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2011年6月12日 (日)

二宮家のバラ

2006年、聖籠町のかつての大庄屋・二宮家の母屋などが国の登録有形文化財となった。
古い日本家屋を撮ることが好きだったぼくはそのニュースを聞き、いつかはと思っていてが、実現するまで5年もかかってしまった。
きっかけは、複数の人から聞いた二宮家のバラ園と日本庭園の見事さ。
事実、訪れてみてそのどちらも言葉の本当の意味において、人間が作りうる極上の空間であることを瞬時に悟った。
金曜日は平日にも関わらず、家の正面の空き地に作られた臨時駐車場はほぼ満杯。
人気のほども頷けようというもの。
庭に足を一歩踏み入れて、空気感が変わったのを実感した。
このような感覚は、たまに神社などで体験する。
鳥居を一歩くぐると、大気の密度が変化するのだ。
そのいい例が伊勢神宮。
あれだけ多くの参拝客を毎日集めながら、鳥居の内側はいつでも別世界。パワースポットといわれるゆえんだろう。
約300坪のバラ園に咲くのは350種類400本以上。20年前から9代目当主・正光さん(73)の妻葉子さん(70)が趣味で育ててきたものだ。
バラ以外に多くの草花が混植されており、和風イングリッシュガーデンといった趣がある。
どの区画からも、その草花を選び、植え付けた人の愛情が充満している。
ぼくはこれほど多くの種類の植物が互いに共鳴し、リラックスし、生を謳歌している強いオーラを感じたことは数えるくらいしかない。
本当に素晴らしい庭だった。
マクロレンズも持って行ったのだったが、ついぞ一度も取り出すことはなく、標準ズームでいろいろな角度から切り取ることばかりやっていた。絵画に例えればデッサンである。
冬には白鳥が飛来する大きな池に面した日本庭園にも、是非立ち寄りたい。
さぞかし紅葉の時期はきれいだろうなと思う。
県内の豪商の館はすべて見て来たけど、二宮家の庭は別格だなと感じる。
長岡の越後丘陵公園しか行ったことがないバラ愛好家の人には、是非訪れてみることをお勧めしたい。

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