今年最高のプレアデス
水曜の夜に撮った写真の続編です。現地滞在時間約6時間。
キャノンの新望遠ズームは設計の古い単焦点200mm F2.8Lよりはるかに光学性能が高く、絞り開放でも充分使えます。夜が更けるにつれ上空の透明度が上がってきたので、心残りのあった天体を次々に撮影しました。
EOS60D改&EF70-200mm F2.8L IS II USM(200mm にて使用)
ISO1250, F2.8, 6分 (IDAS P2フィルター使用、ワンショット)
ぎょっしゃ座の勾玉星雲です。空の条件がよいと、一発撮りでもこれだけのクオリティーの作品が撮れるとあって、大満足。
気温はあまり下がらず4度止まりでしたが、それでも夏場に比べればノイズは激減、冷却仕様でないカメラでも必要充分です。
(十字の光芒は、アクションツールの某フィルターによるものです。)
EOS60D改&EF70-200mm F2.8L IS II USM(200mm にて使用)
ISO1600, F2.8, 6分X3枚コンポジット (IDAS P2フィルター使用)
2回目の撮影となるコーン星雲。前回の経験からかなり淡いと思ったので、少しISOを上げ、コンポジットしました。
結果、これも満足のいく作品となりました。
構図的にも、200mmは丁度全体の収まりがいいようです。
EOS60D改&EF70-200mm F2.8L IS II USM(70mm にて使用)
ISO1000, F2.8, 8分X2枚コンポジット (IDAS P2フィルター使用)
ケフェウス座の核心部です。焦点距離を色々変えて撮ると、新しい発見があります。
EOS60D改&EF70-200mm F2.8L IS II USM(200mm にて使用)
ISO1250, F2.8, 1分~5分の計6枚をコンポジット(若干トリミングあり)
白鳥座と並んでこの日の最大の目的だった、プレアデス星団。
初冬のこの時期はISOを1000以上まで上げてもノイズが目立たないので、今まで撮ったものよりたっぷり露出をかけられるはず。
ところが天頂付近に位置しておりガイドがうまくいかなかったので、露出は5分止まり。
そのため1枚だけISO2500(5分)で撮った画像を加えています。
3つめの目的は、日付が変わった時間帯から、南の低空のガム星雲を広角レンズで撮ってみること。
この写真は明日アップしますが、結論から言うと星雲の存在はほとんどわかりませんでした。ちょっとでも薄雲があったらアウト。もともと淡いので、よほど気象条件が理想的でないと難しいです。
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