笹川流れの星空(前編)
今年2回目の天体写真だ(5日)。
まるひさんが3日に撮った素晴らしい黄道光の写真に影響され、かねてから目を付けていた笹川流れは柏尾海岸近くの丘へ車を走らせた。
ところが例年より多い残雪の影響で、あと400mまでというところで雪渓に行く手を阻まれる。
しかたないので国道345号線を北へ走りながらめぼしい場所を探すが、びっしりと建ち並んだ明るいナトリウム灯と水銀灯のおかげで寒川までの間、ただの一箇所もこれはという場所を見つけることができなかった。
10回以上は車を降りただろうか、その間19時30分~20時の間は肉眼でもくっきりと黄道光を眺めることができた。
結局一番外灯が少なかったのは、柏尾と間島のあたり。
最初のショットを撮ったのが20時40分。
この頃にはピークをとうに過ぎていたけど、それでも何とかその名残を写すことができた。
機材:EOS60D(天体用改造) + EF14mm F2.8L II USM (共通)、TOASTによる追尾撮影
ISO1600, F2.8, 120秒
ISO800, F3.2, 120秒
漁船の姿は皆無ではなかったが、粟島の灯台以外とたまに345号線を通り過ぎる車のヘッドライト以外は気になる光源もなく。
かなり大気の透明度が高かったので、短い露出にも関わらず、オリオンを包むバーナードループやエンジェルフィッシュ星雲、バラ星雲やカリフォルニア星雲などがうっすらと浮かび上がったのには感動した。
こんな場所で撮っていた。水道などの施設はないけど、野宿にもいい場所だ。
笹川流れは、まるでキャンパーに本物の星空は見せないぞといわんばかりに、ここぞという所にくまなく過度に明るい外灯が立てられていた。いつのまに??
ぼくはオレンジ色の光の下でテントを張りたくはないので、笹川流れにキャンプに来ることはもうないだろう。
ISO640, F3.2, 240秒
海を入れないように、海面ぎりぎりから上にフレーミングして撮ってみた。
いい空だ。
吹き渡る風が冷たく、ぱりっとしてりる。
明日も好天が期待される。
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