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2009年11月25日 (水)

阿武隈高原の空(2)

昨年10月下旬、晴天率の低い新潟の冬の代替撮影地として開拓したのがこの場所でした(2008年10月29日のブログ参照)。
この日も昨年同様仙台平は風が強く、しかしながらここだけが晴れています。周囲の山々はおおむね標高800m以上が雲の中。
すぐ近くに滝根天文台があるのですが、やはり天文台が設置されているところは晴天率が高いようで・・・
昨年来たときは強風と光害の強さに辟易してすぐ他の場所へ移動したけど、この日は仙台平に腰を落ち着けました。
シーイングはイマイチでしたが、それ以上に改めて光害がすごいなあと感じました。
標高870mの独立峰なので展望は抜群。それが逆に下の街明かりがダイレクトに飛び込んでくる弊害となっています。
この辺は傘の付いていない無指向性の外灯が多く、しかも照度が非常に明るい。
なので深夜になっても低空は常に光害にさらされたままです。
ここから南の山々は地図を見ると大きな町もなくよさげなんですが、実際には山中や山頂に多くの鉄塔が建っています。これらの鉄塔は工場地帯のそれのように発光しているので、周囲の空もそれなりに影響を受けているでしょう。
新潟から片道3時間以内で行ける冬の代替え地としては、恐らく桧山高原がベストではないかと思われます。もしくは船引三春ICからさらに近い殿上牧場周辺か。
桧山高原の昨年ぼくが行った場所はやや窪地になっているので風も当たらず、空も充分に暗いものでした。

Img_0618dpp

画面右の大滝根山も理想の展望地。
裏側の高塚高原はアプローチは長いながら、行ってみる価値はありそうです。右に写っている赤い明かりは自衛隊の施設のそれ。
この辺の山にはあちこちに自衛隊の施設が置かれています。
時刻は既に22時を回っています。地平線のオレンジ色の光は日没後の太陽によるものではありません。
地図を見ると福島市がこの方向に位置しています。都会の光害、おそるべしですね。

Img_0619p

天頂付近は良い空です。それでも天の川のくっきり度は下越の山奥に比べたら物足りなさが残ります。

Img_0622p

画面中央の明るい星はシリウス。その左には天体写真をやる人たちに人気の散光星雲IC2177が見えます。
光害の影響はこのくらいの高さまであります。あえて補正せず、掲載してみました。

Img_0624dpp

これは24mm F1.4の明るい広角レンズによるもの。オリオン座付近がこの日は一番透明度が良く、いきおいオリオンをたくさん撮る結果になりました。
レンズが明るい分だけ露出の面で有利になるため(ここではF2.2を使用)、今までで最もバーナードループをくっきり写すことができました。

Img_0630p

オリオンの左にある通称バラ星雲です。望遠レンズはこの日初めてトキナーのサンニッパを使いましたが、設計が古いため解像度はそれほどよくありません。
シャープな光学系でもう一度撮り直してみたいですね。どこか心が惹きつけられる美しい星雲です。

Img_0643ptest

オリオンの馬頭星雲周辺(トリミングあり)。オリオンの三つ星も惹きつけられてやまない星々です。宇宙史をひもとけば、その理由は歴然ですが。

Img_0650p

最後に二重星団を撮って終了。体力も尽きました(^_^;)
二重星団も、そこはかとない"愛"の感じられる星の集まりです。撮っても撮っても飽きることがありません。

Camera: EOS40D(天体用改造)+EF24mm F1.4L USM、Tokina SD11-16mm F2.8 DX & AT-X AF II 300mm F2.8

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コメント

 精力的に活動されていらっしゃいますね。どれも綺麗な写真でじっくり拝見させてもらってます。
 冬場の観望地はわたしも開拓したいなと思ってました。またありがたく参考にさせていただきます。佐藤さんのような超人的行動力は無いので、片道3時間は私にはちょっと遠すぎます。まずは冬の晴れ間のために県内の観望地を開拓したいと思ってます。除雪されている地域で光害の少ない所、少しでも標高のあるところはないですかねえ。旧上川村あたりはどうかと思ってるところです。

こんにちは!やっぱり目を付けるところはみんな同じですね。旧上川村の県道227号線をずんずん奥に入っていくと、本名上川林道と名を変え、福島県の金山町へと続いています。県境の峠の標高は約1000m。バイクのライダー達のブログの写真を見ると、見晴らしもかなりいいようです。ところがこの林道もう何年も舗装工事中でして、室谷集落から4kmほど上がったところで通行止めとなっています(バイクでしたら抜けられます)。工事は10月31日で終了と看板にあるので、昨年まで2年連続で11月に行ったことがあるのですが、未舗装区間は鬼のように悪路で、すぐ引き返してきました。ジープじゃないと車を壊してしまいます。ここまで行かなくとも、空は狭いですが室谷集落周辺の農道で撮影できます。空の暗さは第一級ですよ。あと、まだ行ったことはありませんが、津川カントリークラブの駐車場はいかがでしょうか。宿泊施設があり、ビジターも1000円ほど払えば施設には入れるようです。晴天率は余りよくなさそうですが。

 こんにちは。やはり佐藤さんも行ってらっしゃいましたか。私も本名室谷間の林道は学生ころですから20年位前に何度か通ったことがあります。大き目の落石が道路上に沢山転がっていて車を降りて石をどけて通った事を覚えています。普通車だったので車のはらを結構擦っちゃいました。3年前くらいには金山町側から峠まで行ってきましたが、新潟県側はその時も工事中で通行止めでした。峠付近は光害マップからすると近県では最も期待できる場所ではと思いますが、残念ながら視界の開けた駐車できるスペースがあまり見当たらなかった気がします。
 わたしも冬の観望地に室谷付近と七名方面はどうかなと期待してるんですが、実際に積雪時に行ってみないと状態分かりませんね。津川カントリークラブの駐車場、候補に入れておきますね。ありがとうございまーす。

雪降ったらあのような山奥の峠道は絶対に除雪されることはないでしょうから、冬向きのスポットではありませんね。春か晩秋向きですね。冬は太平洋側に行かないとどうしようもありません。天気次第では猪苗代のあたりから晴れていることもあります。沼尻高原や箕輪スキー場周辺(横向温泉や野地温泉)は晴天率が高いです。よくこの辺へスキーしに来るのですが、晴れていることが圧倒的に多いです。あと、猪苗代湖から南へ下った山中、布引山周辺から羽鳥湖にかけてですかね。でも、郡山から西へ行くと湿度がさらに低くなる感じがします。事実、先日も2時間くらいはヒーターを使わなくてもレンズが曇ることがありませんでした。空気が乾いているんです。ですからETC1000円制度を利用して郡山以西へ遠征するのが王道だと思っています。

あと、11-12月限定ですが、わかぶな高原スキー場の中腹へ車で入れるらしいです。沼澤さんがどこかで書いていたのを覚えているのですが、11月に入るとスキー場の整備のため林道のゲートを開けるので通行できるようになるとのこと。実はぼくも昨年目を付けて足を運んでみたのですが、レストハウスへ行く途中の二股を右へ進むと中腹へ通じる林道になります、その林道へ入ったらすぐゲートが現れ通行止めになっていたんです。中腹(クワッドリフトを降りたあたり)へはもう1本、レストハウスの左の山腹から巻くように延びている林道も地図を見たらあったので、そこも行ってみました。でもそこは2kmほど進んだあたりで自然消滅していました。Uターンするのにめちゃくちゃ苦労した覚えがあります。さて、これからわかぶなへ下見に行ってきまーす。本当に入れるかな?

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