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2016年9月14日 (水)

CMOSの温度を測る

デジタルカメラのノイズ(ランダムノイズやダークノイズ、パターンノイズなど)の発生は、CMOSの温度に大きく影響されます。
きちんとダークフレームを撮る場合も、気温ではなくCOMSの温度で合わせるようにしないといい結果は期待できません。
以前からBackyad EOSというソフトでCMOSの温度を表示させることができるのは知っていましたが、いかんせんこのソフトは有償。4千円前後するはず。
ところが最近、無償のソフトであるExiftoolGUIでそれが可能であることを知り、早速ダウンロードして試してみました。
(二つのソフトをダウンロードする必要があります。詳細は省きますが。)

Snapshotx6i

これは2013年6月の、X6iのデータの一コマ。
右欄にcamera temperatureという項目が見えますが、そこに46Cと書いてあります。
これがCOMSの温度です。

さて、一番確かめたかったのは、夏場最大でどのくらいまで温度が上昇するのかということと、数年前に一時所持していたことがあるKiss X6iは、同世代の60Dと比べてどうなのかということ。
以下、わかったことを列挙します。

(1)ぼくは60D、70D、80Dを使ってきたのですが、これら二桁DシリーズのカメラのCMOS温度は、夏場おおむね30-35度の間で推移します。機種による違いは認められませんでした。

(2)X6iは60D並びに60Da(ぼくは両方とも当時持っていました)と比べると、約10度コンスタントに高いです。上の写真に見られるように、6月から(これは昼間、晴天のバラ園で使ったときのデータ)40度台に突入し、最高で51度という数値を記録しました。
ちなみに、80Dの最高値は36度です。ホタルの撮影で画像がノイズで赤褐色に染まり、使い物にならないため手放したX6iでしたが、やはり60Dより10度ほどセンサーの温度が高かったことがノイズの原因だったと判明しました。小さいボディは、放熱の面で不利に働くようです。

(3)ある程度長時間連射する場合でも、2~3枚目で温度はMAXに達し、以降はセンサーの温度は安定します。

(4)外気温とセンサーの温度差ですが、ごく大雑把に言うと、80Dの場合で外気温プラス4~8度くらいまで温度は上昇するようです(8-9月の場合)。

(5)60Daの液晶モニターを開いたスペースに厚さ5mmの銅板を張り付けて、センサーの温度が下がるのかどうか実験してみました。ネットで、これだけでも温度が下がるよと言っていた人がいたので。ハイ、これだけでは下がりませんでした。15分ほど連射し続けても、銅板なしのときに比べ、センサーの温度が下がることはなかったです。
ダークを撮影しても、全く違いを認めることはできず。やはり送風するか、ペルチェ素子を使わないと、目に見える効果は現れないようです。

さて、遅ればせながら本日80Dをスターショップさんに送付、新改造を依頼しました。
60Daもサブとして併用していくつもりです。
あと最近の買い物はと言えば、結局トーストの極望は収差のため周辺の星々がまともに見えないため、厳密な極軸合わせには不適当だと判断。
最近、本件とは別なニーズからヤフオクで12500円で落札した10.1inchのミニノートPCとともに、思い切ってpolemasterも購入しました。
ユニテックさんが最近出した極望PF-Lに買い換えたら、やはり同じくらいの出費になるので、それならポールマスターですよね。
あとは次の新月期を待つのみ・・・

Img_0019

デュアルコア4スレッドCPU(仮想クアッドコアCPU)なので、重い処理でもストレス無く対応してくれます(多分)。メモリーもMAXの2GBまで積んであり、ちょこっと操作してみた感じでは充分すぎるほど早い。
バッテリーも中古ながら4時間持つし、早く外へ持ち出してみたいなあ。

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コメント

CMOSの温度をモニターしてないと良いダークファイルは撮れないって事ですね・・・。仰る通りなんだと思います。
わたしはこの手段を持ってないので、X-E2のダークは引き過ぎない程度の使い回しで我慢しています。でも、強く強調すると、引ききれてない熱ノイズが浮かび上がってきて、四苦八苦・・・。

新改造80D、楽しみですね。そして、60Daがサブとは羨ましい限りです。また、PoleMasterも揃えられたとは、これまたやりますね~。

ちーすけさん、こんばんは。ぼくの60Da、今までホタル写真でも活躍してきたので、かなり枚数撮っているんです。そのせいか、5年前と比べると、ホットピクセルの数が10倍に増えてるし。ランダムノイズこそ80Dよりずっと少ないですが、パターンノイズは昨年から急に増えてきて、メインで使うにははばかられる状況になってきました。それ以外にも、80Dは便利な機能がいろいろあり、それを使いたいという動機もあります。でも、ダークを比較すると、ほんとガッカリしますよ。iso1600以上では使いたくありませんね。
最近沼沢さんがFBに、EOS各機種(フルサイズ)とソニー機のダークの比較を検証した記事をアップしていました。それによると、当の沼沢さんも驚いていたのですが、ソニーα7R IIが圧倒的にノイズ少なかったです。α7Sも中古なら10万台前半で買えるので迷いましたが、ソニーはレンズが軒並み高いので断念。フジのX-T2も良さそうですが、ミラーレス機は軒並みバッテリーの持ちが悪いじゃないですか。それがいやで、結局今までのキャノン路線を継続することにした次第。PoleMasterは多分機械音痴のぼくでも使いこなせると思うので、購入しました。光軸が微妙にずれているかもしれない極望で苦労して合わせてもねえ(市販のそれは、ほとんどがかなり狂っているようです)。そういった心労からおさらばしたいというのが最大の理由です。

α7Sはバルブの画像が使い物にならないから、マニュアルで30秒が最長露出時間になるようです。

このソフトで2台の60Dを比較してみたいです。
電子極軸望遠鏡に使うだけでもPCは持ち出す価値がありと感じるようになりました。

もっちゃん、コメントどうもです。あ、そうなんですか。買わなくて良かった。XT2には、まだ未練がありますが。フジ純正16mm F1.4と組み合わせて、ヒメボタルの撮影に使ってみたい。実は、80Dをもう一台買い足しました。1台は天体用に改造することに決めたので、もう1台は一般撮影用です。60Daは補欠として、80D2台体制です。2台目の80Dを入手した際、ダークの比較をしました。どちらか結果の良い方を改造に回そうと思って。でも、ほとんど一緒でした。このソフトで温度も計測しましたが、全く同じ。重箱の隅を突っつけば、1~2%ほど古い方の80Dのダークがノイズが少なかったので、古い方の80Dを改造に回しました。以前、一時期60Daと並行して使っていた60Dは誠報社で改造したものだったのですが、瀬尾さんとこで改造した40Dと比べてゴーストが出やすいと感じた記憶はないので、結局ダスト機構が使えることを優先し、新改造にしました。
このソフト、面白いです。EXIFには実に様々な情報が込められているのですね。RAWだけでなく、jpeg画像でも温度は表示されるので、過去の写真を今いろいろ検証しているところ。
11~12月の初冬でも、CMOSの温度は10度以下に下がったことはないみたいです。20度以下ならそれほどノイズは出ないです。CMOSの温度、20度がひとつの分水嶺ですね。

80D、2台体制とは羨ましい限りです!
わたしはやはりX-T2に興味がありますが、こちらはまだ、RStackerも対応してくれてないでしょうから、ダーク・フラット処理が出来るソフトが見当たりません。そうなると天文用にはお手軽撮影用にしかならないので、まだ様子見です。
その辺も考えると、やはりEOS路線は王道でしょう。大正解だと思います。

ちーすけさん、年に数回、シゴトで舞台を撮ったりするので、ノーマル80Dは必要なんです。以前は7Dを使っていましたが、80DからAFの性能が7DMK2とほぼ同等になったので、80Dで済ませています。動きモノを撮るには、やはりニコンかキャノンでないと不安ですから。RAP2は80Dに対応してないし、あそこはアップデートが遅いのでRStackerにしようかなと。でも、わがCS6は80Dに未対応です。DPPしか現像手段がありません。なので、月980円払って、Creative Cloudの仲間入りを果たそうかなと。60Daのダークファイルを現像してみると、DPPよりCS6で現像する方がキレイなんですよね。

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