羽黒の石切山
鳥坂山(436.4m)への登山コースは幾つかありますが、そのうちのひとつ、石切山コースの途中にそれはあります。
右のしっかりした踏み跡が正規のルート(石切山コース)。
登り初めてからすぐこのような看板が見えてくるので、ここからロープをくぐって左の廃道へ入ります。
ここまで駐車場から25分くらいでしょうか。
廃道ゆえ笹藪に覆われていますが、薮はそれほど深くはありません。
この旧登山道はさらに上へと続いており、やがて正規の石切山コースに合流します。
実際に合流点まで歩いてみたのですが、この遺跡?から合流点までは笹藪が部分的に非常に深くなっており、ルートファインディングに苦労することも多々ありました。
ほとんど歩かれていないと思われるので、遺跡から先へは行かない方がいいです。
遺跡までは今月中に、地元の有志の人たちがコース整備をするとのこと。
現在は追憶の彼方へ消え去ろうとしているこの遺跡ですが、歴史に埋没させてしまうにはあまりに惜しい立派な遺跡。
ただし、所々崩壊が進んでいる箇所があるので、自己責任で訪れたとしても洞窟の下側内部へは立ち入らない方がいいでしょう。
安永年間(1772-1780)、生活困窮者の救済策として凝灰岩で形成された石切り場へ村人を派遣。
石切りの技術を習得させ、石の切り出しを行いました。
石工の数は明治~大正時代には500人近くにもなり、羽黒石は重要な地場産業になりました。
今でも麓の集落には石材屋さんがあります。
巨岩をくりぬいて掘られた大小様々な洞窟は、往時の面影を偲ばせるに充分あまりあるほど。
今回”噂”を聞いて初めて現地へ来てみましたが、下越地方はディープなパワースポットやミステリースポットの宝庫です。
近くの羽黒観音堂も素晴らしかった。
こちらの写真は明日かあさってに載せるつもりです。
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