プレアデスの輝き
10月4日に撮った写真の続きです。
暦の上では、丁度その日が半月でした。いったん21時を回ってから曇り始めてきたものの、月が完全に沈むまでは現地にいようと決めていたので、そのまま瞑想しながらうつらうつらとしていました。
すると、いつのまにかまた快晴になっているではありませんか。
そのパーフェクトな空は22時から23時半頃まで続きました。
EOS60D改 + EF14mm F2.8L II USM (with LPS-P2 filter)
ISO200, F4.0, 240秒 (3枚コンポ)
21時50分頃前後に写した天の川です。月がすぐ左下にあり、月明かりの影響で左下が明るくなっています。
丁度再び晴れ上がった直後だったので、透明度そのものは抜群。
まったく色被りのない素晴らしい空だったことが写真からわかるかと思います。
(これら2枚は、いずれも長辺1400ピクセルにてアップしております。)
EOS60D改 + EF70-200mm F2.8L IS II USM
ISO800, F3.2, 180秒 (6枚コンポ)
この日はせいぜい星景写真が撮れればいいかみたいな感じだったので、三脚は32mm径の普通のものしか持ってきていません。
なので、歩留まりを考慮し、露出時間は短めにしてひたすらプレアデスのみを50分ほど連続して撮り続けました。その間は例のおニューの双眼鏡でまったりと天体観測。
実はプレアデスで6枚もコンポしたのは初めて。さらに使える画像が6枚あったのですが、ずれが大きくうまくコンポできないため前半の6枚にとどめました。
最近、胎内市に住む天体写真家tantanさんが、素晴らしい色合いのプレアデスをブログに載せていました(撮影ノート9月24日の記事参照)。
色合いだけでなく、なんというか若い星々の命のきらめきまでもが伝わってくるようで、非常に感銘を受けたのです。
それもあって、じっくり機会があったらプレアデスを狙ってみようと思っていました。
本番は次回の新月期ですが、期せずして一足早く撮り直しができました(まだまだ不満足ですが)。
この次は、その頃までは入院中のトーストが戻ってくるだろうから、1枚あたり少なくとも5分は露出させ、8枚くらいはコンポさせて仕上げてみたいですね。
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ポータブル機の機動力を生かして、精力的に撮影なさってますね。
話題にしていただいたM45は、モノクロCCDでの初作品の一つです。ご指摘のように、モノクロCCDのLRGB合成は、カラーCCDでは表現が難しい恒星の色彩と輝きを綺麗に表現できます。代わりに機動性は改造一眼のようにはいきませんね。冬山に担いで登るようなことはできません。
投稿: tantan | 2011年10月11日 (火) 12時09分
tantanさん、こんにちは。最近のtantanさんの作品、モノクロCCDで撮ったものはもちろん、40Dで撮った作品も格調が高いですね。ぼくはそれこそ毎回”またつまらんものを撮ってしまった”と肩を落とすことしばしですが、tantanの写真はなかなかどうして、いい意味で個性に溢れており、ぼくは好きです。また、ぼくは固定撮影で星を線状に写す作品を見ても特に美しさを感じることはないのですが、今回ブログにアップされていたオリオンの軌跡、あれはおそらくこの手の写真で最初に感動した作品となりました。ある種のすごみを感じました。
投稿: 佐藤俊彦 | 2011年10月11日 (火) 13時03分