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2017年9月 8日 (金)

八百万の神々を祀る神社

9月4日、碁石海岸でグリーンフラッシュを見たあと、大きい月が出ているので星景写真を撮る気にはならず、ふとあの神社を月光の下で見てみたい衝動に襲われ、新発田市の二王子山麓へ移動しました。
目的地は、昨年4月27日の記事で取り上げた、陣馬山(本間新田)にひっそりと佇む神社です。
境内の一番大きな石碑に「陣馬山大小之神命ナントカ神社」とあるのでこれが正式名称でしょう。
しかし、石碑が比較的新しいのでその名称は近年付けられたもので、戦前はもっとシンプルな名前で呼ばれていたと想像します。

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境内の空気が凛として、いい感じ。
もう何度も県立図書館や新発田市、及び胎内市の図書館へ足を運んで調べてみたのだけど、ネットも含め一切記載のない謎の神社。
昔、二王子山への信仰登山が盛んだった頃に栄えた神社と思われます。
新発田市出身の登山家・五十嵐 篤雄さんの山に関するエッセイ集「飯豊道」に、小学生の頃の二王子山への登山の思い出が書かれているのですが、そこにちょこっとだけ出てきます。
この神社の境内で一休みしたとのことですが、前後の文脈からおそらく(すぐ斜め向かいににある稲荷神社ではなく)この神社を指すのではないかと。
境内にはそれこそありとあらゆる神々の名前や神社名を刻んだ石碑が何十個も立ち並び、庶民の信仰の原初的な形態を窺い知ることができます。

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先日長岡の宝徳山稲荷大社へ行ってきたのだけど、巨大な建造物には目もくれず、本能的にここが本来のご神体と思わしき大木の化石群へ引き寄せられました。
そして、ここの境内でもやはり異彩を放っているのがここなのです。
化石化はしていませんが、昔の人々は霊力を感じ取っていたのでしょう、朽ちた大木が石碑に囲まれて佇んでおります。

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近づいてみると、こんな感じ。
確かにある種の磁力を発散しているようです。

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ここが本殿でしょうか。
とても厳かです。

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境内はぐるりと周囲をストーンサークルのような小さな石碑に囲まれています。
ひとつひとつ文字が刻まれており(墓ではありません)、民俗学的な興味が尽きません。

Img_1236

馬頭観音像。
新発田市の図書館で、郷土史関係のある小冊子の目次に同じ像の写真が載っており、陣馬山の馬頭観音と記載がありました。
先の五十嵐さんの本と並び、これが唯一の文献です。
その小冊子には、しかしながら本文に馬頭観音に対するそれ以上の記載はなく、ちょっとがっかりでした。
馬頭観音は観音菩薩の化身とされ、柔和相と憤怒相の二つの相を持ちます。
しかしながら、柔和相の像は稀だそうです。
ここの馬頭観音はかなり風化してはいますが、表情は穏やかで、柔和相バージョンであることがわかります。
その名の通り、地域によっては馬の守護神と崇められてきたわけですが、間違いなく陣馬山のこの像にもそれは当て嵌まると思います。

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天照大神の石碑は他にもあったので、主な祭神はアマテラスでしょうか。
近くに稲荷神社があるのですが、道路脇なのであまり風情はないものの、二王子山を一望する眺めの良さは特筆モノ。
でも、”気”の良さは断然こちらに軍配が上がります。
稲荷神社もうそうなのですが、この謎の神社も境内もよく手入れされており、気持ちよく参拝することができます。
(駐車場はないので、近くの稲荷神社の前に停めるとよいでしょう。)

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