若き才能たち
この3日間で約20のグループのパフォーマンスを見ました。
なんでも、新潟総踊りに参加しているグループの総計は350とのこと。
数年前までは良くも悪くもモダンよさこい~オーガナイザーの須賀IZANAI連がクリエイトしたそれ~の枠を出ていないパフォーマンスがほとんどだったのですが、昨年あたりからぼちぼち既存のジャンルに捕らわれない、真にクリエイティブなカテゴリーフリーのダンスを披露するグループが出てきたように思います。
そして、その流れは今回加速しているようで、これまでの枠組みをいい意味で超越したグループを幾つか見つけることができました。
その最右翼が東京から来たこのグループ、パラドックスです。
メンバーの半数がスーツに身を固めているのですが、この辺りは須藤元気率いるWORLD ORDERの影響があるのかな?
ヒップポップやロボットダンス、モダンよさこいはもちろんのこと、ジャズダンスやコンテンポラリー等の要素を縦横無尽に取り入れ、それぞれが消化不良に陥ることなく、うまくバランスさせている点が見事。
曲も振り付けもスタイリッシュで斬新。
ダイヤの原石発見!といったところです。
ぼくが主催者だったら、審査員特別賞を上げたいところ。
賞と言えば、新潟総踊りには3つの賞が用意されているのですが、賞の定義や数は今となっては時代遅れとなっている感が否めません。
もう一つか二つ賞を増やし、なおかつ新潟県らしさを審査基準とする県知事賞の格付けを3番目くらいに落とすべきと考えます。
ダンスに限らず、○○県らしさという抽象的な概念を取り入れると、概してつまらなくなるからです。
現行の基準だと、どうしても近年活躍が目立つ大学生の大所帯のグループが有利になり、メンバー数20名前後の小粒のグループは影に隠れがちになります。
ちなみに、パラドックスのメンバーも14、5名でした。
スガジャズダンススタジオの若手の精鋭たちによって結成されたDance Presentation "UNITY"の面々。
彼らのパフォーマンスも印象に残りました。
毎日どこかの会場でやるので極力見に行くようにしましたが、同じ内容は二つとなく、飽きることがありませんでした。
写真には撮りませんでしたが、初日のフリースタイルのパフォーマンスは特に良かったです。
今回、CoCoLo南館前、ビックカメラの横にもミニステージが設けられました。
写真はそこでのUNITY達の演舞。
めちゃくちゃかっこいいんだわ。
そして、AIちゃんがリーダーを務める猿霞の演舞も良かったです。
総勢20名弱のこじんまりとした構成なのだけど、演技が始まるとあちこちから「さるがすみ~」という黄色い歓声が飛び(声の主を確認すると、その多くは一般の観客ではなく、参加グループのメンバー達だった)、根強いファンがいることを印象づけられました。
そして最終日。
午前の部は中止になったものの、午後から最後までは滞りなくプログラムが進行し、無事大団円。
終盤が近づくにつれ、参加者もいよいよダンスモードに入ります。
これは右側の黒い衣装を着ているグループが演舞している時の1枚ですが、このように他のグループのメンバーが飛び入り参加して、列の後方で見よう見まねで踊ったりします。
全てのグループでこれが可能なわけではないのですが、これもアリなのです。
もちろん、この列に一般の観客が加わることもあります。
とても微笑ましい光景です。
実は上の写真で、このあと一般のお客さんも数名加わりました。
下駄総踊りのあとの総踊りが本当のフィナーレです。
ラストの”総踊り”も一般の観客の参加がアリとなっています。
ぼくも来年はラストの総踊りに、勇気を出して参加しよう。
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