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2010年6月の21件の記事

2010年6月27日 (日)

対極の空間

ぼくの母は生前華道の先生をしていたのですが、ぼくはその頃さっぱり生け花の良さや違いがわかりませんでした。同様に、父と母が晩年凝っていた陶芸の良さもさっぱり・・・
ところが、生まれて初めてその素晴らしさを認識する機会が訪れました。
新潟の伊勢丹で開催中の、小原流新潟支部主催展覧会へ行ってきたのです。
自らの意志で華展を訪れるのは、もちろん生まれて初めて。
どういう心境の変化なのか自分でも判然としないのですが、えてして転機はふとしたきっかけで突然やってくるもの。
会場内は全くの異次元空間でした。3.7次元ぐらいの世界。
普通室内で展示されている花はどこか弱々しいものですが、この会場の花たちは逆により生き生きとさえしているように感じました。
花自体のオーラがより精妙なのです。3.7次元と形容するゆえんです。
別にエアコンのせいではなく、会場内は清涼な気に満ちあふれ、空気の密度がとても薄く、軽やかな感じでした。
会場を出た瞬間、ふとそれとは対極の、思い切り湿り気を帯びた濃密な空気の中に自分が立っているのを幻視しました。
この瞬間、この日の(6月26日)夜の行き先が決定しました。
ごくまれに、このように未来を先に体験することがあります。あとはその感覚を思い出しながら、行動の帳尻合わせをしていくだけ。

現地着19時40分。
小雨が降っているためこの時間帯にしては暗く、20時前にはホタルが現れそうな気がします。
大気はこれ以上ないほどぬめっとしていて、いかにもホタルが喜びそうな感じ。
雲が低く、この場所は谷間なので非常に暗く、薄明突入と同時に異空間へと変異していきました。
そして思惑通り、ホタルの乱舞が20時5分前頃から始まったのです。

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ここは二王子山山麓、南俣集落のはずれにある湿原地帯。二王子山登山口へと通じる道の入り口に位置します。
前回は湿原下部に陣取りましたが、今回は湿原上部で撮影しました。
こちらの方はより両側の山が迫ってきているので、より暗いのです。晴れて月が出ていたとしても、半分以上はシャドーになります。
小雨の中、傘を差しながらの撮影となりました。こんな天気なので、今日は誰も見物人がいません。もったいない。
前回はプチ乱舞といった風情でしたが、今回は大乱舞といかないまでも、乱舞という言葉にふさわしい光景を目の当たりにすることができました。

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これがピーク時の写真。ピークは20時10分から30分頃だったでしょうか。
半を過ぎると目に見えて飛んでいるホタルの数が減り、21時にはほとんど見かけなくなりました。
前回は20時半から撮影を開始し、21時過ぎまでそこそこ飛んでいたのですが、今回はより短時間に集中してホタルが舞ったという印象です。

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最後に湿原の中程に移動し、湿原上部にカメラを向けて撮ってみました。
人工光の影響がほとんどないので、この場所が気に入っています。
帰りに田貝集落の新発田市側の田んぼにちょっと立ち寄ったのですが、ここでもそこそこの数のホタルが飛んでいたのにはびっくり。時刻はもう21時半を回っているにも関わらずです。
田貝集落周辺はホタルの聖地といえそうです。

2010年6月25日 (金)

月夜の白鳥座

24日も田貝のポイントへホタルを見に行ってきたのですが、この日はさっぱりでした。
どうやら気温が大きく影響しているようです。
昨日は半袖で大丈夫だったけど、この日は長袖のジャケットを羽織らないと寒いくらい。
田貝の二王子山登山口の湿原ポイントへ行く前に、周辺集落の心当たりのポイントをあれこれ下見。
板山牧場からさらに数百メートル入ったところに突如として水田と湿原が現れ、ここは田貝以上に有望だなと思いました。
まずはここで暗くなるまで粘ったのですが、雰囲気ほどには現れません。
その後に田貝へ移動したのですが、昨日のポイントに今日は若いカップルが来ていました。
さらに、すぐ近くに住む地元の人も見学に来ており、昨日はたくさんいたのにね、と話していました。
ここでもホタルは昨日の5分の1くらいしかいなかったので、やはり気温の低さが関係していると考えざるを得ません。
あと、満月に近い明るい月が出ていたので(前日は曇りで直接は見えず)、月明かりの影響もあるかも。ホタルは闇夜を好むといいますから。
写真はあきらめ新規開拓とばかりに、田貝集落裏の広い水田の一番奥まで歩いてみました。そのどんづまりの水田が次の写真。

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とても美しい水田です。ホタルはあまり飛んでいませんでしたが、条件が揃えばかなり見ることができると思います。
ここより田貝集落側の田んぼが次の写真。

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脇を小川が流れており、水田と水田の間を流れる用水路の水量も豊富です。
22時半頃まではほとんど雲のない気持ちのいい空だったので、星景写真を少し撮ってみました。

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最奥の水田の上に昇ってきた白鳥座。
月の影響(右側が月のある方向です。次の写真も同じ)で白鳥座中心部の赤い星雲はほとんど写りませんでしたが、明るい分だけ撮影はラク。
赤道儀を持ち出すまでもなく、15秒の固定撮影で十分。拡散系フィルターを付ければ星が点に写ってくれます。

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やはり白鳥座とベガ(中央上の明るい星)を入れた構図。
もちろんこれも固定撮影。
焦点距離はどの写真も同じで17mm(タムロンの標準ズーム)です。

2010年6月23日 (水)

楽園発見!

今日(22日)の新潟日報に、県展の入賞者の作品が出ていました。写真の部は、柏崎の人がホタルの写真で受賞しました。なんでも、この写真を撮るために10晩連続で通い続けたそうです。5日連続ならぼくでもやるけど、10日連続はすごい。その熱意、敬服します。
その人の熱意にほだされた訳じゃないけど、以外と天気が良かったのでもう一度田貝集落へ行ってみました。
その前に小出、上石川、上三光などの集落の水田へ立ち寄ったのですが、地形的には類似しているものの、ホタルはあまりいません。
田貝の水田へ寄る前に、田貝よりさらに山奥にある南俣集落を下見。
ここで思いも寄らぬ光景に出くわしました。
二王子山登山口の案内板を左折し、30mほど進むと左に湿原が現れます。
細長く150mほど湿原は続いていますが、その一帯がホタルの楽園でした。
すごいです。昨日は数は多かったものの、空中を舞っているホタルはごく少数でした。
ところが、ここのホタルは逆に飛んでいるホタルの方が多いのです。
東日本でこれだけのホタルが見られるなんて・・・
足首までびしょびしょになりながら湿原に足を踏み入れ、写真撮影。

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同じアングルですが、背景を暗く落としたものと、ある程度明るくし、地形のディテールがわかるようにしたものの2種類の画像を掲載します。
昨日の反省から、コンポ枚数は32枚まで増やしています。
ちなみにレンズは24mm単焦点です。(ISO500-800、F2.8、30秒 X 32枚を比較明合成)
おそらく、今週はホタルのベストシーズンなような気がします。
これで新月期が重なればさらにホタルの輝きは増すでしょう。
来年以降の楽しみです。

2010年6月22日 (火)

ホタルを求めて

新発田市を代表する名峰・二王子山(にのうじやま)の麓に田貝という集落があります。
10年ほど前、一度ここで行われたホタル狩りのイベントに参加したことがあるのですが、そのときの記憶を元に昨夜(21日)、田貝集落周辺の水田を散策してみました。
ぱっと見、ぱらぱらとしかホタルは飛んでいなかったのですが、用水路の土手を覘くと、おおっ、いるではありませんか。
これだけホタルが密生して点滅しているのを見たのは初めて。大感動です。
その場所は水田の山側の方、以前ホタル狩りイベントで歩いた場所よりさらに奥になります。
あぜ道が柔らかく、ヘッドライトを点けずに歩くのはかなりアクロバティックというか神経を使いますが、そういう苦労をして到達した回はありました。

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ホタルを本格的に撮るのは、実はこれが初めて。
6~10数枚の画像を比較明合成していますが、そのような画像処理をするのも初めてです。
結果、肉眼で見るのより、思ったほどホタルの光跡は写ってくれませんでした。もっと枚数を重ねないといけないみたいです。

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ホタルは各用水路の奥に多く見られました。この日現場に1時間半ほどいたのですが、その間200匹以上は見ているでしょう。

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このあたりで撮っていました。左手が集落側、右手が山側です。
あちこちでホタルが飛翔しています。

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水田の集落側の方を撮るとこんな感じに。
決してこの集落、外灯が特に多いわけではないし、特に明るい水銀灯があるわけでもありません。
だけどやっぱり外灯は目立ちます。水田の奥が本当に暗いだけに余計際立つのです。
ホタルも、外灯の影響がない場所に好んで潜んでいるようでした。
新潟県では巻のじょんのびや岩室温泉郊外がホタルの名所として知られていますが、こちらは人が来ない分ゆっくり鑑賞できます。

 

2010年6月21日 (月)

冬鳥越スキーガーデンのバラ 番外編(後編)

22時過ぎからカメラをIRフィルター換装したEOS 40Dに切り替え、丁度いい高さに昇ってきた天の川を描写すべく撮影を続行しました。
月が地平線に沈み暗くなると、サーチライト状の外灯の明るさがまずます際立ってきます。
そこで光害カットフィルターのIDAS P2を付けて撮ってみました。
このフィルターはピントが中央に集中するため、中望遠以上の焦点距離のレンズに普通は使います。でないと、周辺部が流れるからです。
それを承知で非装着の画像と比較する上で実験してみたわけです。

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確かにかなり周辺部の星は線状に写ってしまいます。
しかしながら、次に紹介するカット(以降は全てP2非装着です)に比べると、地上風景部分の色被りがかなり押さえられていることがわかります。
上の写真の1-2枚目に写っている星座は白鳥座。
まだ月が完全に沈みきっていないので、あまりディテールは写りませんでした。

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P2フィルター装着の場合暗くなるので、露出を倍に伸ばさないといけません。
だけど、地上風景部分のディテールをある程度残すにはシャッタースピードを1分程度に抑える必要があります。となるとあとはISOを上げる手段がありますが、そうすると今度はノイズが増えます。
ここではISOを1000に押さえているので、P2フィルター非装着のカットと比べるとやや暗めに写っています。
色被りは残るけど、非装着の上の写真の方が画質はやや上でしょうか。

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いろいろアングルを変えて撮りましたが、追尾撮影なのでその都度極軸合わせをしないといけません。その作業が非常に神経が疲れます。
そのため、この写真を最後に体力切れのため撤収。時刻は23時を回っていました。

次回の新月期は、蓮の花の群生をバックにした星景写真を撮ってみたいと思います。

2010年6月20日 (日)

冬鳥越スキーガーデンのバラ 番外編(前編)

6月17日、全く期待していなかったのですが、梅雨入りしたにも関わらず、快晴になりました。この日は三日月が22時半頃沈むことになっていたので、星の写真はそれ以降ということになります。それまでこの天気が持ってくれるかどうか。
でも、この日は朝からある種の確信がハートに感じられたのです。
そしてサプライズは訪れました。大体、奇跡や偶然が起こるときは期待をすんなり手放した瞬間にやってくることが多いもの。
梅雨入り宣言がなされてから、バラを借景にした星景写真はまた来年にしようとあきらめたばかりだったのですが。
現地着、夜8時ちょっと前。
外灯がないと思っていたのですが、実際に暗くなってから行ってみると、少しありました。
残念だったのは、斜め向かいにある工場のような建物の敷地にある水銀灯。
人気が全くないにも関わらず、一晩中点いているようでした。
その明るさたるや、半端じゃない。しかも無指向性です。バラ園のほとんどを明るく照らし出しています。
スキーガーデン前の外灯は傘が付いているし、明るさはそれほどでもなかったので、あまり実害はなかったのですが。
もうひとつ驚いたのは、ホタルが結構舞っていたこと。
バラ園の右隣は水田になっていて、くだんの工場はその正面にあります。
水田の奥が地形の関係で工場の外灯が届かなくなっており、そこのエリアでホタルが発生している模様。
それはそれは幻想的な光景でした。
あの明るい外灯はホタルの生態系にも影響を及ぼしているはずです。
もしあの明かりがなかったら周囲は漆黒の闇に包まれるはずで、そうしたらホタルの生息域も水田全体に広がるはず。
ホタルの舞うバラ園なんて聞いたことがありません。観光的にも目玉になります。
貴重な自然を残して欲しいと切に願うものです。

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月が沈む22時半までは、正確な色再現がしやすい非改造機の7Dを使いました。
レンズは終日キャノンの単焦点、EF14mm F2.8L II一本槍です。
上の写真の撮影時刻は20時12分。固定撮影です。
それなりに空が澄み渡っていることがわかると思います。

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上の2枚は2枚の写真をコンポジットしたもの。特に露出を変えているわけではありません。月が出ている間は赤道儀を使わず、固定撮影に終始しました。
暗くなってくるにつれ、サーチライトのような外灯の影響が写りに反映し始めます。
これはこれでシュールな感じの絵になるので、特に補正はかけていません。

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月が出ている間に1枚だけHDRの実験をしてみました。
つまり、露出を変えて3枚連続で撮り、それをPhotoshop CS5のHDR機能で合成してみたのです。それが上の作品。
ホタルの生息地は左の奥にあります。
やはりこの機能、処理が激重いので、微調整がしにくい。かなりのハイスペックのパソコンでないと実用的ではなさそうです。
この程度の絵なら、普通の処理で十分同様の効果を引き出すことができそう。

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上の写真は21時20分頃撮った写真。
ここから赤道儀を使い、星の描写を優先させて追尾撮影しています。
この日は湿気がとても多く、気がついたらレンズが曇っていました。
おおむね露出時間は40秒から60秒くらいで2枚ワンセットで撮っていたのですが、毎回レンズを拭き拭きしないとなりませんでした。
そのため、ややこもった感じの写りになっています。

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ここがこのバラ園の最奥部。すぐ右がホタルの生息地となっています。
工場のサーチライトが届いていないことがわかると思います。
暗部をかなり画像処理で持ち上げていますが、このあたりは本当に真っ暗です。
いて座を中心とする夏の天の川が昇ってきました。サソリの目玉(アンタレス)がよく目立ちます。
上の写真の撮影時刻は21時45分頃。
そろそろカメラを天体仕様の40Dにチェンジさせる潮時です。

2010年6月19日 (土)

冬鳥越スキーガーデンのバラ (4)

個別のバラの紹介も今日が最終回。
冬鳥越スキーガーデンで出会ったバラたちの中で、最も若々しいイメージを与えてくれたのが次のマチルダです。

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もともとぼくは桃色系ないしはパステルピンク系の色が好きなのですが、マチルダの微妙はグラデーションには完全にノックアウト。

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このバラ園に咲くバラの8割はその列に立てかけてある看板で品種名がわかるけれど、残りの2割は看板がないためわかりません。
品種名不詳の中ではこのバラに一番ときめきを感じました。

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上の3枚の写真も品種名不詳シリーズの一部。どの花もいずれがアヤメかカキツバタ、本当に美しいです。

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越後丘陵公園ではロートレックという品種に惚れちゃいましたが、それとよく似た色合いの、これはマルコポーロ。
このガーデンでは、レモンイエロー系の素敵なバラにたくさん出会いました。

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トリを飾るのはブラスバンド。太陽のような陽性のイメージのバラです。
人間に例えれば、楽天家で陽気で涙もろい。その名の通り、趣味は器楽演奏。
このバラにネーミングした人は、きっとぼくと同じ事を感じたが故にそう名付けたのでしょう。

2010年6月18日 (金)

冬鳥越スキーガーデンのバラ (3)

6月15日に撮った写真から、昨日に引き続き様々な愛らしいバラたちを紹介します。

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薄紫系のバラの中で、今回最も印象に残ったのがマダムヴィオーレ(上の写真)。
個人的にあまりこの色のバラに心を惹かれることはないのですが、マダムヴィオーレは例外。

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もうひとつ、薄紫品種の代表格のブルームーン。
残念ながら、この品種は咲いた瞬間から花びらが痛みます。まるで椿みたいに。
なので、きれいな花を見つけるのは困難です。いかにもか弱い感じがします。

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こちらはシュネーヴァルツァー。ビビッドなオレンジ色が情熱的です。

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茶色系のバラではこのジュリアがお気に入り。花はやや小ぶりですが。

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パステルピンク系の花では、上のローラが一番素敵だなと思いました。
ただひたすらに清楚です。

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ローラをもう少し庶民的?にした感じのジェミニ。
ある種のたくましさというか、芯の強さが感じられます。

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最後に名無しのごんべいさん。
これは品種名を示す看板が立っていなかったので、わかりませんでした。
似たような色のバラはたくさんあるもので・・・
(あと一回、このシリーズは続きます)

2010年6月17日 (木)

冬鳥越スキーガーデンのバラ (2)

赤いバラと白いバラの写真の特集です。
まずは深紅のバラの代表、シュワルツマドンナから。

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次はツルバラのウルメールムンスタ。

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シュワルツマドンナよりさらに芳醇な色合いのニコロバガニーニ。

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品種名は失念したけど、端正な表情が印象的なバラ。

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純白のバラの代表は正雪。本数的にもここ冬鳥越スキーガーデンに咲く白バラでは最も多くあります。

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最後を飾るのは、これも品種名失念の白バラ。

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2010年6月16日 (水)

冬鳥越スキーガーデンのバラ (1)

加茂市の山中にとっておきのバラ園があります。
かなり交通不便な場所に立地するせいもあり、県外の園芸ファンにはあまり知られていないように思います。
しかし、全国のバラ園を渡り歩いてきたぼくから見て、間違いなくこのバラ園は”秘密の花園度120%”の楽園なのです。
市のHPによると、約150種、2600本のバラが植栽されているとありますから、規模的にも立派なバラ園です。
このバラ園が優れているのは、なにより写真を撮りやすいこと。適度な間隔を置いて畝があるので、どの花にも無理なく近づくことができます。そのため、非常に写真が撮りやすい。
中にはカメラマンにとって、非常に撮りにくいレイアウトの植物園もありますから。
手入れも非常に良く行き届いており、いかにこのバラ園を市民の人々が大切に思っているかがひしひしと伝わってきます。
これで入園料無料なのが信じられないくらい。本当に素晴らしい。
外灯がないのも好感度大。
そのため、新月期にツルバラを借景にした星景写真を撮りたいと一昨年から狙っているのですが、なかなか見頃の時期に晴天に恵まれません。
ひとつだけ、ブヨや蚊、蜂などの虫が多いのが難点。見学する際は、防虫スプレーを肌に塗りつけてからの方がいいと思います。

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バラといったら誰でも深紅のバラを思い浮かべると思いますが、そんなイメージに最も近いバラがここにはあります。
それがこのシュワルツマドンナ。割と丈夫な花で、花の径も大きめ。
深みを帯びた光沢感のある暗めの赤は他に類を見ません。

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こちらはプリンセスアイコ。
国内外の皇族の名前をいただいたバラはたくさんあるのですが、冬鳥越スキーガーデンのバラ園にも、かなりその手のバラがコレクションされています。

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最後の写真のバラもシュワルツマドンナ。
明日から雨になるということなので、ぎりぎり夕方に駆けつけてきました。
作業員のおじさんから、本当に今日来てラッキーだったねえ、と言われました。
今回は広角レンズの作品ばかりアップしましたが、明日以降順次クローズアップの写真を掲載します。

2010年6月14日 (月)

越後丘陵公園はバラ満開

今年の春は天体写真優先でスケジュールを組んできたので、満開の時期のバラ園へ行くのはこれが初めてになります。
日曜日はひょっとしたら最後のお花見日和だったかもしれません。来週から雨続きが予想されていますから。
長岡市の越後丘陵公園の開園時間は9時30分。ちょっと遅めです。
バラの見頃の時期くらい、多少早めてくれればいいのに。
福島県双葉町の双葉バラ園なんて、早朝5時半からやっていますから。
この日は友達と一緒だったせいもあり、写真はスナップ的にササッと少しだけ撮るにとどめ、ひたすらバラの個々の香りを嗅いだり、全体の眺めを楽しむことに専念しました。

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その前に、これは土曜の午後、我が家の庭で撮ったブラックティー(だと思う、確か)。
ブラックティーに関しては越後丘陵公園のそれより、我が家のそれの方が美しい。これ一輪だけしかまだ咲いていないのだけれど。

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ぼくと同行した友人と、最も印象に残ったバラとして意見が一致したのが次のバラ(ロートレック)。
これだけ何千本もあっても、特に心を惹かれるバラというのは3つか4つしかありません。
非常に微妙なレモンイエローの色彩が見事。
写真で完全に再現できないのがもどかしいです。

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2010年6月13日 (日)

再び胎内スキー場へ

土曜の夜はおとといに引き続き、胎内スキー場風倉ゲレンデ入り口の駐車場です。
本当は天蓋高原へ行きたかったのですが、翌日朝から用事があるため、近場でお茶を濁しました。
この日も昨日や一昨日と透明度はどっこいどっこい。かなり悪いです。
しかしながらせっかく来たので、再び300mmをTOASTに取り付け、白鳥座の網状星雲を導入、8枚の連続撮影。
前回ISO800(4分)だと露出不足気味だったので、この日はISOを1600に設定。
前回より白鳥座が低い位置にあるときに撮影したため、歩留まりはやや向上。8枚のうち6枚は何とか使える感じでした。
今回もフォトショップCS5のPhotomergeでまずはコンポジット。やはり結果は完璧です。
いや、楽ちんです。しかしながら、キャノンのサンヨンはオンラインにもまだデータが登録されておらず、あらかじめソフトに収録されている汎用的300mmのデータで補正しました。
でも、補正結果はまあ満足のいくものでした。

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仕上がりは前回のと同じような感じです。知り合いの方~tantanさんとか~が写したそれを見ると、あまりの違いに驚かされます。まずは条件の良いときを選ばないとダメですね。それにしても、300mmの望遠レンズを扱うのは本当に気を遣います。

**tantanさんから、PhotoshoopのPhotomergeは加算平均を行ってはいない、単に重ねているだけとのご指摘を受けました。調べてみたら、確かにその通りでした。やはり天体写真における有効なコンポジットはステラを使うのが現時点では最も手っ取り早いようです。
ここに、本文に事実誤認があることを書き留める次第です。
tantanさん、ありがとうございました。

2010年6月12日 (土)

五十島でMさんに遭遇

金曜は昨夜に引き続き、新潟でICI石井スポーツのスキー用品展示会を見学した後、一路高速で津川町へ。
三階原が目的地です。ここではまだ撮影したことがなかったので行ってみたのですが、残念ながら集落の入り口に背の高い水銀灯が出現しており、かなり明るくあたりを照らし出していました。
空の透明度も良くなかったので撮影をあきらめ、磐越西線五十島駅から10分の、栗園のある高原状の台地へ移動。
ここは標高がややあるため、周辺のポイントに比べ晴天率がよいのが特徴。
今回も期待に違わず、なんとか撮影できるレベルの空でした。といっても、透明度は今週ずっとそうであるように並みでしたが。
かねてから念願の網状星雲を撮り始めたところ、1台の車が上がってきました。
こんな時間にこんな場所へ来るなんて、天体写真をやる人に違いありません。声をかけてみたらやはりその通り。
しかも、ブログでこの場所を知ったというではありませんか。
ブログ名を聞いたら、ぼくの名前が出てきました。恥ずかしいやら嬉しいやら。
この奇特な人?のためにも良い空を見せてあげたかったのですが、もやもや度は増す一方。
ぼくは途中で気持ちが萎え、白鳥座のみ撮ったあと帰宅の途についた次第。

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光害カットフィルターを付けながら、空が白っぽいのでISOを800に低めに設定して8枚。
ところが、ポー赤の苦手な東の対象ゆえ、成功カットはその半分の4枚といったところ。
現像してみるとやはり露出不足気味。それでもなんとか全体像をあぶり出すことができました。

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Mさんといろいろお話をしながらレンズを50mmの標準レンズに付け替え、4枚のお気楽撮影。
こちらはガイドも当然のことながらうまくいき、今までこの焦点距離で撮った中では最も満足のいく出来となりました。空は相変わらずもやもやだったのですけどねえ。

2010年6月11日 (金)

胎内でとっておきの場所

胎内スキー場風倉ゲレンデ入り口にある広い駐車場が、昨年最も訪れた場所だと思います。天文台のある胎内平はホテルの明かりの影響が大きすぎ、西だけでなく南もかなり明るいのが普通。夜間は結構車の出入りもあり、気がつくと人気のないこちらの場所で撮影していることが多くなっていました。でも、今年は初めてかな?
風倉ゲレンデ入り口から、シーズン中食堂として営業しているレストハウスまでは複数のポイントがあります。以下、入り口から奥に向かって順に紹介します。

(1)入り口駐車場:面積は最も広く、小さめの野球場ぐらいの広さがある。東から南にかけてが特に暗い。週末の夜は、たまに若者がラリー走法の練習をしていることがある。それ以外の車の出入りは全くない。
(2)さらに100mほど進むと、橋の手前にテニスコート二つ分くらいの駐車場。高い木立に両側を囲まれ、かなり暗い。その分の空は狭い。
(3)橋の手前右側に、鹿ノ俣川上流へと続く林道があるが、そこと橋の間にもう一つ未舗装の道がある。そこを10mm進むとテニスコート1個分の広さの空き地に出る。ここがこの周辺では最も空が広く、暗さも兼ね備えている場所。ベアグランドだが、地面は固い。
(4)橋を渡ってV字路を右へ進路を取ると、100mほどでレストハウス。この間の駐車場(冬はここが風倉ゲレンデのメインの駐車場となる)全てがポイント。ただし、向かって左側は電柱や電線が視界に入るのが難点。南はよい(ただし、それほど低空までは見えない)。
(5)レストハウスの裏側に回り込むと、すぐ広場がある。そこが(3)の場所に次ぐよいポイント。やはりベアグランドだが、地面は非常に固い。

6月10日、夜ちょっとだけ立ち寄り、星景写真を撮ってみました。
この日も透明度は最悪に近く、絵的にはたいしたことありません。
でも、入り口広場以外の場所で撮るのは初めてだったので、結構わくわくしました。
天の川と山の地形をどのように組み合わせるか、そこを考えるのが面白かったのです。

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このアングルは昨年から考えていた構図です。この建物は、風倉ゲレンデにあるレストハウス。ちなみに、正面ゲレンデレストハウス2階にあるレストランはどのメニューもしょぼいですが、こちらは少なくとも量的には1級品。お勧めです。

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少し退いたところからレストハウス全体が入るように撮ってみました。
このように、丁度天の川の核心部が背後に来ます。迫力です。胎内10景に立候補させてあげたいくらい(笑)。

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レストハウスの裏側に回り込んだところ。ここまで車で入ってくることができます。
あたりは平らな広場になっており、天体観測用地として適しています。

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雲がひっきりなしに流れている状況でしたが、快晴の時はとても暗い空を拝むことができるでしょう。

2010年6月10日 (木)

新発田市の天体観測スポット

加治川治水ダムまで行けば、奥胎内同様第一級の星空が見られるのではないかとかねてから思っていたので、9日の夜、行ってみました。
ところが、ダムサイト及びそれに隣接する駐車場が煌々とライトアップされており、ダメ。
特に駐車場のそれは無指向性のとても明るい水銀灯で、せっかくの星空を三分の一は覆い隠しています。
下流の滝谷集落にかけて架かる2本の橋も、橋の入り口にかなり明るい外灯があるので不適。
滝谷森林公園の入り口にも、超明るい無指向性の水銀灯があり、ダメ。キャンプ場は言うに及ばず。
あちこち視察してわかったのですが、赤谷周辺は山奥へ行けば行くほど、外灯が明るくなっていくような・・・ とりわけ、無指向性の外灯が多かったのは残念です。
奥三面ダムは外灯の施設がありながら、夜間は一切点灯されていませんでした。橋の欄干も含めて。
加治川治水ダムも周辺に人家があるわけでなし、あのようなライトアップは全く持って首をかしげるばかりです。
最後に内ノ倉ダムへ行ってみたのですが、ここもダムサイトが明るくライトアップ。無指向性の水銀灯もあります。
さらに奥の左岸に広がる芝生広場には外灯がなく、やっと安住の地を見つけたという次第。

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写真中央の立木が上手い具合にダムサイトの明かりを遮ってくれ、なんとか最低限の星見ムードは保たれます。
全体的に色合いが緑がかっているのは、ダムサイトの明かりの影響。あえて補正しないで掲載しています。
この日は途中からもや&薄雲が全天に広がり、本来のこの場所の暗さはわかりませんでしたが、北東から南にかけては良い空が期待できると思います。
ダムこの一番奥に架かる橋、ロッククライミングのゲレンデとして知られる一枚岩の手前に架かるそれは、橋の手前から北極星がぎりぎりで視界に入りました。そのため、この一枚岩をバックにした星景写真も絵になるかもしれません。(この日は曇っていて断念)
さすがにここまで来ると両岸が急峻なため空が暗く、足下が見えないほどの暗さでした。ぼくのような暗さフェチにはたまらない場所です。

Img_7097p

北斗七星の一部が写っています。
ダムサイトの方に雲が流れてきたときに写したのですが、雲にダムサイトの明かりが反射されている様がよくわかります。

Img_7107p

肉眼ではかろうじて白鳥座がわかる程度で、低空は何も見えません。
しかしながら写真に撮ると、天の川が浮き出てきました。夏の大三角形も写っています。
こちら方面の空(焼峰山方面)はそこそこ視界が広いので、夏の天の川を観望するにはいい場所です。この芝生広場(内ノ倉ダム湖畔公園)にはトイレもありますしね。
新発田市中心部から胎内平までは20kmちょいありますが、内ノ倉ダムまでだったら約15km。我が家からだったら車で20分の距離です。

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最後に、今回初めてフォトショップCS5のウリの一つであるHDR機能を使って仕上げた写真を掲載します。
上の写真は露出を変えて撮った2枚の写真をHDR合成したもの。一番最初の写真と違い、こちらは色調を自分好みに加工してあります。
グレードアップが図られたこの機能、パラメーターの調整項目も多く、かなり使えると感じました。
しかしながら動作がとても重く、XP時代のパソコンではストレスがかかりすぎ。Pen4、3.4GHZのぼくのデスクトップではハングアップ寸前となります。
64ビットOSを積んだ最新のパソコンでないと、細かな調整は難しいと思います。

2010年6月 8日 (火)

まるでご来光

6日は樽口峠へ行くことも考えたのですが、海岸部に近い方が雲が少なかったので天蓋高原へ。
現地着21時。曇っています。かすかに白鳥座やさそり座が視認できるけど、全天もやもや。
いつもは3点でしっかり合わす極軸望遠鏡も、この日は北極星でしかおおざっぱに合わすことができません。
従って、広角レンズによる星野写真のみ撮ることにしました。
キャノンのデジタル一眼レフカメラは、カラーバランスを調整することができます。
最も赤を強くしたら、どの程度までIRフィルターを換装した天体仕様のカメラに迫ることができるのだろうかという疑問があったので、この日はノーマル機の7Dと天体用に改造した40Dの2台のカメラをとっかえひっかえ使いました。
まずは7Dで撮った写真から。

Img_7085p

Img_7092p

天蓋山を中心にまずは撮ってみました。
ナルホド、雲が多いのがよくわかります。遠くの街明かりが雲に反射し、どぎつい色に。
これはこれで迫力ありますね。
最初の写真ですが、上の明るい星はベガ、その下に白鳥座が横たわっています。

Img_7086p1

白鳥座は天高く昇ってくると、つまり夜が更けてくると徐々に視界が効き出しました。
これは22時過ぎに撮った写真。やはり被写体はベガと白鳥座です。

Img_7094p

23時を回るとさらに空は回復してきて、天の川が肉眼でもくっきり見えるようになりました。
低空は相変わらずもやっていましたが。
カラーバランスの実験結果ですが、はっきり言ってほとんど変化はありませんでした。
フォトショップで同じ条件、同じアングルで撮った画像を同期させて現像してみました。
ホワイトバランスを取る前は明らかに赤をめいっぱい強調させた方は暖色気味に写っているのですが、いざホワイトバランスを取ると全く同じ色合いになってしまいます。
まあ、仕方ありませんね。
次に、40Dで撮った方の写真です。
空の条件が良くなってからは、こちらのカメラメインで撮影しました。

Img_1625p2

こと座のベガと白鳥座の構図(これは拡散系フィルター使用)。
発色が全然違います。Hαの領域はやはり天体仕様のデジカメに表現力で分があります。ただし、ノイズは7Dの方が少ないです。

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カシオペアとケフェウス座の構図。こちらは3枚コンポジット。うち、1枚に拡散系フィルターを装着してみました。オレンジ色の恒星はガーネットスター。
写真で撮ると本当にきれいです。

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こちらも拡散系フィルター使用の北斗七星。
23時30分を過ぎると、北北西から南にかけての空は、低空を除きいつもの天蓋高原の透明度になりました。
こうして全体像を撮ることは滅多にないのですが、非常に味わいがありますね。

Img_1629_32p2

0時20分頃になると月が出かかってきたのでやや明るくなってきましたが、それまでの40~50分の間は本当に素晴らしい星空に恵まれました。
最後に、さそり座と天の川の核心部を丁度収まるようにフレーミングし、2枚撮って終了。
望遠レンズだけでなく、たまにはこうして標準ズームでいろいろフレーミングを工夫しながら撮るのも楽しいものです。
帰る頃には双眼鏡で、当初撮る予定だった網状星雲が視認できましたが、次回にお預けです。

EOS40D改 & 7D + EF14mm F2.8L II USM, TAMRON 17-50mm F2.8 XR Di II VC

2010年6月 7日 (月)

巨大輪のバラ

我が家には7本もツルバラがあります。
その中で最も大きな花を咲かせるのがこの深紅のバラ。なかでもこの花は大きく、直径10~12cmはありそうです。
何人か、今年はバラの当たり年だと仰っている人がいましたが、ぼくもそう思います。
我が家の庭も、最近4~5年の間では最もゴージャスな庭となりました。

Img_7063p

品種は忘れましたが、自由に伸ばせば恐らく幹長7~8mにはならんとするツルバラの王様。これほどまでに成長が著しいと思わなかったので、悪いなあと思いながら、毎年強めに剪定せざるを得ません。ごめんね。
この花も全然手の届かないところに咲いているので、200mmの望遠レンズで撮っているのです。

ところで、昨日は深夜になれば晴れると妙な確信があったので、夕方から迷わず天蓋高原へ行ってきました。
予想通り23時20分頃からまあまあの空になり、現地を立つ0時30分までの間、わずかの間でしたがざらつき感のある素晴らしい空を満喫できました。
なんといっても、双眼鏡で網状星雲の位置が確認できたのですから。
写真は後日アップします。

2010年6月 5日 (土)

追憶の三面・アチヤ平の空

ぼくは高校2年生の時に、父親のバイクを借りて離村寸前の三面集落を訪れたことがあります。
その頃から山登りを始めたのですが、渓流釣りにはまっていたせいもあり、自然と朝日連峰の登山口に位置する三面集落の存在を知るに至りました。
そこはまさに桃源郷そのものでした。過去多くの秘境と呼ばれる村を訪れましたが、ここが桃源郷度No.1ですね。今となってはいい思い出です。
今は奥三面ダムの底に没してしまった三面集落ですが、平家の落人が住み着く以前から人が住んでいたことが確認されています。
そのことを知ったのは、沼澤茂美さんの著書「にいがた星紀行」ででした。
158P、奥三面・縄文の空の章によると、2万5千年も前に人が住んでいたことがアチヤ平のストーンサークルから確認されたようです。
最近この本を読み直し、165Pにある写真に魅せられました。歳差運動により、当時は樽山と鷲の巣山の間に、4月中旬宵の頃2時間だけですが南十字星が見えていたとのこと。
昨年一度下見し、秋にはダムサイト脇の駐車場で天体写真を撮ったぼくですが、くだんのアチヤ平近くの三面メモリアルパークで無性に星を見たくなり、6月3日の夜、奥三面へと車を走らせました。
早めに着いたので、下見を兼ねて末沢橋まで行ったのですが、ここまで来ると東の視界が開け、撮影地としても面白いと感じました。
その橋より一つ手前、釜ノ淵橋がアチヤ平の上に架かる橋です。
万感迫るものがありました。と同時に、あのストーンサークルだけでなく民俗学的にも貴重な財産であるはずの三面集落をダムの底に沈めてまで作った巨大なコンクリートの塊に悲しみを禁じ得なくなり、そこでの写真は撮らずじまい。
三面ここに眠る、との石碑が建つメモリアルパークまで引き返し、ここで月が昇ってくる23時すぎまで写真を撮った次第です。
残念ながら全体にもやっており、空の透明度は最近のワーストに入ります。
もう一度アンタレスをじっくり撮ろうと決めていたので、光害カットフィルターのP2を装着し、過去最高の11枚を撮りました。
翌日画像処理をしてみて、やはり透明度のよい空で撮った写真の方が多少コンポジット枚数で劣ってもきれいに発色するということ。

Img_1598_1608p2

これは10枚のコンポですが、P2フィルターの威力もむなしく、また2時間に及ぶフォトショップとの格闘も及ばず、前日に飯豊の山中で撮った写真を上回る出来にはなりませんでした。
この日は22時を過ぎると早くも薄雲が流れ始め、23時には天頂以外曇ってしまいました。
最後に、大慌てでもう一つ撮ろうと思っていた白鳥座の網状星雲にレンズを向けたのですが、1枚撮ったところでギブアップ。まったく白鳥座が視認できないほどに雲に覆われてしまいました。

Img_1616p

これがその唯一撮った画像(1枚撮り)。
レンズは今日も200mm1本。実はこの被写体を撮るのは初めてなので、どのくらいの大きさに写るかわからず、真ん中に収めるために3枚ほど試写を繰り返しました。
こうしてみると、300mmが丁度良さそうですね。
あの空にしては意外とよく写ってくれているので、次回よい条件の時に再トライしてみようと思います。
星野写真を1枚も撮れなかったのが悔やまれます。
でも、ここまでの運転もしんどいし(くねくね道が15km続きます)、もう来ることはないかもしれません。そっと自分の胸の奥の引き出しに、記憶をしまっておくことにします。

2010年6月 4日 (金)

今年初めての樽口峠

6月2日も抜けるような青空。晴天率があまりよくない新潟県としては珍しいことです。
月は22時50分頃には昇ってきます。まだ新月期ではありませんが、たとえ1時間でも2時間でも暗い星空が拝めるならどこへだって駆けつけちゃいます。
ぼくは星に飢えているのです。
飯豊連峰の裏側にある樽口峠は、空の透明度の良さでは全国屈指。もちろん暗さもといいたいところだけど、大気の条件によっては新潟県側の低空がかなり明るく感じられることがあります。この日がそうでした。
全体的にはまあまあの見え味。20時半頃から約2時間、至福のひとときを過ごすことができました。

Img_1576_79p3

今年はさそり座アンタレス周辺のカラフルな領域を美しく描出することが目的の一つ。
この日は時間もないので、ひたすらアンタレスだけを撮りました。
まあまあの空でしたし、取りあえず今までで一番ナチュラルな色が出せたでしょうか。
EOS 40D改+EF200mm F2.8L、ISO400、絞りF3.2、露出6分、5枚コンポジット(ノーフィルター)

Img_1580_83p2

アンタレスを撮るとき、毎回構図をどうしたらいいか悩みます。
取りあえず、横アングルよりは縦アングルがいいという結論に最近達しました。
こちらはアングルをやや上に振った構図。200mmのレンズだと、これがベストの構図でしょうか、個人的には。
ガイドが流れ気味になったので、最初の構図のそれに比べ星像が楕円ぎみになったのが惜しまれます。
EOS 40D改+EF200mm F2.8L、ISO400、絞りF2.8、露出5分、5枚コンポジット(ノーフィルター)

Img_1586dpp1

EOS 40D改+EF14mm F2.8L II、ISO1000、絞りF3.2、露出2分、1枚撮り
このような構図で天の川を撮るとき、低空の方は光害や大気の状態の関係で変色することが多く、天の川より上と下とで空の色合いが大きく違うことが多いです。
それが今までは不満だったのだけど、さすが飯豊の山奥、低空でもきれいです。
今日はベストの空でないにも関わらずこれだけ写るのであれば、よいときにはどんな天の川が見られるのだろう、と期待は膨らむばかりです。

2010年6月 3日 (木)

笹川流れで天体観測

1日は温海温泉バラ園へ立ち寄った後、既に下見済みの笹川流れ・柏尾海岸近くの展望台へ移動しました。もちろん、こちらが本命。
月の出は22時20分頃なので、1時間くらいは天体写真が撮れそうです。
ここは海岸から4kmほど山側に入った、標高300mくらいの展望のいい広場。
期待に胸を膨らませて素晴らしい日没を迎えたまではよかったのですが、いざ薄明が終わってみると、あ、明るい。
視界に入っている漁船の数は少ないし、それらの漁り火はさほどでもないのです。
ところが、写真に撮ってみると、地平線付近がもや~と明るくなっています。どうやらかなりの沖に漁船やらなにやらがたくさん停泊しているようです。

Img_7052p

中央下の明るい星は金星。粟島の灯台は仕方ないとして、もし漁船の明かりが全くなかったら素晴らしい星空が拝めそうなのですが。

Img_1570_73p1

この日は極軸望遠鏡の照明が故障し、正確に極軸合わせができませんでした。
そのため、急遽レンズを当初の予定の200mmから100mmのマクロレンズに変更。
露出も3分で済ませ、なんとか二つの対象を撮ることができました。
ひとつめはケフェウス座(上の写真)。北東方向はそこそこ暗いのですが、西や南方面は村上市の光害の影響が大きく、胎内と同じかそれより明るい空でした。

Img_1561_65dp

100mmということになればどの天体が絵になるか。二つ目は迷うことなく、白鳥座の中心部を選択。4枚コンポジット(ノーフィルター)。

Img_1561_65p

同じ写真なのですが、ちょっと加工してみました。
星雲を極度に浮き立たせると、いろいろな表情が見えてきますね。

(追記) 写真2枚追加します。一枚は拡散系フィルターを付けて撮ったもの、もう一枚は南の方角を撮ったものです。後者で、中央下のオレンジっぽい色の恒星がアンタレスです。

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2010年6月 2日 (水)

温泉街の猫たち

温海温泉(山形県)のバラ園をふらりと訪れました。
まだかなあとは思っていたけど、開花率0.3%。うう、渋い。

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この神社の右の斜面にバラ園があります。境内はいつも、とても清々しい空気に包まれています。
バラ園は原種のツルバラが一部咲いていただけ。それにしても、温泉街のそぞろ歩きは楽しいです。温泉の地熱で全体的に暖かいためか、温泉街には猫が多いような気がします。

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こちらは旅館で飼われている猫。人慣れしており、ある種の図太さがあります。
猫にいろいろ話しかけていたら、昼寝の邪魔をすんなよ、うざいんだよ、あっちへ行け、とあくびをしながらかったるそうに立ち去っていきました。

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こちらの猫は何分間もこのように下を見つめながら、何かを観察している様子。
この直後にジャンプ一閃。しかし、獲物には逃げられたようで。

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上の3枚の写真は、わが家の庭に咲く花たち(1日朝撮影)。
なんだかんだ言って、うちの庭が一番あつい。
ここ数日、すごい勢いで開花ラッシュが続いています。
今年も咲いてくれてありがとう。

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