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2011年5月28日 (土)

素晴らしきわかぶなの空

25日も連続して星見に出かけた。
場所はわかぶな高原スキー場の駐車場。どうもレストハウスには管理人が常駐しているらしく、22時前までは一部の部屋に明かりが付いていた。
その後は消えたが、非常口を示す仮は窓越しに漏れてくるので、真っ暗闇というわけではない。
しかしながら、西方向の明るさも気になるほどではなく、低空まで見渡せることもないのだけど、全体的な暗さは特筆ものだ。
総じて、胎内平より一段暗い場所と言える。

Img_2172

EOS60D改 + SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC
ISO800, F3.2, 80秒

この日は乙女座の銀河団を撮りたくて、ずっとそっち方面に望遠レンズを向けていた。
だけど空の透明度は悪く、さらに薄雲がひっきりなしに流れている状況。
帰り支度を始めた23時過ぎに、突如状況は好転しはじめた。
昇ってきた射手座がよく見えるようになったのだ。
天の川とレストハウスを入れた構図を撮っているうちに、どんどん南の空を中心に透明度は上がり始めた。

Img_2187

EOS60D改 + SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC
ISO1000, F3.2, 120秒

23時30分から1時間の間、透明度はピークに達した。(ただし、東~南の方角限定)
低空まで双眼鏡でよく見える。
さそり座の散開星団、M6やM7、さらにはH12までもが実にクリアに見えるのだ。
間違いなく、数ヶ月に一度の透明度。興奮を禁じ得なかった。

Img_2191_93p_2

EOS60D改 + SIGMA 85mm F1.4 EX DC
ISO400, F2.2, F2.5, F2.8, 各360秒の3枚をコンポジット

今年最も撮ってみたい(撮り直してみたい)対象の筆頭が、ここ、さそり座アンタレス付近のカラフルな星雲群だった。
まだ特性のよくわかっていないシグマの中望遠レンズで、レンズテストを兼ね、様々な絞りで撮ってみた。
コンポする場合はこのような組み合わせは邪道かもしれないが、前半写したカットは全てピントが甘く、使えるカットがこの3枚しかなかったので仕方ない。
先輩諸氏の美しい写真を見ると、最低でも総露出時間1時間はみなさんかけている。
なので1時間かけることが目標だったけど、それでも総露出18分にしかならないこれら3枚のカットからでも、それなりに透明感のある絵をあぶり出せた。
これもひとえに空の良さのおかげ。でも、まだ自然な色合いではない。
この次こそは1時間かけて写してみたい。

Img_2194

EOS60D改 + SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC
ISO400, F3.2, 180秒

0時30分を過ぎると、再び低空に薄雲がわき始めた。
1時なればまだ月が昇ってくるし、そのまえにM6とM7を1枚撮ってみた。
薄雲のせいで、拡散系フィルターを使ったときのように恒星がぼんやりと滲んでいる。
さきのアンタレス付近を写した3枚のカットの最後のやつもこのように滲んでしまったため、コンポした絵にもそれが反映されている。
このレンズでは初めてF3.2に絞ってみたが、ジャスピンではないため、昨日撮ったものよりシャープさは感じられなかった。
F2より開けるとパープルフリンジが強く出るし、F2.8より絞るのであればキャノンの100mmマクロレンズなど、他の選択肢と重なってしまう。
なので、F2.0-2.8の間で使うのがおいしい使い方と言えそうだ。

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天体写真」カテゴリの記事

コメント

さとうさん
どれも素晴らしい写真ですね、わかぶな高原スキー場の地理を初めて認識しました。
私が普段撮影に行く入広瀬方面より南側の暗さは良いですね。サソリのしっぽをこんなにはっきりと見たことがありません。
薄雲が丁度良い塩梅です。

25日もでかけたのですねー。
タフです。
私は24日の撮影で満足してしまって、25日の宵にうす雲がでていたので、安心?して晩酌してしまいました。寝るまえ23時ころ外を見たらなかなかいい星空が確かに広がっていました。
アンタレス付近本当にカラフルに写っています。
透明度がよかったのですね。
その空を逃さないのが佐藤さんですよね。

新潟は晴れていたのですね。福島は空の具合を気にする必要がないほどの曇天でした。
私もアンタレス周辺は、なんとかモノにしたい思っていますが、そろそろタイムリミットかも・・・。
来週末晴れれば、レイクラインへ行ってみます。

けんちゃさん・skameさん
お褒め頂き、光栄です。わかぶなの光害指数は2.4。樽口峠が2.3なので、その暗さはかなりのものです。南は飯豊連峰なので、確かに暗い。ですから、昇り始めたいて座付近を撮るには好都合です。このアンタレス、かなりパステル風にアレンジしています。よっちゃんさんのアンタレスと同程度にまで透明感が出せればいいのですが・・・

もっちゃん、台風一過後に期待ですね。チャンスはありますよ!

25日か~
確か新潟市ではかなり薄雲が広がっていたような…佐藤さんは晴れを持ってくる能力があるので。
わかぶな高原スキー場は今確認したのですが、私が認識していた場所よりちょっと奥でした。てってり国道沿いだと思っていました。
もうさそり座の季節なんですね。春物も満足に撮っていないのに…

まるひさん、わかぶなの光害指数はなんと2.4になるのです。かなり優秀。樽口が2.3ですからねえ。標高が低いのが難点ですが。ぼくも、300mmではまとも写らないだろうなと思いつつも、この春は乙女座のマルカリアンチャーンを狙っています。でも、ここぞというときに透明度が落ちてきたり、撮ったと思ったらピントが甘かったりで、満足のいくカットは撮れていません。

アンタレス付近の写りはすばらしいです。
非常に良い空だったようですね。

私も光害指数ソフト使ってみました。胎内平が3.1、高坪山で3.4となりました。現地での印象より若干暗く評価されている感じがしますが、色々比較してみると楽しいです。

tantanさん、こんにちは。アンタレス付近の美しさに目覚めたきっかけは、tantanさんがブログに掲載しているmini Borg60EDで撮った写真を見てからでした。確かによい空で、月が昇ってこなければ、じっくり撮りたかったところなんですけど。折しも「星の牧場」のよっちゃんが昨日のブログで同じソフトで計測した各地の数値を発表していますね。いかに下越や山形の山間部が暗いかを知り、ちょっと驚きました。でも標高の高さの影響は予想以上に大きいと思います。胎内平の体感暗度?が明るいのは標高が低いからでしょうね。年内に一度は2000mクラスの場所で撮ってみたいです。

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