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2011年11月30日 (水)

西会津の空に乾杯 (番外編)

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EOS60D改 + SIGMA17-50mm F2.8 EX DC OS HSM (25mm側)
ISO1250m F4.0, 6分, 1時36分撮影 (with LPS-P2 filter)

オリオンーエリダヌス・バブルを撮った後、そろそろガム星雲が撮り頃の位置に来たかなあと思い、南の空へカメラを向けてみました。
すると、このような怪しい雲が写っています。この前のカットでも同様に写っており、この飛行機雲のようなものは右下から中央上に向かってゆっくりと移動しているようでした。
早速双眼鏡を取り出して覗いてみると・・・どうも単なる雲ではなさそうです。
自然の雲ならすぐ形が変化していきますが、この雲は丁度オリオン座の大星雲のような三角形に見え、それが10分たっても変化しないのです。
左下には流れ星(たぶん)が写っているし、南の低空はいつもぼくを魅了してやみません。
ガム星雲にも未練がありましたが、好奇心が勝りました。
これは??と思い、レンズを望遠ズームに付け替え、200mm側で撮ってみたのが次の写真。

_mg_1197

EOS7D + EF70-200mm F2.8L IS II USM (200mm側)
ISO3200, F2.8, 30秒, 1時48分撮影

なんと、2つの光跡が認められるではありませんか。人工物のようです。
でも、片方の光跡からしかガスは噴出していないし、う~ん、ようわからん。

_mg_1203_2

EOS7D + EF70-200mm F2.8L IS II USM (200mm側)
ISO6400, F2.8, 10秒, 1時56分撮影

ISOを倍に上げ、より短いシャッタースピードで写してみました。
ガスの形は基本的に変わらないようです。でも、なんか美しい。
正体が何であれ、そこはかとない美しさを感じます。

_mg_1208

EOS7D + EF70-200mm F2.8L IS II USM (200mm側)
ISO3200, F2.8, 60秒, 2時04分撮影

そうこうしているうちに、双眼鏡での見え方が淡くなってきました。
写真でもそれは見て取れますね。

_mg_1224

EOS7D + EF70-200mm F2.8L IS II USM (70mm側)
ISO1600, F2.8, 60秒, 2時32分撮影

この頃には双眼鏡の視界から雲もどきが消え、ぼくも撮影をやめました。
上のカットにはピクセル等倍で見ると、かすかに光跡が1本写っているのですが、それは自宅でPCで拡大してみて気づいたこと。
この写真でひときわ明るく輝いている星はシリウス。その下にはM41、左端には散開星団のNGC2360とNGC2367などが写っています。
くだんの光跡はシリウスの左斜め下で消えかかっています。

UFOだったらガスなんて噴射しないだろうし、かといって二つの光跡を残す乗り物なんてこの世にあっただろうか。
それから2日間いろいろ調べて、ようやく正体を突き止めました。
きっかけはアストロアーツのHPの記事でした。
それによると、26日午前10時2分(米東部標準時。日本時間27日午前0時2分)、NASAの火星探査車「キュリオシティ」が米フロリダ州のケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げられた、とあります。そして、10時45分には上段ロケットが切り離されたとのこと。
時間的にもつじつまが合うので、ほぼこれで間違いないと思っています。
二つの光跡もこれで説明がつきます。左側にガスが流れていたのはジェット気流のせいでしょう。
11~12月にかけてあわよくばカノープスをと思って機会を伺ってきましたが、結果的にカノープスは見ることができなかったものの、考えようによってはもっと貴重な瞬間に居合わせることができました。
今こうして写真を眺めていても、ハートがうずきます。
純粋な宇宙への憧れの気持ちがかきたてられるからです。
キュリオシティ(Curiosity)とは、好奇心の意。
いいネーミングですね。
好奇心・・・今この瞬間、ぼくの心の琴線に強く共鳴する響きがあります。
キュリオシティ、無事に火星に辿りつけよ!

Atlas_msl_c3br2

出典:http://marsprogram.jpl.nasa.gov/msl/news/whatsnew/index.cfm?FuseAction=ShowNews&NewsID=1189

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天体写真」カテゴリの記事

コメント

私も同じものを見ました。
佐藤さんは望遠レンズで詳細な形状まで写されたのですね。単なる記録にとどまらず、写真としても美しいです。貴重だと思います。
私はカノープス狙いで弥彦山に行きましたが、残念ながらカノープスは見られませんでした。でももしかしたらそれ以上に珍しいものを見れたのかもしれません。お互いにラッキーでしたね。

結構、この不思議な雲に気づいた人は多いんですね。まるひさんの広角レンズでの、比較明合成での作例もきれいです。27日の記事の2枚目の写真に既にうっすらと写っていたので、まるひさんも現場で気づいたかな?と思っていました。広角レンズによる星野写真もしくは星景写真は、記念写真代わりに最低1枚は撮るようにしているのですが、たまに意外なものが写ることがあるので面白いです。

 佐藤さんも撮影されていたんですね、私もです。偶然観た方向に何かある?丁度プレセペみたいに。だんだん濃くなって。

 まるひさんの情報で火星探査車と言うことで合点がいきました。アストロアーツに投稿したら 「そのようです」と。

けんちゃさんがUFOもどきの雲を見たことはもちろん知っていました。コメントを残そうとも思いましたが、正体を突き止めてからにしようと思っていたので。火星探査車キュリオシティの可能性が高いことに思い至ったのが月曜の夜です。その間、skameさんやまるひさんともやりとりしていました。でも、みんなが気づいていたなんて、これも凄いことですね。今度は本物のUFOを写してみたいですね。

すごい画像ですね。
いやー格好良いです。ここまで鮮明に写ると説得力があります。私も佐潟で撮影していたのですが、まるひさんのブログをみて自分の写真を調べて写っているのが分かったという情けない顛末です。その場でレンズを付け替えて拡大撮影に成功するとはさすがです。

tantanさん、コメントありがとうございます。なにせ今年最後の撮影になるかもしれないと思っていましたから、気合いが入っていました^^;
それに、最初はUFOかもしれないと思い込んでいたので、余計鼻息が荒く・・・
それにしても、丁度よい時間に日本の上空へ現れてくれたものですね。なんという絶妙なタイミング。まだ早いかもしれませんが、tantanさんにお礼を申し上げます。今年も随分tantanさんのHPから学ばさせて頂きました。ありがとうございました。<(_ _)>

すごいですね。
星を見だして長いのですが、このような現象に出会ったことがありません。私なら興奮してシャッターを切るのを忘れると思いますが、貴重な機会を逃さずに撮られるのはさすがですね。

てげてげさん、こんばんは。ブログ見ましたよ、ガム星雲シーズン開幕ですって!?いいなあ。かなり羨ましい。こちらは天体写真シーズン閉幕です。この日は唯一のチャンスだったのですが、UFOもどきの正体を突き止めるのに全力を使い果たし、このあとすぐ帰宅の途につきました。でも、本当にワクワクしたなあ。てげてげさん、ぼくの分も素敵なガム星雲の写真、撮って下さい。ついでにリクエスト。ほ座の超新星残骸のあたりの写真もお願いします。

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