SWAT300(輸出仕様)で出陣
朝から快晴になった16日、満を持して県北へ。
最初は笹川流れのどこかで日本海に沈む射手座付近の天の川を撮り、その後場所移動して大毎へ。
そこで先日購入したプロトタイプのSWAT300を初めて使ってみるという計画でした。
しかしながら、極望のステーを本体に固定する止めネジを忘れたため、いつものように短時間露出とせざるをえなかったのは残念でした。
EOS60Da + TOKINAR 11-20mm F2.8 PRO DX (12mm/2枚コンポ))
狐崎の岬のてっぺんからとるつもりで、20年ぶりくらいで崖をよじ登りました。
ところが踏み跡は途中で途絶え、岩場にへばりつくように生えている松も枯れかかっているものが多く、枝がすぐ折れます。
狐崎全体の印象として、いろいろな意味で荒れているような気がしてこのままでは大けがをすると思い、最初のピークへ出たところで引き返しました。
従って、これは岬の付け根からのショットです。
薄明終了後30分は漁船が一艘もいなかったのでこれは・・・と思いましたが、1時間もするとしっかり現れました。
それでも、弥彦山の裏の海岸から撮るよりははるかに天の川のディテールが下の方まで出ています。
それにしても笹川流れも外灯だらけです。
胎内市の海岸線にはストラボライト付きの風車が立ち並んだし、日本海沿いで星見に適した場所はほぼなくなりました。
EOS60Da + TOKINAR 11-20mm F2.8 PRO DX (12mm/2枚コンポ)
うっぷんを晴らしたくて、県北でぼくが最も暗いと思っている場所・大毎へ。
大毎は期待を裏切りませんでした。東西南北、どこも暗い。
雲が出ているときは府屋方面の光害がわずかに感じられるときもありますが、この日は快晴とあって光害は全く感じません。う~ん、快感!
ただ、若干抜けの悪い空というか、湿度は決して低くはないようでした。
ほんの一角を除き、稲刈りは終了していました。
その貴重な一角で撮影。西の空なのに、光害の影響はほとんどないです。
画像処理も極めてシンプル。被り補正なども一切していません。
EOS60Da + TAMRON 45mm F1.8 VC (4枚コンポ)
極望を取り付けられないため、仕方なく残りの時間はタムロンのおニューのレンズのレンズテストに費やしました。
余談ですが、この輸出仕様のSWAT300、素通し穴でなく、ガリレオ式の10mm2.2倍の極望を内蔵しています。
そいつでもって合わせたわけですが、素通し穴より星がシャープに見えるため、とても合わせやすかったです。この仕様は復活させてもいいと思いますけどね。
で、露出時間を1分から始めて、2分、3分と1分刻みで伸ばしていきました。
2分まではOKでした(ただし、帰宅してPCでピクセル等倍で見るとわずかに星像が伸びていましたが)。
よって、上の写真は2分のコマ(ISOはさまざまです)を4枚コンポさせています。
絞りもF2.2、F2.5、F2.8、F3.5を試しました。
中心部の解像度はF2.2でも満足のいくレベルで、違いは色収差の出方です。
途中でピントを合わせ直したりもしたのですが、F2.8が分水嶺という感じ。
それより開けると赤ハロが出ます。逆にF3.5まで絞ると、ほぼハロはなくなります。
周辺減光はF2.8ですと、ほぼ目立ちません。
結果、非常にいい性能だと思いました。
以前所有していた、シグマの50mm F1.4(旧モデル)よりシャープですね。
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SWAT300初出陣ですね!
16日!私も夕方から県北に居ました・・・もちろん釣りですが(^^;
見上げればまさしく満天の星!星空を眺めながらの釣りは気持ちよいのですが、海からの反応は冷たく・・・・
移動の途中で何箇所か三脚を出して数ショットずつ。
確かに街灯多いですね~、漁火なのでしょうが正体不明の強烈な光もあるし(^^;
それでも福島潟辺りよりは遥かにきれいな星空でした。
しかし、狐崎を登ろうなんて・・・・若い頃ならまだしも、撮影機材を持っては厳しいでしょう(^^;
投稿: Tom | 2015年10月18日 (日) 16時58分
Tomさん、やはり釣りでしたか。天気がいいのに、ブログの更新がないときはまず釣りに行っていると思っていました。狐崎、昔は割と簡単に登れましたよ。しっかりとした踏み跡も付いていたし。若干、地形が変わったかもしれません。
撮影機材と言っても、ここをよじ登ったときは、Panhead EQに軽量三脚の組み合わせだったのですけどね。
昨夜はCONNECTという野外音楽イベントに友人と出撃していたのですが、会場の黒沢峠(小国町)、星見にも使えると思いました。いい空でした!カメラを持ってこなかったことを悔やみました。
投稿: Toshihiko Sato | 2015年10月18日 (日) 17時35分