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2011年8月の17件の記事

2011年8月30日 (火)

ハート星雲ずくし

月曜の夜、新潟から一気に胎内スキー場風倉ゲレンデへ直行。
いつもは駐車場で撮るのですが、レストハウスの裏側へ回り込み、そこで三脚を設置しました。ここは胎内平同様、南の低空まで見渡すことができます。

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EOS60D改 + Samyang 35mm F1.4
ISO800, F2.8, 180秒 (追尾撮影、with IDAS P2 filter)

光害カットフィルターを付けているのでなんとか天の川の輪郭がわかりますが、思い切りもやっており、条件としては最悪でした。
谷間なので霧が発生しやすく、この日も30分で機材につゆが付き、撤収。
次に向かった先は胎内平。先日星祭りの会場となった所です。
天気は徐々に回復基調にあったので、まったり星座観測を楽しみながら、雲がかかっていない方向の空にレンズを向けました。
この日の目的は、200mmの望遠レンズを使うこと。
今年は天候が悪く、出撃回数が極端に少ないので、まだ望遠レンズを使っていないのです。
望遠レンズをメインに使う場合はGITZOの4型三脚(36mm径)をいつもは使うのですが、あえて32mmの三脚を使い、雲台周りを新しいシステムにしてトライ。
レンズは重い望遠ズームはやめ、単焦点・EF200mm F2.8L USMを使いました。いわば、海外遠征を想定してのスタイルです。
空の条件が悪いので露出は4分程度にとどめ、トライアル的な撮影・・・

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EOS60D改 + EF200mm F2.8L USM
ISO1600, F3.2, 240秒 (3枚コンポ、with IDAS P2 filter)

この日撮影した対象はふたつ、カシオペアの下にあるハート星雲と、白鳥座のサドル付近です。
ところが白鳥座はずっと天頂付近にあるため、そちらへレンズを向けるととてもバランスが悪くなります。
いろいろ微調整を加えながら10数枚撮ったけれど、全滅。ドイツ式赤道儀と比較すると、自由雲台を載せただけのToast proでは星の位置を選ぶので、まあ仕方ないのですが。
カシオペア方面やプレアデスは1発で流れることなく写ってくれたので、バランスがいかに大切かということですね。もう、無理して天頂を狙うのはやめよう・・・
ハート星雲は秋の天体の中で、個人的にとても惹かれる天体です。
ハートの輪郭がわかるまで、色彩のコントラスを上げてみました。

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EOS60D + EF100mm F2.8L IS MACRO
ISO1000, F2.8, 240秒 (3枚コンポ、with IDAS P2 filter)

最後に、比較のため、最近何かと話題のEF100mm F2.8L IS MACROで、ハート星雲とこれまた大好きな二重星団を入れてパチリ。
EF200mm F2.8LやSIGMA 85mm F1.4に比べ、フリンジは若干少なめです。そのため、画像処理がしやすい。(ただし、ぼくの写真はどれも画像処理の段階であらかたフリンジを消しているので、参考にはならないかも。)
シャープネスに関しては、F2.8で比較する限り、EF200mmと比べて大きく上回っているという印象はありません。シャープネスでは、ぼくの手持ちのレンズの中ではEF70-200mm F2.8L II USMがダントツで一番ですね。
先週、LensTip.comがシグマの新型150mm F2.8 MACROのReviewを公表しました。
このテスト結果も優秀です。同社の85mmは以外とフリンジが出ますが、こちらは少なさそう。天体用途にも最適な1本となるでしょう。

2011年8月29日 (月)

BENROのアルミフラット三脚

白鳥座の写真、追加です。
実は途中で雲台の取り付けが緩んでいることに気づき、改めて撮り直したのです。

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EOS60D改 + Samyang35mm F1.4
ISO800, F2.8, 180秒 (2枚コンポジット)

23時から雲がほとんどなくなったとはいえ、そこは夏の空、透明度は並。
データを見てもらえばわかるように、最小限の露出時間でのお気楽撮影です。
この直後に光害カットフィルターを装着し、もう一度白鳥座を撮ったのですが、改めP2フィルターの威力を知りました。

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EOS60D改 + Samyang35mm F1.4
ISO1600, F2.8, 120秒

もう1枚、カシオペアの二重星団とハート星雲です。
同じアングルで4枚撮ったのですが、コンポしてもハート星雲が浮き出てきません(上の写真はワンショットです)。
肉眼ではよくわからなかったのですが、薄雲が流れていたようです。
今日の目的のレンズの性能を推し量るには問題なく、隅々までシャープに写っているので一人悦に入っています。
胎内星祭りでの戦果は、BENROの三脚とジンバル雲台でした。
ワールドトレードさん、いつになく気合いが入っており、全ての三脚が55%オフでした。
ネットで買うより安いです。いつもブースの前には人だかりができていました。
ぼくは、トーストのTさんも使っているというアルミの32mm径4段フラット三脚(A3180T)を購入。
カーボンのやつだと重量が1.1kgで軽すぎますが、アルミ製だと1.83kgと、GITZOのレベリング三脚などと同じような重量となります。このくらいの重さがとても使いやすい。
今使っているベルボンのやはり32mm径のそれは2.3kgなので、旅行用に400~500gほど軽い三脚を物色していたのです。
今回マウイ島には28mm径のやつを持って行きましたが、広角レンズしか使わないとしてもイマイチ剛性感が心もとない。
無風だったらいいのですが、自然相手ですから、機材の性能には余裕を持たせておきたいもの。
価格もカーボン製の半額以下(定価30450円)と激安。耐荷重はカーボン製と同じ15kgなので、マイナス面はありません。これなら200mmも使えるでしょう。
自分のスーツケースへの収まりもよさげだし、今度海外へ遠征するときのお供にしたいと考えています。
尚、このフラット三脚、今度のモデルチェンジでマグネシウム合金部の形状が変わり、やや軽くなります。そのめ剛性感はスポイルされるので、天体用には現行モデルがお勧めです。

2011年8月28日 (日)

宴たけなわ

今年の胎内星祭りは盛り上がりましたね。土曜夕方の車の台数は、ぼくがこのイベントに来はじめて以来(約7年間?)、もっとも多かったかもしれません。
直前になって天気も奇跡的に回復したし、本当に素晴らしいひとときをすごすことができました。織り姫様、彦星様、ありがとね。
さて、天気が回復したとなってはやらなければいけないことがあります。
先日買ったSamyangの35mm F1.4での天体実写です。
20時半頃会場を後にし、最初に向かった先は関川村のわかぶなスキー場。
しかし、こっちもほとんど曇っています。かといって県北地域までドライブする体力も残っておらず、レンズテストは次回に持ち越すつもりでいました。
再び胎内に舞い戻り、宮久集落背後の農道から胎内平方面をパチリ。

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EOS7D + SIGMA17-50mm F2.8 EX DC HSM
ISO800, F3.2, 53秒, 追尾撮影

時刻は22時25分。まだまだ宴たけなわのようです。
プログラム上ではとっくにコンサートは終わっているはずですが、まだ楽器の音が聞こえてきます。よきかな、よきかな。
右の明るい星は木星、ペルセウス座とカシオペア座が星祭り会場を見下ろしています。
写真を撮りながらこの2日間のことを回想していると、あれ、どんどん雲が消えて行くではありませんか!
北極星が顔を出したので急いで極軸合わせをし直し、いよいよ35mm F1.4のファーストライトです。

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EOS7D + Samyang 35mm F1.4
ISO800, F2.8, 120秒, 追尾撮影

カシオペアとアンドロメダ銀河の構図。
予想に違わない写りを見せてくれました。周辺部まで星像に乱れがなく、色収差も極小。
F2.0でも試しましたが、周辺部の解像度がやや下がるかなといった程度で、あまり違いはありませんでした。
シグマの17-50mm F2.8の35mm側でもF2.8で比較撮影してみましたが、シグマも悪くありません。普段ほとんど35mmの焦点距離で撮ることはないのですが、絞り開放でも思ったより描写は優れていました。
ただ、周辺部の星像はそれなりにいびつになりますが、色収差は少ないです。

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EOS7D + Samyang 35mm F1.4
ISO800, F2.8, 120秒, 追尾撮影

天頂付近の透明度が上がったので、レンズを白鳥座に向けてみました。
ノーマル機なので星雲は無彩色に近いですが、星像は隅から隅までびしっと決まっています。
星がきれいな丸い点に写ること、これが天体写真の美しさを決める大切な要素ですね。
尚、上の2枚の写真のみ、長辺1400pixelの比較的大きなサイズでアップしています。
天頂付近は比較的雲の行き来が少なかったので、今度は天体用に改造してあるEOS60DにSamyangのこのレンズを付けかえ、撮影を続行しました。

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EOS60D改 + Samyang 35mm F1.4
ISO800, F2.8, 180秒, 追尾撮影

さらに、光害カットフィルター(IDAS P2)を付け、2枚をコンポジット。

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EOS60D改(with IDAS P2 filter) + Samyang 35mm F1.4
ISO1000, F2.5, 180秒, 追尾撮影(2枚コンポ)

やっとP2フィルター特有の色かぶりを克服するすべを覚えたので、色むらのない絵に仕上げることができました。
画面左下がぼやけていますが、これは原因不明。大気の影響でしょうか。
びしっと写っているカットも複数あるので、レンズの片ぼけではないと思います。

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EOS60D改 + EF14mm F2.8L II USM
ISO1250, F2.8, 60秒, 追尾撮影

時刻は既に0時25分。まだまだ宴たけなわのようですね。
プレアデス星団が上ってきて、ぎょっしゃ座が会場を見下ろしています。
右側の明かりは胎内グランドホテルのものですが、こちらも0時を回ったというのに思い切り明るいですね。
あ、ひとつ書き忘れました。
ポータブル赤道儀はTOAST PROを使っています。デザインもおしゃれで、とても使い勝手のよい赤道儀です。
9月にはマイナーチェンジ版と、待望の微動雲台が発売になるそうです。

2011年8月20日 (土)

もうひとつの惑星

最近フォトショップの使い方をいろいろ学んでいるのですが、画像を合成させて幾つか作品を作ってみました。
マウイ島へは今年7月のそれを含め合計2回行きました。
西海岸のラハイナという町はアートギャラリーが多くあり、アートギャラリー見学も楽しみの一つです。
そこには写真とCGを合成させた素晴らしい作品がたくさんあり、いつかは自分でもと思っています。
そんな新たな感性を感じさせる作品に触れたことが、今後の創作活動の道しるべとなりつつあります。

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これは先日撮った、味方村の旧笹川邸の奥座敷です。外には銀河が拡がっています。
こんな屋敷に住んでみたいですね。

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ホタル星景は今年から撮影機会を狙っていたのですが、天候が悪く、まともな星空には出会えずじまい。
場所は新発田市の二王子山の麓の一角。
光害のない明治時代にタイムスリップすれば、このような光景に出会えるでしょうか。

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このひまわり畑は、やはり先日撮った村上市の天蓋高原です。
天の川は実際には逆の方角なのでありえない構図なのですが、自分の見たい風景を創ってみました。
空気の澄み切った闇夜なら、この程度の天の川は見ることが可能。
ちなみに、これらの天の川はマウイ島のハレアカラ山頂で撮った天の川です。

2011年8月19日 (金)

(続)旧笹川邸

味方村の旧笹川邸へ行くと、いつもシアワセになれます。
県内にある豪農・豪商の館では、もっとも足繁く訪れた場所でもあるのです。
ここはいいよ~。
さて、昨日はHDR合成して絵画風にアレンジした画像をアップしましたが、今日は普通に処理した画像です。
ちなみに、カメラはEOS7D、レンズはSamyang 35 mm f/1.4 AS UMC(日本未発売)です。
絞りはF2.8を最も多く使い、一部F2やF4で撮りました(全て三脚使用)。
きりりと絞るよりは、開放気味の絞りでゆるゆると撮るのがこの日のぼくの気分でした。

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絞りF4。かなり暗い状況でしたが、色乗りが思いのほか良く、黒の締まりも見事なものでした。

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これは確かF2だと思います。

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F2.8。ピントは左の障子に合わせています。

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これもF2.8で、中央の障子にピントを合わせています。

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これだけ、HDR合成。ただし、枚数は2枚。

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2011年8月18日 (木)

Samyang 35 mm f/1.4 AS UMCを試す

Samyangから35mm F1.4の単焦点レンズが発売されました。
まだ日本では発売されていませんが、アメリカなど一部の国で今年の春に発売されたようです。
既にLensTip.comPhotozoneなどのレンズレビューサイトで光学性能のテストが行われており、それぞれのHPでテスト結果を参照することができます。
以前から35mmの性能のいい単焦点レンズがほしいと思っていましたが、キャノンのそれは設計が古く、LensTip.comでコマ収差の実写画像を見ると、APS-C機でも周辺部では星像が肥大気味になります。何より価格が高く、CP度が良くありません。
ニコンや、最近ではCarl ZeissがDistagon 35mm F1.4を発売しましたが、価格が20数万円もする割には、本レンズと比較すると性能は決して上とは言えないのです。
このレンズには高屈折率レンズが2枚、非球面レンズが1枚使われており、質量も710gとニコンやキャノンのハイエンド35mm F1.4よりも重いのです(Distagonが最も重く、830gある)。
MTF曲線も本レンズが一番良く、色収差も非常に少なく、Samyangが本気で作った1本であることがうかがい知れます。
気になる値段ですが、ニューヨークのB&Hで499ドルと、同社の他のレンズの倍近い値段がすることからも、このレンズがハイエンド参入を狙って設計されたレンズであることがわかります。
つぶさにそれらのサイトで性能を比較した結果、特に突出しているわけではないものの、このレンズがニコンやカールチャイスのそれと同等か、部分的には凌駕していることから、先日B&Hで購入に踏み切りました。

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EOS 7Dに装着してみるととてもバランスがよく、重さを感じさせません。
(アメリカではRokinonブランドで発売されており、従って本レンズもRokinonと鏡胴に印字されています。)
フォーカスリングのトルクも高級感のある粘りのあるもので、とても500ドルのレンズとは思えません。
用途は95%天体用、特に天の川の撮影用なので、オートフォーカスが効かなくてもそれはそれでOK。
本日、味方村の笹川邸で試写してきたのですが、その写りは期待に違わずハイコントラストで素晴らしいものがありました。
本レンズは円形絞りでないのでぼけ味という点ではどうかなという気がしますが、悪くありません。
ただ、EXIFデータにレンズの絞り値が表示されないので、そこが不便といえば不便なのですが。
また、一般撮影ではライブビューを使わないと、ピントをはずことが多くなります。
今日は絞り開放からF8までの間で様々な絞りを使いましたが、開放でもコントラストが高く、シグマの85mm F1.4と同等かそれ以上の写りでした。
これなら天体用途でも、安心してF2.8で撮ることができます。

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これらは全て露出の異なる3枚のRAW画像を、Photoshop CS5のHDR機能で合成したものです。
先日このブログで取り上げた「フォトグラファーのためのPhotoshop CS5」Scott Kelby著に詳しくHDR合成のやり方が書いてあり、それを参考に調整してみました。
7月にパソコンを最新のそれに買い換えましたが、それまでのXPパソコンではHDR合成をやるとPCが固まってしまい、まともにできませんでした。
HDR機能をバンバン使ってみたいというのも買い換えの動機のひとつだったのです。
今度のPCではサクサク動き、複雑なパラメーターを細かく調整しながら即座にその変化を見ることができるので、使っていて目から鱗というか、とても楽しかったです。
キャノンはおそらく今月中に、1Dsの最新機種と、EF24-70mm F2.8Lを含む幾つかのニューレンズを発表すると思いますが、EF35mm F1.4Lの新型の噂は聞こえてきません。
キャノンユーザーにとってはこのレンズ、救世主となる素晴らしいレンズとなるでしょう。
(ちなみに、Samyangは既に24mm F1.4の開発を終えており、年内に発売されると思われます。こちらはEDレンズが使われており、ハイスペックのレンズであることは間違いありません。)

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2011年8月12日 (金)

新型テレコンを使ってみる

今年発売されたキャノンの新型テレコンは、メーカー公表のMTF曲線をみると著しく性能が向上しています。特に、2倍のやつは素晴らしい。
先月2倍のそれを買ったのですが、これを300mm F4L ISおよび70-200mm F2.8L IS IIに装着してサーフィンを撮ってみました。
もともとは300mm F4L ISに付けて夕日の写真を撮ることが狙い。
昨年夏、笹川流れでグリーンフラッシュの撮影に成功しましたが、いかんせん300mmと1.4倍テレコンの組み合わせでは迫力不足。
そこで2倍のテレコンに目を付けた次第です。
2日間に渡って試用してみた結果、70-200mm F2.8L IS IIとの組み合わせでは300mmに旧型の1.4倍テレコンを付けたものと同等の早さでAFが効き、画質的にはそれ以上の感触を得ました。
ただし、単焦点300mmと2倍テレコンの組み合わせでは画質的にはぎりぎり許容範囲というところ。
逆光でフレアっぽい描写になり、コントラストが低下します。
でも、夕日を撮ってみた感じでは悪くありません。解像度的には300mmに旧型の1.4倍テレコンを付けた画像とほぼ同等。
もちろん300mm F4に2倍のテレコンを付けるとマニュアルフォーカスとなるので、サーフィン写真には厳しいものがありました。夕日専用というところですね。

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以上、3枚は300mmに2倍テレコンを付けた場合の写真です。
焦点距離は35mm換算で960mmとなりますが、サーフィン写真にはこのくらいあると理想的。これでAFが効けば鬼に金棒なのですが。

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上の3枚は70-200mm F2.8L IS IIに2倍テレコンを付けた場合の写真です。
逆光でもフレアっぽい描写にはならず、AF速度も実用的な範囲。この組み合わせは使えます。
さて、場所は越後七浦シーサイドラインの、通称白岩観音ポイント。
西風の時にいい波が立つ場所です。
ここで帰り際、友人のS君にばったり遭遇。
サーファーの考えていることはみんな一緒ですね。

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2011年8月11日 (木)

銀河 Love

先日、マウイ島ハレアカラ山頂で撮った天の川の写真を、半日かけて再処理してみました。
ぼくが通っている新潟駅前の英会話スクール「スピークアップ」さんのロビーに飾るためです。

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オリジナル画像は下の方がかなり被っているんだけど、やはりそれを取り除くのに苦労しました。
ところで、Photoshopについて書かれたハウツーものはたくさん出版されていますが、最近これは思うものに出会ったので、それを紹介します。
本の題名は「フォトグラファーのためのPhotoshop CS5」Scott Kelby著 株式会社ボーンデジタル発行、5700円(+税)。
著者は開発サイドにも近い、Photoshop使いのプロ中のプロ。
つくづく基本を何も知らなかったんだなあと思い知らされます。
上級者向きの本はあまたありますが、この本はひと味もふた味も違います。
どの本より値段が高いですが、それだけの価値がある本です。
一例を挙げると、RAW画像をCamera Rawで開くとき、カメラキャリブレーションのタグの下にカメラプロファイルがあり、初期設定はAdobe Standardになっています。
著者はこれをCamera Standardに変えるよう勧めています。
今までここをいじったことはありませんでした。
ナルホド、Camera Standardが確かに一番いい感じになることが多いですね。
Camera FaithfulはキャノンのDPPでいうところの忠実に、Camera neutralはニュートラルに該当します。
あと、巻末に著者オリジナルのグレーカードが付いているのですが、これがとても便利。
今回マウイ島には天体用に改造した60Dを1台のみ持ち込みましたが、このグレーカードですべてホワイトバランスを合わせています。
また、グレーカードを写し込んでいない画像で、かつニュートラルグレーのものが画面に映り込んでいない場合、ニュートラルグレーの領域を発見する方法とか、実用的な情報が盛りだくさん。
カラーマネジメントにも多くのページが割かれており、ぼくは本書でやっと難解だったカラーマネジメントについて理解できたような気がします。
まだ半分しか読んでいませんが、この本に書かれてあることをマスターするのが、ぼくの夏休みの宿題です。

フォトグラファーのためのPhotoshop CS5 : デジカメのプロ技 簡単! ビフォー・アフター Book フォトグラファーのためのPhotoshop CS5 : デジカメのプロ技 簡単! ビフォー・アフター

著者:Scott Kelby(スコット・ケルビー)
販売元:ボーンデジタル
Amazon.co.jpで詳細を確認する

2011年8月10日 (水)

天蓋高原のひまわり畑(昼間バージョン)

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昼間の天蓋高原へ行ってきました。ひまわり畑の全容を確かめるためです。
駐車場の下に、ごらんのようにひまわり畑が拡がっています。
これは4枚の写真を合成したパノラマで小道が直線に写っていますが、実際には丸くなっています。

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南の方角をパチリ。この方向に天の川の中心部が昇ってくるはず。
先日は丘の下へ降りて撮っていましたが、駐車場のある丘の上からのアングルです。
これも胸のすく構図ですね。

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ひまわりは東もしくは東南の方角を向いて咲いているので、花重視なら天の川はあきらめ、北斗七星にターゲットを変更しなければなりません。
このあたりが最もお花畑の奥行きが感じられる場所でしょうか。

明日から雨が降るということなので、帰りに今年最後になるかもしれない素潜りをしに、笹川流れへ立ち寄りました。
海は若干波が立っていて、透明度悪し。
150mくらい沖合に出たらちょっとはよくなってきたけど、今年は海が汚いです。
先日の大雨の影響も残っているのでしょう。

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水深6mの海底にへばりついて頭上を眺めていると、なんだか自分が人間であることを忘れてしまいました。イルカでも来ないかなあ。

2011年8月 9日 (火)

オアフ島でドルフィンスイム

7月31日(現地時間)、オアフ島でのドルフィンスイム・オプショナルツアーに参加。
ラナイ島でイルカと泳ぐことができなかったため、オアフ島で再度挑戦です。
オアフ島では多くの業者がこの種のツアーを催行していますが、今回参加したのはドルフィン&ユー
8-9年くらい前、初めてハワイへ行ったときの目的がそもそも野生のイルカと泳ぐことでした。
そのとき、現地で同社のプログラムに参加したのです。
当時と今とではツアーの形態が変わり、今は他の業者さん同様、クルーザーに乗って西海岸をイルカを求めてクルージングするというスタイルです。
昔はカネアナ洞窟のさらに奥、マクアビーチ沖でイルカと戯れましたが、今回はナナクリビーチ沖のあたりでイルカと泳ぎました。
そうです、幸運にもなんとかイルカと泳ぐことができたのです。
しかしながらマクアよりは透明度が悪く、もちろんラナイの海岸よりも透明度は落ちます。
そのため、コンデジ(水中写真はすべてキャノンのG11を使用)だとぎりぎりAFが効く程度。

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ワイアナエまで車で移動し、そこからクルージングの開始です。
オアフ島もここまで来ると海も山も本当にきれい。
西海岸はネイティブハワイアンの人たちが多く住んでいる場所です。

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今回遭遇した群れは小さく、あまり接近できなかったため、なんとかカメラに収めただけ。
でも、最後に小笠原でドルフィンスイムをしてから5年ぶりくらいの野生のイルカとのスイムは感動ものでした。

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クルーザーにはカヤックも積んでおり、こんな遊び方もできます。
ちなみに、漕ぎ手はスタッフのカイナ。
ウクレレの名手で、帰りは船上で他のスタッフとともに演奏を披露してくれます。

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でも、何がすごいっていったって、スタッフの素潜りの技術の高さには目を見張りました。
ぼくたちゲストのために、水中で大きな泡を作ったり、いろいろ魅せてくれます。
ぼくは素潜りにも自信があり8m前後までは潜ることができますが、彼らは12~3mはある海底へ一気に潜行していくのです。ちょっと悔しかった。だけど、彼らの潜っているときの姿は、まさに芸術。映画ディープブルーを思い出しました。

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他のグループも同じ場所でドルフィンスイムをしていたのですが、ぼくたちとは別におそらく地元の人でしょう、デジタル一眼レフカメラのハウジングを手にしたフリーダイビングのエキスパートが一人悠々と泳いでいました。
最高で15mくらいの水底へへばりついていたのですが、彼の泳ぐ姿もまた芸術品でした。
ハワイはフリーダイビングのメッカなのです。
帰国したら、ぼくも素潜りの特訓をしなければ、と心に誓うのでした。

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このポイントにはタートルも多く生息しており、こんな光景を容易に目撃することができます。
オアフ島にはたくさんのオプショナルツアーがありますが、ドルフィンスイム、お勧めです。
また、個人でレンタカーを借りてドライブする場合も、マカハ、マクア方面はお勧め。
本来のハワイの大自然を目にすることができるでしょう。

2011年8月 8日 (月)

ラナイ島でドルフィンスイム

日時は前後するけど、7月29日(現地時間)に参加した、ラナイ島でのドルフィンスイムのことをレポートします。
ラナイ島と言えば、あのビルゲイツが結婚式を挙げた場所として有名ですが、ナルホド、大富豪が目を付けただけあって素朴なんだけれども非常に美しい島です。
宿泊施設は3軒。
実は今まで高級ホテルのフォーシーズンズ景軒だけだと思い込んでいたのですが(事実、そう書かれているガイドブックが多いです)、実際にはHotel Lanaiというリーズナブルなホテルがあり、ここだと100ドル台で泊まることができます。
さて、泊まりがけで行かなくとも、マウイ島のラハイナからだとフェリーで45分で行くことができます。料金は片道25ドル。
数社がラナイ島へのシュノーケリングツアーをやっており、今回ぼくが参加したのは、日本人のガイドが付くハレプアマナさんのドルフィンスイムツアー。なにせ初めてゆえ勝手がわかりません、どこにイルカが現れやすいのかも。
日本人相手のツアーは割高ですが、一人で行く場合に比べ得られる情報量が違うので、一概に割高とは言えなくなります。

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フェリーの出航は6時45分。ハレプアマナさんのツアーは専用船を使うのではなく、このフェリーに便乗して出発します。
なんと美しいことでしょう。早起きは三文の得ですね。
しかし、はっきりいって寒いです。昼と夜の寒暖差が結構あるので、長袖のジャケットは持って行った方がいいでしょう。

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フェリーはマネレ・ベイに着岸します。実は行きのフェリーからラナイ島沖を泳ぐイルカの大きな群れを見ることができ、期待が膨らみます。
イルカが現れやすいポイントは、マネレ港から徒歩7~8分のビーチです(上の写真の砂浜)。
ビーチを見下ろす高台に建っている建物が、フォーシーズンズ リゾート ラナイ アット マネレ ベイ。最高のロケーションですね。ハネムーンに使ってみようかな(当面予定なしですが。もしかしたら永久に?)
ホテルを背にしてビーチに立ち、右半分が底が砂、左半分が底が岩場&珊瑚礁。
シュノーケリングして楽しいのは左側ですが、イルカは決まって右側の方に現れるそうです。

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潜ってみてびっくり。素晴らしい透明度です。
魚も多く、楽しい♪
この日は曇っていたので8時を過ぎても肌寒く、海中にいる方が暖かかったくらい。
ツアーに参加するとシュノーケリング用具一式とラッシュガードを貸してくれますが、ビーチにそれらをレンタルさせてくれるショップはありません。
個人で行く場合は持参する必要があります。
ただし、食料は港の売店で調達可能。この次は一人で来てみたいですね。
尚、この日は残念ながらイルカたちはマネレ・ベイには現れてくれませんでした。

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この岩はハートロック。ビーチから徒歩5分で行けます。
ここで願をかけると恋愛がうまくいく、運命の人が現れると言い伝えられている大岩。
もちろん願をかけましたとも。

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港とビーチの間は公園になっていますが、そこの芝生でテントを数張り見かけました。
聞けば、キャンプ、オーケーだそうです。
最近のテントは非常に軽量にできており、登山用のやつなら重量1kgを切るものもあります(1人用の場合)。う~ん、イルカ合宿にでも来ますか。

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2011年8月 7日 (日)

真夏の夜の夢

ひまわり畑で星景写真を撮りおわると、今度は天蓋高原の奥の駐車場に陣取り、1時間半ほど天の川を含むいくつかの対象を撮りました。
マウイ島では強風に見舞われ、星像が肥大したり流れたりしたので、同じ機材(28mm径の三脚、トーストプロ)でセッティング。
風は無風に近かったので、本当に強風が原因だったのか、検証する狙いもありました。
結果、やはり今回は隅々までシャープに写り、やっぱり風が原因だったと納得。
ある意味、少し安心です。

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EOS60D改 + EF14mm F2.8L II USM
ISO500, F3.2, 300秒

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EOS60D改 + EF14mm F2.8L II USM
ISO640, F4.0, 300秒

月が沈んでからの空は漆黒の闇の度合いが増すばかりで、この時期にしては極上の星空です。
低空はやはりカブリが出ましたが、見た目のコントラストの強さがそのまま写真に反映されました。

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EOS60D改 + SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM
ISO640, F2.8, 300秒 (2枚コンポ)

ケフェウス座の散光星雲です。
トーストプロは、中望遠レンズなら無難に扱うことができます。
いつもより丁寧にピント合わせをしたので、隅々までシャープに写ってくれました。
やはり、星像のシャープさは天体写真の質を決める重要な要素だと再認識。

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EOS60D改 + SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM
ISO640, F3.2, 240秒 (2枚コンポ)

22時を回ると、空はぐっと透明度を増し、ここが標高わずか350mであることを忘れさせてくれました。まるで2000mの山の上にいるような感覚です。
0時までには帰りたかったので必要最小限の露出で済ませましたが、その割にはよく写ってくれました。白鳥座はこの時間、天頂付近に位置しているので、導入にちょっとばかり苦労しましたが。
天蓋高原、本当にすばらしい場所です。

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2011年8月 6日 (土)

星降るひまわり畑

ぼくが星の写真を撮りによく行く村上市の天蓋高原は、夏場、駐車場から一段下った野原にひまわり畑が出現します。
実は今までそうと知りながらひまわり畑を見たことがなかったので、8月4日、星景写真を撮りに行ってきました。
折しも天気がよく、月も21時頃には沈むので、天体写真も撮れそうです。
この日は三日月が出ていましたが、お花畑と星をコラボして撮るのは、全くの新月期より三日月が出てくれていた方が絵作りしやすいです。

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EOS60D改 + EF14mm F2.8L II USM (Toast Proによる追尾撮影)
ISO1250, F3.2, 40秒

この日はとにかく星が流れる夜でした。
20数枚撮った星景写真のうち、およそ半分に流れ星が写っていました。
このカットはピクセル等倍にしないとわかりずらいかもしれませんが、今日アップするすべての写真に流れ星が写っています。
ひまわり畑は思ったより規模が大きく、遊び心をかきたてられます。
ただ、蚊や蛾などの虫が異常に多く、この日防虫スプレーを持参し忘れた僕は腕も顔もすごいことになりました(泣)。

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EOS60D改 + EF14mm F2.8L II USM (Toast Proによる追尾撮影)
ISO1000, F3.2, 45秒

やはり最初は天の川の中心部方面にレンズを向けたくなります。
この日は今年の夏一番の透明度だったので、きわめて短い時間の露出にもかかわらず、きれいに天の川の輪郭が写ってくれました。

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EOS60D改 + EF14mm F2.8L II USM (Toast Proによる追尾撮影)
ISO1000, F3.2, 45秒

充分に暗くなってきた21時からはレンズを北東の方角にチェンジ。
アンドロメダ銀河を中心に据え、天蓋山を画面に入れた構図です。
アンドロメダの左にはカシオペアの二重星団が見えています。ハート星雲もかすかに写っていますが、短い露出なのでわかりずらいですね。

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EOS60D改 + EF14mm F2.8L II USM (Toast Proによる追尾撮影)
ISO1250, F2.8, 50秒

今度は北斗七星を真っ正面に据えて一枚。
ひまわりの花は南を向いて咲いているので、前のカットやこのカットのように北にレンズを向けると、お花畑といった感じが強調されます。

2011年8月 5日 (金)

マウイ島宿泊ガイド

ハレアカラへ天体写真を撮りに行く場合、どのエリアに泊まるのが最適化という観点から宿泊施設についてお話しします。
マウイ島には大きく、カアナパリ・ラハイナ地区、キヘイ・ワイレア地区にホテルやコンドミニアムが集中しており、パッケージツアーでは通常いずれかの地区のホテルを使います。
ハレアカラだけに行くんでしたら、カフルイ空港からすぐの、マウイシーサイドホテルかマウイビーチホテルがいいでしょう。どちらも8000円くらいで泊まれます。
ここからハレアカラの山頂までは、登りが1時間30分といったところ(下りは1時間)。
ただし、他の観光やオプショナルツアーに参加したいというのであれば、先に述べた二つのエリアが適しています。
ぼくはおととし初めて行ったときはカアナパリ地区に泊まり、今回はラハイナに泊まりました。
街の雰囲気が好きなのと、日帰りでラナイ島へ行ってみたかったので、ラナイ行きのフェリーが発着しているラハイナを選択したのです。
ラハイナショアズビーチリゾートという、1泊1万円のマウイにしては安いホテルでしたが、なかなかよかったです。
ただし、安めのホテルはどこもそうであるように壁が薄く、真上の階か隣の物音がよく聞こえるので、その日の状況によっては騒音に悩まされるかもしれません。
ぼくは常時耳栓を携帯しているので、やばいなと思ったら耳栓を付けて寝るようにしてますから、ストレスにはならなかったですけど。
ちなみに、ラハイナからハレアカラの山頂までは90km、2時間前後のドライブとなります(下りは1時間半)。

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これらは、ラハイナショアズビーチリゾートに隣接しているショッピングモール”505フロントストリート”。周囲の町並みとは一線を画すアーリーアメリカン調の建物が並んでおり、比較的観光客も少ないためゆっくり買い物ができます。
そして、次の2枚はラハイナショアズビーチリゾート。
ここに泊まるなら、ぜひ海側の部屋を予約しましょう。
ラナイ島やサンセットがテラスから居ながらにして見れます。

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2011年8月 4日 (木)

銀河への想い

7月28日(現地時間)、二日連続でハレアカラへ車で上がりました。
ところがこの日は天気が悪く、いつもは晴れているカラハク展望台まで上がっても、雲は取れる気配がありません。
この日はカラハク展望台で、火口丘と天の川のコラボレーションを撮ろうと決めていたのでここで日没を迎えたのですが、サンセットでさえ見えませんでした。
それでも薄明終了まではと待機していたのですが、むしろ雲の厚さは増すばかり。
でも、変に胸騒ぎがして山頂へ行ってみたらそこだけ(おそらく標高2980mから上の部分)雲の上でした。
ただ、風は前日にもまして強く、時折突風が吹きます。
気温も低く、1時間半で体が冷え切り、撤収しました。
上空はややガスが流れていたので昨日ほどの透明度はありませんでしたが、それでもこの日も南の天の川を堪能。
はるか向こうのハワイ島も低空部分雲で覆われており、おかげでサウスコハラの街明かりが見えず、気分的には昨夜以上に高揚しました。

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EOS60D改 + SIGMA 10mm F2.8 FISHEYE (with TOAST PRO)
ISO640, F3.2, 180秒

他のカットを見てもわかるように、低空に色むらができました。
高度によって湿度が大きく違うものと思われます。

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EOS60D改 + SIGMA 10mm F2.8 FISHEYE (with TOAST PRO)
ISO1250, F2.8, 60秒

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EOS60D改 + EF14mm F2.8L II USM (with TOAST PRO)
ISO800, F3.5, 210秒 (2枚コンポ)

唯一このカットのみ2枚コンポジットさせました。
結果より芳醇な色合いを出すことができましたが、実はどちらのカットも強風で星が流れており、大伸ばしには耐えません。

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EOS60D改 + EF14mm F2.8L II USM (with TOAST PRO)
ISO800, F3.2, 180秒

今回白鳥座方面を写したカットはこの1枚のみ。ワンショット撮影ですが、すばらしい写りです。

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EOS60D改 + EF14mm F2.8L II USM (with TOAST PRO)
ISO800, F2.8, 90秒

今日はハワイ島の街明かりがほとんど見えないので、この構図が一番のお気に入り。
最後に再び地平線を入れた南の天の川を写して終了。
こんなにビュービュー強風吹きすさぶ中でも、何人かの観光客が星にみとれていました。
山頂にあるサミットビルディングは夜間でも誰でも入れるので、ぼくもシャッターを開けている間ここに避難して暖を取っていました。
周囲はガラス張りになっているので、この建物の中からも充分星空を堪能することができるのです。

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2011年8月 3日 (水)

光る雲

湿度が低く、空気の透明度が高いハレアカラ山頂では、日没時のみならず日の出でもグリーンフラッシュを見ることができるといいます。
今回は夏場にしては天候が悪く、日没時のグリーンフラッシュは見られずじまい。
それでもこのような瞬間に居合わせることができるだけでシアワセの極みです。

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薄明終了は20時20分頃。
星たちが一斉に瞬きを始め、きわめて明るいシャンデリアが出現します。
そうです、明るいのです。
恒星の輝きは日本で見るそれの2倍は明るく、驚くべきことに天の川の中心部の雲が白く発光して見えるのです。
日本で見る射手座付近の天の川の3倍くらいのコントラストがあるのでは。

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EOS60D改 + SIGMA 10mm F2.8 FISHEYE (with ポータブル赤道儀TOAST PRO)
ISO800, F3.5, 210秒(LEE SOFT3 フィルター使用)

20時34分に撮った、記念すべき最初の1枚。
山頂からは360度真っ暗というわけではありません。
西にはカフルイの街明かりも見えるし、遠くはハワイ島最大のリゾートタウン・サウスコハラの街明かり(上の写真のオレンジ色の部分)も目に飛び込んできます。
それでもこの圧倒的な天の川の存在感を前にすると、全く気になることはありません。

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EOS60D改 + EF14mm F2.8L II HSM (with ポータブル赤道儀TOAST PRO)
ISO640, F3.5, 240秒

夢にまで見た天の川を、夢の中で思い描いた構図通りカタチにすることができました。
南半球の国へ行って南十字星を構図に入れなくても、ぼくとしてはコンパス座のあたりまで写ってくれれば充分満足。
サンセットを見終えるとほとんどの人は下山するのですが、それでも数台の車は引き続き残り、ガラス張りのサミットビルディングの周囲でうっとりと満天の星空を飽くことなく眺めています。
彼ら彼女らの胸の高鳴りが、テレパシーのように空間を伝わり、ぼくのハートに共鳴します。
その瞬間、ぼくたちは“個”を超え、確かに宇宙と一体化していました。

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EOS60D改 + EF14mm F2.8L II HSM (with ポータブル赤道儀TOAST PRO)
ISO1250, F2.8, 60秒

双眼鏡でも南側を主体に、時間を惜しんでたくさんの天体を眺めました。
今までさんざん苦労して追い続けてきたオメガ星団を、いとも簡単に捉えることができたのは驚きでした。
上の写真では飛行機の航跡が中央下に写っていますが、航跡左の斜め上にケンタウルス座のハダルとリギルケンタウルス、右斜め上に明るく輝く星がオメガ星団です。
この日も翌日も非常に山頂付近風が強く、広角レンズといえど風によるブレがところどころ生じています。
画面全域にわたって針でつついたようにシャープに写っていないのが唯一残念な点。
100mmのマクロレンズでも撮ってみたのですが、こちらは3枚写した時点でギブアップ。流れすぎです(泣)。
三脚も登山や旅行用の28mmですから仕方ないですね。

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EOS60D改 + EF100mm F2.8L IS MACRO HSM (with ポータブル赤道儀TOAST PRO)
ISO800, F2.8, 120秒

比較的ぶれが少なかったカットがこれですが、これはサソリ座のH12。
双眼鏡で見た中で、この日一番美しく感じたのでレンズを向けてみました。

2011年8月 2日 (火)

いざ、ハレアカラへ

6月、ネット環境を光回線に変え、PCも最新のデスクトップに買い換えました。
これというのも、もちろん天体写真の画像処理をストレスなく行えるようにするという動機もあったのですが、それ以上にグーグルアースをサクサク動かしたかったからです。
最新バージョンのグーグルアースでは、ストリートビュー・モードが用意されていない場所でも一人称の視点で歩き回ることができるようになりました。
これは本当に画期的な出来事で、理想の天体観測地点を探すのにも非常に役に立ちます。
7月26日からマウイ島へ行ってきたのですが、そこでの観測地点(Red Hill頂上)もグーグルアース上で見つけたものです。

マウイ島へ行ったら是非お勧めしたいスポットが4つあります。
レンタカーでも頂上まで上がれる世界最大の休火山”ハレアカラ山(3055m)”、ハレアカラ山の麓にある花の楽園”エンチャンティング・フローラル・ガーデン”、ウインドサーフィンの世界最高の聖地”ホキーパ・ビーチ”、古都でもあり芸術のメッカでもある”ラハイナ”。
27日は前回同様、山麓にあるエンチャンティング・フローラル・ガーデン(日本人の老夫婦経営)で花を愛でてから、ハレアカラ山を目指しました。

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ラハイナから約60km、ハレアカラ山は現地語で「太陽の家」の意。
標高2500m以上の所の晴天率は90%以上と言われ、最近ではアメリカ政府により太陽観測専門の天文台を新たに設置しようという動きもあるらしいです。
道路は快適そのもので、大型観光バスも上がってきます。
お勧めの展望台は次の3ヶ所。

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標高が下から順に、カラハク展望台、ハレアカラビジターセンター、そして頂上のRed Hillことフウ・ウラウラ・サミット(サミット・ビルディング)です。
カラハクは広大なクレーターの全景を撮るのにいいし、またクレーターを入れた星景写真も面白いでしょう。
頂上よりやや下ったところにあるビジターセンターは最も観光客が集まる場所で、夜間の観測には向きません(その点カラハクはほとんど人が来ないので、天体写真に最適)。クレーター内の登山道はここが起点となります。

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ガラス張りの窓で覆われている平屋建ての建物・サミットビルディングが目印の山頂(3055m)は、360度の絶景が楽しめます。
サミットビルディングは駐車場から7~8m上がったところにあるので、駐車場を出入りする車のヘッドライトが入ってきません。
なので、ポータブル赤道儀による天体写真ならこの場所がベストでしょう。
ここまで上がって初めて眼下に太平洋と、その向こう遙か彼方にマウナケアを要するハワイ島の全容が見えてきます。
ハワイ島方面が南になるので、天の川の中心部を撮るのにももってこいです。

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これが頂上から見た南のパノラマ写真です。
右手の建物はハレアカラ天文台、左側奥に見える島がハワイ島。最も高いピークがマウナケア(4205m)です。
ぼくはここから二晩連続で天の川の写真を撮影しました。

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こちらは、山頂から見たラハイナ方面。左手奥に見える島影はラナイ島です。
(続く)

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