10日、つい先日立ち寄り、ヒメボタルを数匹見かけたポイントへ。
そこでは残念ながら、1~2匹しか眼視できませんでした。
撮影中、林の境を右横へ200mほど歩いて様子を見ましたが、150mほど歩くと理想的な林が現れたものの、姫の姿はありません。
標高が約50mしかないため、明らかにここでの姫は終焉に向かっているようです。
来年6月の新月期に改めて来てみたいと思います。
さて、その後にまた新しいポイントへ立ち寄りました。
総露出時間約6分。
グーグルアースの空中写真をプリントアウトした紙を忘れてきたため、目的地の一歩手前までしか行けなかったのですが、たまたま車を停めた高台から川を見下ろすと、沢山のゲンジが舞っている光景が目に飛び込んできました。
最奥の集落を過ぎたところで川はゆるやかに湾曲しているのですが、湾曲に沿って広範囲にホタルの姿が見られます。
総露出時間約5分。
こちらは上手の田んぼの脇の、細い沢沿いを飛ぶホタル。
(実は、右手の林の中にもヒメボタルが数匹いました。)
一帯はかなり広大。
昼間の下見なしに乗り込んできたのですが、四方八方どこにでもホタルがいる感じで、久しぶりにアドレナリンが噴出しました。
心を落ち着かせて周囲の地形を観察すると、ぼくの知っている県北の棚田地帯に負けず劣らず心の琴線に触れる何かがありました。
総露出時間約14分。
こちらが最初に目にしたヒメボタルのいる林。
林道からやや見上げるような形でカメラを構えています。
今年初めてもう1台のカメラを取り出し、2台体制でヒメボタルを写しました。
総露出時間約9分。
こちらは2mの崖を登って、林の入り口に設置したカメラで写したもの。
林道から林まで2~3mの高低差があり、傾斜も急なため、林に入れる場所はほとんどありません。
木はそこそこ密集しているので、奥行きのある絵を撮るのは難しいです。
ヒメボタルの数はかなり多く、10匹前後はいたと思います。
ヒメボタルの写真はいずれもフルサイズ機+24mmの単焦点レンズでの組み合わせて撮っているのですが、ホタルの軌跡を誇張するために、拡散系フィルターを次回は使ってみようと思います。
総露出時間約8分。
ここも含め、ぼくが開拓した県北のヒメボタルのポイントは、どこも北西斜面になります。
ここもそうです。
すなわち、月明かりの影響を受けにくく、21時を過ぎたぐらいではまだ月が稜線から顔を出しません。
そのため思ったよりも林の中は暗く、このショットは露出アンダー気味になってしまいました。
21時半、月が昇ってきました。
それと同時に、それまでそこそこ正面の田んぼと林の境目で舞っていたゲンジたちもなりを潜めました。
そして、今回ヒメボタルの棲息を確認した林が正面右手の背の高いそれになります。
ぼくもこのあとすぐ現地を跡にしたのですが、帰りはしばらくこの月明かりが入らない、そして外灯も全くない道路を走ります。
この日の余韻もさめやらぬままに、ひょっとしたらその辺の林にもヒメボタルがいるのではないかと思い、車を路肩に停めてみました。
総露出時間約3分。
すると、いるではありませんか。
ここは道路から10mほど下った竹藪なのですが、すぐ向こうは川。
道路と川に分断された場所です。
竹藪の奥行きは8mくらいしかなく、しかし横幅は50mくらいはありそうです。
この竹藪には端から端まで、数は少ないもののヒメボタルの姿が見られました。
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