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2009年11月13日 (金)

旧朝日村の空

車で星空を見に行くとき、いざ現地へ着いて車を降りる瞬間は本当にドキドキします。
ヘッドライトの明るさは相当なものなので、どんなに真っ暗なところへ行っても、消灯して外へ出てみないとどれくらい星が出ているかはわかりません。
そして、この瞬間が私たち星空ファンを魅了してやまない部分です。
家を出るとき晴れていても、現地が晴れているとは限らないし、それゆえ曇っていてがっかりすることもしばしば。
12日は可もなく不可もなしといったところだったでしょうか。全天星が見えているのだけど、透明度はイマイチ。もやっているようです。
結局この日は0時40分まで現地にいたのですが、透明度は深夜になってもあまり上がりませんでした。しかしながら、この日の湿度の低さは特筆もの。
帰るとき、車のルーフの3分の1だけに夜露が付着しているだけという素晴らしく乾いた空気のなか星見が楽しめました。

Img_0590p

これは帰る間際に撮ったものだけど、低空はさすがに靄のせいで肉眼ではぎりぎり白鳥座が確認できる程度。写真に撮るとしっかり写っていますが、色合いはムラが出ました。
左の鉄塔の下にも林道があり、そこでも撮ったことがあります。

Img_0593p

上の写真は北方向ですが、これは南の方角を撮ったもの。南は空が暗く視界が開けているので、春から夏にかけては賑やかな天の川が楽しめます。
2ヶ所ある駐車場のうち、奥にある駐車場がお勧め。ここだと村上市街の街明かりも届きません。トイレも完備しています。

Img_0577_auriga_dppss

先日も50mmで撮ったぎょっしゃ座ですが、先日は超悪条件での中だったので再度トライしてみました。勾玉星雲はいつ見ても格調の高さが感じられます。

Img_0573p_0575pp

これも撮り直しバージョン。やはり50mmでのオリオン座全景です。
これでもまだ露出不足気味でしょうか。言い訳になりますが、バッテリーを充電してくるのを忘れてきてしまったので、露出時間を節約しながらの撮影だったのです。
インジケーターの目盛りがひとつになってからでも1時間は撮影できちゃいましたが。
それにしても、エンゼルフィッシュ星雲は淡いですね。V3フィルターを付けて撮っていらっしゃる方が多いのも納得です。

Img_0568p_0569p_2

この日は20時から22時まで特に風が強かったので、300mmの望遠レンズで撮ったものは全て微妙に像が肥大してしまいました。
天体写真をやりだしてから、プレアデス星団はずっと憧れの対象でした。これからもずっとそうであり続けることでしょう。
この写真のみ2枚コンポジット。他の写真は全てワンショット。
300mmではこのほかにM33を4枚撮ったのですが、全て風のため流れてしまいました。

Img_0581_dpps_3

この日撮った中でもっとも気に入っているのはこの1枚。
50mmで撮ったヒヤデス星団です。双眼鏡で眺めても抜群の美しさ。
双眼鏡で眺めたときのきらきらした宝石のようなきらめきを、少し画像処理を工夫して再現してみました。

天蓋高原への行き方:村上市より国道7号線を北上、早稲田交差点を右折。
500mほどでT字路にぶつかるのでそこを左折、高根川沿いの県道205を高根集落へ向かってひた走る。高根集落入り口の、高根川にかかる橋を渡る手前に左に入る道があるので底を左折。5kmほどで見晴らしのよい広場に出る。そこが天蓋高原。
そこかしこに農道や林道があり、そのほとんどはコンクリートで固められているか舗装されているうえ見晴らしも効くので、ポイントは無数にある。

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コメント

こんにちは。
現地到着して車から降り、空を見上げる時のドキドキ感!
解ります!
天蓋山に行って来られたんですね。私も先月はじめて行って来ましたが、仰る通りの良いところですね。
その日はドブソニアンを持って出かけたのですが、黄道光が邪魔に感じるくらい良い空で、久しぶりに馬頭星雲を眼視出来た収穫ありの夜でした。年内もう一度行けると良いなと思ってますが、この新月期は天気がしばらく悪そうです。もう雪でしょうかねえ。

ドブソニアンをお持ちなんですか?それはいいですね。なんだかんだ言って、双眼鏡で星空を観察しているときが一番ワクワクします。20倍程度の対空双眼鏡なんかあれば最高だろうなと思っている今日この頃です。車が小さい(デミオ)ので無理ですが。
天蓋高原へ通じる道は、1-3月を別にすれば12月上旬まででしたら、少し雪が降っても除雪されることがあるんですよ、まさに天蓋高原まで限定ですが。
それで、前回の冬は雪景色の中、星景写真を撮った覚えがあります。

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