(画像はボツです)、ここ1~2年で最もコントラスの高い壮絶な星空が出現したので、ポタ赤を持ち出して思わず撮影(4枚コンポ)。

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EOS 80D改 + SIGMA 18-35mm F1.8 DC (26mm)

ケフェウス座を中心とする天の川(8枚コンポ)。
一番星さんは赤道儀のモーター故障で追尾が出来ず、泣く泣く固定撮影でのみ撮っていました。
本来なら居残りして、がっつりサソリを撮るつもりだったようですが。
それにしても、天の川って素晴らしい!
今年は火星も天の川中心部のやや左に位置し、オレンジ色の彩りを添えてくれるので、これからの夏、スターウォッチングが楽しめそうです。
(*火星はこの日、木星より明るく感じられました。7月末の極大日を前に、いよいよ本領発揮?といったところです。)

2018年7月14日 (土)

宴の後

13日、おととい訪れた場所へ行ってみました。
結論から言うと、おとといの7割減といったところ。
どうやら終焉に向かっているようです。
標高が400m近くあるので、ちょうど連休にかけてピークが来るのかなと思っていましたが、さにあらず。
200m以上のポイントはどこも横並びで、7月上旬の早い時期にピークが来たようでした。

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谷側へカメラを向けてみました。
この日は山側ではさらにヒメボタルの数が少なく、谷側山側ともに20時30分を過ぎるとさらに飛翔数が減りました。

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EOS 6D Mark II + TAMRON SP45mm F1.8 Di VC
(総露出時間約75分)

谷側はかなり急傾斜ですが、肉眼ではほとんど視認できなかった谷底のあたりでもヒメボタルは結構いるようです。
写真に写してみると、ホタルの分布状況がよくわかるので面白いです。
1週間前だったらどのくらいいたのか?
それほど広い森ではないので、「ホタルの川」を撮ったポイントよりは少ないとは思いますが、来年は是非ピーク時の数を確認してみたいです。

2018年7月12日 (木)

森の息吹

昨年7月18日の記事で取り上げた林道へ行ってみました。
昨年の記事を読むと、あと1週間早かったら、とありますが、ちょうどそのタイミングでの再訪です。
夜ここへ来るのはこれで2回目。
まだまだ未開拓の場所です。
実は昨日、標高230mくらいの新しいポイントへ行ってみたのですが不発。
その林道沿いには3~4kmの間、ところどころで1~3匹いることはいるのですが、なんかもう終盤に入っているような雰囲気でした。
そこで、これからは標高300mオーバーの場所へ行かないといけないと思い、昨年見つけたばかりの、標高300m台後半のポイントを訪れてみたのです。

 

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EOS 6D MARK II + TAMRON SP45mm F1.8 Di VC
総露出時間約50分

 

明るいうちに来て、昨年ヒメボタルを見かけたポイントを中心に前後の林道を歩き回りました。
周辺の山林はほとんど手入れがされていないみたいで、下草が伸び放題となっているところがほとんです。
地形の影響もあり、林の奥の方まで見渡せる場所は、谷側山側それぞれ2箇所ずつしかなく、結局それらの場所は昨年ヒメボタルを見かけた場所と一致するのでした。
上の写真は山側にカメラを向けてみたもの。
場所決めに迷ってしまい、19時50分になった段階で場所を3m横に移動しました。
今の時期は19時40分を過ぎると、背景を撮るには暗くなりすぎてしまいます。
19時20~30分の間に撮るのがベストですね。わかってはいるのだけど。
ところで、谷側ではこの3倍くらい多かったような気がします。
山側の傾斜は20度前後であるのに対し、谷側の斜面の傾斜は30~40度あり、そんな急斜面でもホタルは気にすることなく、上空を飛び回っていました。
さすがに400m近い標高の場所だと、半袖では肌寒く、長袖のジャケットを羽織らざるを得ませんでした。
ということは、ここのホタルは出始めで、これから週末にかけてピークに向かうのかもしれません。
明日もう一度来れば、ホタルたちの動向がわかることでしょう。

2018年7月 9日 (月)

焼峰山登山口の森

3年前から新発田市や近隣の市町村で、ヒメボタルの生息地を探しています。
もう10箇所以上は探索したけど、なかなかいません。
そして1ヶ月前、今までで最もいそうだと思った森と出会いました。
それが、焼峰山登山口駐車場付近の杉林です。

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標高が270mあるので6月中はまだ時期尚早。
ベストの時期はまさに今週です。
見た目も植生も県北のポイントと酷似しており、期待は高まります。
しかし9日、ヒメボタルの姿を見ることはできませんでした。
駐車場広場のすぐ奥を小沢が流れており、その薄暗い林になんとゲンジが15~20匹くらい群れていました。
旧三川村の標高が300mを超える林道でも、小沢が流れる日当たりの悪い林の中をゲンジボタルが舞う光景を見たことがありますが、ゲンジは結構日当たりの悪い環境にも生息しているようです。
20時10分を過ぎてもヒメボタルは現れなかったので、途中下見しながら次の場所へ移動。

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結構標高の高い所を通過する某林道へ来てみました。
ゲートの左脇に細い農道があり、50mも進むと両脇はうっそうとした杉林に囲まれます。
そこから150m程の区間、良さそうな林が展開するのでそこを歩いてみたのです。
しかし、やはりヒメボタルの姿はゼロ。
代わりに、林道脇の田んぼ(標高180m)でヘイケのプチ乱舞を見ることができました。
現地着20時55分。
撮り始めは21時10分(総露出時間約40分)。
20時台だったら壮観だったでしょうね。
これで、新発田市内でヒメボタルがいるかもしれない候補地は、釜ヶ沢林道を残すのみとなりました。
林道入り口は俎倉山登山道入り口の手前にあるのですが、入り口にゲートがあるので一般車は入ることができません。
ここから歩くと長いので、釜ヶ沢出会い付近にある小道を歩くと、4~5分で林道と合流するのでショートカットできます。
しかしそこからが長く、グーグルアースで見ると標高250~330m付近にいそうだなと思えるポイントがあるのだけど、そこまで徒歩1時間はかかるかもしれない。
ちょっと現実的ではありません。
一応林道と合流したあたりの森をくまなく探してはみたのですが、この辺りは結構人の手が入っているのであまりいそうな雰囲気はありません。
いるところにはいるし、いないところにはいない。
ヒメボタル探しは奥が深いです・・・

宴は続く

昨年までは標高200m以上の生息地しか知らなかったので、ワンシーズンで一箇所につき1~2回しか行くことができませんでした。
今年はそれらより半分以下の標高の場所でヒメボタルの生息地を見つけたので、6月下旬からかなり足繁く通うことが出来ました。
その結果、やはりひとつの場所でヒメボタルが現れるのはせいぜい6~9日程度という結論に達しました、あくまで下越のポイントの場合ですが。
一例を挙げましょう。

(A)標高50mポイント
6/22 1匹、6/26 10~15匹、6/30 多数、7/7 ゼロ

(B)標高160mポイント
7/1 15~20匹、7/3 多数、7/4 多数、7/8 前回の4割減

7月8日はポイントBへ行ったのですが、雨で行けなかったので中3日のインターバルをはさみました。果たしてどのくらいいるのか?

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EOS 6D Mark II + SIGMA 14-24mm F2.8 DG (20mm)
総露出時間約55分

今回は山側の斜面へ超広角レンズを向けてみました。
前回の記事で山側の斜面は斜度が40度近くあると書きましたが、誤りでした。
道路からすぐの所はそのくらいの斜度があるのですが、2m奥から斜度は緩やかになっています。20~25度くらいでしょうか。
3日の間に命を終えた個体がほとんどなのかなと予想していましたが、思ったより多くのヒメボタルがそこかしこで舞っていました。
全体的には4割減といった感じでしょうか。
山側の斜面ではまんべんなく分布しているようでした。
しかしこの日は光り始めがやや遅く、途中からサブのカメラを早くから飛翔を開始した谷側の林へ向けてみました。それが次の写真。

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EOS 80D + SIGMA 24mm F1.4 DG
総露出時間約1時間10分

撮り始めがかなり暗くなってからなので、背景がまともに写りませんでした。
19時50分を過ぎた辺りからつるべ落としに周囲は暗くなるので、それ以降背景を撮るのは困難。
ここでは最初のコマをISO1600, F2.8 で4分の露出をかけたのですが、画像処理で思い切り浮かび上がらせてこの程度です。
熱ノイズもひどく、RAWで撮ったら少しはマシになったかもしれませんが、あくまで記録写真ということで。
一応このポイントでの撮影が今回が最後。
明日以降は標高200m以上のポイントへ行ったり、新たな場所探しに充てることにします。

2018年7月 5日 (木)

雨のホタル街道

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EOS 6D Mark II + TAMRON SP45mm F1.8 Di VC
総露出時間約1時間35分

 

4日、前日と同じ場所へ。
カメラも、昨日の2枚目の写真を撮った場所と同じような位置に設置。
雨は時折やみかけるものの、終始小雨は降り止まず、21時45分頃本降りになり撤収。
そんな中、前日より4割くらい少なかったのですが、この日も多くのヒメボタルが舞ってくれました。
雨は何度もやみかけ、そうなるとホタルたちは一気に勢いを増し、飛び交います。
幸い風は全くなく、ホタルたちにとってはそんなに悪い条件ではなかったのでしょう。
前日ホタルの川が形成された地形を確認。
この川の下流?はちょうどこの林道の正面奥にあたるようです。
こうして写真に撮ってみると、肉眼では判別しえないホタルたちの分布がよくわかるので面白いです。
実はカメラを構えている背後の空間の方が、さらにホタルの数が多かったかもしれません。
そこは、山側の傾斜が35度はあるであろう急斜面で、高さ20mの杉が密生しています。
下草も勢いがあり、1.5~2mはあるでしょう。とても人が入れる空間ではありません。
おそらく、そこは人の手が入ったことのない原生林ではないでしょうか。
そんな急斜面をヒメボタルが活発に行き来しているのです。
この次来ることがあったら、超広角レンズを杉の大木が密生するこの急斜面に下から向けてみたいと思いました。
それにしても、森の生命力ってすごい。
雨の中の撮影が全く苦になりませんでした。

2018年7月 4日 (水)

ホタルの川

3日、初めての森へ行ってみました。
最近、昼間1回、夜間1回の下見を終え、数日前の夜に他の場所での撮影後立ち寄ったのですが、上昇基調で発生している気配がありました。
ここ数日通っていた場所よりやや標高があり、そろそろピークではないかと目論んでのことでしたが、その通りでした。
というか、4年前に新潟県下越地方でヒメボタルの撮影を開始して以来、これほどの乱舞を見たことがありません。
途中から感覚がおかしくなり、森全体に自分の意識が同化してしまいました。
ヒメボタルと真っ暗闇の中で一人で対峙していると、たまにこのような感覚になることがあります。

 

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EOS6D Mark II + TAMRON SP45mm F1.8 Di VC
(総露出時間約55分)

 

林道から7mほど分け入った森の中からの撮影。
三脚を立てている位置から正面に向かって緩い下り勾配になっており、20m先には小沢が流れているようでした。
撮影中この林道を前後200mほど散策したのですが、その区間の2/3でそこそこの数のヒメボタルが道路両脇の杉林で見られました。
こうして写真に撮ってみて初めてわかったのですが、小沢沿いにヒメボタルが集中しているようです。
こうして見ると、ホタルの川ができていることに気づきます。
しかし、この地点は林道からは見えません。。
下草は20~30cmほどと低く、かなり遠くまで見渡せます。
しかしこの場所もヒルが怖いので、これ以上奥へ入る気にはなれませんが。

 

Img_8345_8406p

 

EOS6D Mark II + TAMRON SP45mm F1.8 Di VC
(総露出時間約20分)

 

20時20分を過ぎた辺りから、すなわち完全に暗闇に支配されると、林道に多数のヒメボタルが回遊してくるようになりました。
これまた乱舞です。
当初は林の中で1枚撮ったらすぐ帰宅するつもりでしたが、21時になっても林道を左右から行き交うヒメボタルの数は減らなかったので、追加で撮ってみました。
カメラの位置は道路のど真ん中。下手にレンズを向けています。
しかし、どこが道路だか全くわかりません。
普通に撮ると背景が写らないので、4分露出で背景がある程度わかるよう撮ってみようとしたのですが・・・
完全な暗闇の中では、もはや何をどうやっても背景が写りません。
画像処理で強引に浮かび上がらせようともしたけれど、それでもダメ。
ヒメボタル写真は一晩に1枚ですね、1台のカメラで撮る限り。

 

 

2018年7月 3日 (火)

神域の森

昨日に引き続き、某神社へヒメボタルを見に行ってきました。
昨夜に比較すると、本殿背後の林で3割減、それ以外の場所では5割減といった感じでした。
この辺でのヒメボタルのピークは土日だったようです。
夏日が続くと一気に婚活が行われますので、土日よりホタルの数が減少したのはセオリー通りと言えるでしょう。この場所でヒメボタルの姿が見られるのは、あと2~3日といったところでしょうか。
さて、この日は本殿背後の谷にカメラを向けてみました。

 

 

 

Img_7918_8072p1

 

EOS6D MARK II + TAMRON SP 45mm F1.8 Di VC

 

総露出時間約50分。
ホタルが写っていたのは半分のコマでした。
小沢が下を流れているため、ゲンジも結構舞っていました。
技術的なことになりますが、今回は次のような点に留意しました。

 

1.光跡をできるだけ真円に近づけるため、絞りは使用レンズの開放付近で撮る(ここではF2を使用)。
2.明るさが残っているうちに背景を撮っておけば背景は真っ暗にしか写らなくてもいいので、ノイズを押さえるためもあり、ISOは3200までとする(シャッタースピードは20秒)。
3.カメラノの発熱を抑えるため、インターバルは1~2秒間隔とする。
4.前回、ある程度近くを飛ぶヒメボタルの光跡が尾を引くような感じの写りになってしまったコマがあるので、乱反射の原因になっているかもしれない保護フィルターや拡散系のフィルターは付けずに撮影する。
5.レンズは50mm前後の焦点距離を使用。

 

ネットで漁ったヒメボタルの撮影方法と、自分がここ3年間で試行錯誤してきた方法とをミックスさせた結果、このような改善を施したのです。
結果は満足のいくもので、今まで撮ったヒメボタルの写真の中では、絵的にも画質的にも最も上質な1枚となりました。
(ただし、RAWではなくJPEGでの撮影。RAWだと画像処理に3~5倍の時間を要するので、割り切っていつもJPEGで写しています。)

 

21時頃撮影を切り上げ車の所へ戻ってくると、満天の星空が出ているではありませんか。
出発するとき、山間部に厚い入道雲がかかっていた新発田に比べ、村上方面は快晴だったのでもしやとは思っていました。
コントラストも高く、久々に天の川のモクモクを見ました。
目の前の田んぼではまだヘイケが光っているし、ホタル星景の撮影開始。

 

Img_8076_8158p

 

EOS6D Mark II + SIGMA 24mm F1.4 DG (星空部1枚、地上部は約60枚を比較明合成)

 

ポタ赤を持ってこなかったのが悔やまれます。
稲穂に止まって点滅しているヘイケはかなり多くいたので(これらは写真には写っていません)、20時台のゴールデンタイムだったら壮観な光景を見ることができたのでは?
正面の林にもヒメボタルは生息しており(歩いていって肉眼で確認)、ピクセル等倍で見ると明らかにヒメボタルのものと思われる光跡が幾つか写っていました(正面にくっきり写っているそれは、多分ヘイケの光跡と思われます)。
火星が昇ってくるまで我慢しようと思ったのですが、右から薄雲が流れてきたので21時45分撤収。

 

 

2018年7月 2日 (月)

神域の守護者

こちらの杉林は、ある神社の裏山。
谷になっていて、広い範囲を見渡すことができます。

 

Img_7785

本殿前でもヒメボタルはそこそこ現れたのですが、やはりヒメボタルは境内裏の林で最も多く見られました。

 

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EOS 6D Mark II + TAMRON SP35mm F1.8 Di VC
総露出時間約45分(プロソフトンA使用)

 

初めての場所なので、どこにカメラを構えたらいいか迷いました。
結局右側の林が最もいそうに思えたので、本殿は35mmだと半分しか入らないけどこのような構図にしました。
でも、思ったより本殿前にもホタルが回遊しに来てくれたので、当初の正面からの構図の方が良かったかもしれません。
夜のとばりが下りると、境内は神域としてのスイッチが一段深く入ります。
エーテル界との回路がそこに開かれます。
そして、エーテル界から金色に輝く守護者が現れるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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