ファーストライト
満を持して購入したSamyangの新製品・16mm F2.0 ED AS UMC CSで試写してみました。
目的は星景写真とホタル写真、及び花のマクロ撮影でしょうか。
昨年までキャノンのEF14mm F2.8L IIをメインで使っていましたが、星を撮ってみると色収差がやや目立つのが気になりました。
でも手放した一番の理由は、同じ焦点距離で値段的に1/6のサムヤンのそれがキャノンより解像度と色収差において勝っているので、市場価格が落ちないうちに売ってしまえという貧乏性的な発想でした(^^;)
サムヤンの14mmももちろん検討しましたが、やはり今年発売予定の10mm F2.8 ED同様24cm程度にまでしか寄れないので、マクロ倍率は低いのです。
その点本レンズは20cmまで寄れるし、なんといっても10mm台の広角レンズの中では光学性能がNo.1っぽいこと。
幾つかの海外のレビューサイトで記事を検証しましたが、やはり現時点ではオンリーワンの貴重な単焦点レンズであることを確信。
メーカーのサイトを見て下さい。このレンズのMTF曲線、まるで中望遠レンズのそれのようです。
つい先日、ケンコートキナーのオンラインショップから購入し、今日届いたばかり。
自宅の庭に咲いたばかりのユリ。
LensTip.cimのテストでは逆光に比較的弱いことが指摘されていましたが、決してそんなことはありませんでした。キャノンのEF14mmより優秀だと感じました。
コントラスが極めて強く、色乗りも上々。液晶に映し出される画像を一目見て、その鮮やかさに興奮を禁じ得ませんでした(ただし、このあじさいの写真はPhotoshopで少し画像処理を加えています)。
絞り羽根は8枚ですが、円形絞りではないと思います。しかし、ボケは悪くはありません。
上記の3枚、傾きだけ微調整していますが、ほかは撮って出しの状態です。
同社の14mm F2.8の最大の弱点だった歪曲が、本レンズではほとんど目立ちません。
ファインダーの罫線と部屋の直線部分がきちんと重なり合うので、撮っていて気持ちいいです。
周辺減光も、F2から半段絞るだけで随分改善します。このあたりも海外のレビューサイトで書いてあった通りです。
フルマニュアルレンズなのでお気軽撮影には向きませんが、ありそうでない焦点距離(35mm換算25.6mm~ちなみに本レンズはAPS-C専用)、世界トップクラスの光学性能、それでいて低価格ときています。
シグマさんから遅かれ早かれアートラインの高性能広角ズームが発表されると思いますが、そちらも楽しみですね。
EOS70D + SAMYANG 16mm F2.0 ED (絞りはF2.0~2.8)
場所:天寿園(新潟市)
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勝ってしまいましたね!
詳細レポートを激しく期待しています。
ちなみに、どこでご購入されたのでしょうか?
投稿: もっちゃん | 2014年6月19日 (木) 23時10分
もっちゃん、目ざといなあ。国内で在庫を置いているところは、今のところケンコートキナー・オンラインショップだけだと思います。1割引で買えたので、約45000円。アヤメの写真もいろいろ撮りましたが、写りは文句なしです。唯一気がかりなのは星を写したときの周辺部の星像ですが、それほど心配していません。あと、二桁DのEOSに装着したときのバランスがいいですね。シグマの18-35は縦長でしかも810gの重さがあるレンズなので、ややフロントヘビーとなります。常に露出が3分以内の星景では気にする必要もないですが、こちらの16mmは手持ちで撮っていても、なんか気持ちがいいですよ。レンズの質感も同社の35mm F1.4と同等かそれ以上に高い。チープだった元箱も、このレンズのそれはイメージが一新されていました。
10mm F2.8の方はコマ収差は良好に補正されているみたいですが、あまりに周辺減光がきつすぎますね。補正データを誰かが作ってくれない限り、あのレンズは使えないと思いました。
投稿: Toshihiko Sato | 2014年6月19日 (木) 23時32分
僕は8mmF3.5を買いました。
SIGMA10mmは手が出ないし、光害具合を含めて撮影場所の雰囲気を切り取れれば良いので、これで十分かな?と。
でも、不良品だったので交換してもらいます。
ピントリングを回すと、LV画面で光源が移動するくらい偏芯している。そのせいか、画面中央でもコマ収差が出る始末。
マップカメラだから大丈夫でしょう・・・。
投稿: もっちゃん | 2014年6月20日 (金) 19時13分
今日、今年初めてホタル写真を撮ってきました。といっても写真は二の次、新しい場所の開拓です。結果、予想は大当たり。ある川の流域を計1.5kmほど歩いてインスペクションしたのですが、全域にわたりホタルが生息していました。構図がイマイチだったので、ブログに写真を載せるかはわかりませんが。いやあ、新規開拓、楽しいです。今日は例のニューレンズだけを使いましたが、ホタル撮りではF2.8でさえ暗く感じるので、F2の明るさは重宝しました。
投稿: Toshihiko Sato | 2014年6月20日 (金) 22時31分
蛍に季節ですね。
福島周辺でも新規開拓したいのですが・・・。
ところで、7/12(土)安達太良の原生林でヒメボタルしませんか?
満月なのが気になりますが、4/5では早いし7/19は遅すぎる気がします。
Samyang35mmF1.4と16mmF2が活躍すると思いますよ。
あのフラッシュライトは感動的ですよ
投稿: もっちゃん | 2014年6月20日 (金) 23時14分
ありがとうございます。13日午後から新潟市内で用事があるので、福島は無理かなあ。Samyang35mmはとっくに手放しました。その後釜がSigmaの18-35 F1.8です。Samyangより性能いいです、片ぼけも皆無だし。いつかはヒメボタルと思いながら、下越北部の山間部のホタルのピークと時期が重なるんですよね。今年は7月中旬に、志賀高原のホタルを見に行ってきます。これがなにげに凄いらしい。
投稿: Toshihiko Sato | 2014年6月20日 (金) 23時29分