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2013年4月 3日 (水)

目標とする滑り

これは、今期初めてワールドカップスキーのアルペン女子で総合優勝を遂げたティナ・マゼの大回転の映像です。
会場はオーストリアのゼルデン。斜度30度以上の急斜面、もちろんアイスバーンのコンディション。
ここには、スキーのターンにおける運動要素のエッセンスが凝縮されています。
近年、日本の基礎スキー界は、従来バリエーションのひとつにしか過ぎなかった滑りが持ち上げられ、いろいろな意味でおかしな状況が続いていました。
技術戦においても、5年前のビデオと昨年のそれを見比べても、どう進化したのかさっぱりわからない。むしろ、退化している部分もあるのではないか。
ぼく自身、昨シーズンは谷回り系の滑りを主体に練習しましたが、厳密に考えると、どこがハイブリッドなんだかわからなくなるのです。
むしろ、レーサー達のフリースキーイングこそがハイブリッドであり、ラクに早く滑ることができる。雪質や斜面の変化にも対応しやすい。
個人的には今期、アイスバーンに準ずる硬い条件での斜度27~30度の急斜面での滑走に魅せられ、特にアイスバーンが出現する頻度の高い3月以降は、放射冷却の翌朝は逃すことなく滑ってきました。
その仕上げとして今週の月曜火曜と、チャンピオンコース擁する戸隠スキー場で滑ってきました。
特に月曜の朝イチは完全なアイスバーンで、10時半までは全く歯が立たず。
板を横にしないとコントロールができず、悔しい思いをしました。
そんななか、全力で急斜面に飛び込んでいくジュニアレーサーの一団がいました。
上は中学生くらいでしょうか、とても上手い子もいます。板を45度以上横にせず、縦目に滑っているのですから。
共通しているのは、みんな滑りに躍動感があり、速いこと。
これぞスキーです!これぞスポーツです。
見ていて本当に感動しました。
彼らのコーチと思わしき人は、さらに超絶な滑りを披露してくれました(昼飯時に知ったのですが、このコーチは今年の技術戦で9位に入った藤井守之さんでした)。
真に美しいものは、見るものに莫大なエネルギーと勇気を与えてくれます。
10時半過ぎ、アイスバーンがやや緩みかけてきたとき、彼らの滑りから得たインスピレーションを胸に抱いて斜面に飛び込んでいったら、今までにない感覚で斜面をえぐるような滑りをすることができました。
その後は正午までひたすらチャンピオンコースだけを滑ったのですが、滑るたびに身体が新たな感覚を習得していくようで、1時間半の間に劇的に上達しました。
ははあ、こういうことだったのか。
おおむね斜度が25度を超えると、習うよりは慣れろ、まずは実際に滑ってみないことには、どんなに理論的に精通していてもそれは役に立たないのです。
戸隠から帰ってきた翌日、やはり尊敬するワールドカッパー・清澤恵美子さんのブログでティナマゼの滑りを目にすることができました。
これです、これなんです。これが全てです。
これからやらなければならないこと。
こういう滑りを手に入れるには、もっと身体能力を高めていく必要がありますね。
今、スキーが面白くてなりません。




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