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2015年5月の11件の記事

2015年5月30日 (土)

トキナーAT-X 11-20 F2.8 PRO DXを試す

キャノンのAPS-C機を使い星景写真や星野写真を撮っている自分にとって、使える超広角レンズ~35mm換算で18-20mmぐらいになるもの~をずっと探し続けてきました。
主な各メーカーの超広角ズームは全部試してきましたが、どれも周辺部が激しく流れます。そんなかで、シグマの8-16mm F4.5/5.6 DC HSMは突出した光学性能を誇るのですが、いかんせんF値が暗すぎます。
唯一、シグマの18-35mm F1.8が満足できる性能ですが、ぼくが本当に欲しているのは12-13mmの画角。広角というより、超広角と称するところの焦点距離です。
一方、単焦点では幾つか使えるレンズがあります。
例えば、SAMYANGの10mm F2.8と、SIGMAの10mm F2.8 FISHEYE。
あと、キャノンの14mm F2.8L IIや、SAMYANGの16mm F2.0など。
サムヤンの10mm以外は全部使ってきましたが、これらのレンズはOK。
しかし、単焦点においても、その中間の焦点距離、12mmのレンズはありません(SAMYANGがミラーレス機用に12mm F2.8をラインナップしていますが)。
35mm換算で20mmとなる画角は、星景だけでなく、風景や花の広角マクロ写真で、個人的にもっともしっくりくる画角なのです。
トキナーから表題のレンズが発売されたのは今年の2月下旬でしたが、当初は11-16mm F2.8のテレ側を伸ばして改良したとのメーカーのコメントに、それじゃあ基本的な光学系は変わっていないっぽいからダメかな、と気にも留めませんでした。
しかし、最近同社のHPで、小河俊哉氏の作例を見る機会があり、そこで衝撃を受けたのです。
そこには最後の方に3枚の星景写真が載っているのですが、そのうちの2枚の周辺部の星像が、ズームレンズとは思えないほどいいのです。
F2.8でも周辺部の星像は個人的には合格点を与えられます。
次に、海外のレンズ比較サイトでこのレンズのテスト記事がないか探してみたのですが、残念ながらこのレンズのレビューは見つけることができませんでした。
しかし、国内のサイト~GANREF~にテスト記事がありました。
そして、解像度がやはり絞り開放から優れていることを確認したのです。
AT-X 116 PRO DX Ⅱとはまるで別物。
広角端11mmでの色収差はやや多めでしたが、まあ許容範囲。
現在市販されているAPS-C専用超広角ズームの中では、間違いなく一番優秀な光学性能を持つことを、これらのデータが証明していました。
結果的に、GANREFのテスト記事に背中を押されて購入に至ったわけです。
フルサイズ機ならタムロンの15-30mm F2.8 VCという最終兵器?がありますが、山登りにも連れて行く用途を考えると、1.2kgという重量にはやはり引いてしまいます。
キャノンのフルサイズ機は液晶モニターが固定式なのもマイナス要素。
6Dなどに装着するとかなりフロントヘビーになり、バランスも悪そう。
三脚も一回り頑丈なやつにしないと運用できません。
他方、ミラーレス機なら7-14mm F2.8を発表したオリンパスに魅力を感じます。
軽量なのがいいですね。ミラーレス機はボックスによるケラレが構造的に発生しない点もプラス要素。
オリンパスは他にも垂涎のレンズをいくつも取りそろえているし、高感度画質も非常にいい。サードパーティー勢も、マイクロフォーサーズマウントで天体用に適した広角系のレンズを昨年あたりから出してきています。今、もっとも熱いマウントなのです。
しかし、フジにせよオリンパスにせよ、天体用のフィルター換装はできません。
赤い散光星雲は赤く描写したい、ただそれだけの理由なのですが、未だにキャノンの60Daを愛用している自分です。
さて、SIGMA RUMORSという海外のサイトに、シグマのレンズのロードマップが載っていました。
そこにAPS-C機用の12-24mm F2.8があります。 もちろんART LINEのレンズです。
しかし、いつ出るかはわかりませんし、取りあえずはトキナーと付き合っていくことにした次第。

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EOS60Da + トキナー AT-X 11-20 F2.8 PRO DX (12mm・追尾撮影)
ISO1000, F2.8, 20秒 (Photoshopで現像・撮って出し)

Img_5198p

上の写真をレタッチしたもの(参考までに)。

29日夜、早速近くの丘(新発田市二王子山麓)でテストしてきました。
11mm, 12mm, 16mmの順に、それぞれF2.8, F3.2, F3.5, F4.0で撮り比べ。

*11mmの開放では、やや周辺減光が目立つ。しかし、しれ以外の焦点距離ではそれほど目立たない。
*色収差はやはり11mmのF2.8の周辺部でもっとも目立ち、焦点距離が長くなるに従って色収差は改善されていく。しかし、11mmの開放でも、個人的には許容範囲。
*解像度はF2.8でも中央部は充分シャープ。やはり11mよりは16mmの方が周辺部の解像度が高い。(周辺部の星像は、おおむねトキナーのサイトでの小河氏の作例~一番下の写真~と同じです。)
*11mmと12mmとでは解像度がかなり違う印象。周辺減光や色収差の量も含め、できれば12mmを使いたい。
*MFリングのトルクがやや軽めで、安っぽい触感。
*PHOTOSHOPのCamera RAWにこのレンズのプロファイルはない。できれば簡易フラットでもいいので、フラット処理を行えばもっと画像のクオリティーは上がるだろう。(上記の写真はダーク・フラット補正は一切していない。)

最後に、サムヤンの16mm F2.0と、このレンズの16mm側とで比較撮影をしてみました。
絞りはF2.8とF4の2通りで試しました。

*F2.8の比較では、ほんの少しトキナーが明るく写る。コントラストも高い。
*周辺部の解像度や星像はサムヤンが上回る。しかし、その差はごくわずか。
*色収差も、わずかだがサムヤンが少ない。

色収差とシャープネスならサムヤンがやや上なのですが、コントラスはトキナーが上なので、総合的に見ると互角でしょうか。
個体差なのか、ぼくのサムヤン16mmは左上隅に片ぼけが見られますが、その点、トキナーのこのレンズは四隅が一定です。
総じて(20mmは試していませんが)、どの焦点距離においてもトキナーのこのレンズは絞り開放から安定した描写を見せ、絞っていっても劇的に画質が上がるわけではありません。
おいしいところは、絞りで言ったらF3.5、焦点距離で言ったら12~14mmでしょうか。
18mmになると、シグマの18-35mm F1.8という優れたレンズが存在するので、このレンズはそれより広い画角で重宝しそうです。

Img_5212

EOS60Da + SAMYANG 16mm F2.0  (固定撮影)
ISO1000, F3.2, 25秒 

テストの後、以前から気になっていた地形をインスペクション。
日照り続きにも関わらず、水田の周囲の用水路の水量は豊富。もちろんコンクリートで固められていません。
これならホタルがいるかも。方角的も天の川がいい感じで視界に入るし、ホタル星景によさそうです。

2015年5月26日 (火)

星降る棚田

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EOS60Da + SAMYANG 16mm F2.0 ED AS

松ノ木平(村上市)はかなり複雑な地形をしているので、数年がかりで下見や試写を繰り返してきました。
大きくここの棚田は上部と下部に分かれますが、こちらは下部の方。全体の中間部のあたりです。
上部の方だと鉄塔が視界に入るので、それがネック。
どちらの場所も、南の方角に高根集落の光害の影響を受ける点は覚悟しなければいけません。
しかし、空の条件が良ければ、村上市街の街明かりが直接入らない分、天蓋高原より天の川の写りはいいかも。
この日(25日)は、月が出ている間は透明度の高い素晴らしい空でした。
0時をすぎたら急に眠い空になってしまったので、即撤収。
木村芳文さんのDVDを購入して新たな視点からの天体画像処理を勉強しはじめたのですが、非常に細かいところまで神経を使っているのですね。
メインのあの処理より、その前後のもっと基本的な部分で、非常に勉強になる点が多々ありました。
いい元素材が得られたら一度あのようにじっくりと仕上げてみたいと思うのですが、自分のものにするまで数ヶ月はかかりそう。
この地も年々村上市街と高根の光害の影響が強くなってきています。
被りが思ったより強く出たので、ちょっとがっかりしました(これでも、かなり補正した方です)。

2015年5月23日 (土)

仁賀保高原からの鳥海山星景

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EOS60Da + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM (35mmにて)

22日、満を持して鳥海山北麓へ。
何ヶ所かの撮影候補地をインスペクションした結果、大潟溜池のほとりに決めました。
新田堤に近い、風車の立つ丘の最も鳥海山側の丘もいいと思いましたが、この日は終始風が強く断念。比較的風ノ弱い場所を選んだ次第。
昼間ずっと新潟、山形と遠景がもやったままでしたが、夜になってももやもや度合いは変わらず。アンタレス近くのM4が、双眼鏡でも見えないくらいの透明度。
それどころか、23時を過ぎると一層風は強まり、透明度も一段と悪くなってきました。
よって、撮った構図は2つだけ。強風のためぶれたコマも多く、必要最小限の枚数しか撮れませんでした。
はるばる新潟からここまできてストレスのかかる撮影でしたが、鳥海山の圧倒的な存在感と山の”気”がエネルギーを与えてくれました。
元滝へは何度も足を運んだことがありますが、仁賀保高原まで足を伸ばしたのは初めて。
実はテント泊の予定だったのですが、どこもかしこも風が強かったので泊まりはあきらめ、日帰りしました。

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EOS70D + SAMYANG 16mm F2.0 ED AS

こちらは16mmでのショット。同じく、大潟溜池です。
仁賀保高原には無数の溜池や湖沼があり、一部水田もありますので、絵作りの可能性は無限です。
また来年来ます!

2015年5月22日 (金)

今年初の天の川

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EOS60Da + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM (20mm)

入浴後、念のため玄関に出てみると雲が取れているではありませんか。
すぐさま車に飛び乗り、下見を済ませておいたポイント(新発田市二王子岳山麓)へ。
現地着21日の23時30分。
でも、40分遅かったです。すでに天の川は二王子山麓をテイクオフ。わかってはいたのだけど。
こうなってくると35mmでは天の川の中心部がはみでてしまうので、やむなくレンズを20mmでセッティング。
直前まで雲が湧いていたため眠い空でしたが、星空部はいつもより枚数を重ねたので、色合いこそイマイチですが、コントラストは出せました。
条件が良ければ最近巷で話題の二値マスク合成法を試してみるつもりでしたが、自分流の速攻処理で済ませました。
一番最後のコマを取り終えたのが0時12分。
この頃にはかなり透明度が上がってきていました。
明日はもっと美しい星空を拝めそうですね。
(ちなみに、この場所は5月6日の記事の、一番最後の写真の場所です。)

2015年5月20日 (水)

初めての寺尾中央公園

表題通り、初めて寺尾中央公園へ行ってきました。
この公園は素晴らしいですね。
起伏があり、思いの外広いので散歩が楽しいです。
実際、駐車場も満杯、2箇所のバラ園で写真を撮っているカメラマンの方も5~6人はいました。
開花率は6割くらいだったでしょうか。
ほんの1時間ほどしかいなかったけど、つかの間森林浴と花の園の散策を満喫しました。

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EOS70D + SAMYANG 16mm F2.0 ED AS & CANON EF 100mm F2.8L IS MACRO

2015年5月19日 (火)

そうだ、ふれあい農園へ行こう!

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場所:濁川公園内 ふれあい農園(新潟市)
撮影日:5月18&19日

2015年5月10日 (日)

旧山北町周遊

今は村上市に併合されたけど、旧山北町の山間部は新発田から遠いせいもあり、まだ訪れたことがありませんでした。
今回、小俣川、中継川水系に沿って延びる道路をドライブ。
中学の頃から興味があった山熊田集落をはじめ、最奥の地・雷(いかつち)集落、日本国(555m)の登山口である小俣集落などをくまなく散策してきました。
第一印象は、川がきれい!ということ。
どの川も水がとても澄んでいて、夏なら泳いでみたいと思わせる清冽な流れがそこにありました。
各集落の民家の建物も風情があり、40年前の赤谷(新発田市)にタイムスリップしたかのようでした。

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今回訪れた中で一番心が華やいだのは、出羽街道の宿場町として栄え、現在は日本国というユニークな名前の山の登山口として知名度がある小俣でした。
なんていうか、集落全体が活き活きしているのです。
家もどこかしら風格があり、ここがかつての宿場町だったことを想起させます。

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橋の右側が河川敷公園となっており(上の写真)、車をここに停めて散策するといいでしょう。
小俣川ここから大きく右へ迂回しているので、ホタルもその先に多数棲息していそうです。

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雷(いかつち)集落の水田です。
この頃から雨脚が強まり、民家の写真は撮りませんでした。
いかにも山奥に来たなあという雰囲気があり、小俣の次に印象に残りました。
ここから大日峠を経由して山熊田へ抜けたのですが、この峠道全線舗装されているとはいえ、土砂崩れや倒木、道路の部分的陥没など10箇所以上ヤバイ箇所があり、一般向きではありません。
3ナンバー車もNG、オフロードバイクなら問題ないですが・・・

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山熊田中学校の校舎です。
いつ廃校になったのかネットで調べたけど、わかりませんでした。
ぼくが新発田市内の中学校に通っていた頃(40年くらい昔になります)、確か中学2年のときでしたか、山熊田中学校から赴任してきた体育の先生がいました。
風貌が菅原文太そっくりで、その豪快なキャラと共に”山熊田”という地名が脳裏に刻み込まれたのです。

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校舎の入り口には記念碑が建っていました。
自然に胸が締め付けられました。

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山熊田の中心部です。
雷よりやや戸数は少ないでしょうか。

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帰りは朴平、荒川を経て雨坂峠から北中に抜け、村上北部広域農道へ。
上の写真は、新緑の天蓋山(634m)。
左端にマッターホルンによく似た駒ヶ岳が写っています。

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最後に菅谷周辺で、二王子岳の眺めのよい場所を探してみました。
下石川にもそこそこよさげな場所がありましたが、鉄塔がどうしても入ってしまうのがイマイチです。

2015年5月 8日 (金)

二王子山麓探訪 (おまけ)

7日の夕方、思い立って丸山(121m)へ登ってきました。
やはり送電線は真っ正面に、二王子岳に向かってハイウェイのごとく伸びています。
なんていうか、シュールというか、見たことのない構図。
カメラを縦位置で構えたら、ユニークな絵が撮れそうです。

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丁度、中央が南、右の山塊は五頭連峰です。
5分で登れたけど、登山道はとっても急です。
特に、ラスト20mが悪い。つかめそうな灌木がないので、バランスを崩してこけたら5mくらいは滑落必死。夜間の登山は厳しいですね。
ところで、1/2.5万の地形図を見ると、丸山の三角点は鉄塔から稜線を200mほど登ったところにあります。
地図には特に登山道の記載はありませんが、しっかりとした踏み跡が尾根沿いに伸びていました。
時間がなかったので三角点までは行かなかったのですが、20mほど先に祠がひっそりと佇んでいました。

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里山には、探せばいくらでもこのような地図に載っていない小道があるものです。
山仕事をする人が激減した昨今、この祠も近いうちに薮に埋もれてしまうのかもしれません。

2015年5月 7日 (木)

二王子山麓探訪 (3)

シリーズ最終回の今回は、ニノックススキー場の駐車場からの写真です。
三光川は高校生の頃、2回ほどイワナ釣りに来たことがあります。
その後スキー場が造成されてからは来る気が失せ、釣りそのものもいつしかしなくなりました。
魚影は薄かったものの、二王子岳に源を発する渓流の中では最も開けた明るい渓相となっており、一番好きな沢でした。
現在は、スキー場へ続く道路の途中にゲートがあり(標高130m地点)、冬期以外は車はそこまで。
今回そこからスキー場へ直行はせず、沢沿いに河岸段丘を歩いてみました。
両岸とも背の高いブッシュに覆われ、かつての明るさはちょっと影を潜めた気がします。
でも、ところどころ残る踏み跡を辿りながらの遡行には、久々に心臓の高鳴りを感じました。薮こぎで服がぼろぼろになったけど、面白かった!
そして、ようやく目的地のひとつに辿り着きました。

Img_6905_06stitch

37'553568,  139'250896

国土地理院発行の1/2.5万 地形図、及びグーグルアースに載っている堰堤です。
昭和52年発行の同じ地形図が手元にあるのですが、そこには載っていないので近年作られたものでしょう。
地図を見ると、堰堤のすぐ下流を横断し、点線で示されている小道が南の尾根に向かって伸びているのですが、その道を確認したかったのです。
残念ながら、水量が多いため対岸へ渡ることはかなわず。
しかしながら、小道が存在するであろう(したであろう?)小道のとっつき部はわかりました。
正面に見えている小沢がそれ。周辺の地形が地形図と完全に一致するので、この小沢の左岸に踏み跡が残っているに違いありません。
ちなみに、滝壺までは踏み跡が付いており、降りていくことが可能です。

Img_6912_13stitch

堰堤から河岸段丘の薮を登ると、すぐニノックススキー場の一番下手の広場に出ます。
このスキー場には大きく三つの広場が連なっており、それぞれ野球場ほどの広さがあります。
なんと胸のすく光景でしょう。結構感動しました。
上の写真は一番下の広場から写したもの(座標は省略)。

Img_6916

そして、これは2段目の広場から。

Img_6924

最後の1枚は、レストハウスの裏手から。
ここまで来ると、山頂が少しか見えなくなります。
再び地図の話ですが、国土地理院発行の地形図には、新旧どちらの地図にも神社マークが標高530m付近の山中に記載されています。
最初のクワッドリフトの終点から南東へ500mほどの谷間に、そのマークは載っています。
ネットで調べたけど、この神社の存在に言及している記事は見つけることができなかったので、いつか実地調査してみたいです。
今回は体力的にも時間的にも余裕がなかったので、次の楽しみですね。
神社の100m手前の沢までは、グーグルアースで小道の存在が確認できたので、今でも祠は残っているのでは?思い切り山奥なんだけど・・・
こういった探検的要素を山歩きに加味すると、楽しさが倍増します。
尚、ゲートからスキー場のレストハウスまでの徒歩での所要時間は、行き45~50分、帰り35分といったところです(帰りは実際に計測しました)。

Img_6928

最後に、ニノックスの駐車場から新発田方面をパチリ。
それにしても駐車場の広さといったら・・・
もったいないですね、冬期以外活用されていないのは。
天体観測に、写真にもってこいの場所なのに。

2015年5月 6日 (水)

二王子山麓探訪 (2)

Img_6898

37' 562265,  139'245259

ここは円満集落近くの水田。
上三光、打越、中野集落から円満集落近辺を歩くと、このような風景が展開します。

Img_6895

37'562668,  139'243915

ここは円満集落に近い宝積寺の墓地。
墓地星景?にはうってつけの場所です。
同じ日の夜(5日)、月がきれいなので同じ場所へ来てみました。

Img_6933

この夜、昼間に撮った場所を幾つか回りました。
視野にどの程度人工光が入ってくるか確かめるためです。
この場所は皆無でした。

Img_6904

37' 572944,  139'252334

墓地星景?用にふさわしい場所をもうひとつ。
ここは上石川集落の墓地。
わずかに二王子岳の一部が画面に入ります。
ちょうど中央に天の川が立ち上がってくるはずです。

Img_6881

37'552786,  139'250896

昨日の記事の最後で紹介した場所と同じくらい惚れ込んだ場所。
田貝集落の入り口なのですが、ここまで来ると人工光は一切入りません。
墓地の駐車場に車を停め、150mも歩けばこの場所へ出ます。
目の前に電気柵が立っていますが、その手前がベストポイント。
右端には沢が流れており、ホタルの繁殖地となっています。
ですから、6月中~下旬なら画面の右半分にホタルの光が写り込む可能性もあります。
電気柵から奥にも小道は続いていますが、二王子岳が小さくなり、正面に写っている鉄塔が稜線から上へはみ出てしまいます。
なので、絵的にはイマイチです。

2015年5月 5日 (火)

二王子山麓探訪 (1)

新発田市の秀峰・二王子岳(1421m)は、ぼくの心のふるさと。
渓流釣りにはまっていた1中学・高校時代は、山麓を流れる渓流を片っ端から踏破していました。
そんなわけで、二王子山麓は文字通りぼくにとって母なる大地そのもの。
7~8年前からはホタルの写真を撮るようになり、再び山麓通いが始まりました。
今年は二王子岳に昇る天の川を写真に撮りたいと、絵になる風景を求めてGW後半はひたすら山麓を歩き回っていました。
さて、場所探しにあたっての条件。
二王子山麓には大きく三列の送電線が走っていますが、それらの鉄塔がくせものです。
例えば、ニノックスへ通じる道路が分岐する地点の背後にそぼえる丸山は、鉄塔の立つ山頂まで道が付いており、二王子岳を見晴らす絶好の展望地。
しかし、いかんせん鉄塔から延びる送電線が真正面に入ってきます。
それはそれでシュールで迫力がありますが、個人的にはノーサンキューです。
鉄塔と送電線が稜線より上にはみ出ないこと。
はみ出ると、画像処理が難しくなるから、という単純な理由なのですが。
次に、人工光(外灯など)が極力入らないこと。
この辺には明るい水銀灯やナトリウム灯がないので、入ってもそれほど気にならないことが多いです。

Img_6875

37' 565991,  139'243142

今の時期は水を張った田んぼがどこでも見られ、天気さえ良ければ、そして風がなければ水田は鏡のように山々を映し出してくれます。

Img_6876

37' 545338,  139'261700

最初の写真に写っている水田から、200mほど上手へ移動してきました。
中央手前に里山らしい丘が写っています。
とても好きな風景です。

Img_6885

37' 545380,  139'261555

場所は大きく変わって、ここは姫田川上流部。
そもそも二王子岳は修験道で栄えた山ですが、古き良き時代の参拝道の入り口がここです。
今は20mも歩くと踏み跡が途絶えてしまっていますが、ここより200mくらい先に右折する農道があり、そこからだと二王子山神社まで今でも細々と踏み跡が付いているかと思います。少なくとも20数年前は実際に歩きましたので確かです。
国土地理院発行の1/2.5万 地形図には点線でこの小道が記されています。

Img_6887

37' 545338,  139'261700

上の写真より10m上手の農道からの1枚。
今回2日間に渡り色々と訪れた中で、最も気に入った場所のひとつです。
ぼくが高校生の頃(30年前?)はこの辺りは果樹園でしたが、今は荒れ地になっています。
この農道は標高300m地点まで延びていますが、ひたすらこの道幅が続きます。
Uターン箇所は幾つもありますが、小型車でないと入っていけませんのでご注意下さい。
左手を姫田川が流れており、この先典型的な湿原が幾つか出現します。
毎年ホタルを探しに来ているのですが、田川集落周辺に比べると生息数は圧倒的に少ないようです。
ただ、環境的にはこちらの方が断然いいと思うので、単にピーク時に当たらなかっただけかもしれませんが。

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