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2015年7月の13件の記事

2015年7月29日 (水)

源頭をさまよう

坂井川の源頭部の森です。

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胎内トンネルの前後には幾つもの林道がありますが、一帯の森は木が若く、森林内は明るめです。ヒメボタルのイメージとはあまり合致しないかなあ。

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28日、林道をとうとう終点まで歩いてきました。
数年前に奥の湿原へ来たとき、林道(農道)はそこで途絶えているように思えたけど、おそらくその時は道の草むらが深かったのでしょう。
行ってみると意外や道は終始しっかりしており、ラストの300メートルを除けばそれほど悪路ではありませんでした。
国土地理院の1/2.5万分の地形図を見ると、一番最後に林道が川を横切っています。
その林道は熊出から宮久大橋へ通じる道路に合流しているように表示されていますが、あと数百メートルというところで、道路は薮に埋もれ、途絶えていました。
それが上の写真。
最後に川を横切る地点で、実は川沿いにも道が分岐していました。
ただし、その道は30m先で行き止まりとなり、堰堤がその先にあるはずなのですが、そこまでは辿りつけず。

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もう1枚、これは林道の終点手前の風景。
ものすごい山奥に来たような、圧倒的な孤立感があります。
歩き始めが20時30分と遅かったので、あまり周囲の植生とか地形はわかりませんでした。
かなり濃い霧に山々はすっぽりと覆われており、おぼろげに透過する月明かりがとても幻想的でした。

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EOS60Da + SAMYANG 16mm F2.0 ED AS UMC
(撮影開始21時40分、総露出時間約9分)

先日より、確実にホタルは減っていました。
22時に帰途につくまで、全域で合計10~13匹くらいしか見ていません。
そして、やっぱりこの場所で一番多く見かけました。
こないだも水たまりで点滅していたので、歩くときは気を付けて通りました。
明日からは晴天が見込まれるので、一気に明るくなるでしょう。
いよいよシーズン終了ですね。
長かったような短かったような・・・
大自然と、生きとし生けるもの全てに感謝です。

2015年7月27日 (月)

延長戦突入!

7月26日、ある川(胎内市)の源流部でありえない乱舞を見ました。
この日は半月より大きい月が出ているし、標高が400m以上ある滝頭湿原ならまだしも、ここはホタルのピークを6月下旬に迎えた川で、標高も100mしかありません。
この日はじめてさらなる奥地へ足を踏み入れてみました。
ホタルはとうに終わっていると思っていたので、来年にむけての下見のためです。...
実際、そこに行き着くまでは数匹見かけただけでした。
ところが、林道の終点の橋の手前10mほどの区間で、ホタルが乱舞している光景を目撃したのです。
そこは全く月明かりが当たらず、常に道路の半分が水浸しになっている場所なのだけど、それらも含めてホタルにとって理想的な環境要素が何かあるのでしょう。
でも時期が時期です。しかも、22時近くになってもホタルの数はほとんど減らないのですから。
過去7~8年間でホタルについて学んできた知識や経験値が、すべて吹き飛んでしまいました。

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EOS70D + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM (共通)

ここは数日前、遅い時間にも関わらず30匹前後のホタルを見た場所ですが、ご覧のように半分が月明かりに照らされており、ホタルも1/3以下に減っていました。

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撮影開始時刻:20時55分、総露出時間3分40秒

そして、5年くらい前に一度だけ来たことのある源流部へ足を踏み入れた途端、奇跡的な光景を目撃したのです。
ここは地形的に、月明かりが全く当たりません。
そして、道路の半分はいつも水浸しになっているようなところ。
林の中を小沢が流れているのかもしれません。
すぐ、頭上でも広範囲にホタルが舞っていることに気づいたので、すぐ構図を変えました。

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撮影開始時刻:21時5分、総露出時間約17分

現場ではゲンジなのかヘイケなのかよくわかりませんでした。
ゲンジにしては点滅が早いし、ヘイケにしては明るすぎるし・・・
こうして写真で見ると、ほとんどがヘイケのようですね。
ここのヘイケは、同じ川のやや下流部のヘイケと比較してもかなり大きめのようです。
沢沿いではまだまだゲンジもいましたし、ヒメボタルらしい個体も2~3匹見かけました。

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撮影開始時刻:21時27分、総露出時間約13分

再び2枚目と同じ場所にカメラを移し、ちょっとだけ撮影。
21時50分に帰途につきましたが、ホタルの数は1時間の間で1~2割しか減らなかったです。
また、付近の森の上の方でも、数は少ないけど月明かりをもろともせず光っているホタルもいたし、活性度が非常に高かったです。
おそらくヒメボタルも周囲の森の中にいるのではないでしょうか。
森へ容易に入っていけるポイントを数ヶ所見つけたので、来年はここでもヒメボタル探しをやってみます。

2015年7月22日 (水)

フィナーレ

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EOS60Da + TOKINAR 11-20mm F2.8 PRO DX (12mm)

20日、夜の9時40分頃、今期もっとも足繁く通ったある川の上流のポイントへ立ち寄ってみました。それがここ。
2~3匹見ればいいかなあと思っていたけど、10匹くらいはまだ飛んでいました。
21日、今度はポータブル赤道儀とカメラを携え、この場所へ今期最後となるであろう訪問。
この川の中流部へ最初に来たのは、6月16日。
いきなりそこそこの乱舞を見ました。
それから約1ヶ月。
同じ川で、こんなに長くホタルをみることができるなんて驚きです。
昨日と比べても今日は三日月の影響もあってか、極端にホタルは減っていました。
明日はさらに月が大きくなるし、これでシーズン終了を見届けた気がします。
総露出時間約40分。
現地到着が20時と遅く、かつどこにカメラを構えるか迷いに迷ってしまったので、撮影開始は20時半頃です。
20時10分台はもっとヘイケが舞っていたのですが・・・
星は見えていたけど、空全体が青っぽくて時折夜光が走るヘンな空。
薄明終了時刻を迎えてもかなり明るい。月没が21時45分なので、月の影響もあるのだろうけど。
撮影中、30分ほどさらなる上流部を探索。
そして、奇跡的に30~40匹前後のゲンジとヘイケが密集して舞っている暗いブッシュ帯を発見。
狭い休耕田の入り口で、ちょっと特殊な地形をしているところでした。
その、ある意味異様な光景を脳裏に焼き付けて、現場を後にしました。

2015年7月18日 (土)

華麗なる夜会 (a gorgeous evening party)

台風が来ていますが、雨は大丈夫そうだったので、今年最後のヒメボタルを見に17日、いつもの場所へ。
今までの下見で、とても見晴らしのよい新たな地形を見つけたので、そこでカメラを構えました。前回より、さらに森の奥の部分です。
ヒメボタルはとうにピークを過ぎており、この構図での撮影は実は来年のための取っておくつもりだったのですが、前倒しで撮影しました。
レンズの画角や、絞りとISOの関係などでヒメボタルの光がどのように写るか、試しておきたい要素もあったので。
今回はF2.8、ISO6400メインで撮りましたが、やはりというか、F2.0のレンズを使った場合に比べると露出不足気味になりました。
今までで最も過度な画像処理でなんとかホタルの光をあぶり出しましたが、このさらに倍くらい光を明るくしないと、明るいうちに撮った背景を重ね合わせると、微弱な部分は背景に埋もれてしまうのです。

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EOS60Da + TOKINAR11-20mm F2.8 PRO DX (13mm)

総露出時間は50分くらいです。
確実にこないだよりホタルの数は減っているのですが、奇跡的に帰り支度を始めた21時すぎに急にヒメボタルが視界の中に多数入ってきました。
10分くらい乱舞とは言えないまでも、漆黒の闇の中で最後の光のショーが展開されました。
以降はまたぷっつりといなくなり、再び闇が濃さを増してのしかかってくるのでした。
さて、森を出ると、境目の木立にヘイケが群れているのが目に入りました。
先日、知人がぼくの知っているポイントで、高い杉の木の上の方にヘイケが群れている様を写したのですが、それと同じ現象です。
時間的には10分弱しか続かなかったけど、時刻は21時40分を回っています。
折しも星も見え始め~そしてその星の光のコントラストが強いのです~再びカメラを構えたのでした。

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EOS60Da + TOKINAR11-20mm F2.8 PRO DX (13mm)

総露出時間は約8分。
星空部は固定撮影の1枚もの(ISO2500, F2.8, 20sec)で、一番最後に撮った写真を使いました。
撮影を終える頃にはアンタレスが雲間から見え隠れするようになり、偶然にも最後のカットのアンタレスが最も色鮮やかに写りました。
画面左側はホタルが飛ばなかったので真っ暗。
従って、その部分をトリミングして4:3の縦横比にしています。
ホタルの撮影は、今期初めてケンコーのプロソフトンAを使いました。
このフィルター、ヒメボタルの撮影に使うといいかもしれません。
この場所も、その後はぱったりと飛翔がやみ、何もなかったかのように静けさが訪れました。

2015年7月16日 (木)

Guardian of the Woods

3日連続で、同じ場所へ。
前日に比べ、ホタルの数はさらに半減。
今シーズンのホタルが、いよいよ終息を迎えつつあることが明らかになりました。
昨日に引き続き、明るさの残るうちに森のあちこちを歩き回り、地形を把握。
今までの場所とは少し離れた場所での2枚です。

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EOS70D + TOKINAR11-20mm F2.8 PRO DX (12mm)

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EOS60Da + SAMYANG 16mm F2.0 ED AS UMC

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これは2枚目の写真で、一番最初に撮った地上部のディテールがわかるカットを外したもの。
森の中は20時20分すぎには漆黒の闇となります。
それから撮り始めると、いくら露出をかけても地上部のディテールを写し出すことは不可能となります。
ある程度ぼくは撮影地の地形や林床を写しこみたいと思っているので、早めの時間帯にまず地上部の写真を撮り、それを比較明合成で重ね合わせたホタルの光跡の写真とマッチングさせます。

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EOS60Da + SAMYANG 16mm F2.0 ED AS UMC

撮影開始は21時34分。
もうこの頃には、どの種類のホタルもほとんど飛ばなくなってしまいました。
ここは森の入り口でのカットですが、なんだかんだ言って、ここが一番最後までホタルの飛翔が見られました。
やや眠い空でしたが、ちょうどこっち方面の空が晴れ上がってきたので、今期の記念にと写しました。
ピクセル等倍で見ないとわかりにくいのですが、ゲンジやヘイケだけでなく、ヒメボタルもしっかり写っています。
この頃には、ほとんどのヒメボタルは葉っぱにくっついて光り続けていました。
画面左下と右側には、おなじみの光跡で移動しているヒメボタルが写っています。
全体的にはちょっと寂しいですが、フィナーレはこんなものでしょう。

2015年7月14日 (火)

新たなるヒメボタルの生息地を発見

新潟県北部の山間部で、ヒメボタルの新たな生息地を発見しました。
田んぼと広葉樹林帯との境目から森の中にかけて。

 

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EOS60Da + TOKINAR 11-20mm F2.8 PRO DX (共通)

これで総露出時間は約6分。撮影開始時刻は20時25分。
農道を隔てて反対側の田んぼでも同じようにたくさん群れていました。
ヘイケは、このようにそこに巣穴があるかのごとく、ピンポイントの特定の場所から湧いていることが多いです。

 

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あぜ道では、数匹のホタルがほとんど動かず点滅を繰り返しています。
お気に入りの雌を見つけたのでしょうか。
そこへ三脚を折りたたみ、70cmほど離れて撮ってみました。
美しいですね。

 

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そして、森の中でヒメボタルを発見。
いつものセッティングで撮ったのですが、ここの空間は一段暗いようで、全カット露出不足気味。ISO6400(あまり使いたくないけど)まで上げないと、どうしようもないです。
撮影開始時刻は21時13分。総露出時間約8分。
既に21時を過ぎていますが、森の中はかなり賑やかでした。

ホタル狩りの基本は、やはり徒歩。とにかく歩き回ること。
車で移動していたら全く気づかなかったでしょう。
ヒメボタルは、下越地方においてもそれほど珍しくはないのかもしれません。
誰も夜に森の中へ入ったりしないので、気づかないだけです。
しかもヒメボタルの生息期間は短いですから、よけい人間にその存在を感知されにくいのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年7月12日 (日)

今年のホタル星景

7月11日、みたびヒメボタルの生息する森を訪問。
ただしこの日の目的は、森の手前の棚田に生息するヘイケたちの乱舞を撮るためです。
しかしながら、今年のピークは終わってしまったのか、おとといより激減しています。
なので、開けた棚田の方では写真は撮りませんでした。

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先日あれだけいた森の中のヒメボタルも1/3以下に減少。
よくよく観察してみると、ヒメボタルたちが回遊するコースというのは、ある程度決まっていることがわかりました。
さて、10日同様、11日もよく晴れました。
夜になるとやや薄雲が出ましたが、薄明終了の頃には一時的に雲が切れたので、すかさず赤道儀のスイッチを入れ、蛍星景を撮りました。

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EOS60Da + TOKINAR 11-20mm F2.8 PRO DX (13mm)

薄明終了の頃、ちょうど天の川がいい位置に来ます。
この田んぼは周囲を森に囲まれており、時折ヒメボタルも周遊しに来ます。
ゲンジ、ヘイケ、ヒメボタルの3種類のホタルを同時に観察することのできる希有な場所。
ただし、ヒメボタルは1~2匹しか写りませんでした。
それも小さいやつだったので、ピクセル等倍にしてやっと判別できる程度。
おとといはもっといたのですが。
一方、天の川は、ホタルと絡めたそれとしては過去もっともくっきりと見えました。
星空部は8枚撮ったのですが、微妙に薄雲が流れてきた関係で、全部コンポジットするより1枚だけ使った方が散光星雲の赤がはっきり出たので、ここでは追尾撮影による星空部は1枚の画像のみ使っています(ISO1600, F3.5, 120秒)。

2015年7月10日 (金)

ヒメボタルの聖域

なにか気の利いたタイトルを付けたいのですが、何も思い浮かびません。
さて、ヒメボタルの成虫の寿命はわずか1週間。他のホタルより短いです。
人目に付かない森の中という生息環境と寿命の短さがあいまって、ヒメボタルの知名度はかなり低いと思います。
また、独力で生息地を探すことも非常に困難。
それゆえ、6日にたまたま見つけた、下越地方におけるヒメボタルの生息地は、学術的にも貴重なものだと思います。
10日にこの場所(村上市某所)を再訪してみたのですが、ヒメボタルは前回より4~5割ほど多かったです(前回は撮り始めが遅かったので、同じ時間帯での比較ではない)。ゲンジは同じくらいかな?
合計45分近くこの場所で撮っていたのですが、総露出時間で約12分ずつコンポジットを行い(比較明合成)、この場所での推移を再現してみました。

 

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撮影開始時刻:20時21分

 

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撮影開始時刻:20時44分

 

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撮影開始時刻:20時59分

 

 

 

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EOS60Da + TOKINAR 11-20mm F2.8 PRO DX (17mm)

 

最後に、これら3枚の画像を重ね合わせてみました。
圧巻の大乱舞。ヒメボタルとゲンジボタルは、ちょうど半々ぐらいでしょうか。
実はこの日、現地には19時に入り、あちこち下見していました。
そして、森を見渡すことのできる次の場所で最初はカメラを構えたのです。

 

 

 

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撮影時刻:20時5分

 

しかし、なかなか視界にヒメボタルが飛んできません。
先日がそうだったように、この日も林道のあたりがもっとも賑やかそうだったので、途中で場所移動したのです。
もっとも、20時半を過ぎたあたりから、この森の中もかなり頻繁にヒメボタルが行き交うようになりましたが。
この杉林のあちこちで、山林の持ち主を表すマークが白いペンキで刻印されています。
ということは、いつの日か伐採されてしまうのでしょうか。
棚田の方のヘイケは、先日よりは増えていましたが、まだ昨年よりは少なめでした。
あと2~3日で、昨年並みの数に増えてくるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年7月 8日 (水)

森の守護者

二王子山麓に立つ二王子神社のすぐ下に、妹背滝がありますが、文献によるとこの周囲で昔からホタルがよく目撃されているようです。
あたりはそれこそ昼間でも日の光が差し込まないような環境なので、ひょっとしてそれは姫蛍ではないかと思い、検証しに行ってきました。
最初、二王子神社から旧参道を車道と合流する地点まで歩いたのですが、ホタルは1匹も見かけず。
二王子神社まで引き返すと、今度は登山道を標高370m地点まで歩いてみました。
小沢が流れ、周囲は暗い杉林。
雰囲気的にはいい感じなのですが、ゲンジを数匹見かけただけでした。
(ただし、1匹だけ姫蛍の雌と思わしき個体をを見つけましたが、すぐ点滅をやめてしまったため写真には撮れず。正体不明です。)

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これは、標高351mの登山道の片隅で点滅していたゲンジボタル。
真っ暗な森の中で出会った、たった一人のぼくの友達・・・

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最後の最後でゲンジが空高く舞いながら、目の前を横切ってくれました。
よくここまで来たなあ、と意思表示しているみたいに。
緯度  37 54 22.2 N、経度 139 27 11.8 E (標高361m)
撮影時刻:21時47分。

2015年7月 7日 (火)

森の妖精に出会う

期せずして、森の妖精ことヒメボタルに遭遇しました。
場所は新潟県村上市。
数年前から新潟県内でヒメボタルが見られる場所があるかどうか調べてきたのですが、全く情報は得られず。
取りあえず、標高が900m前後の高山の森の中に棲息しているみたいなので、国土地理院発行の地形図やグーグルアースを駆使して、条件に合いそうな場所を探してみたのですが、少なくとも下越では2ヶ所ほどしか見つけることができず。
その2ヶ所も、行ってみなければわかりません。今年こそはと思っていたのですが、この日(6日夜)、偶然遭遇してしまったのです、しかも標高わずか170mの森で。

 

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EOS60Da + TOKINAR 11-20mm F2.8 PRO DX (20mm)

 

その真っ暗な空間には、ゲンジも多数いました。
一番下の、黄色い点々がヒメボタル。そのやや上にもいますね。
上の写真は撮り始めが20時23分、撮り終わりが20時37分。
この日、タイマー付きリモコンが故障してしまったので、手動でシャッターを押しました。
なので、実際の総露出時間は10分ぐらいでしょうか。
本当に真っ暗なので、ISO6400 + F2.8の組み合わせで、シャッタースピード25~30秒で撮っています。
バルブモードが使えないので、最長で30秒。
それでは残念ながら森は真っ暗のまま。ソフトで暗部を持ち上げても、今度はノイズがひどくなるので、ほどほどにしておきました。
この廃道の50mほどの区間、道の両脇の林にヒメボタルはいました。
思ったより移動速度が速く、なかなかじっとしていてくれません。
それに、予想に反して結構高いところも飛翔します。
数は常時4~5匹が視野の中に入っている感じ。
林の中は薮が深いので、入っていけません。
ヒメボタルは廃道を右から左へ、左から右へと横断するような感じで飛んでいたので、林道にカメラを構えるのがもっとも効率的にヒメボタルを画面に収めることができると思いました。
初めて肉眼で見るヒメボタルは、ゲンジより輝きが強く、より暖色気味のイエローの光を放ち、ヘイケ並みの速度で点滅しているので、すぐ見分けが付きます。
ネットで習性を調べると、光はゲンジより弱いとありますが、この場所のヒメボタルはゲンジより輝きが強く、光のサイズも一回り大きかったです。
おそらく、地域によって個体差があるのでしょう。
写真に撮ると、独特の光跡で写ってくれるので、判別が付きやすいですね。

 

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EOS60Da + SAMYANG 16mm F2.0 ED AS UMC

 

しばらくして、昨年ヘイケの乱舞を見た水田へ移動。
レンズを、絞り開放がF2.0の、より明るいレンズにチェンジ。もちろんF2.0での使用です。
こないだ来たときは皆無。今回は昨年のピーク時の半分くらいしかいませんでしたが、取りあえずたくさん飛んでいました。(ここでも2~3匹、ヒメボタルが写っています。)
撮り始めは20時58分、ラストは21時11分。
面白いことに、ホタルが集中している場所も、ピンポイントで昨年の場所と同じでした。
最後にもう一度くだんの林道を往復し、じっくりヒメボタルの飛び方を観察しました。

 

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EOS60Da + SAMYANG 16mm F2.0 ED AS UMC

 

撮り始めは21時34分、ラストは21時52分。
この頃になるとゲンジは影を潜め、ほとんどがヒメボタル。
さすがに21時半を過ぎるとまばらになったので、ホタルが視界に入ったときだけシャッターを押すようにしました。
福島の友人が、一度ヒメボタルを見たらはまるよと口癖のように言っていた理由が飲み込めました。
素晴らしいです。本当に異次元の世界。
実は昨日友人たちとたきがしら湿原へ行ってきました。
過去4年間の中で、一番の乱舞を見ました。カメラは持って行かなかったので、写真は撮りませんでしたが。
それとはまた質の異なる感動です。
こればっかりは、見た人でないとわからないでしょう。
それにしても、標高200mでも棲息しているとなると、候補地は無限に拡がりますね。
この次はどこを探してみよう。
ちょっと途方に暮れています。

 

 

 

 

 

 

2015年7月 4日 (土)

荒川川流域のホタル

荒川川と言えば、剣竜峡という景勝地で有名です。
最奥の集落は田家。
その南側を荒川川が流れているのですが、残念ながら川は完璧にコンクリートで覆われています。
しかしながら、田んぼの用水路はまだまだ昔のままであり、湿原もそこかしこにあります。
昨日の場所同様、標高が60mしかないので今年はもう終盤かなと思いましたが、取りあえず行ってみました。

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飛び始めは昨日以上に遅かったのですが、それもそのはず、ゲンジは2割程度、あとの8割はヘイケでした。
数的には昨日の場所の半分以下です。
標高も地形も似ているのに、距離的にも近いのに(直線距離で約2km)、ゲンジとヘイケの割合は全然違います。不思議なものです。
というより、昨日の場所は例外中の例外だと思うのです。
先日下見したときに撮ったこの場所の写真が次の写真。

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そして、林との境を流れる小沢は次のような渓相?です。

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右岸はコンクリートで固められていましたが、おおむねナチュラル。
これならホタルは棲息しているはず。
ただし、松岡の田んぼ以上に除草剤が使われている感じ。
松岡より数がぐっと少なかったのは、この辺に理由があるかもしれません。
取りあえず棲息を確認したので長居はせず、20分後に次の候補地へ。

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これは先日下見したときに撮った写真ですが、最初の場所より200mほど下流のポイントです。
すぐ左に田家集落があり、200mも離れていません。

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このポイントではさらにホタルの数は減り、総露出時間8分でこの程度。
しかし、もともとこの辺のポイントのピークはとうに終えているのだと思います。
2週間早かったら、きっとゲンジの乱舞が見られたに違いない。
ぼくが写真を撮っている間、どこからか3人の家族連れが20m後方の場所に来てホタルを見ていました。
車で来たので、地元の集落の方ではないようです。
ホタルが本当に数匹しかいない状況なので、すぐ帰って行きましたが。
ということは、やはりこの場所にはそこそこの数のホタルがいるのだと思います。
また来年ですね。

2015年7月 3日 (金)

松岡川流域のホタル

先日下見を済ませた近場のポイントへ行ってきました。
そこは、本丸中学校のグランド近くに立つ我が家から田貝方面へ行くよりさらに近い場所。
城山温泉から車で4~5分の山あい。
最も近い集落は松岡になります。
集落背後にはかなり広大な田園地帯が拡がっており、驚くべきことに田んぼの用水路は自然のまま。U字溝が使われていないのです。
旧山北町まで行かないと見られないような、古き良き里山風景が目の前にありました。
これでホタルがいないわけがない・・・
松岡川本流は護岸工事がなされていますが、一面背の高い葦で覆い尽くされており、原始に帰しつつあります。
3日の夜、ホタル撮影中に少しチェックしてみましたが、数は少ないもののホタルは渓流沿いのどこにでも棲息している感じでした。

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これは林との境を流れる小沢。
3日、乱舞を見た場所です。こういう流れがあれば、大抵の場合ホタルは棲息しています。

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松岡川沿いの林道を走ると、上流で大きな橋を渡ります。
そこから上流部を写したショット。
ちなみに、ここは緯度  37 52 52.5 N、経度 139 21 0.9 E (標高86m)。
3日の夜、帰り際ちょっとだけ立ち寄ってみましたが、ここでもホタルは飛んでいました。
数は少なかったですが。

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左岸の車道の終点まで行くと、こんな祠が祀られています。

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3日、写真を撮った場所は、ここの左側です。

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EOS60Da + TOKINAR 11-20mm F2.8 PRO DX (16mm)
総露出時間約10分

林との境に小沢が流れており(1枚目の写真)、そこがホタルの繁殖地のようでした。
尚、この日は2割ほどヘイケも混じっていました。
標高が50mしかないため、今期は無理かなと思っていました。
数匹でもいいから、ホタルがいるという確証を得たいと1年前倒しで訪れてみたのですが、あにはからんや、大乱舞に出会いました。
田貝がピークだった2週間前に訪れていたら、どんな光景が見られたのだろう。
ホタルが密集しているのは50mほどの区間に過ぎないのですが、ヘイケが混ざっていたのは嬉しいサプライズでした。

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EOS60Da + TOKINAR 11-20mm F2.8 PRO DX (20mm)
総露出時間約17分

中央やや左に小沢が流れており、そこがホタルたちの聖域。
この日の光り始めは19時45分頃でした。
それから30分間がゲンジのピーク。
しかしながら、20時15分頃からヘイケが目立ち初め、現地を離れた21時までは乱舞と言える状態が続きました。
くもりだったのも、よかったのかもしれません。
似たような地形は近隣の集落付近にも見られるので、五頭山麓にも結構ホタルは棲息しているのではないでしょうか。

2015年7月 2日 (木)

ホタルの川へ

前回と同じ場所へ来てみました。
今日(2日)は満月ですが、当地はくもり。気温もそこそこ高く、最後のピークが見られるのではないかと。
6月30日より数はやや少なかったけど、今回も非常に活性度が高かったです。
光り始めは19時32分。
21時10分過ぎに現地をあとにしたけど、その頃になっても特定の場所ではまだまだ空高くホタルが飛んでいました。

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総露出時間は7分未満なのですが、この写り。
前回もそうでしたが、ピークはいつもより早く訪れ、19時40分から30分くらいが最初のピークでした。
その後やや波はありますが、20時30分までは3割減をキープしつつ飛んでいる感じ。
前回はそれ以降がくんと減ったのですが、今回は21時まである程度以下には数が減りませんでした。
くもりのせいか空は暗めなので、ホタルたちはいつもより林の上部まで活発に飛び回っていました。

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今回はウェーダーを履いて、小沢の合流点から前後20mをインスペクションしました。
一番深いところで膝までだったので、なんとか生きて帰ってこられました(^^;)
ホタルの生息地の核心部で撮影していると、カメラや撮っている人間の周りにホタルがまとわりついてきます。
ですが、原則として光跡がレンズ近くに入ったとしてもボツにはせずに、全てのコマを使うことにしています。
ホタルは絵筆。絵筆をふるうのはぼくのエゴではなく、宇宙。
言葉のシンタックスを超越したところの宇宙です。
その大胆な筆さばきに、畏敬の念を感じないではいられません。

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地形的に月明かりが入りにくいので、この辺りは月の有無に関わらず、いつ来てもそれなりの数のホタルを観察することができます。
6月16&17日に来たときはここから150mほど離れた場所にホタルが集中していたのですが、そこは月明かりがダイレクトに入ります。
その場所には前回も今回もホタルはあまり見かけませんでした。
今年の坂井川シリーズは、これで終了とします。
ホタルさん、来年もお願いします!

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