無料ブログはココログ

カテゴリー「ホタル2015(下越)」の12件の記事

2015年7月29日 (水)

源頭をさまよう

坂井川の源頭部の森です。

Img_1392

胎内トンネルの前後には幾つもの林道がありますが、一帯の森は木が若く、森林内は明るめです。ヒメボタルのイメージとはあまり合致しないかなあ。

Img_7321

28日、林道をとうとう終点まで歩いてきました。
数年前に奥の湿原へ来たとき、林道(農道)はそこで途絶えているように思えたけど、おそらくその時は道の草むらが深かったのでしょう。
行ってみると意外や道は終始しっかりしており、ラストの300メートルを除けばそれほど悪路ではありませんでした。
国土地理院の1/2.5万分の地形図を見ると、一番最後に林道が川を横切っています。
その林道は熊出から宮久大橋へ通じる道路に合流しているように表示されていますが、あと数百メートルというところで、道路は薮に埋もれ、途絶えていました。
それが上の写真。
最後に川を横切る地点で、実は川沿いにも道が分岐していました。
ただし、その道は30m先で行き止まりとなり、堰堤がその先にあるはずなのですが、そこまでは辿りつけず。

Img_7323

もう1枚、これは林道の終点手前の風景。
ものすごい山奥に来たような、圧倒的な孤立感があります。
歩き始めが20時30分と遅かったので、あまり周囲の植生とか地形はわかりませんでした。
かなり濃い霧に山々はすっぽりと覆われており、おぼろげに透過する月明かりがとても幻想的でした。

Img_7335_56p

EOS60Da + SAMYANG 16mm F2.0 ED AS UMC
(撮影開始21時40分、総露出時間約9分)

先日より、確実にホタルは減っていました。
22時に帰途につくまで、全域で合計10~13匹くらいしか見ていません。
そして、やっぱりこの場所で一番多く見かけました。
こないだも水たまりで点滅していたので、歩くときは気を付けて通りました。
明日からは晴天が見込まれるので、一気に明るくなるでしょう。
いよいよシーズン終了ですね。
長かったような短かったような・・・
大自然と、生きとし生けるもの全てに感謝です。

2015年7月27日 (月)

延長戦突入!

7月26日、ある川(胎内市)の源流部でありえない乱舞を見ました。
この日は半月より大きい月が出ているし、標高が400m以上ある滝頭湿原ならまだしも、ここはホタルのピークを6月下旬に迎えた川で、標高も100mしかありません。
この日はじめてさらなる奥地へ足を踏み入れてみました。
ホタルはとうに終わっていると思っていたので、来年にむけての下見のためです。...
実際、そこに行き着くまでは数匹見かけただけでした。
ところが、林道の終点の橋の手前10mほどの区間で、ホタルが乱舞している光景を目撃したのです。
そこは全く月明かりが当たらず、常に道路の半分が水浸しになっている場所なのだけど、それらも含めてホタルにとって理想的な環境要素が何かあるのでしょう。
でも時期が時期です。しかも、22時近くになってもホタルの数はほとんど減らないのですから。
過去7~8年間でホタルについて学んできた知識や経験値が、すべて吹き飛んでしまいました。

Img_1278_1302p

EOS70D + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM (共通)

ここは数日前、遅い時間にも関わらず30匹前後のホタルを見た場所ですが、ご覧のように半分が月明かりに照らされており、ホタルも1/3以下に減っていました。

Img_1303_1311p

撮影開始時刻:20時55分、総露出時間3分40秒

そして、5年くらい前に一度だけ来たことのある源流部へ足を踏み入れた途端、奇跡的な光景を目撃したのです。
ここは地形的に、月明かりが全く当たりません。
そして、道路の半分はいつも水浸しになっているようなところ。
林の中を小沢が流れているのかもしれません。
すぐ、頭上でも広範囲にホタルが舞っていることに気づいたので、すぐ構図を変えました。

Img_1313_1354p

撮影開始時刻:21時5分、総露出時間約17分

現場ではゲンジなのかヘイケなのかよくわかりませんでした。
ゲンジにしては点滅が早いし、ヘイケにしては明るすぎるし・・・
こうして写真で見ると、ほとんどがヘイケのようですね。
ここのヘイケは、同じ川のやや下流部のヘイケと比較してもかなり大きめのようです。
沢沿いではまだまだゲンジもいましたし、ヒメボタルらしい個体も2~3匹見かけました。

Img_1356_1387p

撮影開始時刻:21時27分、総露出時間約13分

再び2枚目と同じ場所にカメラを移し、ちょっとだけ撮影。
21時50分に帰途につきましたが、ホタルの数は1時間の間で1~2割しか減らなかったです。
また、付近の森の上の方でも、数は少ないけど月明かりをもろともせず光っているホタルもいたし、活性度が非常に高かったです。
おそらくヒメボタルも周囲の森の中にいるのではないでしょうか。
森へ容易に入っていけるポイントを数ヶ所見つけたので、来年はここでもヒメボタル探しをやってみます。

2015年7月18日 (土)

華麗なる夜会 (a gorgeous evening party)

台風が来ていますが、雨は大丈夫そうだったので、今年最後のヒメボタルを見に17日、いつもの場所へ。
今までの下見で、とても見晴らしのよい新たな地形を見つけたので、そこでカメラを構えました。前回より、さらに森の奥の部分です。
ヒメボタルはとうにピークを過ぎており、この構図での撮影は実は来年のための取っておくつもりだったのですが、前倒しで撮影しました。
レンズの画角や、絞りとISOの関係などでヒメボタルの光がどのように写るか、試しておきたい要素もあったので。
今回はF2.8、ISO6400メインで撮りましたが、やはりというか、F2.0のレンズを使った場合に比べると露出不足気味になりました。
今までで最も過度な画像処理でなんとかホタルの光をあぶり出しましたが、このさらに倍くらい光を明るくしないと、明るいうちに撮った背景を重ね合わせると、微弱な部分は背景に埋もれてしまうのです。

Img_7057_7169p_2

EOS60Da + TOKINAR11-20mm F2.8 PRO DX (13mm)

総露出時間は50分くらいです。
確実にこないだよりホタルの数は減っているのですが、奇跡的に帰り支度を始めた21時すぎに急にヒメボタルが視界の中に多数入ってきました。
10分くらい乱舞とは言えないまでも、漆黒の闇の中で最後の光のショーが展開されました。
以降はまたぷっつりといなくなり、再び闇が濃さを増してのしかかってくるのでした。
さて、森を出ると、境目の木立にヘイケが群れているのが目に入りました。
先日、知人がぼくの知っているポイントで、高い杉の木の上の方にヘイケが群れている様を写したのですが、それと同じ現象です。
時間的には10分弱しか続かなかったけど、時刻は21時40分を回っています。
折しも星も見え始め~そしてその星の光のコントラストが強いのです~再びカメラを構えたのでした。

Img_7176_95p

EOS60Da + TOKINAR11-20mm F2.8 PRO DX (13mm)

総露出時間は約8分。
星空部は固定撮影の1枚もの(ISO2500, F2.8, 20sec)で、一番最後に撮った写真を使いました。
撮影を終える頃にはアンタレスが雲間から見え隠れするようになり、偶然にも最後のカットのアンタレスが最も色鮮やかに写りました。
画面左側はホタルが飛ばなかったので真っ暗。
従って、その部分をトリミングして4:3の縦横比にしています。
ホタルの撮影は、今期初めてケンコーのプロソフトンAを使いました。
このフィルター、ヒメボタルの撮影に使うといいかもしれません。
この場所も、その後はぱったりと飛翔がやみ、何もなかったかのように静けさが訪れました。

2015年7月16日 (木)

Guardian of the Woods

3日連続で、同じ場所へ。
前日に比べ、ホタルの数はさらに半減。
今シーズンのホタルが、いよいよ終息を迎えつつあることが明らかになりました。
昨日に引き続き、明るさの残るうちに森のあちこちを歩き回り、地形を把握。
今までの場所とは少し離れた場所での2枚です。

Img_1148_1218p

EOS70D + TOKINAR11-20mm F2.8 PRO DX (12mm)

Img_6872_6971p

EOS60Da + SAMYANG 16mm F2.0 ED AS UMC

Img_6874_6971

これは2枚目の写真で、一番最初に撮った地上部のディテールがわかるカットを外したもの。
森の中は20時20分すぎには漆黒の闇となります。
それから撮り始めると、いくら露出をかけても地上部のディテールを写し出すことは不可能となります。
ある程度ぼくは撮影地の地形や林床を写しこみたいと思っているので、早めの時間帯にまず地上部の写真を撮り、それを比較明合成で重ね合わせたホタルの光跡の写真とマッチングさせます。

Img_6973_7008

EOS60Da + SAMYANG 16mm F2.0 ED AS UMC

撮影開始は21時34分。
もうこの頃には、どの種類のホタルもほとんど飛ばなくなってしまいました。
ここは森の入り口でのカットですが、なんだかんだ言って、ここが一番最後までホタルの飛翔が見られました。
やや眠い空でしたが、ちょうどこっち方面の空が晴れ上がってきたので、今期の記念にと写しました。
ピクセル等倍で見ないとわかりにくいのですが、ゲンジやヘイケだけでなく、ヒメボタルもしっかり写っています。
この頃には、ほとんどのヒメボタルは葉っぱにくっついて光り続けていました。
画面左下と右側には、おなじみの光跡で移動しているヒメボタルが写っています。
全体的にはちょっと寂しいですが、フィナーレはこんなものでしょう。

2015年7月15日 (水)

森へ分け入る

Img_6763_6868p

EOS60Da + SAMYANG 16mm F2.0 ED AS UMC

昨日の森へ迷い込んでみました。
まだ明るさの残るうちにざっと踏破してみると、なんと幅60cmほどの小沢が流れていたのでした(画面中央を流れています)。
ヒメボタルはゲンジのように沢沿いに飛ぶような習性はないけど、森の中をざっと見渡せる足場の良い高台を見つけたので、そこに三脚をセッティング。
明るいうちに背景を撮り、あとはホタルが飛び交うのを待つだけ。
20分くらいすると、真後ろの方がより多くのヒメボタルがいる感じだったけど、林床を描き出したかったので構図は替えず、そのまま撮り続けました。
残念ながら数は昨夜の半分に減っており、いよいよあと数日でヒメボタルも終わりのようです。
20時半ともなると、森の中は足下も見えないほど漆黒の闇に包まれます。
その心地よさといったら・・・
しかし、今の機材の性能の限界を思い知らされるので、新たなる物欲が湧き起こってくるのが玉に瑕です。
ヒメボタルは2~3分に1回、周遊してくるという感じでした。
そのうちホタルの通り道がわかってきました。
この写真の左側の尾根から下ってくる個体が多かったです。
ただし、そこは急斜面となっているので登っていくのは困難。

Img_1059_1145p

EOS70D + SIGMA18-35mm F1.8 DC HSM (18mm)

森の入り口付近を行き交うホタルも、昨夜に比べて半減。
森との境目に、2~3匹ヒメボタルが写っています。
この大きさの写真だとわからないかもしれないけれど。
でも、3種類のホタルを同時に写し込むことができたのは収穫でした。

2015年7月14日 (火)

新たなるヒメボタルの生息地を発見

新潟県北部の山間部で、ヒメボタルの新たな生息地を発見しました。
標高約388m、棚田と広葉樹林帯との境目から森の中にかけて。

Img_6661

最初、この池の左側に三脚を立てました。ヘイケかゲンジが飛ぶことを期待して。
しかし、20時10分になってもその気配がないので、双眼鏡であちこち覗いてみたら・・・
なんと、300~400m離れた農道に、ヒメボタルと思わしき黄色い光が素早く点滅しているのを発見。
背後はすぐ森になっています。
そこまで急遽歩いていき、再度周囲を観察。
さきほどのヒメボタルはいなくなっていましたが、ヘイケがうじゃうじゃと群れています。
でも、ここの田んぼだけなんです。途中の田んぼでは1匹も見かけず。

Img_6677_93

EOS60Da + TOKINAR 11-20mm F2.8 PRO DX (共通)

これで総露出時間は約6分。撮影開始時刻は20時25分。
農道を隔てて反対側の田んぼでも同じようにたくさん群れていました。
ヘイケは、このようにそこに巣穴があるかのごとく、ピンポイントの特定の場所から湧いていることが多いです。

Img_6718_20

あぜ道では、数匹のホタルがほとんど動かず点滅を繰り返しています。
お気に入りの雌を見つけたのでしょうか。
そこへ三脚を折りたたみ、70cmほど離れて撮ってみました。
美しいですね。
しばらくして腰を上げ、さらに森との境目の農道を目をこらしながら歩いていると、ほどなく鋭く光る黄色い光を発見。
森の手前に作業小屋があり、脇を幅15cmほどの用水路が山の斜面の中を伸びています。
斜度が緩やかだったのでちょっとだけ林の中へ入ってみると、いましたいました、5~6匹光っています。ヒメボタルです。

Img_6722_6737

いつものセッティングで撮ったのですが、ここの空間は一段暗いようで、全カット露出不足気味。ISO6400(あまり使いたくないけど)まで上げないと、どうしようもないです。
撮影開始時刻は21時13分。総露出時間約8分。
既に21時を過ぎていますが、森の中はかなり賑やかでした。
もっと周辺の地形を調べたかったので、早めに切り上げて周辺を散策。
なんと、作業小屋背後の田んぼにもヒメボタルが舞っています。
ゲンジやヘイケも皆無ではなかったですが、見かけるホタルのほとんどがヒメボタル。
森との境目にもかなり飛んでおり、森の中と数は同等。
ここなら、森の中へ入らずとも、農道からヒメボタルを観察できますね。
ここも、もっと早い時間帯ならゲンジやヘイケがそれなりに飛ぶだろうし、先日ブログで記事にした、3種類のホタルを観察することのできる田んぼ同様、貴重な光景を見られそうです。
ホタル狩りの基本は、やはり徒歩。とにかく歩き回ること。
車で移動していたら全く気づかなかったでしょう。
ヒメボタルは、下越地方においてもそれほど珍しくはないのかもしれません。
誰も夜に森の中へ入ったりしないので、気づかないだけです。
しかもヒメボタルの生息期間は短いですから、よけい人間にその存在を感知されにくいのでしょう。

Img_6738

上の写真を撮った林の中から、180度カメラを反対側へ向けて写してみました、防備録として。
林から抜け出て木立を見上げると、ちょうど頭上に白鳥座がありました。
ヒメボタルが乱舞する森の入り口と、天の川を一緒に写すことも夢ではありませんね。
帰り、現場から2kmの途中の林道に車を何度も停め、真っ暗な森の中を凝視してみたり。
そのうち2箇所で、ヒメボタルと思わしきフラッシュライトを目撃しました。数的はそれぞれ1~2匹なのですが。
やはり、ヒメボタルの生息する森は結構多いのではないでしょうか。
今日の場所はかなりの山奥ですが、里山と呼ばれる近場の森にもきっと生息していることでしょう。
人間達が意識を向けないだけで、実はヒメボタルのいる異空間は身近なところに拡がっているのかもしれません。

2015年7月12日 (日)

今年のホタル星景

7月11日、みたびヒメボタルの生息する森を訪問。
ただしこの日の目的は、森の手前の棚田に生息するヘイケたちの乱舞を撮るためです。
しかしながら、今年のピークは終わってしまったのか、おとといより激減しています。
なので、開けた棚田の方では写真は撮りませんでした。

Img_0704_0798p

先日あれだけいた森の中のヒメボタルも1/3以下に減少。
よくよく観察してみると、ヒメボタルたちが回遊するコースというのは、ある程度決まっていることがわかりました。
さて、10日同様、11日もよく晴れました。
夜になるとやや薄雲が出ましたが、薄明終了の頃には一時的に雲が切れたので、すかさず赤道儀のスイッチを入れ、蛍星景を撮りました。

Img_6567_6657p

EOS60Da + TOKINAR 11-20mm F2.8 PRO DX (13mm)

薄明終了の頃、ちょうど天の川がいい位置に来ます。
この田んぼは周囲を森に囲まれており、時折ヒメボタルも周遊しに来ます。
ゲンジ、ヘイケ、ヒメボタルの3種類のホタルを同時に観察することのできる希有な場所。
ただし、ヒメボタルは1~2匹しか写りませんでした。
それも小さいやつだったので、ピクセル等倍にしてやっと判別できる程度。
おとといはもっといたのですが。
一方、天の川は、ホタルと絡めたそれとしては過去もっともくっきりと見えました。
星空部は8枚撮ったのですが、微妙に薄雲が流れてきた関係で、全部コンポジットするより1枚だけ使った方が散光星雲の赤がはっきり出たので、ここでは追尾撮影による星空部は1枚の画像のみ使っています(ISO1600, F3.5, 120秒)。

2015年7月10日 (金)

ヒメボタルの聖域

なにか気の利いたタイトルを付けたいのですが、何も思い浮かびません。
さて、ヒメボタルの成虫の寿命はわずか1週間。他のホタルより短いです。
人目に付かない森の中という生息環境と寿命の短さがあいまって、ヒメボタルの知名度はかなり低いと思います。
また、独力で生息地を探すことも非常に困難。
それゆえ、6日にたまたま見つけた、下越地方におけるヒメボタルの生息地は、学術的にも貴重なものだと思います。
10日にこの場所(村上市某所)を再訪してみたのですが、ヒメボタルは前回より4~5割ほど多かったです(前回は撮り始めが遅かったので、同じ時間帯での比較ではない)。ゲンジは同じくらいかな?
合計45分近くこの場所で撮っていたのですが、総露出時間で約12分ずつコンポジットを行い(比較明合成)、この場所での推移を再現してみました。

Img_6422_6447p

撮影開始時刻:20時21分

Img_6448_6473p

撮影開始時刻:20時44分

Img_6474_6497p

撮影開始時刻:20時59分

Img_6422_6497p

EOS60Da + TOKINAR 11-20mm F2.8 PRO DX (17mm)

最後に、これら3枚の画像を重ね合わせてみました。
圧巻の大乱舞。ヒメボタルとゲンジボタルは、ちょうど半々ぐらいでしょうか。
実はこの日、現地には19時に入り、あちこち下見していました。
そして、森を見渡すことのできる次の場所で最初はカメラを構えたのです。

Img_6404_6419p_2

撮影時刻:20時5分

しかし、なかなか視界にヒメボタルが飛んできません。
先日がそうだったように、この日も林道のあたりがもっとも賑やかそうだったので、途中で場所移動したのです。
もっとも、20時半を過ぎたあたりから、この森の中もかなり頻繁にヒメボタルが行き交うようになりましたが。
この杉林のあちこちで、山林の持ち主を表すマークが白いペンキで刻印されています。
ということは、いつの日か伐採されてしまうのでしょうか。
棚田の方のヘイケは、先日よりは増えていましたが、まだ昨年よりは少なめでした。
あと2~3日で、昨年並みの数に増えてくるのではないでしょうか。

2015年7月 7日 (火)

森の妖精に出会う

期せずして、森の妖精ことヒメボタルに遭遇しました。
場所は新潟県村上市。
数年前から新潟県内でヒメボタルが見られる場所があるかどうか調べてきたのですが、全く情報は得られず。
取りあえず、標高が900m前後の高山の森の中に棲息しているみたいなので、国土地理院発行の地形図やグーグルアースを駆使して、条件に合いそうな場所を探してみたのですが、少なくとも下越では2ヶ所ほどしか見つけることができず。
その2ヶ所も、行ってみなければわかりません。今年こそはと思っていたのですが、この日(6日夜)、偶然遭遇してしまったのです、しかも標高わずか170mの森で。

Img_6266

この日は、先日ゲンジボタルを月夜の夜にも関わらず多く見かけたこの場所(旧朝日村管内)で、前回とは川を隔てて反対側にある林道から、棚田を含めての構図でホタルの写真を撮ってみるのが目的で訪れたのです。
しかしながら、もうゲンジの時期は終わってしまったのか、数匹しか見かけることができませんでした。
ここより150m上手の水田では、昨年多くのヘイケを7月に入ってから目撃しているので、ゲンジがダメな場合はヘイケが乱舞するかもしれないと淡い期待を抱いていたのですが、それもかなわず。
で、林道を引き返すときに、この林道は廃道となっており、昼間でも暗いのですが、その暗い部分にさしかかったときに、今まで見たことのない強い光が点滅しているのを目撃したのです。

Img_6306_6329p

EOS60Da + TOKINAR 11-20mm F2.8 PRO DX (20mm)

その真っ暗な空間には、ゲンジも多数いました。
一番下の、黄色い点々がヒメボタル。そのやや上にもいますね。
上の写真は撮り始めが20時23分、撮り終わりが20時37分。
この日、タイマー付きリモコンが故障してしまったので、手動でシャッターを押しました。
なので、実際の総露出時間は10分ぐらいでしょうか。
本当に真っ暗なので、ISO6400 + F2.8の組み合わせで、シャッタースピード25~30秒で撮っています。
バルブモードが使えないので、最長で30秒。
それでは残念ながら森は真っ暗のまま。ソフトで暗部を持ち上げても、今度はノイズがひどくなるので、ほどほどにしておきました。
この廃道の50mほどの区間、道の両脇の林にヒメボタルはいました。
思ったより移動速度が速く、なかなかじっとしていてくれません。
それに、予想に反して結構高いところも飛翔します。
数は常時4~5匹が視野の中に入っている感じ。
林の中は薮が深いので、入っていけません。
ヒメボタルは廃道を右から左へ、左から右へと横断するような感じで飛んでいたので、林道にカメラを構えるのがもっとも効率的にヒメボタルを画面に収めることができると思いました。
初めて肉眼で見るヒメボタルは、ゲンジより輝きが強く、より暖色気味のイエローの光を放ち、ヘイケ並みの速度で点滅しているので、すぐ見分けが付きます。
ネットで習性を調べると、光はゲンジより弱いとありますが、この場所のヒメボタルはゲンジより輝きが強く、光のサイズも一回り大きかったです。
おそらく、地域によって個体差があるのでしょう。
写真に撮ると、独特の光跡で写ってくれるので、判別が付きやすいですね。

Img_6339_6359p

EOS60Da + SAMYANG 16mm F2.0 ED AS UMC

しばらくして、昨年ヘイケの乱舞を見た水田へ戻ってきました。
レンズを、絞り開放がF2.0の、より明るいレンズにチェンジ。もちろんF2.0での使用です。
こないだ来たときは皆無。今回は昨年のピーク時の半分くらいしかいませんでしたが、取りあえずたくさん飛んでいました。(ここでも2~3匹、ヒメボタルが写っています。)
撮り始めは20時58分、ラストは21時11分。
面白いことに、ホタルが集中している場所も、ピンポイントで昨年の場所と同じでした。
最後にもう一度くだんの林道を往復し、じっくりヒメボタルの飛び方を観察しました。

Img_6373_6392p

EOS60Da + SAMYANG 16mm F2.0 ED AS UMC

撮り始めは21時34分、ラストは21時52分。
この頃になるとゲンジは影を潜め、ほとんどがヒメボタル。
さすがに21時半を過ぎるとまばらになったので、ホタルが視界に入ったときだけシャッターを押すようにしました。
福島の友人が、一度ヒメボタルを見たらはまるよと口癖のように言っていた理由が飲み込めました。
素晴らしいです。本当に異次元の世界。
実は昨日友人たちとたきがしら湿原へ行ってきました。
過去4年間の中で、一番の乱舞を見ました。カメラは持って行かなかったので、写真は撮りませんでしたが。
それとはまた質の異なる感動です。
こればっかりは、見た人でないとわからないでしょう。
それにしても、標高200mでも棲息しているとなると、候補地は無限に拡がりますね。
この次はどこを探してみよう。
ちょっと途方に暮れています。

2015年6月26日 (金)

天蓋川流域のホタル その2

6月20日に訪れたポイントへ再訪する前に、高根集落周辺の別の場所を下見しました。

Img_0017

緯度  38 20 19.2 N  経度 139 36 17.3 E (標高103m)

正面が南南東になります。
正面の林と水田の境を、高根川支流の宇護蔵川が流れています。
だけど、河床と水田までが高低差10mほどあるため、ゲンジボタルはどうでしょうか。
ちょっと距離が離れすぎているような気がします。
田園星景?には良さそうですが。
川はもう少し行くと二手に分かれるのですが、その先はまだ未知の領域。
またの機会に持ち越しです。

 

 

Img_5892_6093p

EOS60Da + TOKINAR 11-20mm F2.8 PRO DX (13mm)

昨年7月4日、初めて訪れた天蓋川流域の棚田地帯。
そのときはヘイケボタルがほとんどだったけど、今月20日に来たときはヘイケはまだいませんでした。
ヘイケがいつ発生するかを見極めたかったのと、月の影響をあまり受けない地形があったのでこの場所へ来てみました。
ヘイケはこの日も現れなかったけど、半月以上の大きさの月が出ているにも関わらず、ゲンジの数は前回より3割ほど増えていました。
上の写真は前回の場所より、さらに100mほど下ったところから撮影。
アングルがあまりよくないのでわかりずらいのですが、S字型にゆるく蛇行しながら流れている天蓋川に沿って、ホタルが周遊していました。
昨年はここまで来なかったので、初めての場所での撮影です。
興奮しました。
月明かりをもろともせず、力強い光を放ちながらホタルがゆったりと飛翔しています。
左手にある棚田の上部の方へ飛んでいくホタルもおり、以外と広い範囲を飛び交っていました。
まだまだ絶対数は少ないものの、今期の感動度?ベストスリーに入る、異次元の光の世界を堪能することができました。

Img_6096_6103p

EOS60Da + TOKINAR 11-20mm F2.8 PRO DX (11mm)

21時50分、この場所で記念撮影をして終了。
対岸にも川沿いに農道があり、そこも歩いてみました。
あとで国土地理院の1/2.5万地形図を見ると、この農道は高根から天蓋高原へ通じる岩船北部広域農道へ通じるみたいですね。
とにかく、このあたりは地形が変化に富んでいるので、様々な構図が考えられます。
それをあれこれ想像すると、1時間なんてあっという間に過ぎていきます。
そろそろホタルが少なくなった頃、いつの間にか、山並みを這うように天の川が昇って来たのに気づきました。
これまた絶妙な角度で昇ってきたものです、撮ってくれと言わんばかりに。
ありがとう、ホタル君たち。
満ち足りた気分で現地を後にしました。
美しい自然に、田園風景に感謝。

より以前の記事一覧

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31