天狗の庭
毎週金曜の夜17時、ぶどうスキー場のナイターゲレンデ(第一ペアリフト沿いのバーン、ダイナミックゲレンデ)は天狗の庭と化します。
天狗は現代に於いてもまだ生き残っています。嘘か誠か、現地へ来れば真偽のほどがわかるでしょう。
天狗達のドン(勝手にぼくがそう思っているだけですが)は、旧荒川町在住のW君。
以前から簡単な言葉を交わしたりはしていたのですが、今日はお昼を一緒に食べ、1時間半ばかり話し込んでしまい意気投合。
3時に上がってからも1時間以上再びスキー談義三昧。
朝9時に来たぼくは15時すぎには上がる予定でしたが、結局ナイター前半まで滑ってしまいました。
夕方からしんしんと雪が降り出し、みるみる車の屋根にも20cmほど積もっていきました。
こうなると滑らずにはいられません。
今年初出動となるセンター幅80mm、長さ177cmのセミファット、フォルクルAC30に履き替え、ナイタースタートと同時にリフトに乗車。
いやはや、最高でした。ぼくのスキー人生で最も快感度の高い滑りができました。
コース上には極上のパウダーが15cm。リフト沿いのオフピステには30~40cm。
ぼくもにわか天狗に早変わり、オフピステも含めて3次元の浮遊感を存分に満喫。
ほどなくして勤めを終えたW君の手下たちも駆けつけ、いよいよ天狗達の舞は佳境を迎えます。
彼らの圧倒的な滑りには神が宿っています。神の意志が感じられます。
あらゆる地形を駆使して予測不可能な芸術的なターンがピステに描かれます。
そしてその瞬間、同じターンは二度と再現されることはありません。そう、永遠に。
スキーをやってきてよかったとつくづく思いました。
スキーを続ける限り、毎年冬に最低一度はぶどうのナイターにはせ参じようと思います。
ああ、それにしても膝パウ以上の深雪を攻めるには、今の板では役不足だな。
センター幅90mm、長さ180~185cmぐらいのスペックの板が欲しいですね。
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