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2010年8月 9日 (月)

天蓋高原の小さな奇跡

土曜の夜、天蓋高原は大賑わいでした。
最近参考にしているGPV天気予報だと曇りだったのですが、なんかいいことがある予感がしてついつい足が向いてしまいました。
荒川河口で素潜りしたあとのことです。
入ってすぐの駐車場には、けんちゃさんがいました。機材はあこがれの高橋・イプシロン。
まるひさんやちーすけさんも来ると思うよとのこと。なんだかプチオフ会となりそうな予感。
ぼくは人の出入りの多い入り口駐車場をさけ、奥の駐車場で設営開始。
空はよくありません。最近1週間では最ももやっています。
極軸合わせをしているうちに北極星が完全に隠れてしまい、その後あれよあれよという間に全天にわかにかき曇り・・・
ほどなくちーすけさんや亀田のSさんが到着。談笑の輪が広がります。
いつもは一人なので楽しいことこの上なし。
なんとかみなさんに天蓋の素晴らしい星空を見てもらいたいと思い、持ち場へ戻るとある儀式?を行いました。
それが功を奏したのかは知りませんが、10分もするとまず西の空のアークトゥルスが見えてきました。

Img_1767_

アークトゥルスと静かに対面していると、何か暖かいものがハートに流れ込んできます。
この星、好きです。

Img_1774p

それから1時間の間に少しずつ雲は少なくなり、ほぼ全天快晴状態に!
感謝の思いを込め、いて座に50mmの標準レンズを向けました。
なぜいて座か?深い意味はありません。本能的にです。
M8、M16 、M17の三役そろい踏み。夏の主役たちがシャープに撮れました。

2ヶ月前に、舞台撮影用に買い足したキャノンのEF70-200mm F2.8L IS II USMを初めて天体写真で使ってみました。
各種レンズテストのサイトの結果をみると、本レンズの光学性能は素晴らしいものがあります。各焦点距離において、それぞれの単焦点レンズをしのぐ解像度がどれだけのものであるか、いつも使っているEF200mm F2.8L USMと比べてどれだけ違いがあるのか。

Img_1768p_2

絞り開放でのワンショット撮影です(ノーフィルター)。
200mmを使うつもりが、どこでどう間違ったのか、160mmになっていたのはご愛敬。
昨年撮った同じアングルの写真と比べてみると・・・やはり違いは歴然。素晴らしいです!
周辺減光はややありますが、PS5にはこのレンズの補正データが登録されており、一発補正できるのも強み。色収差の少なさが目立ちます。
単焦点の200mm、任期満了ということになりそうです。

Img_1795_96p2

こちらは同じレンズの70mm側によるペルセウス座。
流星群の発生で有名な同星座ですが、この日は西以外の全ての方角で頻繁に流れ星を見ました。少なくとも15回。大火球も1回。2回見たという人もおり、さては見逃したか(^_^;)
晴れ上がってきたので、メイン会場?の方では、ちーすけさんによる45cmの口径を誇るドブソニアン望遠鏡での観望会が始まり、ぼくもそっちへ駆けつけました。
胎内の星祭り会場で見たことはありますが、お祭り会場ゆえ空は明るいです。
このような第一級の空をドブソニアンで見たのは生まれて初めて。
いや、感動しました。
星の光が生きているんです。決して大気のゆらぎの影響だけではなく、星の光、可視光線の領域を超えた高次の光がダイレクトに目に飛び込んできます。
そして、目という肉体に付属の器官を通じて、瞬時にその光が全身のエネルギーフィールドを駆け巡るというイメージ。
すごい体験でした。その点、写真では星の放つ目に見えない領域の光は、おそらく何千分の一も写し込めていないでしょう。
ちーすけさん、ありがとうございました。この場を借りて、改めてお礼申し上げます。
すごい世界を知ってしまいました。まだうまく咀嚼できていません。
特に、球状星団や散開星団が美しかったなあ。

Img_1779__82p2

4枚コンポの網状星雲です(P2フィルター使用)。
ノイズを恐れるあまりISOをあまり上げなかったので、全体に露出不足気味となりました。
この対象は6月のうちに撮っておくべきですね。8月はまさしくノイズとの戦い。
全然納得のいく絵にはならなかったので、来年の課題です。

Img_1805_07p

200mm(テレ側)を使って撮った天体は、他にM13とM33があります。
M33はかなりよく写ったので、気温と湿度の下がる秋口に期待です。
このアンドロメダは、露出時間を変えた3枚のコンポ。
過去200mmで撮ったアンドロメダの中では一番写りがいいと思います。
このレンズ、キャノンの通称ニーニー(EF200mm F2L IS)の次に、光学性能がいいのでは。サンヨンで撮るより、本レンズで写したものをトリミングした方が画質は上になるかもしれません。
この日は深夜になっても天気予報に反し、曇ることはなく、そこそこの暗さと透明度が保たれました。
超明るい流れ星も見えたし、宇宙が星好きの人間たちの集いを祝福してくれているようでした。

Img_1808

この夏、ぼくが最も見たいと思う、思ってきた対象は天の川。
丁度白鳥座が天頂に差しかかる頃、北と南の天の川をそれぞれ撮ってみました。
これは南に立ち上がる天の川。
織り姫と彦星が向かい合っています。

Img_1809p

こちらは北の天の川。もう秋の星座、ペルセウス座が下方に見えています。
その上にカシオペア、右横にアンドロメダ、中央やや上にオレンジ色に輝く星は、ケフェウス座のガーネットスター。
一番上に輝く明るい星は白鳥座のデネブ、その下に北アメリカ星雲。

Img_1813

こんな場所で撮っていました。頭上に輝く星は木星です。
広場の中央の明かりは、けんちゃさんやちーすけさんたちのいる辺り。
若いカップルも来て芝生の上に大の字になり、かれこれ1時間半近くも星空を眺めていました。いいことです。
もっともっと多くの人にこの星空を見てもらいたいですね。

Img_1814p

最後に、もう一度天の川を撮って撮影終了。
このときは瞬間的に透明度が上がっていたので、素晴らしい天の川が撮れました。
個人的に、この日のベストショットです。(1枚撮り)

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コメント

佐藤さん、土曜の夜はお世話様でした。楽しい夜を過ごせて有意義な日になりました。

本当に奇跡的な空でしたね、佐藤さんのおまじないが効いたのでしょうか。
私は南天狙いで行ったのですが、低空の靄で諦めていましたが、綺麗に撮れていますね。認識がずれていました。

二つの大流星、一つ目はペルセかと思いますが明るくて爆発を伴った速くて長い流星でした。どちらを見られたのでしょう。これだけでも素晴らしい天蓋の夜でした。

又お会いすることも有ると思います。宜しくお願いします。

けんちゃさん、こちらこそお世話様でした。一番気合いが入っていたのはけんちゃさんではないでしょうか。ひしひしと伝わってきましたよ。ぼくが見たのは多分ひとつめのやつかなと思います。ただし、全部は見てないんですよ。爆発直後からのそれです。今年5月、斎藤さんと偶然ここでお会いしてオメガの写真を並んで撮っていたときにも大きな流星を見ました。それよりさらに明るかったですね。ぼくもこれを見られただけで十分有意義でした。ドブの木星も忘れられません。

佐藤さん、こんにちは。
天蓋山ではお世話になりました。おまじないのお陰か見事な星空を見ることができました。

今回も見事な作品が沢山ですね!
すばらしい!
じっくり拝見させていただいております。

あの大火球、私も1つしか見てないのですが凄かったですね。また木星も最高の像でしたし、皆さんとご一緒できてホント良かったです。

また機会がありましたらよろしくお願いいたします。
また、その時には是非スキーのお話も聞かせてください。今回は空が良すぎて忘れてました。

せっかく同じ場所でいながらご挨拶ができずすみませんでした。
いつもながらすばらしい写真ですね。同じ領域を撮っていたのですが、私はこんなにきれいに撮れませんでした。M31もとてもきれいです。私はこういうM31が撮りたくてしょうがないのですが、未だに実現できていません。
晴れたのは私が晴れ男だったのでなはく、佐藤さんのおまじないだったんですね。ちーすけさんのてるてる坊主も効いたのかも。

こんばんは。
土曜日の夜はお世話になりました。
ちーすけさんのドブソニアンで見た天体、火球の出現、みなさんとの楽しいお話、盛りだくさんの内容で十分に星空を堪能しました。
佐藤さんはしっかりと広角と望遠レンズで星を撮っていたわけですね。望遠レンズによる写真は佐藤さんらしい作品と思えます。素晴らしい星空を紹介していただいて、ありがとうございました。
また機会がありましたら、よろしくおねがいします。

いやー、天蓋高原でオフ会なんて知らなかったなぁ~。(でも、こっちは子ども連れでキャンプだったので結局行けなかったんだけど・・・)みなさん、楽しい一夜を過ごされたようで、ぜひ今度は誘ってくださいね。ところで、どちらのブログに、今日のオフ会が載ってたんですか?

新潟にいるといつも透明度の悪い空であきらめていたのですが、やっぱり山の星はきれいなのが写真から分かります。最近、ちっとばかり忙しくて撮影していません。

To ちーすけさん
ぼくも同じ事を考えていました。あ、スキーの話するの忘れていた、と。さっき対空双眼鏡のカタログをネットで見ていました。コーワのハイランダープロミナーがよさげ。3年以内に欲しいかも。
To まるひさん
晴れたのは、てるてる坊主による効用が一番大きいと思います。あとは、これだけ星好きのメンバーが集結したので、ぼくらのポジティブなエネルギーが大自然に作用したのでしょう。
To skameさん
この度は大変お世話になり、ありがとうございました。skameさんはオーガナイザーとしての天賦の才がありますね。ノータッチガイドでの望遠レンズの撮影は限界が見えてきたので、今後は広角と標準レンズの画角での作品をメインにするかもです。こちらの方が想像力をかき立てられます。
To 一番星さん
ぼくも何の予備知識もなく現場へ向かったのですよ。ぼくの場合は偶然でした。みんなで一番星さんがいれば完璧なのになあって、ため息付いていました(笑)。みんなで天蓋高原を盛り上げていきましょう。

一番星さん、忙しそうですね。
今回はまるひさんのブログから実現しました。一人ではつまらないので、まるひさんが必ず行くと宣言されてのでのこのこ出かけて行きました。
お陰様で楽しい時間を過ごせました。

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