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2012年7月21日 (土)

朴の木峠と樽口峠

19日、新規開拓ということで山形県小国町の朴の木峠へ行ってきました。
先日ホタルの撮影で知り合った方が、ここから南の空がよく見えるよと教えてくださったのです。
標高も約400mあり結構期待して行ったのですが、開けているのは南西の方角で、アンタレスが左の視界ぎりぎりに入る程度。深夜になり、天の川が垂直に立ってきたら、ちょうど視野の中心に入ってくるかもしれませんが、その他の方角の視界が狭く、北極星もぎりぎり入るかなという程度。
ちょっと天体写真にはふさわしいとは言えません。
峠からさら100m走ると左に広い路肩が現れ、ダートの林道が出会います。
入り口に案内板が立っており、その林道の先に飯豊連峰の展望台があるらしい。
そこも行ってみると、視界はさらに狭く、ぼく的にはNGでした。
すぐ樽口峠へ移動したのですが、樽口集落側からしか進入できないので、結構時間がかかりました。

Img_0934_0935p

ところが、樽口峠へ着いてみると、正面が明るいのです。
サーチライトで上空を照らしているみたいな、肉眼でもはっきりわかる明るさ。
2010年8月7日の記事に書いたように、以前にも同じ方角に同じ明るさの光が見えたので、おそらく原因は国民宿舎の駐車場の傘のない明るい水銀灯のせいだと思われます。
そのときは22時半になっても消えないのでUターンしましたが、車内でコンビニ弁当を食べているうちにライトアップは消えてしまいました。
時計を見ると21時30分ちょうど。
平日なのにこれはどうしたものか。異常とも思える明るさでした。
当然、その場所からは星なんて見えっこありません。宿泊客からは不満の声が上がらないのでしょうか。
欧米の山岳リゾートではありえない光景です。

気を取り直して、ちょっとだけ撮影してみました。
全体にもやっており、天頂でさえも薄雲が流れている感じ。
なので極望は使わず、ポータブル赤道儀本体(Panhead EQ)に付いている覗き穴でおおざっぱに合わせての撮影です。

Img_0940_0942p

EOS60Da + SAMYANG 35mm F1.4
ISO1000, F2.8, 110秒 (3枚コンポジット)

霞がかった空のせいで恒星がソフトフィルターを付けたように肥大してしまいましたが、この程度の大きさなら悪くありません。
プロソフトンAだと、この倍くらい肥大します。この大きさになる、もっと効果の弱い拡散系フィルターがあれば使ってみたくもなるのですが・・・

Img_0940_0945pp

機材や撮影データは同じで、2フレームをモザイク撮影した画像です。
なんだかんだと、一番薄雲の少なかったのが白鳥座周辺だけだったので、このあたりを撮り、撮影は終了。
それにしても、SAMYANGの単焦点35mm、よく写ります。
TAMRONの24-70mm F2.8 VCと全然違う。特に周辺部。
そして感心するのは、キャノンの天体写真専用機60Daのカラーバランスの良さとノイズの少なさ。
設定を間違い、RAWでなくJPEGで撮ってしまったのですが、特に不都合は感じませんでした。
高感度撮影時のノイズ低減は弱め、AWBはオート、ピクチャースタイルは忠実(コントラストは弱めにしてあります)で撮って出し。Photoshop側では一切ノイズを減らす作業は加えていません。もちろん、ダーク・フラット補正もなし。
最近、お手頃価格のポータブル赤道儀も急増してきましたし、スナップ感覚で星空が撮れる時代に突入したことを実感します。
もっとお気軽天体写真ファンが増えればいいなと思います。

補足:下のコメントにありますが、あのライトアップは昆虫マニアの仕業の可能性が高いようです。ライトアップが消えてから数分後に数台の車が上手からやってきて、しばらく長者原のあたりをうろちょろしていましたから。
サーチライトによる収集は、かつてフィリピンなどで行われていたダイナマイトフィンシングと本質的には同じです。こういう方法で、本来は人が容易に踏み込めないような奥地から根こそぎ採集してしまうと、結局は個体数の激減に繋がり、自らの首を絞めることになるのです。
なんらかの法規制が必要な時期に来ていると感じます。

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天体写真」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
樽口峠付近のライトアップには困りますね。昨年の記事でもそのようなことがかかれていましたが、私が思うに昆虫マニアの仕業ではないかと思います。ライトに集まったオオクワガタあたりを捕まえようとこの辺に出没するマニアがいるそうです。不確かな情報でしたが・・・。

こんばんは、一番星さん。
そうですか、その可能性もありますね。ぼくもクワガタやカブトムシ採集に5~6年前から興味があり、ネットでいろいろ調べていた時期があります。明るいハロゲンライトを照射して昆虫を集める方法、もっとも手っ取り早く成果が得られる方法だと知りました。でも、これは邪道中の邪道であり、やってはいけないことです。そんな方法でゲットしたとして、何が面白いんでしょうかね。
南会津方面がオオクワのメッカで、そちらへ行くとライトアップで採集している人たちが大勢いるようです。本当に困ったものです。

こんばんは。胎内市のE 改め leviathan05 です。
朴ノ木峠、撮影にはNGだったようですね。視界の広さ(狭さ)は、考えていませんでした。
あいまいな情報提供で申し訳ありませんでした。

  ↓ たきがしら湿原の天の川とホタルの画像、すごいですね。ホタルの写真撮影はもう厳しいでしょうけど、沼澤茂美さんの写真を見に行ってみようかな…

誤ることなんかありませんよ。小国町から10分ですから、地元の方にとっては手軽に星を見れるいい場所だと思います。ぼくの求めている場所は、やはり天蓋高原とか開けている場所に慣れているもので、つい基準が厳しくなってしまうだけです。それに、山のピークへ30分くらいで登れるそうなので、ピークへ上がれば視界は開けると思います。
そうですね、ホタルはもう終わりですけど、まだまだ湿性植物はいろいろ咲いています。ネイチャー写真にはこれからの季節も撮りがいのある場所だと思います。沼澤さんの写真はぜひ。

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