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2011年6月 7日 (火)

至高の田園風景

ようやくGPVで晴れの予報が出た5日、夕方から先日下見を済ませたばかりの、葡萄集落郊外の棚田地帯へ行ってきた。
ぼくがよく行くぶどうスキー場上部から初めて特殊な地形を発見して以来、いつかは訪れてみたいと思っていた場所だ。
21時頃は薄雲が多かったせいもあり、村上方面の低空はかすかに光害が感じられた。
しかし、22時半を回ると四方八方肉眼で見る限りは光害の感じられない本当の真っ暗闇となり、興奮を禁じ得なかった。

Img_2205
EOS60D改 + EF14mm F2.8L II USM
ISO800, F2.8, 120秒, TOASTによる追尾撮影(22時44分)

低空に昇ってきた天の川を撮る場合、この棚田地区の入り口付近から撮った方が奥行き感が出るかもしれない。
実は現地で、天蓋高原でお会いしたばかりのhoshioさんと遭遇し、hoshioさんがカメラを構えている奥の方へ移動、天体談義をしながらそこでずっと撮っていた。
東の地形は天蓋高原と非常によく似ており、この三角形の山は天蓋山に見立てることができる。

Img_2209

EOS60D改 + EF14mm F2.8L II USM
ISO800, F3.2, 110秒, TOASTによる追尾撮影(22時57分)

薄雲が切れ、ようやくそこそこの透明度になったのは22時半を回ってから。
この白鳥座方面の天の川、一番透明度の高いときは逃してしまったけれど、横一直線になった瞬間を捉えてみた。

Img_2213

EOS60D改 + EF14mm F2.8L II USM
ISO1250, F2.8, 60秒, TOASTによる追尾撮影(23時19分)

北西方面の空。
垂直に立っている北斗七星と水田を1枚に収めたくて、カメラを縦位置に構えた。

Img_2215

EOS60D改 + EF14mm F2.8L II USM
ISO800, F2.8, 80秒, TOASTによる追尾撮影(0時40分)

hoshioさんが帰った後、棚田地帯の一番奥へ移動してみた。
できれば天の川が垂直に立ち上がったとき、天の川の中心部が水田に写るさまを撮りたかったが、西の方から一気に雲が流れてきた。(1時すぎには本曇りとなり、1時10分撤収)
左の山は、1枚目の写真に写っている天蓋山もどきの山と同一である。

Img_2223

EOS60D改 + EF14mm F2.8L II USM
ISO200, F3.2, 480秒, 固定撮影(1時8分)

さらに最奥部へと移動し、固定撮影で棚田の奥行きを写してみた。
右に見えているため池の右横が、前の写真を撮影した場所。
ここまで上がってくると、葡萄集落の外灯の影響もほとんどなくなる。
それでも、画像処理で強調処理してみると、葡萄トンネルを抜けたところに立っている2本のナトリウム灯、及び集落を抜けたところにあるナトリウム灯の明かりが、集落中心部を照らす蛍光灯の明かりと共に浮かび上がってきた。

それにしても、この夜は本当に頻繁に空が光る現象を見た。
hosioさんと二人で仲良く並んで立ち、ぶどうスキー場方面を眺めながら「何だろうね」と不思議に思っていた。
帰り際、ようやくその原因がわかった。
どうやら笹川流れから村上にかけて、かなり遠くの方で遠雷が発生しているらしかった。
事実ぼくが新発田に帰ってくる頃は平野部でも本曇りとなり、小雨がぱらついたりした。
しかし重要なのは、物理的なメカニズムではないのだ。
ぼくは節目となるときに、よくレアな自然現象に遭遇する。
この場合は、この地域へ来たことがスピリットに歓迎されているのだ思った。
頻繁な発光現象は、いわば自然霊たちの歓迎の花火なのだ。
古代トルテックのシャーマニズム研究家を自認するぼくは、そう受け取るのだった。

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星景写真(下越)」カテゴリの記事

コメント

素晴らしい場所ですね。
光害指数1.4は伊達ではない!という印象です。
でも福島からは遠すぎます・・・。

こんばんは。
ここは予想どおり村上市の光害の影響も少なくいいところですね。
先週私も下見に行きましたが道が狭いですね。
嫁さんもいっしょだったのでここは危ないから夜は行くなとくぎをさされてしまいました。
きのうはまずまずの晴れだったのでこの近くの大毎の棚田で星景を撮りました。
確かに暗いようです。

skameさん、もっちゃん、こんばんは。ここ数日、夜になると結構晴れ上がりますね。今夜も夜遊びに行きたいけど、眠くてしょうがありません。昨夜も胎内へ行ってしまったので。もっちゃん、長井市の朝日連峰側は全く未踏査です。探してみて下さい。
skameさんも下見へ行かれたんですね。あの農道工事をしていましたね。少しは道幅広くなるのかな?大毎はいかがでしたか?この辺は撮影対象の宝庫ですね。

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