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今年も二宮邸の庭園で、幸せなひとときを過ごすことができました。
バラが主体だけど、色々な草花が同居しており、その美しさは筆舌に尽くしがたいです。
タウン誌でもこの時期はオープンガーデンの特集が組まれますが、イギリスに比べたらまだまだ少ない。
20数年前の話になりますが、当時のイギリスで、オープンガーデンのガイドブックに載っていたオープンガーデンの数は5千くらいあったと記憶しているので。
まともに手入れしていない自分の家の庭を棚に上げて言わせてもらえば、下越にもっとオープンガーデンが増えてくれたらいいのになあと思います。
高坪山山麓を訪れた後、大石ダムへ立ち寄りました。
よく考えてみたら、夜間来たことはなかったんです。
ダム周辺の外灯がどのくらい点いているのか、確認するのが目的でした。
EOS6D + EF16-35mm F4 L IS (16mm)
ダムサイトの外灯は消灯されており、駐車場のそれが1本点いているだけでした。
管理棟3階の部屋の明かりもこのあと消えました。
駐車場の横に自転車小屋があり、そこに蛍光灯があったのですが、屋根が付いているため光が上空へ漏れることはなく。
思ったより暗かったというか、全然星景写真に使えるじゃないですか!
周辺を歩き回った結果、写真のダムサイト中央が天の川を撮るのには最適と判断。
車は進入できませんが、もちろん人間は入っていくことができます。
EOS6D + EF16-35mm F4 L IS (28mm)
写真はどちらも10秒の固定撮影。
明るい月夜ゆえ、しかも10秒露出の固定撮影なので天の川はかすかに写っただけでしたが、このあとダム湖の中央に向かって立ち上がってくるのがわかるかと思います。
上の写真はダムサイトの中央から写したものですが、正面が南南東。
左端にわずかに、駐車場に立つ外灯が湖面をほのかに照らしているのが写っていますが、他は真っ暗。
地図を見るとおわかりのように、南東~南方面は大きな町が関東に至るまで一切ないので光害もないはず。
新月期だったら壮絶な暗闇となるでしょう。
ステライメージでシュミレーションしてみると、7月までは天の川とダム湖を絡めた写真が撮れそうです。
飯豊連峰東端の山・エブリサシ岳が右側にほんのちょっととしか見えていないのが残念ですが。
標高は170mしかないため透明度は下越の他の場所に比べてアドバンテッジがあるわけではありませんが、全体的な夜空の暗さでは県内でもトップクラスに入るため、足を運ぶメリットはありそうです。
23日の夜に立ち寄った高坪山山麓の棚田地帯奥のポイントから、本当にオメガ星団が見るかどうか確かめに、24日夜行ってきました。
一応、二王子山のピークのやや上を、昨日同様の軌道を描いて横切ってくれました。
尾根の上の広場は既にかなり草が伸びてきており、地面もそれほど硬くありません。
そして、何より蚊がすごい。
棚田奥からオメガ星団が見えるなら、今後はこの場所から狙いたいと思います。
ここなら蚊もあまりいないし、地面も硬い。
EOS80D改 + SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM (361mm)
ISO2000, F5.6, 25秒 (ワンショット)
抜群の透明度に釣られ、シグマの超望遠ズームを持ち出し、F5.6ぎりぎりで写る焦点距離で撮影。
380mm程度まではF5.6をキープできるようです。
現地でちょっとしたトラブルがあり、それに時間を取られてしまったため、固定画像を撮影する暇もなく、あたふたと追尾撮影開始。
これは最初の1枚です。
三脚を設置した場所はかろうじて林間から北極星が見えたのだけど、極軸合わせする段になって、3点合わせに必要な他の2つの星が林の影になってしまって見えないことに気づきました。
3mほど移動すれば大丈夫そうだったのですが、設置し直す時間がなかったので、そのまま撮影に入りました。
なので、えいやっと短時間露出です。
あれこれ露出時間を試す暇もなかったのですが、25秒では流れることなく写りました。
(30秒に設定したつもりが、なぜか25秒になっていただけの話・・・)
35mm換算で約578mmとなる焦点距離でしたが、さすがに大きく写りますね。
ピント合わせもこの位の焦点距離になると指をピントリングにちょっと載せただけで画像がゆらゆらと動いてしまい、まともにピント合わせができませんでした。
なので超いい加減に合わせただけでしたが、まあまあ点に写ってくれました。
このあと500mmでも撮ってみましたが、さらにピント合わせが困難になり、400mm程度までが実用の範囲内かなと思いました。
新月期だとどのくらいディテールが写るか、試してみたくなりました。
ノータッチガイドの限界はどの辺にあるのか。
APS-C機で使う分においては周辺減光も少なめだったので(このレンズはまだキャノンの光学補正に対応していません。そのうち対応してくれるはずですが)、350-380mmが実用になるなら、プレアデス星団なども撮ってみたくなりますね。
EOS80D改 + SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM (500mm)
ISO2500, F6.3, 10秒 (ワンショット)
最後に、500mmでも撮ってみました。
10秒では完全に露出不足ですが、どのくらいの大きさに写るかを確かめたかっただけなので。
う~ん、微妙。
ひとつ言えるのは、ボーグに比べたらレンズの解像度が全然足りないということ。
新月期でも、オメガ星団の星粒は分離できないでしょう。
ISOを2500まで上げると画質の荒れもひどいし、今回が最初で最後の試みになるかな?
空には半月が出ているけど、散光星雲を強調させるために使うHUIEB IIフィルターを天体仕様のEOS 80Dに取り付けたらどのくらい天の川が写るかを実験してみました。
EOS80D改 + SIGMA 18-35mm F1.8 DC (23mm)
地上部3枚、星空部8枚
このフィルターを組み合わせて月夜の晩に撮るのは初めてではないのですが、微妙に崩れるカラーバランスが異世界の趣を高めてくれます。
露出倍数が倍近くかかるため、いつも露出不足で後悔してきたため、今回はたっぷり露出。
しかし、やや露出オーバー気味になりました。
そのため、やや画質が荒れています。
23時を過ぎればもっと正面に天の川が移動してくるのだけど、22時過ぎには薄雲に覆われるというGPVの予報を事前に仕入れていたため、オメガ星団を撮ったあとすぐに撮影開始。
しかし、薄雲が現れる気配はありません。
そこで、帰りにこの展望地の下にある棚田に立ち寄ってみました。
EOS80D改 + SIGMA 18-35mm F1.8 DC (18mm)
今度はフィルターを外して撮ってみました。
ただし固定撮影ではなく、30秒追尾させての一発撮り。
正面にエブリサシ岳、右奥に二王子岳。
ステラでシュミレーションしてみると、この場所からでもオメガ星団は見えるはずなんですよね。
ただし、かなりギリギリになると思われるので、実際に観測してみないとわかりませんが。
この頃(23時半過ぎ)には、西の空に傾いた半月は薄雲に覆われていました。
取りあえず、フィルターを使わなくても、半月までだったら天の川が写ることを確かめました。
来月はホタルシーズンが開幕しますが、今年は星撮りが面白くなってきたので、星景写真にも力を注ぐつもりです。
ここ数年オメガ星団とはとんとご無沙汰なのですが、知人の影響もあり、再び撮ってみたいなと思うようになりました。
そこで、当初は確実にオメガ星団が拝める天蓋高原へ行く予定にしていたのですが、数年に一度の閃き?があり、4月14日の写真を撮った高坪山山麓へ。
EOS80D + EF 70-200mm F2.8 L IS II USM (200mm)
地上部3枚、星空部10枚
ステラでシュミレーションしてみると、なんと夜9時3~8分頃にオメガ星団が二王子岳の山頂の真上を横切るのです。
これは奇跡です。
憧れのオメガ星団が我が心の山の真上を通過するのだから、これはそのイベントを見に行かなくてはなりません。
22日はGPVだと22時すぎには薄雲が拡がることになっていましたが、21時台は快晴が続きました。
ただし低空の透明度はイマイチで、試写してみるとオメガ星団は写ったものの、双眼鏡で見てみるとわかりません。
心の目?で見てみるとわかるような気もしたけど・・・
数年ぶりに200mmで撮ったので、きちんと星が点に写ってくれるかどうか不安です。
二王子岳の上空を通過するのはほんの数分なので、チャンスを逃したくない。
なので、ISOをやや高めに上げ、30秒露出で連射することにしました。
幸い全コマ流れることもなく、きちんと撮ることができました。
半月の月明かりがあるので果たして写るのかなと不安でしたが、結構ちゃんと写ってくれました。
この日はこのあと改造機の方の80DにHEUIB II フィルターをセットし、広角レンズで射手座付近の天の川を撮る予定。
22時で帰るつもりが、快晴が0時前まで続いたので途中場所を変え、23時半頃まで星景写真を撮っていました。
EOS80D改 + SIGMA 18-35mm F1.8 DC (21mm)
最後の在庫です。14日撮影。
湿気が極めて多く、変な色被りをしています。
カブリの補正は苦手です。これが限界。
よほど空気の透明度が良い時でない限り、このようにある程度クローズアップして撮るのは避けた方がいいみたいです。
どぎつさが強調されてしまう。
ところで、本格的な登山でなくても、10~30分歩いて星景写真を撮ってみたい山岳地は幾つかあります。
例えば、鳥海山や月山の五合目や裏磐梯地区の山や湖です。
その場合、シグマの14-24mm F2.8を持って行くのはキツイ。
1150gというレンズの重さが負担になるだけでなく、雲台も三脚も一回りがっしりしたものを使う必要があるので、トータルの重量はかなりのものになり、体力的に厳しくなるからです。
登山の場合、6D MK2だったらシグマの24mm F1.4の1本勝負が妥当な線。
改造機の80D改だったら、以前はトキナーの14-20mm F2を使っていたのですが、そのレンズを売却してしまった今はシグマの18-35mm F1.8しか広角系がありません。
しかし、このレンズの広角側は35mm換算で約29mmとなり、画角が狭いのです。
最低でも24mm。できれば16~20mmあたりが理想。
より大気の透明度が高いであろう、ある程度標高のある山へ行くのだったら、やはり天体用に改造したカメラを使いたいものです。
となると、昔キャノンのEF14mm F2.8 L IIを使っていましたが、このような超広角レンズが欲しいところです。それでも、80D改と組み合わせると約22mmにしかなりませんが。
で、ネットをチェックしていたら、なんと発売されてまだ間もない2本の14mmの単焦点レンズを見つけました。
(1)SAMYANG AF 14mm F2.8 EF
同社にはXP 14mm F2.4がありますが、こちらはオートフォーカスレンズであり、質量も485g(本体のみ)と軽量。MTFも悪くありません。レビュー記事はまだ少ないですが、次に紹介する中国のメーカー YONGNUOのYN14mmF2.8 EFとの実写を比べた記事があり、それによるとこちらのレンズの方が線が細く、周辺部の画質も上とのことでした。
ネットでの最安値は82260円。もう1~2万安ければ即買いするのですが・・・
ただし、ピントリングに距離表示はありません。
ホタルを撮りに行った場合など、周辺に人工光がなく曇りだったらピントを無限遠に合わせることは難しくなります。
この点だけが引っかかります。
(2)YONGNUO YN14mmF2.8 EF
こちらもオートフォーカスです。質量780g。
重さはSAMYANGのハイエンド、XP14mm F2.4とほぼ同じです。
やや重めですが、シグマの18-35mm F1.8(810g)よりは軽いので許容範囲。
MTFはそれほど良くないのですが(トキナーと同じくらい?)、APS-C機で使う分には問題にならないのではないかと。
こちらのレンズはYouTubeに星の実写画像を含むレビュー記事をアップしている人がいて(英語です)、それを見る限りにおいては周辺部の星像、それほど悪くありません。
もちろん、フルサイズ機で撮った写真でした。
価格もAmazonで56860円と値頃感がありますが、このメーカーの他のレンズのテスト結果をLensTip.comで見る限りにおいてはどのレンズも安かろう悪かろうです。
なので天体用途には役不足でしょう。
個体差もSamyang以上にあるみたいだし、人柱になるのはパスですね。
それか思い切って80D改を売却し、もう一台6D MK2を買って天体用に改造するか。
来年はフルサイズ機に全面移行したいとは思っているのですが・・・
なんて、キザなタイトルを付けたけれど、要はボツ写真集です。
14,15日共に、低空を中心に薄雲が漂う眠い空でした。
昨日アップした写真を撮るまで、いろいろなレンズであーでもないこーでもないと撮った中から2枚紹介します。
EOS80D改 + SIGMA 18-35mm DC (22mm)
14日の撮影。
二王子岳の稜線に沿って白鳥座が昇ってきました。
ケフェウス座の核心部が入るような焦点距離にセットして写したのだけど、なにせこの方角は一番透明度が悪く、写りは良くありません。
また、市街地の光害がケフェウス座の方まで及んでおり、こっち方面の星景写真は難しいと感じました。
EOS80D改 + SIGMA14-24mm F2.8 DG (14mm)
15日の撮影。
昨日アップした写真の直前に写したもの。
天体用改造機ですが、空が悪かったため散光星雲の色は全然出ませんでした。
同じ設定、似たような画像処理を加えたつもりですが、随分昨日の写真とは色が違います。
この他、24mmのシグマの単焦点を使い、F2~2.2、ISO6400、8~13秒の組み合わせで一発撮りもしてみたのですが、じっくり地上部と星空部を分けて写す新星景写真に比べると、どうしても画質的に見劣りしてしまいます。
ISO12800がISO6400と同じ画質になればいいのですが、現状キャノンのフルサイズ機の場合、ISO6400以上は使いたくありません。
ましてや、同社の二桁Dシリーズのカメラでは一発撮りは夢のまた夢。
星景写真は高感度ノイズとの戦いです。
14、15日と2夜連続で先日発見したばかりの場所へ。
両日とも薄雲が多く、満天の星空というわけにはいきませんでした。
しかし広大な土地ゆえ、考えられる構図はたくさんあります。
まだこの土地のごく一部しか知らないので、絵になる場所探しを兼ね、タイマー付きリモコン任せの撮影中、懐中電灯片手にあちこち彷徨い歩いてきました。
次の写真は15日の一番最後に撮ったもの。
なんと、菜の花畑は最上部の畑地にも展開されていたのです。
結局この大草原の一番奥から、超広角レンズで切り取る構図に辿り着きました。
EOS6D Mark II + SIGMA 14-24mm F2.8 DG (16mm)
固定3枚、追尾2枚
他の写真はまだ処理していないので、後日ぼちぼち。
やっと新星景の画像処理の手法がわかってきました。
そのせいもあり、空はイマイチでも画質的には過去撮った中でベストと言える仕上がりになりました。
右側の林はどうしても追尾撮影の影が出るものですが、そこは3枚の固定撮影画像を比較暗で重ね合わせた、いわゆる光害成分画像(星消し画像)を用意することにより解決。
それらのマスク処理の仕方、レイヤーの重ね方が煩雑なのですが、それがやっと理解できたということです。
それでも、やはりごちゃごちゃとした林はできるだけ画面に入れたくないですけどね、難しいことは難しいので、
追尾は6枚撮りましたが、1枚ごとに低空の薄雲が消えていくのがわかりました。
23時30分に現地を発ったのですが、その頃にはかなりよい空(よいと言っても、普通の透明度という意味で)になっていました。
前回に引き続き、満喫シリーズ?第二弾です。
場所は同じところ。
11日の昼間は二王子山がこれ以上ないくらいくっきり見えていたので、夕方から薄曇りになるというGPVのご託宣を無視して夜出撃。
現地着22時ちょっと前。
しかし、この頃には既に東の空を主体として薄雲が拡がっていました。
EOS6D Mark II + SIGMA 14-24mm F2.8 DG (14mm)
固定1枚、追尾1枚
天気は残念でしたが、サプライズが待っていました。
4月29日に訪れた時はこのただっ広い草原はただの草原だと思っていましたが、これらの草は菜の花だったのです。
ちょうど見頃というか、いい感じ。
正面の杉林の向こうには集落があるし、直接は外灯は視界に入らないものの、強めにレベル補正かけるとその向こうの山肌が青白いトーンになります。
そして、左側のダムの光害は非常に残念です。
それでも総合的に見れば、4月14日の記事の場所(高坪山東麓)よりは光害は少ないと思います。
初めて14mmの焦点距離で天の川を写しましたが、ちょうどサソリの頭から白鳥座の中心部あたりまで入るんですね。
木星を入れると白鳥座がほんの少ししか入らなくなるので、今回は木星さんにお引き取り願いました。
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