さて、今日は待ちに待ったハレアカラへ行く日。
やっと熟睡できたので、早朝から快適気分です。朝のビーチはいいですね。散歩している人、ジョギングしている人が大勢。
ちなみにマウイのリゾートホテルは宿泊者のみしか立ちいることができない一部の区画を除き、誰でも敷地内に入れます。
そのため、リゾートホテル・ホッピングが流行っているとか。どのホテルも美しい庭園を持っているので、確かにこれはいいアイデアです。
ところで、ハレアカラとはハワイ語で太陽の家という意味。その意味をぼくは翌日体感するのでした。
3055mの頂上まで車で上がることができ、四駆車限定のハワイ島・マウナケアとは違い、普通車でOKです。
ハレアカラへ登るツアーは大きく2パターンあり、ひとつは夜明け前にホテルを出発し、ご来光を拝むというもの、もうひとつは午後3時前に出発し頂上で日没を見学、その後スターウォッチングをするというもの。
ぼくは初めての土地へ旅行する場合、できるだけ一度は現地のオプショナルツアーに参加するようにしています。ガイドさんから貴重な情報を得ることができることが多く、のちのち役に立つからです。
レンタカーをベタで借りてはいたけれど、いきなり3000mの頂上まで車で運転するのは不安ということもあったので、今回はツアーに参加してサンセットを見てきました。

標高3000mクラスの山に登るのは数年前のマウナケア以来です。
マウナケアより標高が約1000m低いのでマウナケアよりは透明度がかすかに劣る気がしますが(しかもこの日は少し薄雲がありました)、それでも大感動。日本では同じ3000mクラスの北アルプスなどでも、よほど条件が良くない限りここまで鮮やかな色彩は見られません。
ハレアカラ山頂にもマウナケア同様、天文台が置かれています。
ガイドさんの話によると、太陽を専門に観測する世界最大の天文台を建設する計画もあるそうです。晴天率90%を誇るハレアカラならではです。
ここがハレアカラの核心部。頂上直下に拡がる噴火口群です。
明日は昼間、ここを一人でハイキングする予定。実はこの風景を見た瞬間、そう決めました。
ガイドさんがお客さんに天体望遠鏡で星空を案内している1時間ほどの間、ぼくは隣で天体写真撮影です。
丁度月のいるあたりが天の川の一番濃い部分。残念ながら雲が少しかかっていたので、あまり美しくは撮れませんでしたが。
2枚目の写真は反対側の北東の空です。カシオペアを中心に広角レンズで撮りました。
地平線近くが水色っぽく写りました。これは月の影響なのでしょうか。初めての経験なのでよくわかりません。こちらの方角には町はなく、光害はありえないのです。
3枚目は、レンズを50mmに付け替えて撮ったカシオペアの全景。
4枚目がおなじみ、白鳥座付近の天の川です。
光害カットフィルターのP2は付けていないのですが、よく写ります。新月期の胎内平の午後10~11時くらいの平均的な条件の時と同じくらいには写ります。
これで月が出ていなかったらすごいことになるでしょうね。
撮影している合間には、ガイドさんからミード社の大口径シュミカセで導入した様々な天体~木星、アンドロメダ、月、二重星団、リング星雲など~を見せてもらいました。
木星と月は今年の胎内星祭りで見たものより、ディテールがくっきり見えたと思います。
中心部をどアップで狙ったアンドロメダ銀河の迫力も凄かった。
口径が20cm以上の望遠鏡ともなると、眼視も楽しいですね。
最後の写真は、ぼくたちが天体観測をしたカラハク展望台駐車場から見た下界の風景です。予想通り、カフルイの街明かりがダイレクトに飛び込んできますので、西の低空は光害の影響が出ます。
ハレアカラ山頂付近の複数ある展望台は全てこの街明かりが入ってきてしまいます。
より完璧を求めるなら、Sliding Sands Trailに入り、20分ほど歩いたところで撮影するといいでしょう。もっとも歩きが入るので、ポータブル赤道儀が前提になりますが。
ちなみに現地の絵はがきで、ここで撮影された素晴らしい星野写真をたくさん見かけました。
ハレアカラ以外の風景写真もそうですが、マウイ島の絵はがきのレベルはとても高いです。もともと芸術家が多く移住している島だけに、アートの感性は独特のものがあります。
この次来るときはこういうアングルでこういうものを撮ってやろう、というインスピレーションをそれらの絵はがきからもらいました。
Camera: Canon EOS7D & 天体用改造40D + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HSM, 18-50mm F2.8 MACRO EX DC (最後の夜景以外の天体写真はポータブル赤道儀を使用)
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