新発田旧市街探訪 (1) 簡易裁判所界隈
高校時代まで簡易裁判所の近く、カトリック教会の向かいに住んでいました。
従って、裁判所の敷地は我が家同然の遊び場でした。
小学1年生の頃から野球をやりだし、放課後は裁判所の前庭でキャッチボールをするか、3人野球をするかのどちらかが日課でした。
だから、よく建物のガラスも割りました。ていうか、ガラスを割ったらホームランです。
そのときは庁舎の裏にいる小使いさん(用務員の旧称)に謝りに行くのですが、たいていは笑って許してくれたものでした。
少なくとも、親に言いつけられたこと、弁償を求められたことは一度もなかったです。
現在の建物に建て替えられるまでは、敷地内は本当に自然に満ちていました。
怪しげな井戸や深い竹藪もあり、まあ探検していると飽きることがない。
カブトムシをはじめ、昆虫もたくさんいたし・・・
8月31日、それこそ何十年ぶりかで裁判所の周囲を散策したのだけど、昔の面影を残している所もあり、なんかノスタルジックな気分に。
飲み屋街の方から裁判所の裏庭へ抜けるには、この道を通ります。
”清風別館”が未だに残っていることに感動。
本当にこの小道を歩いたのは30年以上ぶりなのです。
清風別館のすぐ先で、小道は行き止まりになります(正確には右手奥に見える家屋へ通じる小道が右に続いていますが)。小道というより、踏み跡といった表現が近いかも)。
中央やや左の建物が簡易裁判所。
中央右に大きな木が立っていますが、この木に見覚えがあります。
裏庭の右端の奥は当時も雑草が生い茂っていたのですが、その様子は全く今も変わっていません。その草むらの奥にあったのがこの木であることを思い出しました。
懐かしい~
右手に続く踏み跡をたどると、こんな風景に。
この道はちょっと記憶にありません。
探検モードに突入です。
ほどなくこの家の前に出たのですが、この家は裏庭の竹藪の背後にたっていた家だと思います。
ぼくが高校時代まで住んでいた家もこんな感じでした。もっとぼろかったかな?
なにせ明治40年頃の建築でしたから。でも、この家も昭和初期か、それ以前の建造だと思います。
やはり、今日初めてこの道を歩いたのかもしれません。道は未舗装です。
こんな所が市心部にまだ残っていました。
(ちなみに、市役所はこのすぐ近くに建築予定。)
現在の簡易裁判所です。これは敷地の右手側。
この建物が建っていたあたりに監獄がありました。1回だけ囚人の出入りを見たことがあります。
右手の塀際はうっそうとした草むらになっており、中程には古い井戸があったと記憶しています。
かつては、突き当たりを右に曲がれば1枚目の写真の小道に出たのです。
裁判所の正面には、何軒か古い家が残っています。
今は無人だと思いますが、この家はかつて塗料店でした。
その奥のコンクリート造りの建物は歯医者でした。
さらに昔~ぼくが小学生の頃~は、右手にたばこ屋さんがありました。
たばこ屋の隣がこの小道。右手には自転車屋さんと床屋さんが並んで建っています。
どちらもちゃんと営業しています。
この小道を20mくらい歩くと、左手にカトリック教会が現れます。
1966年8月建造。この数年前にぼくは生まれました。
簡易裁判所のたつ交差点から本丸中学校側に向かって新しい幹線道路ができたため、この小道はカトリック教会手前で分断されています。
かつては軽自動車1台がやっと通れる程の、全長100mの狭い小路に、紙屋さん、建具屋さん、豆腐屋さん、糸屋さん、呉服屋さんがありました。ちなみに、下宿を営んでいる家も2軒あり、我が家もその1軒でした。
今列挙したお店の中では、呉服屋さんだけが現役です(井上昇商店)。
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