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2010年6月27日 (日)

対極の空間

ぼくの母は生前華道の先生をしていたのですが、ぼくはその頃さっぱり生け花の良さや違いがわかりませんでした。同様に、父と母が晩年凝っていた陶芸の良さもさっぱり・・・
ところが、生まれて初めてその素晴らしさを認識する機会が訪れました。
新潟の伊勢丹で開催中の、小原流新潟支部主催展覧会へ行ってきたのです。
自らの意志で華展を訪れるのは、もちろん生まれて初めて。
どういう心境の変化なのか自分でも判然としないのですが、えてして転機はふとしたきっかけで突然やってくるもの。
会場内は全くの異次元空間でした。3.7次元ぐらいの世界。
普通室内で展示されている花はどこか弱々しいものですが、この会場の花たちは逆により生き生きとさえしているように感じました。
花自体のオーラがより精妙なのです。3.7次元と形容するゆえんです。
別にエアコンのせいではなく、会場内は清涼な気に満ちあふれ、空気の密度がとても薄く、軽やかな感じでした。
会場を出た瞬間、ふとそれとは対極の、思い切り湿り気を帯びた濃密な空気の中に自分が立っているのを幻視しました。
この瞬間、この日の(6月26日)夜の行き先が決定しました。
ごくまれに、このように未来を先に体験することがあります。あとはその感覚を思い出しながら、行動の帳尻合わせをしていくだけ。

現地着19時40分。
小雨が降っているためこの時間帯にしては暗く、20時前にはホタルが現れそうな気がします。
大気はこれ以上ないほどぬめっとしていて、いかにもホタルが喜びそうな感じ。
雲が低く、この場所は谷間なので非常に暗く、薄明突入と同時に異空間へと変異していきました。
そして思惑通り、ホタルの乱舞が20時5分前頃から始まったのです。

Img_7688_7704p

ここは二王子山山麓、南俣集落のはずれにある湿原地帯。二王子山登山口へと通じる道の入り口に位置します。
前回は湿原下部に陣取りましたが、今回は湿原上部で撮影しました。
こちらの方はより両側の山が迫ってきているので、より暗いのです。晴れて月が出ていたとしても、半分以上はシャドーになります。
小雨の中、傘を差しながらの撮影となりました。こんな天気なので、今日は誰も見物人がいません。もったいない。
前回はプチ乱舞といった風情でしたが、今回は大乱舞といかないまでも、乱舞という言葉にふさわしい光景を目の当たりにすることができました。

Img_7708_34p2

これがピーク時の写真。ピークは20時10分から30分頃だったでしょうか。
半を過ぎると目に見えて飛んでいるホタルの数が減り、21時にはほとんど見かけなくなりました。
前回は20時半から撮影を開始し、21時過ぎまでそこそこ飛んでいたのですが、今回はより短時間に集中してホタルが舞ったという印象です。

Img_7735_59p

最後に湿原の中程に移動し、湿原上部にカメラを向けて撮ってみました。
人工光の影響がほとんどないので、この場所が気に入っています。
帰りに田貝集落の新発田市側の田んぼにちょっと立ち寄ったのですが、ここでもそこそこの数のホタルが飛んでいたのにはびっくり。時刻はもう21時半を回っているにも関わらずです。
田貝集落周辺はホタルの聖地といえそうです。

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ホタル2010-13(新発田市)」カテゴリの記事

コメント

私も触発されて、有名どころの桑折町へ昨夜行ってきました。
人出が多く、撮影向きではありませんが、そこそこの乱舞が見られました。これだけの蛍を見たのは初めてです。今夜は、市内の清流を見て回りましたが、ちょぼちょぼです。今度、湿原を探してみます。

かなりの数ですね。純粋の野生ホタルは何となく観光ホタルと違うな、という感じがします。
以前、九州のどこかなんですが、大乱舞と里山の風景がマッチしたとても幻想的な写真を目にしたことがあります。あんなのが撮れたらすばらしいとずっと思っていますが、ここだとそのイメージに近いものが撮れそうな気がします。

To: もっちゃん
桑折町は確かに有名みたいですね。人工的に環境を整えているところでないと、数千匹の乱舞は見られないかもしれません、西日本以外では。
To: まるひさん
ぼくは頭の中に四国のホタルの風景がアーキタイプとしてあるのです。ホタルを見に四国へ行ったことはありませんが、大阪に住んでいたとき、かなり何度も四国を旅し、理想の里山風景に出会いました。きれいな清流が流れていて。こんなところなら無数のホタルが今でも見られそうです。

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