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カテゴリー「ホタル2017(新発田市)」の18件の記事

2017年7月21日 (金)

新発田で最も遅くまでホタルがいる場所

中々山集落裏手の田んぼは意外と奥が深く、上の方は標高170m以上あります。
従って7月に入らないとホタルが見られないことが多く、例年県北のポイントがピークを迎えた頃かその後にホタルを見に来ることが多いです。
だから、本当のピークの時期に来たことはないと思います。
それでもホタルを見なかったことはないので、ポテンシャルは非常に大きい場所といえるでしょう。
今年は20日で取りあえずホタルウォッチング活動は終了。
撮影のラストはこの場所で飾りました。
もっとも、この場所は天体写真にももってこいの場所で、天の川の撮影には特に適しています。
日中よく晴れていたので、ホタルがいなくても星景写真が撮れればいいや、というスタンスです。

Img_0697_0716p

とっくにピークが過ぎているものと思われますが、それでも広範囲にゲンジやヘイケが舞っており、期待以上の光景を見ることができました。
一方、悲しいことに、下越で初めて(昆虫採集目的と思われる)ライトトラップに遭遇しました。

Img_0717

ちょうどぼくのホタル撮影開始時刻である20時10分頃からいきなりライトアップが始まり、ぼくは21時25分に現場をあとにしたのですが、その頃でもまだライトアップは続いていました。
場所は内ノ倉ダムの方で行われていたようです。
こんなことをしたら、自分たちの首を絞めるだけなのに。
それこそ昆虫は一網打尽になります。
もしその森にヒメボタルがいたら、もちろん絶滅に近い状態になるでしょう。
魚釣りも昆虫採集もその過程が楽しいのに、短絡的な結果だけを求める人々が増えていますね。
彼らに対して、怒りより哀れみを感じます。

Img_0720_0831p1

EOS6D + SIGMA 24mm F1.4 DG HSM

1枚目の写真の場所は、ライトの影響を受けるか受けないかギリギリだったので、途中から右手の方へ30mほど場所移動。
そこで薄明終了を待ちました。
地上部の総露出時間約60分、地上部は追尾撮影で30秒1枚。
シグマの24mmのレンズテストも兼ねての撮影でした。
このレンズは割と最近買ったので、まだ星を撮ったことはなかったのです。
追尾撮影は条件を変えてもう6~7枚撮ったのですが、結論から言うと、周辺部の星像は期待以上でした。
F2.8でバッチリ点像になります。色収差も少なく、周辺光量落ちもタムロン35mm F1.8 VCよりさらに少ない。
EOS80Dにシグマの18-35mm F1.8 DCを装着した時の周辺部の星像をベンチマークとしているのですが、それを上回ります。
ほぼ完璧です。
星の作例が少なかったので購入は冒険でしたが、このレンズは大当たりでした。
それがわかったことがこの日の収穫でした。

2017年7月 8日 (土)

坂井川の聖域

7月6日、坪穴川の帰りにかつて知ったる坂井川中流部へ立ち寄りました。
ここはぼくの知る限り、下越では最も満月に強い場所のひとつ。
つまり、地形的に夜22時半くらいまでは月明かりが差し込まず、もともとこのあたりに棲息するホタルの絶対数も多いためか、タイミングが合えば満月期でもそこそこの乱舞を見ることができるポイントなのです。
とはいえ、ここ2~3年は新月期満月期を問わず乱舞と言えるほどの数を見ていなかったため、この場所で乱舞(正確に言うと、乱舞と言えるほどの数ではなかったかもしれませんが)を見るのは久しぶりでした。

Img_6256_72sakairiver

EOS80D + SIGMA 18-35mm F1.8 DC (22mm)
ISO2500-3200, F2.8, 15-20秒 (X15枚)

撮影開始時刻は21時38分。
8割以上ががゲンジです。
田んぼの方でも、このポイントではなぜかヘイケはあまり発生しません。

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EOS80D + SIGMA 18-35mm F1.8 DC (22mm)
ISO3200, F2.5, 20秒 (X9枚)

薄暗い杉林の中を、小沢が左手から本流に合流しているます。
小沢はU字溝化されているのだけど、20mほどの区間に渡って、そこそこの数のゲンジが舞っています。
この20mの区間の小沢は夜を通して月明かりが差し込まないため、ホタルたちが好んで回遊してきます。

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EOS80D + SIGMA 18-35mm F1.8 DC (22mm)
ISO3200, F2.5, 20秒 (X19枚)

再びカメラをやや右に降り、合流点を入れて撮りました。
かなり大きな月が出ているのですが、オーバーハング状に林が川に覆い被さっているためか、新月期に原生林の中でヒメボタルを撮る時に準ずるセッティングにしないと写りません。
画像処理で地形をうっすらと描出していますが、見かけ上は本当に真っ暗です。
一番最後のコマを撮り終えたのが21時58分。
さすがにこの頃にはホタルの数が3割くらい減ってきたけど、おそらく23時くらいまではこんな感じでプチ乱舞が続いたことでしょう。

2017年7月 5日 (水)

嵐のまにまに

7月3日、雨がほとんどや見かけたところで、近場のホタルの様子を見に行ってきました。
家から10分弱の松岡川下流部です。
最初に、松岡小学校に近い橋へ行ってみたけど、上流下流共に2~3匹ながらもホタルが光っているのを確認しました。
よかった~、と一安心。
その後上流と中流の橋を1箇所ずつ訪ねてみたけど、やはり数匹は光っています。
しかしながら風が強く、弱まると一瞬飛ぶのですが、すぐまたどこかの草陰に隠れてしまいます。
集落脇の橋のあたりが最も風が弱かったので、速攻で写真を撮りました。

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20秒X12枚です。

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こちらはワンショット。
帰りに、昨年から密かに気になっている場所へ立ち寄ってみました。
37 534180, 139 212999 (標高53m)

Img_9836_85p

毎年新規開拓を欲張りすぎているため、すべてのポイントをベストの時期を選んで回ることはできません。
この場所も今年既に3回も立ち寄っているのですが、それまでは早すぎたせいで(気温がいつも低かった)ホタルはまだ見ていません。
周囲の自然環境から99%ホタルはいると確信していたので、ようやくある程度の数のホタルを見ることができて嬉しかったです。
この場所はさらに風が強かったのですが、一瞬弱まるとその15秒後にはホタルが飛び始めます。
ヘイケもかなり田んぼにいて、こちらはほとんど飛ぶことはありませんでしたが、もし無風なら乱舞に近い状況になっていたのではないでしょうか。

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こちらはワンショット。
この道路をまっすぐ進むと、米倉に抜けることが出来ます。
右手の森の中に小沢が流れているので、この先50~60mくらいまではゲンジが見られました。

2017年7月 3日 (月)

坂井川上流、そして石川川下流部へ

7月1日、幸運にもこの日も19時台から20時50分までは雨が止んでくれたので、ホタルの撮影を遂行することが出来ました。

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標高約91m、坂井川の上流、というよりほとんど源流部になります。
シーズン後期、つまり6月でなく7月の新月期には多数のヘイケが見られる場所です。
というか、ゲンジの時期に源流部を訪れたことはあまりなく、本当に久しぶりにゲンジの舞を見ました。

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1枚目の写真の場所は山が両側に迫り、月明かりがあまり当たらない峡谷的地形ですが、100mほど下るとこのようにやや開けた地形になります。
今回はこの橋の周辺で、最も多くのゲンジが舞っていました。
(25秒露出を30枚重ねているので、実際には乱舞というほどではありません。)

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坂井川上流部にお目当てのヘイケがまだ発生していないことがわかったので、坂井川は早めに切り上げました。実際、20時20分過ぎにはほとんど飛ばなくなったし。
次に向かった先は、初めての夜の訪問になる、石川川の下流部です。
やはり今年が最初の訪問だった、下中山近くの中流部で撮った写真は先日アップしましたが、そこよりさらに下流部、下石川集落の西で、二王子岳に源を発する石川川は坂井川に合流します。
合流点から300~400mほど石川川を遡ったところに”介護老人保健施設ヴィラ菅谷”が建っており、そこから合流点までが今回目を付けたポイントです。
既に今月2回立ち寄っているのですが、時期がまだ早かったためか、ホタルはここでまだ見ていません。
しかし、菅谷小学校から300mしか離れていない、R290沿いの坂井川でさえホタルがいるのです。
ならば、そこより車のヘッドライトや外灯の影響を受けず、しかも部分的にではあるけど自然のままの護岸が保たれている石川川下流部にホタルがいないわけはありません。
そして、ようやくこの日、10匹近いホタルを見ることができました(上の写真)。
橋のたもとに明るいLED灯が立っていますが、幸い高い木立が照明を遮ってくれ、下流側は暗いままです(上流側はアウトです)。
R290を行く車のヘッドライトも視界に入らないし、土手はそれでいてきれいに草が刈られていて歩きやすく、とても気持ちのよい場所でした。

Img_9692_97ishikawa

ここから合流地点まではブッシュのため歩けないのですが、橋からここまでの区間、十分に良好な環境の中でホタルウォッチングを楽しめます。
あと1週間早かったらと思うとワクワクします。
来年の楽しみがひとつ増えました。

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さらに新発田への帰り道、坂井川下流部に注ぎ込む、ごくごく小さな流れを視察。
この小沢、合流点から100m先になるとU字溝化されていて魚も水生昆虫もいないのだけど、この貴重な100mの区間には色々な生き物が生息していることを確認しています。
そして、やっぱりホタルもいました。それも、石川川下流部よりも多く。
時刻は22時近いのですが、ホタルたちのダンスは終わりそうにありません。
彼ら彼女らの夜会を邪魔しては悪いので、22時には現場を離れた次第です。

2017年7月 2日 (日)

大好きな三光川のホタル

ニノックスへ行く途中、打越集落を右折すると川沿いに道は続いていきます。あの川が三光川。
道路沿いにはさすがにホタルはまばらだけど(ゼロではないです)、打越から下流の五斗の区間にホタルは多数棲息しています。
土手沿いに歩ける箇所も限られており、それがホタルの保護につながっているのでしょう。
標高は40~60mくらいなので既にピークは過ぎていますが、今年はまだ数匹しかここの定点観測しているポイントでホタルを見ていないので(なにげに、3回くらい夜立ち寄っているのです)、一定数のホタルを見ないと不安です。
雨も直前に上がったし、今日は(6月30日)どうでしょう?

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今まで立ち寄った時はいずれも気温が17~18度しかなかったのですが、この日は20~21度あります。
数は少なめだったけど、きっかり19時45分から光り始めました。
川を眺めて、ほっと一安心の図。

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昨年はこのあたりを見下ろす丘の上からホタルを観察したのですが、この家から右手の上流部の河原が非常に多かったです。
しかし、歩いて行けるのはここまでで、この先の土手は林になってしまいます。

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EOS80D + TAMRON SP 45mm F1.8 VC
ISO2000, F2.8-3.2, 15秒 (X17枚)

昨年6月30日のブログ記事の、一番最後の写真と同じ場所になります。
総露出時間は昨年のそれより短いので、昨年よりはやや数が多かったのですね。

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EOS80D + TAMRON SP 45mm F1.8 VC
ISO1600, F2.8, 15秒 (X30枚)

撮影開始時刻が20時28分とまだそんなに遅くはないのですが、この日はホタルが終盤に入っているせいか、飛翔の終わる時間が早かったです。
15分過ぎにはあまり飛ばなくなりました。
二王子岳に重く立ちこめた雲がいい雰囲気。
やはりホタルには星空より、今にも雨が降り出しそうな曇り空の方が似合います。

2017年7月 1日 (土)

黄色い宝石

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6月29日、五頭山麓へ行ってみました。
この辺りで最も標高のある(66m)田んぼの片隅に、小さな湿原があります。
24日に来た時より数は減っていたけど、この日もここでヘイケが繊細、かつ艶やかな舞を見せてくれました。

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この田んぼの端っこでは、ゲンジが乱舞していました。
この田んぼは昨年初めて訪れたのですが、その時はシーズン後半だったため、ヘイケが主体でした。
ヘイケはまだまだ少なかったので、これから出てくるのでしょう。
帰りに折居川をざっと下見したのですが・・・ホタルは皆無。
この川、五頭山の西麓を流れる川の中では最も長い川なのですが、最も堰堤の多い川でもあります。
標高98mの所にダムのような巨大な堰堤が作られており、流域全体で一体いくつ堰堤が作られているのだろうか。
小さな段差を含めると、20以上はあるでしょう。川が完膚無きまでに破壊されています。
従って、集落横のあたりに来ると水の流れはほとんどなく、ホタルの姿を見ることはできませんでした。

もう一ヶ所、帰途の途中で立ち寄った場所があります。
松岡川の上流です。
25日のブログ1枚目の写真で取り上げた橋から上流部は、いつも橋の上から垣間見るだけで、土手から写真を撮ったことはありません。
下見がてら、河原へ抜けられそうな所を探しながら歩いていたら、川の方で多くのゲンジが舞っているのが目に入りました。
もう21時20分を過ぎているのですが、やはりこの川は別格です。

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歩いていて気づいたのですが、上流部には部分的にではありますが、田んぼがあります。
こちらはちゃんと田植えがされているのです。
圃場整備のため、集落背後の広大な田んぼのほとんどは今年は田植えがされていないのですが、これはちょっとした驚きでした。
そして、つくづくホタルは、特にヘイケボタルは人間の営みと共に生きる生き物だと思いました。
あぜ道を歩いて行くと、目の前に10匹ほどのヘイケたちがあぜ道のそこかしこに陣取って、ゆっくり点滅している光景を目にしました。
それ以上は進めません。そこで写真を撮りました。
このときのヘイケの輝きは、ホタルを見慣れたぼくでも生涯忘れることはないだろうと言えるほど、美しくもはかないものでした。

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そこから左手にある田んぼです。
たまにゲンジが周遊してきます。
蛙の鳴き声も強烈です。
すべてが完璧に調和し、妙なるハーモニーを奏でていました。

2017年6月28日 (水)

坂井川中流部のホタル

27日、最初は数年ぶりに田貝・南俣地区の一番奥の田んぼへ行きました。
しかしながら、旧参道奥からショートカットして入れる小道が薮に覆われています。
そこから小沢を渡るのですが、橋が消滅していました。
どうやらその道は使われなくなったらしく、そこへ行くには集落から歩いていくしかありません。
歩くのは苦にならないのですが、肝心のホタルが奥の田んぼには見えません。
偵察がてら、100mほど下手に向かって農道を歩いて行くと、ホタルが湧いている一角を発見しました。

 

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EOS80D + SIGMA 18-35mm F1.8 DC (18mm)
ISO800, F4.0, 10秒 (X10枚)

 

斜面と農道との間に細い用水路があり、そこがホタルの住処でした。
でも、ここだけでした。
背後は次の写真のようになっており、用水路もU字溝化されています。
こうなるとホタルは住めません。

 

Img_5912

 

田貝の田んぼは、ぼくの中では過去の思い出になったことを悟りました。
次に向かった先は、今年4度目の訪問となる坂井川中流部です。

 

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EOS80D + SIGMA 18-35mm F1.8 DC (25mm)
ISO2500, F2.8, 25秒 (X14枚)

 

予感はしていたものの、やはりその場所で初めての乱舞を見ると嬉しいです。
やった!と心の中で雄叫びを上げてしまいました。
やっぱり、この川と湿原にホタルはたくさん生息していました。
タイミングが重要なんですね。
ここよりやや上流に何年も前から通い詰めているポイントがあり、そこではおととしあたりからホタルが半減してしまいましたが、たまたま訪れるタイミングが悪かっただけである可能性が出てきました。だといいんですが。
中流部の通らずに架かる2本の橋の、上流部の橋の上から撮影。
スリーウェイ雲台の締め付けが甘かったため、1枚撮るごとにお辞儀していきました(^_^;)
フォトショで1枚1枚手動で(差の絶対値を使って)位置合わせをしましたが、完全に黒くすることはできませんでした。
回転を伴うものはマニュアルで正確に合わせるのは難しいです。
そのため、背景がぼやけています。

 

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EOS6D + TAMRON SP 35mm F1.8 VC
ISO3200, F2.8, 26秒 (X9枚)

 

下流側の橋に移動して、その橋の上からの撮影。
こちらの場所の方がワイルド感が強いので好きです。
ここから最初の写真の橋までの区間約350m、川沿いを行く道はありません。
まさにホタルと昆虫、そして野鳥の楽園です。

 

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EOS6D + TAMRON SP 35mm F1.8 VC
ISO2500-3200, F2.8, 20-26秒 (X10枚)

 

橋から下流側です。
左岸の土手沿いを40mほど歩くことが出来ます。
そこもいいポイントなのですが、ホタルの数はこちらの方が数段上でした。

 

Img_9585_96

 

EOS6D + TAMRON SP 35mm F1.8 VC
ISO2500, F2.5, 26秒 (X11枚)

 

別なアングルからの下流部。
撮影しているうちに、みるみる飛んでいるホタルは減っていきました。
このポイントはゲンジだけです。
ここよりやや上流の、既知のポイントもやはりゲンジしかおらず、ヘイケはほんのわずかです。
もっと上流、胎内市に境界が変わるあたりまで行くと、ヘイケが一気に増えるのですが。
尚、これらの河原へ行くには必ず集落から徒歩でアプローチすること。
二つ、軽専用の小さな橋がかかっていますが、下流側のそれは廃道となっているため橋を渡った先で転回できるスペースがありません。橋の強度も不安です。
上流側のそれは、橋を渡った先に田んぼがあるので転回点もあるのですが、対向車が来た場合面倒なことになります。
本当に道は狭い(軽トラでぎりぎり)のです。
新しい場所へホタルの写真を撮りに行く場合は、必ず昼間の下見をしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年6月27日 (火)

ワイルドフラワーとホタル

先日訪れた原野に、菊の仲間だと思うのですが、広範囲に渡って白いワイルドフラワーが咲き乱れている一角があることに気づきました。
そこのお花畑で舞うホタルを撮るべく、26日、もう一度同じ場所へ。

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この日は、この草むらでなんと19時30-31分頃からホタルが光り始めました。
(上の写真の撮影開始時刻は、19時32分)
短い距離を飛び始めたのが40分過ぎから、50分過ぎには乱舞と言える状態になりました。
しかしながら、20時15分過ぎには落ち着き始め、30分頃にはピーク時の1/10ぐらいしか飛んでいるホタルがいなくなりました。
まあ、こんなものでしょう。
数的には、ゲンジの数は前回とほぼ同数でしたが、ヘイケは3~4割方増えました。
また、前回ホタルが見られなかったエリアでもホタルの飛翔が認められたり、過去見て来た中では最も広範囲にホタルを見ることができました。

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そして、この2枚が撮りたかった絵。
2枚目のやつは、ピントをもう少し手前、お花畑の真ん中あたりに合わせた方が良かったかもしれません。

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そのあとは、水路に近づき、ピントを草むらに合わせて撮ってみたり。
(シャッタースピードが短すぎました。そのためホタルの光跡が途切れ途切れになってしまいました。)

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名残惜しげに、原野の奥を撮ってみたり。
この日はもう一ヶ所、是非訪れてみたい場所があったので、20時半には現地を離れました。

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大崎の神明社です。
いつだったか県立図書館で見た新発田の古写真集に、大崎の、巨大なU字溝化される前の小川で、地元の子供たちが裸になって水遊びをしている写真がありました。
その写真に心を打たれ、今でもなんとか1匹だけでもいいからホタルが生き延びていて欲しいと思うようになり、それで今回来てみたのです。
昨年初めて川の対岸にひっそりと佇む神明社を参拝したのですが、その雰囲気の荘厳さに心を打たれました。
神明社の前を流れるくだんの用水路に、数は少ないながらもホタルが生息していることを先日確認したので、満を持しての再訪です。
右手の杉林の前を数匹のホタルが飛んでいるのが写っていますが、この杉林のずっと上の方で光っているホタルも数匹いました。
あとは川の中ですね。
ここから米倉と大崎のホタルの保護地まで、山際の用水路は近年行われた圃場整備でコンクリート化されています。
幸い広範囲に渡って外灯はないので、水路でカワニナなどの水生昆虫が復活すれば、ホタルも急速に増える可能性はあります。
ホタル復活を祈り、真っ暗な鳥居をくぐって手を合わせてきました。

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(前を流れる川を入れて、パノラマ合成してみました。)

2017年6月26日 (月)

原野のホタル

25日の撮影になります。
場所は19日の記事のところ。
おととしから通い始めて、ここのゲンジボタルの光が他の場所(新潟県下越地方)のホタルより明るいのではないかと何となく感じていたのですが、それはゲンジの体長がやはり一回り大きかったからです。

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EOS80D + SIGMA 18-35mm F1.8 DC (31mm)
ISO1250, F5.6, 100秒

20時前の撮影ですが(1枚モノ)、普通はこの明るさの中、ここまで明確に写りません。
色々調べたのですが、ゲンジの平均体長は1.5-1.8cmくらいのようです。
ところが、捕まえて計ったわけではありませんが、目を凝らして近くに止まったホタルを何度も観察するに、どうも2cmはありそうなんです。22-2.5cmくらい?
ヘイケは平均体長1-1.2cmと書いてある資料が多いですが、やはりここのヘイケはやや大きく、1.4-1.5cmほどありそうです。
ちなみに、五頭山麓のホタルは小さめの個体が多く(松岡川流域は例外)、旧朝日村の山間部のホタルはやはり大きめの個体が多いと思います。
蛍の光の強さからの類推ですが。

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EOS80D + SIGMA 18-35mm F1.8 DC (31mm)
ISO1250, F3.2, 13秒 (11枚を比較明合成)

本当はもう10枚撮ったのですが、それら全部を重ね合わせてしまうと、中央のホタルの密集地帯が黄色く塗りつぶされてしまうので、半分に留めました。
やはり、このくらいの明るさの中で見る乱舞が最も幻想的です。
こないだ訪れたときに比べ、特に数が増えているわけではないのですが(ゲンジはほぼ同数、ヘイケは5割増)、この日はより広範囲でホタルの舞が見られました。

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Img_5645_56pp

最後の2枚は、どちらも総露出時間2分台です。
20時40分を過ぎたら飛び回るホタルはかなり減りました。
この日、19時半までは小雨が降っていたのですが、40分あたりから雨が上がりました。
その後は一時的に霧雨がちらつくこともあったけど、傘を差す必要性に駆られたことはなかったです。
風もなく、ホタルにとっては好条件。
こういう日はセカンドピークが深夜に訪れるのだろうけど、五十公野のあやめ園のホタルも見たかったので、早々に現地を離れました。

あやめ園のホタル

ます潟のあやめ園(新発田市五十公野)のあやめがやっと満開になったというので、25日夜、某所へホタルウォッチングに行った帰りに立ち寄ってみました。

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17日に訪れた時に、この場所から撮ってみたいと思いました。
しかし、新発田市街からの街明かりがどっと入ってきているのがよくわかります。
17日に来た時はカメラを構えているあたりにホタルが多く飛んでいたのですが、この日は中間地点に多く見られました。
光害とダブっているので、あまりはっきり見えません。

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ならばと、場所を変えて撮り直し。
この日は21時30分から22時ちょうどまで現地にいました。
ホタルは40分頃まではかなり広範囲に飛び回っていたのですが、40分を過ぎるとまばらに。
帰る頃には草葉の陰に隠れてじっとしているホタルがほとんどになりましたが、個体数はあやめ園全体で30匹はいたのではないでしょうか。
ここでこれだけのホタルを見たのは初めてです。
20時半頃まで雨が降っていたので、それで一時的に活性化したものと思われます。

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帰り支度をしている頃、4人の親子連れがホタルを見にやって来ました。
時刻はちょうど22時になったところ。
ライトアップは21時消灯、ます潟からあやめ園へ通じる遊歩道のぼんぼりも21時半には消灯、あやめ園には自動販売機があるためその明かりで真っ暗にはならないものの、かなり暗くなります。
この日は雨上がり直後という好条件、しかも満開になったばかり、だったにも関わらず、カメラマンの姿はぼく以外にはゼロ。
そんななかで、夜遅くにホタルを見に来る人たちがいるということはなんか嬉しかったです。
ちゃんと挨拶してくれたし、ぼくもホタルが未だに光っている場所を教えてあげました。

ところで、撮影していて気づいたのですが、光害の影響のあるあやめ園の中間のあたりで、たまに光の色合い、グラデーションが微妙に変わるのです。
そのため、ぼくはオートホワイトバランスで撮っているのですが、ショットによっては色合いが変わってしまうのです。
あとでわかったのですが、これは島潟にあるパチンコ店・ダムズの屋外広告モニター(電飾看板)の照明のせいでした。
ます潟にほぼダイレクトに届いているのです。何もあそこまで照度を上げなくても・・・
あと、ます潟に立つ外灯の明るさも結構強烈です。
ホタルの受難はいつまで続くことやら。
もっとも、光害は我々人類にとってもある視点から見ると深刻な受難となっているのですが。

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