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2016年6月の23件の記事

2016年6月30日 (木)

三光川のホタル

新発田市管内のホタルのポイントは、そのほとんどが標高20~70mくらい。
いよいよこのくらいの標高に生息するホタルは終盤を迎えつつあるようです。
今年は二王子山麓のホタルは、1回坂井川へ行っただけで何も撮っていません。
しかし今シーズン、県北を含む全てのポイントを通して、最も行きたかった場所が二王子山麓に残されていたのです。
もうピークを過ぎていることは確実だけど、雨上がりで条件は悪くないのでプチ乱舞くらいは見られるかも。
ということで、三光川へ行ってきました。

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19時54分撮影。
開けた場所から、しかもかなり距離を置いて撮っていますから、既に飛んでいるはずの蛍の光、この時点では視認できませんでした。
20時を回ってから、ちらほらと言った感じでした。
次の写真とは、10mほど左側に離れた場所から撮っています。

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撮影開始時刻:20時20分 (総露出時間約16分)

この川の上流にニノックススノーパークがあります。
正面の山は二王子岳(1421m)。
過去、この丘から何度も星景写真を撮ったことはあるけど、そもそも眼下を流れる三光川流域でホタルウォッチングをしたことがありません。
しかしながら、昨年何度か昼間に近くの河原を下見した際、カワニナなどの巻き貝が多く見られたことから、かなりの数のホタルが生息すると確信していました。
以来、夜間に下見に立ち寄ることもせず、一発勝負の今日でしたが、ほぼ予想通りの数のホタルたちが現れてくれました。
上の写真は丘から上流側を写したものですが、肉眼ではこれほど見えなかったです。
家に帰ってからピクセル等倍でPCで鑑賞して、初めてS字状の川に沿ってホタルがびっしり張り付くように舞っている様が写っているのを確認し、驚いた次第。

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撮影開始時刻:20時5分 (総露出時間約8分)

これは丘のすぐ横ですが、このあたりで乱舞が見られました。
20時50分にはこの場所を去ったのですが、そのときも20時台前半に比べ2~3割減っただけで、ひたすら乱舞が続いていました。
本当のピーク時だと、どのくらいのホタルが舞うのでしょう?
来年はそれを突き止めてみたいと思います。

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撮影開始時刻:21時40分 (総露出時間約9分)

帰りに、上の2枚の場所よりやや下流部へ立ち寄ってみました。
(ピンぼけ写真、ご容赦)
背後の河川敷は、集落の明るい外灯3本の明かりがまともに入るのですが、こちら側はかろうじてセーフ。
実際、ホタルたちもより暗いこちら側に群れていました。
明日からは、県北のホタル探しに切り替えようと思います。

2016年6月29日 (水)

箱庭を舞うホタル

29日水曜日の今日、27日に引き続き、阿賀野市の山あいにある田んぼへ来てみました。
おととい訪れた田んぼより、ひとつ手前にある田んぼ。
五枚からなり、周囲を林に囲まれているため、箱庭的美しさがあります。
もちろん昔のままの佇まいで、コンクリートは一切使われておりません。

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月曜日より、ややホタルは少なかったでしょうか。
12秒のコマを約50枚重ねているので乱舞しているように見えますが、ほどほどといったところ。
たきがしら湿原みたいな乱舞だと見ている方も興奮し落ち着きませんが、このくらいの数だとリラックスして見ていられます。
至福のひとときでした。

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こちらはこの田んぼの一番奥の方。
14秒で約40枚のコンポジット。
月曜より気温が高く条件は良かったけど、ホタルは減っているので、おそらくピークは過ぎたのでしょう。
20時半にはめっきり減ってしまいました。
たきがしら湿原へ行った知人がものすごい乱舞の写真をブログにアップしていたので、今週から来週にかけては標高150-400mのポイントがピークとなるものと思われます。
確実に昨年の同時期より早めに推移しているようです。

2016年6月28日 (火)

6月16日の田んぼへ

表題の通り、6月27日、先日訪問した田んぼへ行ってみました。
ここは周囲をぐるりと林に囲まれている地形の田んぼが、100m間隔で3箇所点在しているのですが、今回はその真ん中に位置する田んぼへ行きました。
気温はまだ長袖でも微妙に肌寒かったのでホタルが飛ぶかどうか懸念されましたが、そこそこ飛んでくれました。

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前回は中央の部分でのみホタルの飛翔が見られたのですが、今回はあまり飛んでくれません。
ホタルもゲンジよりどちらかというとヘイケが多かったです。
光り始めは19時40分と割と早かったのですが、暗くなるにつれ、他の場所でピカピカ光り始めました。

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もっとも多く飛んでいたのがここ。
撮り始めは19時52分。
このあたりで標高64m。
中央から左側にかけて何の木でしょう、大きな木が3本あり、そこにヘイケが群れていました。
ちょっとしたクリスマスツリー状態。
壮観でした。
ただ、思ったより暗くならなかったため、ヘイケの淡い光はそれほどカメラに写り込んでくれません。
肉眼ではかなり楽しめたのですが・・・

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20時8分、この田んぼの一番奥のエリアにカメラを向け、撮影開始。
20分くらいまでここに居座っていましたが、全体的にヘイケがかなり活発に飛び回っていました。
今週、気温がもっと上がってくれば、この場所はピークを迎えることでしょう。
このあと隣接する林道を散策。
目的はヒメボタルの生息確認です。
気温がまだ低めなせいもあり、金色のフラッシュライトは見ることができなかったですが、あと1回くらい、今度は気温が22度以上に上がった日に再訪してみたいと思いました。

2016年6月26日 (日)

胎内市街のホタル

JR中条駅から北西へ直線距離で約1km、地元では有名なホタルの名所があります。
実はぼくも、つい最近知ったばかり。
標高が17mしかないので、ピークはとうに過ぎているはず。
しかし、日曜は夕方から二王子山麓が雨の区域に入ってしまい、雨雲がかかっていないのは胎内市方面だったので、下見がてら立ち寄ってみたという次第。

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38 03 14.7N 139 23 24.3E (17.3m)

本来のポイントは左手の奥の方にあるのですが、そこよりこちらの方が断然いい感じだったので、こちらで撮りました。
双眼鏡であちこち観察した結果ですが、完全にこの地のホタルは終盤を迎えているように思われました。まあ、この辺は予想通りなのですが。
とはいえ、気温が低かったせいもあるにせよ、思ったより少なかったです。
水路沿いにゲンジが2~3匹、周囲の田んぼにヘイケが2~3匹といったところ。
あとは、右手奥の屋敷林にゲンジが3~4匹。
この写真では左側手前にゲンジらしきホタルが写り込んでいます。
水路の奥の方の斜面にもホタルが1匹、その左側の田んぼでヘイケが飛んでいるのが写っています。後者はこの解像度でもぎりぎりわかるかもしれません。
とにかく飛んでくれないので、寂しい限りでした。
左手の本来の水路のポイントでは、橋の下でゲンジがやはり2匹くらい光っていました。
以前このブログで取り上げた城の山古墳の近くでも、似たような雰囲気の水路を見つけたし、数は少ないのだろうけど、ホタルはピンポイントであちこちに生息しているのかもしれません。
櫛形山脈の北西部にホタルの木がある!との情報を得ているのですが、そちら方面の探索は来年になりそうです。

2016年6月21日 (火)

健気に生きるヒメボタル

満月の20日、村上市北部の山中へ、今年初めてのホタル目的での遠征。

 

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昨年も20日に行ったのだけど、ここより100m下流で見物したので数の比較はできません。
とても広大なポイントで、行くたびにどこにカメラを構えようか迷います。
そして、ここは初めて今回カメラを入れた場所。
中央上に、少し気になる光跡が写っています。
昨年は7月に入ってから、ここで初めてヒメボタルの撮影に成功しました。
今年は今週末ぐらいから現れるような気がしますが、どうでしょう。
ちなみに最近ピントの甘い写真を量産してきましたが、原因がこのあとわかりました。
この自由雲台にはSUNWAYPHOTOのパノラマヘッドを付けているのだけど、その取り付けが緩んでいたことが原因でした。

 

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ここは例年ゲンジの乱舞を見ることのできる場所。
この構図を撮り終えた後、自由雲台を交換。
ついでにレンズもトキナー14-20mm F2.0からシグマ18-35mm F1.8に交換。
個体差かもしれないけど、ぼくのこのトキナー、非常にMFリングのトルクが軽く、すぐ動いてしまいます。
コマ収差もかなり感じられる。LensTip.comではそうでもないのだけど。

 

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場所移動して、ある川の中流部へ。
このような、ある程度川幅のあるところでの乱舞を撮りたいという夢があります。
西日本ではそのような場所が多数あるようですが、新潟県内で撮られたホタル写真で、そういう写真を見たことがありません。
この川はその可能性を秘めた場所のひとつ。
ただし、夕方下見した感じでは土手の薮が深く、河原に降りられそうな所がほとんどないのです。
唯一見つけた場所がここでした。
満月期だし、撮り始めが21時7分と遅いのでそのせいもあるけど、思っていたよりゲンジは飛んでいません。
その理由は、ここの河原のすぐ背後まで、ブルドーザーが入って地ならしをしていたことが挙げられます。
そして、このあと左手の杉林の中を歩き回って気づいたのですが、50mほど上手に杉林から河原へ降りていく道があり、そこもブルが入っていました。
この杉林の面積は、90mX180mほどでしょうか。
左手、100m向こうにはそこそこ交通量の多い道路があります。
道路と川にはさまれ、朝日連峰の末端に連なる山林とは分断されている地形。
そんなところに、なんとヒメボタルがいました!

 

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21時40頃撮影。
河原に面した大木に1~2匹、杉林の中にやはり1~2匹いました。
その頃満月が雲間から顔を出し、月明かりが杉林の中に入るようになると、時折見えていたフラッシュライトも消滅し、林の中のヒメボタルはカメラに収めることはできず。
これも運良く撮れたカットです。
ヒメボタルは雌が飛ぶことが出来ないため、群れとして大きく移動することができません。
ですから、ずっと昔からこの林の中に生息してきたのです。
そして、この林が伐採されたら即絶滅の運命にあります。
ひょっとしたら、新潟県内にも人知れず生息しているヒメボタルは多数いるのかもしれません。
森の守護者に会うには、夜間、森の中に入っていかなければなりません。
そのような労をいとわなければ、以外と近所の森にもいるのかも。
ヒメボタルは近年、全国で静かなブームを引き起こしつつあるようです。
暗闇の復権、これが理由でしょう。

 

 

 

 

 

 

2016年6月20日 (月)

守りたいホタルの聖域

18日、知る人ぞ知るホタルの保護地へ。
ところが、現地に立っている案内板の情報が不十分なせいもあり、進入禁止区域にヘッドライトを煌々と照らしながら迷い込んでくる車が数台見受けられました。
具体的な場所を明かすことにはためらいもあったのですが、むしろ正確な情報をお伝えする方がホタルにとっての利益になると考え、記事にしました。

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撮影開始時刻20:10、総露出時間8分20秒

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撮影開始時刻20:40、総露出時間5分40秒

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撮影開始時刻20:58、総露出時間11分

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ここ新発田市米倉では、米倉小学校とNPO法人加治川ネット21が協力して近年ビオトープを設置。
近隣の集落の協力を得て、一丸でホタルの保護・育成に努めているのです。
たまたま18日は、有機の里交流センター主催の”ホタルを見る会”が開催されており、30人以上の参加者がありました。
他に、ほぼ毎日のように訪れているという近所の人やカメラマンを含めると約40人くらいの人が19時半~20時半にかけてホタル見物をしていました。
驚いたのは、みなさんマナーがいいこと。
月明かりがあったというせいもあるのでしょうけど、懐中電灯を点けながら歩いている人は皆無。
みなさん、暗闇の美しさを知っているようで、気持ちよくこちらもホタル観賞することができました。
地元のホタル愛好家の方やカメラマンの方と色々話をさせて頂いたのですが、いかにみなさんホタルを愛しているか、地域をあげて保護に取り組んでいるかを知り、力強く思いました。
残念だったのは、冒頭にも書きましたが、案内板で謳っている夜間進入区域に迷い込んでくる車がかなりあったこと。1時間の間に7~8台くらい?
現地では17:30-21:00の間は次の区域に進入してはいけませんよと案内板を要所要所に立て、説明しているのですが、説明不十分なところもあり(じゃあどこに停めればいいかという案内が、文章で示されていない。文字の色も薄くてわかりづらい)、どの車も農道の入り口で右往左往していました。
その間、ヘッドライトの光がこちらへ入ってくるのですが、案内板の立っている所はかなり遠くであるにも関わらず、簡単に光がこちらへ届いてしまうのには正直驚きました。
地形的にオープンなところなので、700-800m先のヘッドライトでもホタルのいる林が照らし出されます。
ましてや、最近の明るいLEDのヘッドライトだと、その距離でも直視できないくらいのまぶしさを感じるのです。
そのため、ぼくが改めて作成した地図では、オリジナルのそれよりやや広めに夜間進入禁区域を設定しています。あくまで自主ルールですが。
車は県道14号線に面した”ふれあい農園駐車場”か、米倉集落内の”有機の里交流センター駐車場”に停めます。
最初からそれらの駐車場を目指してくれば、ポイント近くの農道へ迷い込むことはなくなるでしょう。
駐車場から現地までは徒歩5~6分。決して遠くはありません。
その際、できるだけ懐中電灯は点けないこと。
やむをえずに足下を照らす場合でも、何十ルクスもの明るいLED灯は避けてほしいものです。
できれば、天体写真愛好家の人たちが使っているような赤色LEDのヘッドライトがいいでしょう。目が暗所順応しやすくなります。
最近は大手釣り具ショップやホームセンター、ゼビオスポーツなどでもこの手の商品が入手可能。
赤いマジックで懐中電灯のレンズを赤く塗るのも、かなり効果があります。
照度も押さえられるのでお勧めです。
また、案内板では6月中旬から夜間進入禁止となっているのですが、今年がそうであるように6月上旬からホタルが発生する年もあります。
同様に、時間帯について案内板では19:30~21:00となっていますが、活性度の高いときにはいわゆるセカンドピークが22時以降に訪れることもあるので、翌朝まで進入禁止とすべきです。
実は前日の17日、23時過ぎにここへ立ち寄ったのですが、乱舞に遭遇したのです。
18日はだいたいどのポイントもそうであるように、ここのホタルも20時20分を過ぎたら半減し、21時にはピーク時の5-8%しか飛ばなくなりました。
18日に地元の人に話を聞いたら、ここのホタルは22時~22時30分頃にセカンドピークが訪れるとのこと。
以下の写真は、17日の深夜に写したホタルたちです。

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撮影開始時刻23時10分、総露出時間8分

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撮影開始時刻23時24分、総露出時間6分

4枚目に掲げた案内板のマップで言うところの、ホタル水路付近のホタルはまだほとんど発生していませんでした。
現在は、月の光が届かない高い杉林直下のあたりと、農道沿いの水路のホタルが中心。
新月期になれば、ホタル水路前の水田も暗くなるので、そうなってくるとそちらのホタルも羽化してくる。そういう図式ですね。
今年は早くから飛んでいるので7月中旬までは難しいと思いますが、7月上旬までは確実に楽しめそうです。

2016年6月19日 (日)

ホタルの川

17日夜は長い夜でした。
ここは城山温泉近くの松岡集落。
集落を流れる川は、まさにホタルの川でした。

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撮影開始22時4分、総露出時間5分40秒

ホタルが比較的集中しているのは、林が月明かりを遮ってくれるところ。
この日は時折風が吹きましたが、木の枝の揺れが一定以上になると一斉にホタルがいなくなるのが面白かったです。
全カット、ピントが甘いです(-_-;)
夜10時過ぎ、まさかの乱舞に興奮し、カメラ操作が雑になりました。

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撮影開始22時20分、総露出時間1分40秒

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撮影開始22時31分、総露出時間6分

人里近くでホタルを観賞するのも乙なものですね。

*「新発田市下水道ホタルマップ2014」なる資料をネットで発見しました。
これは役に立ちますね。もちろん、ぼくが既に調査済みの場所も含まれます。
参考までに。

2016年6月18日 (土)

ここの田んぼは別世界

6月16日のブログで取り上げた、その日初めて見つけた田んぼへ17日夜、行ってみました。
まずは、標高55mに位置する田んぼから。

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撮影開始19時53分、総露出時間約13分。

ピークはこれから、つまり下旬からの新月期に来るものと思われます。
周囲を高い木立に囲まれ、非常に幽玄な雰囲気です。
気に入りました。
ホタルはまだ少なかったですが、月が満月に近い大きさになっていることを考えれば、むしろ想像するより多かったです。
すぐさま、やや上手、標高66mに位置する田んぼへ移動。

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撮影開始20時44分、総露出時間約14分。

先の田んぼの倍の広さがあるのですが、ホタルは特定の箇所にのみ集中していました。
今後ピークを迎える頃、ホタルの分布がどう推移するのか、興味あるところです。
画像の左側に赤い筋状の光が写っていますが、これはぼくのヘッドライト。
林の奥に林道が伸びており、そこを100mほど歩いてみたのです。
最寄りの集落からこれらの田んぼに通じる林道周辺の杉林は若い木がほとんど。
しかしながら、この田んぼから奥に伸びている(地図には載っていない)林道脇の杉林は、そこそこ樹齢の古い木で占められているようでした。
聖域という言葉が、歩いていて脳裏に浮かんでくるのでした。

2016年6月17日 (金)

笹岡城趾の魅力

今年、吉川弘文館から発売された「甲信越の名城を歩く 新潟編」は、城郭ファンにとっては間違いなく名著。
しかし、この本にも漏れはあります。
阿賀野市にある笹岡城は非常によく地形の特徴が残っており、面積も大きすぎずコンパクトにまとまっているため、往時の姿を想像しやすいのです。
ぼくだったらこの場所は外さないけどなあ・・・

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当時は一帯は湿地帯であったと想像され、その湿地帯を天然の壕に見立てて築城されたのが笹岡城です。
築城年代は諸説ありますが、貞和年間(1350年)、篠岡資尚によって築かれたと言われています。
享禄年間から弘治年間にかけては山浦国清の居城となっていたが、御館の乱以後は今井源右衛門が上郷城よりこの地に移り、城主となりました。
天正13年(1585年)、新発田治長によって攻められ落城、その時点で廃城となったようです。

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本丸跡は、このように公園になっています。
ぼくが訪れたのは夕方であり、わずか20分ばかりの滞在。
もっと丹念に回りたかったのですが・・・
次のサイトに手際よく笹岡城趾についてまとめられているので、リンクを貼っておきます。

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こちらは二の丸への入り口でしょうか?
赤い鳥居がどこか不気味です。

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案内板の地図によると、ここが二の丸のはず。
この空間は、うまく説明できないのですが、身体がシャキンとなるような、まるで滝壺にでもいるような、冷涼な気の流れを感じました。

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十郎杉。
昭和55年に立てられた案内板の説明によると、名前の由来には4つの説があるそうです。
(樹齢はその時点で450年。)
1.十郎丸という連絡船を繋いだ。
2.十郎という人が植えた。
3.城楼杉。笹岡城の望楼の役目を果たした。
4.女郎杉。笹岡城の奥女中を葬った、もしくは宿場町笹岡の遊女を葬った。

尚、笹岡城趾の南には鑑洞寺が、南西には諏訪神社があります。
これらの敷地には、かつては城主の居館・殿舎があったと思われます。

2016年6月16日 (木)

里山の魅力再発見

新たなホタルの生息地を求め、今日も午後からインスペクション。
16日は知人に教えてもらった、護岸化されていない沢が残っているという某集落周辺を探索してきました。

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まずは神社にお参り。
使い古した和紙のような空気感の漂う、不思議な神社でした。

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この神社の近くをきれいな小沢が流れており、案内板の示す方向へ踏み跡を辿っていくと清水が湧いていました。

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くだんの沢はこんな感じで森の中を流れています。
水深はありませんが、水質は極上です。

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その沢の上流に、突如として田んぼが現れます。
U字溝は一切見られず、40年前の田んぼにタイムスリップした感じ。
これは必ずホタルがいますね。
標高は約55mと結構高いので、今月下旬からの新月期に見頃を迎えるのではないでしょうか。

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そこからもう少し上手にも田んぼがありました。
こちらもいい感じ。奥には湿原もありそうです。
こちらはさらに標高が高く、約66m。

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これらの場所のずっと下流部の風景です。
極めて局所的ではありますが、桃源郷的風景が残っています。

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先の写真を撮った橋の上から下を見ると、大きな鯉が泳いでいました。
鯉がいればホタルも多数居ることでしょう。ん?なんか脈略がないけど。

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この池は、じゅんさい池と名前が付けられています。
やはり奥が湿地帯になっているようです。
ここも少しはホタルがいるのでは?

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この日、最後に偶然発見した田んぼです。
地形的にわかりにくいところにあります。
奥行きがあり、奥の方まで入っていくと(この写真)、街明かりは入らなくなります。
ここも昔のまんまの田んぼで、畦には花菖蒲などが部分的に植えられていました。
こういう田んぼは、ヘイケが多いものです。
標高が低いのでゲンジはもう終わっているだろうけど、ヘイケは次の新月期に多く見られるかもしれません。

My favorite spot へ

15日、最近2~3年の間で最も通い詰めたお気に入りの場所へ、今年初めての訪問。
数日前知人が訪れたときはまだ数が少ないということだったけど、この日も相変わらず数は少なめでした。
もっとどんよりした空を期待したのだけど、以外と薄雲で月明かりの影響は大。
ここは幹線道路から300mしか離れていないにも関わらず、なぜか気温は2度前後低いことが多く。
そのせいもあってか、標高65mの割には、新発田市内の他の場所よりピークは遅めに来るような気がしています。
こないだの新月期の前半はまだ気温が低かったため、ここのホタルは次回の新月期、23日以降にどっと地上に出てくるのだろうか?
今月下旬になったら確かめなければ。

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19時半頃撮影。
前方左手から小沢が本流に合流。
このあたり常時暗く、あまり月明かりの影響を受けません。
なんか、例年より川の水量が少なかったような気がします。

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同じ場所にて。
他の開けた場所のホタルは20時20分にはあまり飛ばなくなったけど、ここはいつまでも飛び続けていました。しかしながら、その頃には数は3~4割ほど減ったけど。

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昨年16日に乱舞を見た場所。
地形的に開けており、こちらは月明かりの影響をまともに受けるので、さすがにあまり飛んでくれませんでした。

2016年6月15日 (水)

折居川と大荒川

先日知人のブログに、月岡から向こうのホタルの探索はお任せします、とコメントしたばかり。
なのに、舌の根の乾かぬうちに禁を破ってしまいました(^_^;)
14日はまだよく知らない荒川川のホタルを観察する予定でしたが、その前に五頭山麓のホタルの居そうなポイントをざっと巡回してみました。

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阿賀野市金屋付近の大荒川。
いい感じです。この日、この上流部でかなりのホタルを目撃しました。

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37 50 12.5N 139 16 29.4E

U字溝の入っていない田んぼの奥に湿原が拡がっています。
この日、夜9時過ぎに再度来てみたら、湿原の方でゲンジを2匹見ました。

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37 50 25.4N 139 16 59.3E

この池に先の場所から伸びている小川らしきものに地図上から着目していたのですが、残念ながらその小川は完全にコンクリートで作られている大きなU字溝でした。
しかし、その先にあるこの池は魅力。
ぐるりと湿原に囲まれており、ぼくが訪れたときは多くの魚が湖面でライズしていました。
しかしながら夜9時35分に来たときは、ホタルの姿はゼロ。

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その時撮った写真です。この頃、雲が少なくなり、月が出ています。
サソリ座が右手の方に見えます。天の川が真っ正面から昇ってきます。
星景写真にはいい場所です。

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37 50 39.2N 139 17 39.2

最終的に折居川へ抜けたのですが、なかなかいい感じです。
時間も時間でしたので荒川川へ移動するのはやめ、急遽ここで撮影することにしました。
しかしながら19時50分を過ぎても全くホタルは現れません。

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二股に分かれている折居川の、左側の支流はこんな感じ。
やはりホタルはいません。
正面に見える橋は、笹神ケイマンゴルフ場に通じる道路。
左手奥に硝子工場があるので、その排水が影響を及ぼしているとか。
ホタルがいない理由はわかりませんが、真光寺山全体に殺伐とした雰囲気があるので、あまり近寄りたくはない感じです。

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先の場所から100m下流に移動。
ここでようやくホタルの姿を認めることが出来ました。
といっても数は数匹。
この周辺の道路は外灯が多く、しかもその半数はLED灯なのでかなり明るいです。
あまり長居はしたくない場所でした。
結局、車の通行量の多い道路からできるだけ離れたところを流れている川を、再度地図上で物色。
結局、スタート地点のやや上流部がいいのではないかという結論に達し、みたび移動。

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EOS80D + TAMRON SP45mm F1.8 Di VC

撮り始め20時35分。
やっとホタルの川らしい風景で出会えました。
機材のセッティングをしている間に月が顔を出し、一気に明るさは倍増、ホタルの姿もちょっと減ってしまいましたが。
60枚ほど重ねているので、多く見えますが乱舞といった感じではなかったです。
さてこの場所、川幅もあり、月が顔を出しても1/3は林の影になります。
どうやら、北~北西を向いている林にホタルが多く生息する傾向があるようです。
幹線道路からも離れているので、行き来する車のヘッドライトの影響を受けません。
また、その幹線道路の外灯も数も比較的少なめなので、新月期だったらかなりの暗闇になるのでは。
西日本ではこのくらいの川幅一杯に乱舞するホタルの姿が見られるところが多数ありますが、そういった風景を新潟県内でも見られないものだろうかと夢見てきました。
三面川水系で幾つか可能性のある場所をピックアップ、今月下旬には訪れてみたいと思っています。なのに、探せばまだまだあるものです。
この写真の場所は標高約20m。
おそらく今年のピークは先週で終えていると思われるので、乱舞を見るのは来年に持ち越しでしょうか。
橋を渡ってその先に伸びている林道を少し歩いてみたりしましたが、雰囲気悪くないです。
荒れた感じの真光寺山と違って、明るい感じがします。
あとで地図で確認したら、陣ヶ峰の西の山麓にはあの旦飯野神社が鎮座するのですね。
ナルホド・・・

2016年6月14日 (火)

ホタル絵巻

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EOS80D + EF70-200mm F2.8L IS II (180mmにて)
各ショット1枚ずつで4コマパノラマ合成(19:50頃撮影)

Img_0968_1082p_panorama

EOS80D + EF70-200mm F2.8L IS II (180mmにて)
各ショット約40枚ずつで4コマパノラマ合成(19:55-20:25頃撮影)

先日、仲間たちとホタル観賞に来た場所です。
湿原を見下ろす丘の上に登り、そこから望遠レンズで狙ってみました。
11日に比べると、ホタルたちは1/3以下に減っていました。
おそらく11~12日にかけてがピークだったのでしょう。
今後は減る一方と思われ、ホタルの姿がここで見られるのは今週一杯といったところでしょうか。
20時20分過ぎには早くもホタルの姿が減り始めました。
ピント合わせに失敗し、ピクセル等倍で見ると非常に恥ずかしい画像です。
ま、記録写真ということで。

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この湿原の右端。
本当は5コマのパノラマ合成で、ここまで含めるつもりだったけど、やや右に振りすぎたためか、photomergeできませんでした。
撮影中、ずっと双眼鏡で湿原の隅々を観察。
来年に向けて、幾つか発見がありました。

2016年6月13日 (月)

やはり現れたホタルたち

6月9日と10日に訪れた、圃場の整備のされていない広大な田んぼ(標高約45m)を再訪。
11日は気温が低くてだめだったけど、気温がうんと上がった12日、果たしてこの田園地帯下部の田んぼで乱舞は見られるのか。
まだピークではないと思われるけど、初めてこのエリアでプチ乱舞と言える多くのホタルたちを見ることができました。

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曇っていたとはいえ、既に半月になっている月明かりの影響はかなりありました。
いつもよりホタルの軌跡が明るく写ってくれません。
しかし、肉眼ではかなり鮮やかに光のショーを楽しむことが出来ました。
なぜかこのポイントではヘイケが多かったです。
4割はヘイケボタルでした。
よくよく写真を分析すると、ヘイケの方が明るいところでも多く飛び回っているようです。
ゲンジは林の際の暗いところに集中していました。

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1枚目の写真から、ややアングルを右に振ってのカット。
こちらの方が月明かりが入りにくいので暗い分、わずかにホタルたちが1枚目の場所より多くいた印象。
今日は初めて今年専門学校を卒業して社会人になった甥っ子を連れて行ったのですが、彼も充分感動した様子。
この次も連れて行ってくれと頼まれました。
このあと、二人で聖籠町のホタルがいるかもしれない某小川へ下見に行ったのですが、そちらは一匹も姿を見ることはできず。
来週はどんどん月が大きくなるので、ホタルウォッチングは厳しいかもしれません。
20日が満月で、24日の月の出が21時45分。
ホタルの活動するメインの時間帯の19時40分頃から21時にかけて暗くなれば再び活発に飛び回ると思われるので、24日すぎからまたあちこち行ってみたいと思っています。

2016年6月12日 (日)

第1回ホタルを見る会終了

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11日はぐんと気温が上昇、19時の時点で28度ありました。
これならホタルたちも乱舞するはず。
来週からはどんどん月が明るくなる一方なので、ホタルたちにとっても今日あたりが前半のラストパーティーだと予想。
事実、この日の光り始めは19時35分。早いです。
ぼくの経験の中では、過去最速かも。
6月9日にも訪れたこの場所は、非常に足場が良いため家族連れにも最適。
昨年は第1回目のホタルを見る会を6月16日に開催したのだけど、今年は若干早い11日に開催。
過去最高の参加者がありましたが、ホタルを見慣れているぼくでも感動するほど、前回にも勝る乱舞が見られたので、みなさん満足げでした。
2枚目の写真を見ておわかりのように、じっと椅子に座っているとホタルの方からまとわりついてくるのです。
9日の時は広場の方へはあまり流れてこなかったけど、この日はホタルの飛翔範囲がうんと拡がっていました。
(2枚目の写真、実は50枚くらい撮ったのですが、ホタルが写りすぎるので20枚程度のコンポ枚数に留めました。)
それにしても気心の知れた仲間とまったりホタル観賞・・・最高の贅沢ですね。
時間が止まればいいなと思いました。
ホタルたちは活性度が高かったため、居残っていれば深夜に来るであろう2回目のピークを見ることができたかもしれません。
しかし、21時20分にこの日は解散。
次回開催は6月下旬以降ですね。

2016年6月11日 (土)

ホタルたちは休養日

今日(10日)はいかんせん、気温が低すぎました。
9日に下見を済ませた、集落に近い側の田んぼでホタル星景を撮ろうと意気込んで行ったのですが、ホタルが全く飛びません。
それでもあぜ道の草むらや木立の葉っぱのところで、点滅を繰り返しているホタルはたくさんいます。
ただ、飛ばないのです。
昨日の夜遅い時間帯での乱舞がうそのよう。
ちょっとした要因で、1日違うだけなのに、目視できるホタルの数は極端に増減することがあります。
この日の原因は気温の低さでした。
昨夜より4~5度も低いのです。
19時の時点で20度を下回っていたので、それが飛ばなかった最大の要因でしょう。

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かなり長いこと放置プレイしていたのですが、ホタルは右の森からなかなか池の方まで飛んできてくれません。
池と田んぼの見分けがなかなかつかないくらい、あちこちで鏡のような水面が見えます。

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撮影時刻22時ちょうど。
三日月がまだ出ているのですが、この頃には天の川のもやもやが視認できるほど暗くなりました。
この日の星の見え方は素晴らしかったです。
6月3日よりさらに良かった。
本来ならここにホタルの光が写り込む予定だったのだけれど、また次の機会にチャレンジします。

2016年6月10日 (金)

奇跡の田んぼのホタルたち

この一帯の田んぼは昔のまんまです。
中心を流れる川こそ護岸化されているけど、おそらくは既に40年は経過しているので、河床には植物も昆虫もかなり復活しているように見受けられます。
そして田んぼ。
川をはさんで南側は全くエンゾにコンクリートが見当たりません。
川に沿って走る農道から森との境目までの中間に湿地帯があるため、歩ける農道を熟知していないとたちまち行き止まりになります。
長靴を履いていても。リアル湿地帯だからです。
昨年はアプローチのしやすい一番奥の田んぼで写真を撮りました。
それが7月3日のこと。
時期的に当然なのですが、ほとんどヘイケでした。
そして今年6月9日、最初は昨年と同じ場所で撮影開始。ただし、田んぼの手前の川でです。
そこが最もチカチカしていたからです。

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雨は20時頃上がると思って、それまでは車の中で待機。
あにはからんやちょうどその頃上がったので、20時5分から撮影開始。
ほとんど、大天城公園脇の水路状態です。
こちらの方が川幅があるため、より幻想的。
奥には、威圧的に厚い雲が立ちこめています。
このあと、この農道の終点まで、ホタルの分布を確認しながら移動したのですが、この橋から200mあたりまでしかホタルはいませんでした。
昨年は数は少ないながらも、農道終点手前の橋の前後にもホタルが舞っていたので、時期尚早なのでしょう。

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上流部の下見を終え、今度は戻りながら下流部の視察。
時刻は21時を回っています。しかしこの状態です。
たきがしら湿原の2~3倍の面積があるこの一帯の田んぼの、まだ1/3しか知りません。
21~22時までは残り2/3の下見に時間を割いたのですが、びっくりしました。
基本的にどこでもホタルはいます。
ゲンジ主体ですが、昨日の場所もそうであったように、1割ほどヘイケも混じっています。

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農道歩き30分。
やっと遠目で見えていたポイントへ辿り着きました。
もちろん長靴を履いての歩きですが、湿地帯を避けるのにかなり遠回りをしたりして時間を食いました。
時刻は22時になっていましたが、この日の雨が効いたのか、まだまだホタルは舞っています。
そして、この日最初に訪れた奥の田んぼより、このエリアの中間地点にあたるこの一帯の方がホタルは多くいました。
この田んぼ一帯に言えることですが、湿地帯の中に田んぼがあるという感じで、蛙の鳴き声もすごい。
あぜ道はでこぼこして、時にぬかるみの連続で非常に歩きにくい。
しかし、どの田んぼも水鏡のようで、とても美しい。田んぼと言うよりは池の連続。
スケール的には旧朝日村の松の木平の棚田には劣りますが、圃場整備がされているあちらより、田んぼ的にはこちらの方が芸術的です。

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3枚目の場所の後ろの田んぼ。
22時20分からの5分間。
これでこのエリアの2/3を把握しましたが、まだ北側1/3は未開拓なのです。
昨年ほんの一部歩いてみた感じでは、南に比べぱっとしない印象でしたが。
それにしても、これだけ広い面積の田んぼが昔のままの姿で残されているなんて、奇跡以外のなにものでもありません。
阿賀町のたきがしら湿原も、昔は田んぼだったと言います。
標高こそ違うけど、地形的には結構似ていたりします。
人が住んでいた時代のたきがしら湿原の田んぼって、こんな感じだったのかな。

2016年6月 9日 (木)

第一のピーク到来

Tomさんを誘って、昨夜21時半過ぎにプチ乱舞を見たポイントへ行ってきました。
4月の桜の時期に下見したときに比べ草丈が高くなり、地形や植生を再度確認する必要もあり、現地にはちょっと早めに到着。
ホタルの光り始めは19時43分。
いや、もっと早くから瞬いていたかもしれません。
こちらの気づくのが遅かっただけで。

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もっとコンポ枚数を減らした方がすっきりするのだろうけど、あえてホタルの軌跡をてんこ盛りにしてみました。
それほど高く飛ばないのでまだまだピークではないと思いますが、それでも圧倒的な光のショーに口をあんぐり開けて見とれるばかりでした。
とはいえ、それほど総露出時間は長くありません。一応、乱舞と言える状況だったと思います。
昨年、第1回目のホタルウオッチングは6月11日だったのですが、同じような標高の場所でそこそこの乱舞を見ました。
ということは、下越では6月10日前後からシーズンインといった感じでしょうか。
意外だったのは、このような自然環境にはいないと思い込んでいたヘイケが少しいたこと。
ヘイケがこんな早期から発生するのも珍しい。
常識の通用しない場所のようです。

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こちらは帰る間際に撮ったショット。
湿原の北側は、昨日よりホタルが少なかったです。
一雨降ったら、さらに羽化してくる個体も多いのでは?
後日、もう一度来てみたいと思います。

2016年6月 8日 (水)

21時45分からのプチ乱舞

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EOS80D + TOKINAR 14-20mm F2.0 (15mmにて)
総露出時間約10分、気温22度、湿度54%

6月7日、新規の場所を3ヶ所訪れたのですが、どこも夜に行くのは初めて。
昼間と夜とでは表情が違うことが多いもの。
時期的にまだ早いのかもしれませんが、どの場所も一桁のホタルしか見ることができませんでした。
で、最後にダメ元で行ってみたのが、この写真の場所。
なんと21時半をすぎていたにも関わらず、ある特定の場所でかなりの数のゲンジが舞っています。
よくよく観察すると、湿原の入り口に小さな水の流れがあり、そこに集中しているみたいでした。
ここは非常に面積の広いポイントであり、かつ田んぼは一切ありません。
なので、阿賀町のたきがしら湿原とまではいかないものの、ワイルドな大自然といった趣がある場所です。
やはり、ここにホタルはいました。
自分の予想が当たると嬉しいものです。
ここ数年で、主として旧朝日村管内で素晴らしいポイントを数箇所開拓してきましたが、それらに負けない素晴らしい場所でした。
ピークはこれからだろうし、時間帯的にも今回は遅いので、全てのタイミングを計って行ったならどれだけの数のホタルが見れるのだろうとワクワクします。

この日、最初に訪れた場所は、自宅からもっとも近い要害山の麓のポイント(今泉川)でした。

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4月に2回下見に来たときはもっと青々と土手に草が生えており、いい印象を受けました。
しかし、最近の日照りのせいか、それとも草刈りをしたあとなのか、はたまたそれに加えて除草剤を使ったせいなのか、草が枯れています。
水は相変わらず透明で、異臭もありません。
取りあえずホタルはいることはいたのだけど、ピークに入る来週以降、果たしてホタルはこれより増えるのか、それとも変わらないのか、気になるところ。
市心部に近いのに、ほぼナチュラルな護岸が残っている希有な川です。
この川だけはそっとしておいて欲しい・・・

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次に、五斗入り口バス停近くの小川へと移動。
ここもコンクリートで覆われておらず、流れる水はあくまで透明。
ところが、背後の農道にかなり密な間隔で外灯が立っており、明るいこと明るいこと。
この写真を見るとわかるように、三脚の影が写るほどです。

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周囲は田んぼで、外灯が立っている農道は昼間でも歩行者はほとんどありません。
道路の先に学校があるわけでもなし、本当に無駄の極致の外灯群。
察するに、歩行者の有無はどうでもよく、自分の生活圏が少しでも明るければそれに対して心理的に安心感を覚える~このメンタリティーが最近30年もの間、メディアを通して徹底的に流布され、刷り込まれてきた~が防犯灯設置の動機なのだと思います。
その安心感はあくまでムーディーなものであり、偽物です。
他者は危害を加える可能性を秘めた存在であるだとか、暗闇は人心を惑わすものであるなどの固定観念が、ある意図をもって流布されてきたものであることにもっと多くの人に気づいて欲しい。
暗闇はときに愛に満ちており、無限の活力を我々に与えてくれます。
暗闇の向こうに開けている本当の世界・・・
その次元にそろそろ気づかないと、種としての人類に明日はないでしょう。

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ホタル撮影の話に戻ります。
次に、もう一ヶ所是非行ってみたかったポイントへ移動。
大天城公園です。
ここはビオトープでホタルを繁殖させる努力を行っており、周囲の田んぼや水路ではかなりの数のゲンジが見られるらしい・・・
まだ時期が早いかなと思ったのですが、しかも21時になろうとしていた遅い時間帯であったにも関わらず、10~20匹のホタルが広範囲に飛んでいました。
これはすごい・・・(写真は総露出時間5分程度なので、あまり写っていませんが)
水路の中にも同じくらいの数のホタルがいました。
ここは関係者の努力で理想的な環境が保たれているのですが、いかんせん集落の外灯(& 自販機の明かり)が明るすぎるのです。
立っている場所がやはり無駄に思えるし、自販機の傍らの2本の外灯を撤去するだけで、どれだけビオトープ及び水路が暗くなることか。
また、ビオトープは園内道路に面しているので、車のヘッドライトがもろに入ってしまいます。
これも、ちょっとした工夫で車の進入を防げるはず。
ホタルの里を標榜するからには、ホタルの生息地に入ってくる人工光を減らすための方策を徹底的に講じてもらいたいものです。

2016年6月 6日 (月)

飛ばないホタル

昨年7月4日に初めて行ったポイント(5日の記事とは別の場所)を、6日に訪れてみました。
そもそも標高が50m台しかないため、昨年のその時期はゲンジはもうおらず、9割方ヘイケでした。
当時の日記には、もう2週間早かったらゲンジの乱舞が見られたかも、と書いていました。
2週間でなく、まだ4週間早いのですが、それでもゲンジの姿を見ることができました。

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EOS80D + TOKINAR 11-20mm F2.8 (17mmにて)
37 52 34.4N  139 20 1.8E  標高52.5m

気温が低いのが災いしてか、この日はとにかく飛びませんでした。
正面奥の森の際を、一瞬1~2匹のホタルが高く舞い上がっただけで、他はじっと動かず。
光の点滅の間隔も超スローです。
足下の畦の草むらに2匹隠れているのですが、それらを含め、半径100m内外で7~8匹いたでしょうか。
おそらく、一雨降れば一気に活性化すると思います。
明日は最低気温が今日のそれより4度上がる予報なので、一斉に羽化が始まるのでは?

夏井河川敷公園からの天の川

6月3日、あらかわ総合運動公園の溜池で天の川を撮り終えた後、そろそろ野球場でのナイターも終わっただろうと思い、再度胎内川の夏井河川公園へ立ち寄ってみました。

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EOS60Da + TOKINAR 14-20mm F2.0 (14mmにて)

ナイターは終わっていました。
嘘のように満天の星空が見えます。
でも、もっと早い時間帯でないと、飯豊連峰のエブリサシ岳から昇る天の川の絵は撮れませんね。
仕方ないので、まだまだ水量の多い胎内川の勇壮な流れと対比させるべく、ローアングルで撮りました。
最初、縦アングルで撮り始めたのですが、縦アングルはなんかしっくりきません。
構図を変えて横アングルで撮り始めたら、すぐレンズにわずかですが曇りが生じてしまいました。
火星が無残にも滲んでしまいましたが、固定・追尾それぞれ1枚ずつしか撮っていないにも関わらず、天の川そのものはよく写ったのでよしとします。
0時まで、ほとんど雲も流れず透明度も高いまま。
素晴らしい一夜でした。

2016年6月 5日 (日)

ホタルが飛び始めました

6月3日、夕方になっても気温が22度以上をキープしていたので、この日からホタルの観察を始めることにしました。
出向いた先は、昨年開拓した中で最も標高の低い(約50-55m)、新発田近郊の里山。
ウェザーニュースの今年の新潟県のホタル出現予想日が6月3日となっていたので、そろそろ飛び始めるはず。
昨年は6月11日が第一回目だったのですが、そのときも初めての場所だったにも関わらず、結構な数のホタルを見たのです。
そこより標高が30m低いので、この日ホタルが現れたとしても不思議ではありません。
で、2匹現れてくれました。

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しかしながら活性度は極めて低く、よろよろと舞い上がったと思うと、すぐ枝に着地。
なかなか思うような方向に飛んできてくれません。
それでも、証拠写真?は最低限押さえることができました。
昨年は、二王子山麓のホタルがほぼピークを過ぎた7月3日にここを訪れました。
時期が時期だっただけにゲンジはほぼ終盤、主体はヘイケでしたがかなりの数の乱舞を見たのです。
第二週から第三週にかけてが、このあたりのゲンジのピークとなることでしょう。
昨年以上に、今年は新しい棲息地の開拓に精力を注ぐつもりです。

2016年6月 4日 (土)

溜池から見る天の川

なぜか3日の夜は快晴となる予感があったので、早めに家を出ました。
まずはホタルの下見を兼ねて、甥っ子が数年前ホタルを見たという乙宝寺近くの田んぼへ。
この場所の下見は2回目ですが、さすがにここ1ヶ月で川の土手は草ぼうぼうとなりました。

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EOS60Da + SIGMA18-35mm F1.8 (20mmにて)

時刻は20時30分。露出時間10秒のワンショット画像(固定撮影)です。
実写では、ひょっとしたら80Dの方が高感度性能では半段分くらい優れているかもしれません。
ぼくの60Daは経年変化でホットピクセルとクールピクセルが30個以上も出るようになったので、それらを消す作業が結構大変です。
この川の周辺は比較的暗いのですが、遠くの国道を行き来する車の往来が激しい。
それを除けば、平野部でお気軽な星見をするには悪くないポイントだと思います。
ホタルは・・・微妙。2週間後にもう一度来てみるつもりです。
このあと、胎内川の夏井の河川敷へ行ったのですが、ロイヤル胎内パークホテルの、川をはさんで対岸にある野球場でナイターをやっているらしく、とてもじゃないけど明るすぎて星が全く見えません。
なので、次の候補地、5月19日の記事で取り上げた某運動公園奥の溜池へ移動しました。

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EOS60Da + TOKINAR 14-20mm F2.0 (14mmにて)

夜は暗いと聞いていましたが、期待にたがわぬ暗さ。
もちろん、南~南東に関川村の光害の影響は感じられますが、許容範囲。
外灯も町明かりも直接視界に入らない点が気に入りました。
幸運なことに空の透明度も良く、久々に星見を満喫しました。
軽量機材で撮ったので、星像はややいびつです。
このように条件のいい場所では(三脚を立てている場所は、フラットなコンクリートの路上です)、これからは昨年買い足ししたSWAT300(海外仕様)を積極的に活用しなくてはと反省。

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