EF70-200mm F4L ISで写したアンドロメダ銀河
10月2日、天蓋高原で試写した中から、天体写真に使うのは今回が初めてのEF70-200mm F4L IS USMで写したアンドロメダ銀河の写真をアップします。
EOS80D改 + EF70-200mm F4L IS USM (200mm)
ISO2500, F4, 150秒X3枚コンポ (M-RAW)
この日初めてPoleMasterを使ったのですが、モニター開始後の微調整がうまくいかなかったため、結局いつも使っている極望に切り替え、それで極軸を合わせて写しました。
きっちり合わせたつもりなのですが、なぜか3分では微妙に流れてしまい、やや露出時間を短くして写しました。
しかし、これでもピクセル等倍で見るとかなりいびつです。
年に1~2回、新潟総踊りや花の望遠マクロ用で使う以外、防湿庫で眠ったままのこのレンズの写りを確かめる意味合いもあり、上位モデルであるEF70-200mm F2.8L IS IIを持っている身でありながら、あえてこのレンズを持ち出してみたのです。
ぼくのこのレンズ、フォーカスリングに全く遊びがなく、マニュアルによるピント合わせがラクにできるのではないかという期待もありました。
確かにナナニッパのそれよりは微調整が利くような感じがしましたが、それでも手動によるピント合わせの限界を感じました。
それにレンズの解像度がイマイチのようで、ナナニッパよりはピントの山がわかりにくかったからどっこいどっこいですね。
さらにダメ出しをすると、周辺部の星像もナナニッパのそれよりは伸びるようで、色収差もかなり見られました。
重量が700g台と軽いので機材にかかる負担は少ないのは利点なのですが、天体写真にメインレンズとして使うにはやや役不足と思いました。
露出時間を伸ばせなかったためISOを2500まで上げて撮りましたが、思ったより画質は荒れませんでした。
ここではかなり過度な画像処理を加えているのですが、それでも破綻をきたすことはなかったです。
60Daよりは上を行っていると思います。
これで80D改をメインで使っていく決断ができました。
自分のPHOTOSHOPはCS6なので、80Dの現像はできません。
なのでキャノン純正のDPP4で現像し(ここでは全く手を加えず、ほぼ撮って出しのままTIFFに変換)、それをCS6で処理しました。
ダークもフラットもなしです。
DPP4をRAW現像に使う利点として、画像本来の解像力を、厳密な補正により復元するデジタルレンズオプティマイザが使えるのではないかという期待があったのですが、残念ながらM-RAWには対応していないみたいで使えませんでした。
次回は、この機能がどのくらい効果があるのかを確かめたいので、フル画素で撮ってみます。
※10月7日、Silver Efex Proのファインアートプロセスで処理した画像に差し替えました。
今まではモノクロ用のフィルターなので、Silver Efex Proは使ったことがなかったのですが、天文ガイド11月号にありますように、Photoshopでの描画モードを輝度にすればカラー画像に対応できるとのことでしたのでやってみました。効果は絶大。
このプラグインソフトはいいですね!
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