7月8日、満を持して蒲萄集落へ行ってきました。
目的地は棚田で有名な池ノ平だったんだけど(先日ジュンク堂で立ち読みした、越後の棚田を集めた大型写真集に、池ノ平で撮られたカットが何枚か載っていました)、ほとんどいませんでした。
もう初夏だから畦道とか草ぼうぼうになっていると思っていたのだけど、以外とすっきり整然としています。
つまり、かなり除草剤を使っていることが想像され、即座に池ノ平をあきらめ、次の場所へ移動しました。
実は葡萄から池ノ平へ来る途中、暗い杉林の中をたくさんのホタルが飛んでいました。
それはそれは幻想的で、心はすでに蒲萄集落はずれの水田、および沢沿いの林に飛んでいたのです。

EOS60D改 + SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC HSM
ISO1250, F2.8, 30秒X20枚 (比較明で合成)
少し場所探しに手間取り、撮り始めの時刻は20時30分。
今回紹介する4枚の写真はすべて共通で、総露出時間は10分となっています。
このあたりの標高は国土地理院発行1/25,000地形図によると、約180m。
なにせ初めての場所なので断定はできないのですが、丁度このくらいの標高の場所はまだピークが続いているように感じました。
新発田市田貝集落周辺の複数のポイントを凝縮したような感じで、水田の端っこ、2mくらいの幅の沢沿いに文字通りホタルが群れています。

ポイントは大きく2カ所に分けることができます。
国道7号線蒲萄トンネルを抜けるとすぐ右手に除雪センターの広い敷地が現れますので、そこを右折して池ノ平へ続く林道へと入ります。200mくらいで左手に作業小屋が現れますが、その下が上の2枚の写真を写した場所です。
ここから100mで池ノ平への細い林道が橋を渡った直後に右手から合流します。
池ノ平へ行く場合はここで右折するのですが、もう1カ所のポイント、次の2枚の写真を写した場所はこの橋の左下になります。

実は上の写真、2枚目に写っているホタルが群れている林の向こう側から撮っているのです。
間に幅2mの水量の多い沢が流れており、橋がなかったのでいったん林道まで戻り、ぐるりと迂回して水田伝いに降りたのでした。
ここから池ノ平分岐の橋までの区間がホタルの聖地でした。

これがその橋です。3枚目の写真の撮影開始時刻は21時10分、この写真は21時30分すぎから写しています。さすがにこの頃になるとホタルもまばらになりますが、地形が変化に富んでおり、いろいろな構図が頭に浮かんできました。
(次の写真、黒丸の部分が今回のポイントです)

それにしても、ホタルって探せばまだまだたくさんいるものですね。
実は来るときに、1/25,000地形図(塩野町)で目をつけたポイント、高根集落の中心部から南へ直線距離で約500m、赤田川沿いの棚田地帯に立ち寄ってみたのですが、ここもなかなかいい感じでした。(次の写真参照)

標高が110mしかないので、すでにホタルのピークは終わっていますが、来年は是非来てみたいと思っています。
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