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2010年7月 3日 (土)

夢の続き

金曜の夜もホタル狩りへ行ってきました。
場所は昨日行った場所と同じところ。田貝集落近くの湿原帯です。
もっといろいろなアングルから撮りたかったのと、20時ジャストからの最も活発に飛び回る時間帯に、湿原の中心部で撮ってみたかったからです。
満を持して現地に19時45分に入りました。
昨夜よりホタルは2割ほど少ない気がしますが、それでも20時の時報をホタルたちも耳にしていたかのように、この日も20時から一斉にホタルの舞が始まりました。

Img_8051_80p1

まだ明るいうちに着いたので、地形がよくわかります。
やはり姫田川支流の小沢沿いにホタルが飛翔していることがわかります。
昨日とは逆に、湿原の下部から撮り始めました。
左に見えている山は新発田のシンボル、二王子山(1421m)。
頂上付近には7月いっぱい残雪が残っています。ニッコウキスゲの大群落も見られます。

Img_8081_8114p

この辺りがホタル銀座。
この日は14mmのキャノンの単焦点レンズを前半使ったのですが、昨日使ったタムロンの標準ズームの広角側17mmと随分画質が違います。
色乗りが良く、シャープです。どうでもいいことなんですけどね。

Img_8123p

Img_8140p

暗闇が深まるにつれ、徐々に雲が取れてきていることに気がつきました。
だんだん思い通りの展開になってきました。今年は星景ホタル、無理かなあとあきらめていたのですが。
思えば最近こういう展開が多いです。つまり、望みをすっと手放すと、それから数日以内に思っていたことが実現するという。
ホタルの光を入れた星景写真は一発撮りです。
20時30分から赤道儀を使わない固定撮影で撮り始めたのですが、サソリ座のアンタレスはずっと見えていたものの、肝心のいて座のあたりはずっと雲がかかったまま。
ちなみに、北の空は更に厚い雲に覆われ、北極星が顔を出したのは21時30分すぎから。
その頃からポータブル赤道儀を引っ張り出し、追尾撮影に切り替えました。
それが次の写真。

Img_8166p

露出は50秒で、拡散フィルター(ケンコーのプロソフトンA)を付けています。レンズもタムロンの標準ズームにスイッチ。
まだぼくは星景写真を始めたばかりで、レンズの焦点距離と露出時間の組み合わせのデータベースが自分の頭の中に構築できていません。
なので、この日もいろいろな組み合わせで撮ってみました。
この日得た結論は次の通り。

*レンズが14mmなら20秒の露出でほぼ星が点に写る(固定撮影の場合)。ただしISOは1600~3200まで上げざるを得ず(3~4枚目の写真はISO2500)、それなりにノイジーになるのが欠点。
17mm以上の焦点距離になると、中心部でもやや流れが目立つようになる。拡散系フィルターを装着しても印象はあまり変わらない。15秒ならオーケーだが、今度はホタルがあまり写らなくなるというジレンマがある。
*追尾撮影の場合は50秒の露出でも、風景がかなりぼやける(最後の写真が50秒です)。ISOを固定撮影より低く設定できるためノイズ量は減るが、絵としての総合的な印象は固定撮影の写真の方が良い。ただし、露出時間が例え20秒前後とはいえ追尾撮影より短くなるので、その分ホタルの映り込みは少なくなる。
*双方のいいとこどりの方法として、赤道儀の星景モード(1/2速モード)を使うのも一つの手段。その場合、露出時間は30~40秒に設定。(ただし、この方法は今回は試していません。)

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ホタル2010-13(新発田市)」カテゴリの記事

コメント

天の川と蛍の川が撮影できそうな、素晴らしいロケーションだと思います。それにしてもすごい行動力ですね。私の蛍はさっぱりです。

地上風景と星空を両立するのは本当に難しいです。カメラの性能が向上してISO12800とかでノイズレスになってくれると有難いですが、そういう他力本願でなく自分で工夫して挑戦するのも楽しいです。限界はありますけどね。

ホタルと天の川が写りましたね。
デジタルでもホタルと星と地上の風景をいっしょに撮るとなるとむずかしいものがありますね。
この場所なら天候に恵まれれば佐藤さんの思い通りの作品が撮れそうです。私はフイルムなのでまだ出来はわかりませんが、また来シーズンの挑戦が楽しみです。
田貝もそうですが高圧電線がなければもっといいのですが。

みなさん、コメントありがとうございます。今、下見から帰りました(昨日はどこへも行かず)。
今日行った場所は、鋤江沢川の支流沿いの山里、幾地集落と金俣集落周辺の棚田、胎内平に近い持倉集落郊外の水田、そして最後に田貝へ移動。姫田川上流の棚田などを回ってきました。どこもホタルの数はイマイチですね。でも、探せばまだまだ心の琴線に触れるような田園風景がそこかしこに残っていることを発見したのは収穫でした。

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