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2010年10月 7日 (木)

素晴らしき邂逅

10月6日、外が快晴であることに気づいたのは21時30分頃。透明度も非常に良く、新発田市内の我が家からでも、星がシャンデリアのように見えます。
これは千載一遇のチャンス。
新潟東総合体育館でジョギングしてきたばかりで疲れていたのだけれど、これは行かなくてはなりません。
こんなとき、車で25分の胎内平は便利なスポットです。
夜露は凄かったしシンチレーションも大きめだったけど、22時30分から翌2時まで、この秋一番の星空を満喫できました。

Img_2087_88p1

EOS 40D改+EF70-200mm F2.8L IS II USM  (ISO800, F3.2, 180秒, 2枚コンポ)

ハートレー彗星がそろそろカシオペア座の二重星団付近に来ているという情報を知り、そのあたりにレンズを向けてみました。
200mmで縦位置でぎりぎり二重星団と共に収めることができましたが、300mmだったらはみ出したかもしれません。
この両者の組み合わせ、いいですね。空の条件が先日よりずっといいせいもあり、彗星のグリーンがずっと鮮やかです。

Img_2093p_m37

EOS 40D改+EF70-200mm F2.8L IS II USM  (ISO800, F3.2, 180秒, ワンショット)

これはぎょしゃ座のM37。
ぎょしゃ座にはM36, M37, M38の三つの散開星団がありますが、特にこれなんか結構星が密集しているので、大きめの球状星団のような趣があります。
静寂感の中にわびさびの境地を感じます。

Img_2105p_m35n2158_2

EOS 40D改+EF70-200mm F2.8L IS II USM  (ISO800, F3.2, 240秒, ワンショット)

今年の秋は散開星団をたくさん撮ってみたいと思っていました。
次にレンズを向けたのは、ふたご座のM35。
ぼくが撮影対象を選ぶとき参考にするのは、ナツメ社「星座の事典」(沼澤茂美・脇屋奈々代共著)なのですが、この本のP211に出ています。
200mmの望遠レンズではここまで大きくは写らなかったけど、近傍のNGC2158だけでなく、ぼくにとっては未知の天体も写り込んでくれたのは嬉しい誤算でした。
まずは、中央の明るい恒星はプロプス、その左下にあるのがテジャトポステリオル。
プロプスの下と右端に赤い星雲が写っています。ステラナビゲーターの星図を見て、初めてその存在がわかりました。クラゲ星雲って、ここにあったのか!
200mmならではの構図です。300mmだったら右端の星雲が入りません。
散開星団目的だったのであまり露出をかけていないのですが、クラゲ星雲をあぶり出すには露出を倍かけなければいけませんね。

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EOS 40D改+EF70-200mm F2.8L IS II USM  (ISO800, F3.2, 240秒, 2枚コンポ)

こちらは上の写真の縦位置バージョン。横位置では1枚しか撮っていないけど、縦位置では2枚撮りました。1枚重ねただけで、かなり星雲が浮き立ちます。相変わらず色合いは透明度に乏しいですが。

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EOS 40D改+EF70-200mm F2.8L IS II USM  (ISO1000, F2.8, 360秒, 2枚コンポ)

深夜をすぎ、ようやく一角獣座が昇ってきました。
ここにはバラ星雲とコーン星雲がありますが、後者を撮るのはこれが初めてです。
このときだけ光害カットフィルター(IDAS P2)を付けて撮ってみましたが、コーン星雲は難物ですね。全然露出が足りません。
画像処理で強引に星雲を浮き立たせているので、星の光がイマイチ生き生きしていません。おまけにこの頃はトーストの電池が切れる間際で、そのせいかガイドが流れてしまいました。
直後にポー赤・トーストのリチウム電池が切れたので、あとは固定撮影による星景写真を何枚か撮ってこの日の撮影を終えました。

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EOS60D+EF15-85mm F3.5-5.6 IS USM  (ISO6400, F3.5, 20秒, ワンショット, プロソフトンA使用)

年内には天体用に改造する予定の60Dで撮りました。開放値F3.5は明らかに星景写真には暗すぎるけど、これしか持っていなかったので仕方ない・・・
時刻は1時57分。よく晴れていたのはこの頃まで。
2時半には薄雲がかかってきました。

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EOS60D+EF15-85mm F3.5-5.6 IS USM  (ISO6400, F3.5, 20秒, ワンショット, プロソフトンA使用)

沈みゆく白鳥座と、それに続くケフェウス座。
ケフェウス座のガーネットスターがかすかに黄色がかって見えています。

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EOS60D+EF15-85mm F3.5-5.6 IS USM  (ISO6400, F3.5, 20秒, ワンショット, プロソフトンA使用)

胎内平の主?の大きな松の木とオリオン座の構図。
松の木の間から、シリウスが顔を出しています。
ちなみに、この松の木の周囲には大きなキノコがたくさん生えていました(右の丸いそれは毒キノコのテングタケ)。今度ゆっくりマツタケ探しをしてみたくなりました(^_^;)

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天体写真」カテゴリの記事

コメント

 素晴らしい写真ばかりですね!改造も。
60Dの星の写真を初めて見ました。大変綺麗に自然に撮れて入りと思います。この高感度でこのノイズ、いいなー。

こんばんは。
ハートレイ彗星と二重星団いい感じです。きのうは自宅から彗星を双眼鏡で見ましたが、7等くらいで予報より暗めでした。暗いコマの周辺部まで見える胎内の暗い空ではどうだったのでしょう。
200mmでのM35付近もカラフルに写っていますね。

おはようございます。

クラゲにモンキーフェイスにクリスマスツリー、水曜の夜が正解でしたね。私は木曜晴れの予報なので水曜は諦めたのですが失敗でした。

確かにハートレー彗星はあまり明るくなってないみたいです。私も昨晩強風の中撮影しましたが、1日に撮影した時と大差ないです。

けんちゃさん、
いつも嬉しいコメント、ありがとうございます。60Dのノイズレベルは7DやX4と一緒ですよ。40Dに比べると、カラーノイズが少ないです。ぼくは7Dの時もそうなのですが、1000万画素相当のmRAWで撮っています。1800万画素で撮ると輝度ノイズが増え、汚くなります。星景・星野写真はフォトショップだけしか使いません。天体用アクションツールのDeepspace Noise Reductionを必ず使っています。

skameさん、
明け方近くに福島潟へ出没されたそうですね。すごい行動力です。skameさんもブログかなんかで写真を発表すればいいのに。

tantanさん、
クラゲは難しいですね。あれほど淡いとは思いませんでした。tantanさんがボーグで撮ったそれと比肩しうる写真をモノにできる自信は全くありません(^^;) ノータッチガイドの限界を最近は感じてきました。200mmより長い焦点距離はあきらめ、複数の天体の組み合わせの妙を狙った絵を撮っていきたいです。 

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