試写
台湾のFEISOL社から注文していたパノラマベースが届きました。
これは架台ベース部の直径が90mmあるGITZOの4型三脚に合わせて、既に持っている70mmのパノラマベースに追加して注文したもの。
直径2cm違うだけですが重量は400gほど重く、しっかりした剛性感があります。
ただ個体差なのか、クランプを締めると若干本体が上下し、ほぼ完璧な70mmのPB-70に比べややスムーズさにかけるきらいあり。
三脚にもオプション購入したスパイク石突きを取り付け、早速室内で組み立ててみました。
実際に300mmの望遠レンズを付けたカメラを雲台に取り付けてみましたが、いい感じ。
今までの組み合わせで一番がたが少ないです。これは期待持てます。
昼間あまりにもいい天気だったので、月が出てはいるけど実際に試写してみたくて夜胎内へ行ってきました。
ところが、日が暮れると一気に雲が湧きだし、特に北の空は全面曇ってしまいました。北極星もカシオペアも見えません。神林村に移動したのですが余計曇ってきたので、再び胎内へ。
持倉集落郊外の農道でセットアップし、北極星の代わりに同じような高度にある南の空の木星をポーラーファインダーで覗いてみました。
懸念していたパノラマベースの歪みも、実際に総重量5kgオーバーになる機材を載せるとほぼ解消。とてもスムーズに、かつ正確に木星の導入に成功。
次に月にカメラを向けてみました。カメラ側自由雲台のクランプを締めたときにもほとんどずれが生じず、一段増した安定感を実感。
持倉集落郊外の農道から、ヘンな形の雲と稲刈りの終わったばかりの田んぼをパチリ。
この場所、胎内平から2kmしか離れていないのだけど、より空が広くちょっとだけ暗いのでたまに立ち寄ります。しかし霧が発生しやすい地形らしく、いつも天気はイマイチ。
この日、深夜に入ると雲は消滅し始めました。
2時にトイレに起きたとき外に出てみると、ありゃー、快晴に近い状態です。オリオンが高コントラストで見えます。
2時40分ぐらいに月が沈むので、この日の明け方にかけては素晴らしいコンディションだったことでしょう。オリオンにおやすみを言いながら、後ろ髪引かれる思いで再び布団に潜り込んだのでした。
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佐藤さま
なかなか良い感じですね。なんかいけそうに思います。TOAST-Proも広角系としてフットワークは良いのですが、「長い玉」だと元祖TOASTの方が安心感がありますね。成功報告を楽しみにしています。
投稿: 天狼星 | 2009年10月 2日 (金) 21時20分
いつもコメントありがとうございます。トーストプロでも恐らくは同じくらいの時間300mmをガイドできるのでしょうけど(メーカーの方によると、300mmを10分ガイドしている人が何人もいるとのこと)、カメラアングルを大きく変えるとき、よほど静かに丁寧にそっと変えてあげないと三脚が微妙に動いてしまうことがあります。ましてやアルカスイスのような油圧を聞かせた自由雲台だと回転させる際かなりテンションがかかるので尚更です。その点初代トーストだと重いので安定感があり、この手のミス防止に効果があります。ここが一番の要因なんです、望遠レンズのガイド用にトーストにこだわっているのは。安心感~例えそれが心理的なものだとしても~やはり気をもみながら撮影するのは楽しくないですから。
投稿: 佐藤俊彦 | 2009年10月 2日 (金) 22時37分
佐藤さん、こんにちは
この雲と月の写真は、反射星雲を観ているようで、幻想的です。実際に星雲の近くまで行けたらどんな風に見えるのでしょう?
私もこの辺りに行くことがありますが、とにかく新発田から離れるほど、空は良くなりますね。神林のポーラスターまで行ってしまうと今度は村上の灯りが、強くなりますが。
胎内に良く来られるようですが、胎内平の駐車場より
R290沿いの高坪山南斜面がお勧めですよ、春には残雪の飯豊が見える場所もあります。
投稿: tantan | 2009年10月 6日 (火) 13時09分
ぼくはtantanさんのHPは隅から隅まで目を通しています。よって、既に高坪山南斜面でも撮影しているんですよ。ピンポイントで同じ場所を見つけることができました。ただ、やっぱり集落の外灯の影響があるのが気に入らないですね。もう少し関川村方面にR290を行くと、最近できたバイパスの鉄橋付近にもっといいポイントを見つけたのですが、残念ながらバイパスの完成と同時にその橋には例によって例のごとく外灯が4本建てられ、使えなくなりました。ぼくは胎内周辺に4箇所ポイントを持っています。ブログでは一口に胎内と表現することが多いですが、実際一番よく行くのは胎内スキー場風倉ゲレンデ入り口駐車場が多いですかね。こちらの方がホテル周辺の外灯の影響が少なく、南から東にかけての空が胎内平より暗いです。また、人の出入りが全くありませんので、その点気が楽でもあります。
投稿: 佐藤俊彦 | 2009年10月 6日 (火) 22時33分
恐れ入りました。
私より胎内にお詳しい!あのバイパスは必要なんでしょうかね??
私は撮影したことがありませんが、風倉ゲレンデ駐車場は良いかも知れませんね。
高坪山のピンポイントの奥に入られたことはありますか?神社を過ぎて砂利道を上ると飯豊がよく見えます。高圧線を上手く避けないと撮影は難しいかも知れません。あと、右手の尾根の側にも魚眼で全天撮影出来そうな、すばらしいポイントがありますが道路が崩壊しかけていてるのと熊がちょっと怖いです。
そのうち何所かでお会いできますね。
投稿: tantan | 2009年10月 8日 (木) 17時46分
小長谷の奥の神社のことですね。そこから先は行ったことないです。確かに地図を見ると、その神社の少し手前から道が枝分かれしており、その道はかなり上の方まで伸びています。今度下見してみます。その隣の鋤江の奥の林道は下見したことがあるのですが、いい場所はありませんでした。
風倉はいいですよ。その道をずんずん進むと胎内スキー場正面の長いリフトを上がったところまで車で入ることができます。正面ゲレンデ側から入ると超絶悪路ですが、こちらから進入すると三分の二が舗装されており、普通車で大丈夫です。特に立ち入り禁止の看板もありません。しかし、上に上がると新発田の街明かりが一斉に飛び込んでくるので胎内平より明るい。上を目指せばいいってものでもありませんね。(飯豊方面は視界が開けて、高坪山よりよく見えますけど。)
投稿: 佐藤俊彦 | 2009年10月 9日 (金) 01時20分