冬鳥越スキーガーデンのバラ 番外編(後編)
22時過ぎからカメラをIRフィルター換装したEOS 40Dに切り替え、丁度いい高さに昇ってきた天の川を描写すべく撮影を続行しました。
月が地平線に沈み暗くなると、サーチライト状の外灯の明るさがまずます際立ってきます。
そこで光害カットフィルターのIDAS P2を付けて撮ってみました。
このフィルターはピントが中央に集中するため、中望遠以上の焦点距離のレンズに普通は使います。でないと、周辺部が流れるからです。
それを承知で非装着の画像と比較する上で実験してみたわけです。
確かにかなり周辺部の星は線状に写ってしまいます。
しかしながら、次に紹介するカット(以降は全てP2非装着です)に比べると、地上風景部分の色被りがかなり押さえられていることがわかります。
上の写真の1-2枚目に写っている星座は白鳥座。
まだ月が完全に沈みきっていないので、あまりディテールは写りませんでした。
P2フィルター装着の場合暗くなるので、露出を倍に伸ばさないといけません。
だけど、地上風景部分のディテールをある程度残すにはシャッタースピードを1分程度に抑える必要があります。となるとあとはISOを上げる手段がありますが、そうすると今度はノイズが増えます。
ここではISOを1000に押さえているので、P2フィルター非装着のカットと比べるとやや暗めに写っています。
色被りは残るけど、非装着の上の写真の方が画質はやや上でしょうか。
いろいろアングルを変えて撮りましたが、追尾撮影なのでその都度極軸合わせをしないといけません。その作業が非常に神経が疲れます。
そのため、この写真を最後に体力切れのため撤収。時刻は23時を回っていました。
次回の新月期は、蓮の花の群生をバックにした星景写真を撮ってみたいと思います。
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P2フィルター効果ありますね。
できれば、レンズの後ろに付けられれば良いんですけど難しい工作になってしまいますね。
最後の写真はれっきとした作品だと思います。
蓮の花の星景写真ですが、撮影地としては瓢湖、福島潟、佐潟が思い浮かびます。
佐藤さんがどう撮るか楽しみです。
投稿: skame | 2010年6月21日 (月) 19時31分
skameさん、こんにちは。蓮の花の群生地は平野部にある場所が多いので、どうしても街明かりの影響を受けてしまいます。宮城県あたりの群生地でどれだけ光害があるか、今それを調べようと思っています。下越では瓢湖が比較的光害の影響を受けにくいかも。南は五頭連峰ですから、天の川もいい位置に収めることができます。県内では妙高のイモリ池がよさげ。ホテル街の光害がどれだけあるか未知数ですが。
投稿: 佐藤俊彦 | 2010年6月21日 (月) 22時31分