カシオペアと白岩観音
絶好のサーフスポットとして知られる、通称白岩観音ビーチ。
そこに立っている観音像の正式名称は、越後七浦観音と言います。
すぐ脇に外灯が立っているのだけど、夏場以外は点灯しないのか、夕暮れになっても暗いままでした。
6日は近くの海岸で夕日の写真を撮ったあと弥彦山へ上がるつもりでしたが、日本海にひとつも漁船の漁り火が見えないし、結局この海岸で1時間半近く写真を撮っていました。
EOS80D改 + TOKINAR 14-20mm F2.0 PRO DX (14mm)
ISO2000, F2.8, 3.2sec (拡散系フィルター使用)
撮影時刻:17時52分。
カシオペアから二重星団、そしてペルセウスを入れてみました。
赤道儀は持ってきていないし、高感度に強いフルサイズ機もこの日はありません。
EOS 80Dで星をできるだけ止めて写す固定撮影は荷が重いのですが、まあ仕方ありません。
上の写真では偶然道路を走る車のヘッドライトが一瞬入ってくれたので、シャドーが出てくれました。
帰り際再び立ち寄ってみたのですが、暗くなってしまうとさすがに駐車場入り口の外灯や道路を隔てて反対側に建つ建物の明かりの影響が出てしまい、輝度差が大きくなるため、観音様のディテールの描写が難しくなります。
薄明終了直前が撮り頃だと思いました。
EOS80D改 + TOKINAR 14-20mm F2.0 PRO DX (14mm)
撮影時刻:18時10分~15分頃。
固定撮影ですが、地上部と星空部を分けて撮りました。
地平線周りのグラデーションを自然につなげるためには、線形グラデでうまく不透明度を調整しながら合体させる必要がありますが、1年近くそのワザを使っていないので使い方をすっかり忘れてしまいました。
それでも、ああだこうだと直感的にフォトショと1時間以上格闘していたらなんとかなりましたが。
再現性はないのがツライところ。
再び勉強しないといけません。
3枚をつなげてみました。
地平線の彼方に漁船が2~3隻いますが、肉眼ではほとんど見えなかったので気持ちよかったです。
これで低空の透明度が良かったら最高だったのですが。
佐渡の島影がぎりぎり見えるかどうかという透明度だったのでグリーンフラッシュは見えないかなと思いましたが、それでも雲に邪魔されず、すとんと地平線に太陽は沈んでいったので気持ちよかったです。
画像を見ると、黒点がひとつもありません。
色合いの赤みが強い時は透明度が悪い証左。
それでもΩ型太陽は見ることができました(写真はその直前の太陽)。
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七浦の観音さまをはじめ、海岸の星景写真のどれもが幻想的な色調でとても美しいです。力を入れられたグラデーションが素晴らしい。眼福です!
投稿: ちーすけ | 2017年11月 7日 (火) 23時05分
白波の海とピンクの残照、それに天の川、夢のような光景ですね。
海に沈む天の川は撮りたいと思っているのですが、いいロケーションを見つけていません。ここはよさそうですね。今度機会があったら来てみます。
弥彦の山頂は水平線を見下ろす感じで普段撮れない構図の星景が撮れます。
Satoさんもぜひ今度は夜にいらしてください。でも12月になると通行止になりますから来年でしょうか。
投稿: まるひ | 2017年11月 7日 (火) 23時09分
ちーすけさん、ありがとうございます。色調はそれほどいじっていません。ブルーモーメントの後半あたりに撮ると、こんな感じの色合いになるようです。
投稿: Toshihiko Sato | 2017年11月 8日 (水) 00時38分
まるひさん、ニアミスでしたね。
村上沖に比べると、弥彦から寺泊沖は漁船の数が少ないのでしょうか。2年前にもこの岩場から海に沈む天の川を撮りましたが、漁り火の数は少なかったような。
寺泊方面がやや明るいですが、海に沈む白鳥座ですとか撮るならやはり日本海の海岸線に限ります。下越の山間部からだとこの構図は面白くない。地平線が視界に入らないと。
丘の上のあの建物、なんか絵になりますよね。ニュージーランドの星景でおなじみの”羊飼いの教会”に似ていなくもない。パフォーマンス星景、あそこでぼくも撮ってみたいです!ただし自撮りではなく、誰かにモデルになってもらい、それをカメラマンとしてポーズに注文付けながら撮ってみたいです。
投稿: Toshihiko Sato | 2017年11月 8日 (水) 00時48分