トトロのいる森
やはりこの森は生きています。
山北町や旧朝日村の山間部へ行けばいくらでもディープな大自然は残っているけど、ここは新発田市管内、標高も100mに満たない山間部。
トトロのいそうな雰囲気を、仮にトトロ度数(10点満点で、10点が最高)と名付けましょう。
県北の某棚田地帯がトトロ度数8。
昨年まではここを超えるところは新発田や胎内の山あいにはないと思っていたけど、ごく最近トトロ度数9の場所を見つけました。
この日探索した中で最もトトロ度数が高かった森がここ(五頭山麓某所)。
地図に載っていない踏み跡を辿っていったら、トトロに遭遇しました。
背中に背負ったザックからカメラを取り出すからそれまで動かないでねと語りかけると、こちらを射るような視線をダイレクトにハートのあたりに感じました。
トトロどころか、6月になったら、ひょっとしたらお姫様にも遭遇するかもしれません。
途中、送電線への管理道が分岐したところでUターン。
ちょうどそこが峠のあたりだった。といっても、標高は100mくらいしかないのだけど。
地形図と照らし合わせたところ、この先どの方面に伸びているかがわかったので、そこで引き返しました。
送電線へは必ず保守点検のための道が付いているため、そういった小道を片っ端から踏破してみるのも一興。
最近1ヶ月の間に、5つくらいそういった鉄塔の真下へ登りました。
鉄塔の真下は日当たりの良い広場になっていることが多く、ワラビが生えていたりすることが多いです。
山菜採りが目的なわけではないけれど、自分だけの小ピークを制覇したという達成感が手軽に味わえるのが気に入っています。
そこからの展望も斬新なものであることが多いです。
森を流れる沢も、とことん美しい。
上流にはご多分にもれず堰堤が3つあるのだけど、そこまで沢沿いに難なく遡行できます。
廊下状の岩場などはなく、女性的な渓相が続きます。
林道の両岸に展開する杉林は下草が比較的短く、森の中をどこでも自由に歩くことができます。
広葉樹林帯でも同様に下草の短い林が多く、傾斜も緩やかなためやはり自由に闊歩できます。
林道が作られたのは昭和31年。
上部の方は今は車の通行もないようで、歩きやすい登山道と化しています。
植生も豊かで、とにかく様々な植物や山野草に遭遇します。
今までの生涯でこのような森に出会ったのは数えるほどしかありません、残念ながら。
標高226m付近。
この辺まで来ると、広葉樹林帯がメインになります。
ほれぼれするほど美しい緑たち。
ここで林道は二手に分かれますが、どちらも1kmほどで行き止まりになります(国土地理院の地形図によると)。
ぼくはどちらの林道も500mほど登ったところで引き返したけれど、沢沿いをひたすら遡行するのも面白いかもしれません。
ひたすら優しい渓相が続くので、沢歩き入門にはもってこいです。
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