TOAST PROが到着した
ポータブル赤道儀TOASTの後継機種TOAST PROが先日我が家に到着した。
先代のTOASTは重すぎるという弱点があった。重量3kg、カメラとレンズ、雲台を含めると5kgをオーバーする。すなわち、これはゴーヨンを装着するのに等しく、最低でもシャフト径32mmの三脚を用意しなければならないことを意味する。
三脚に取り付ける雲台も最大級のそれを用意しないとたわみが出てしまう。
何回かの試行錯誤の末、ぼくは(多くの人がそうやっているように)TOASTを直接三脚に取り付けることにした。
ただしこれだと微動が付かないので、極軸合わせに神経を使う。上手くいくときは2-3分ですっと合ってくれるが、合わないときは10分近くかかることもある。レンズを交換するときは極軸合わせをし直すことが望ましいが、それが実に手間だ。
今回の新製品は重量が半分の1.5kgなので、それらの苦労がご破算になる。
三脚は28mmのものでもよくなるし、雲台も耐荷重5kgの中型スリーウェイ雲台が使える。
さて、ぼくは三脚への取り付けにスリーウェイ雲台ではなく、マンフロットのギア付きジュニア雲台401を2軸改造したものを採用してみた。
これはメーカー側でサンヨン以上のレンズをTOASTに取り付けるときに推奨していたもので、メーカーのHPの解説を参考に、自分で改造したものだ。
でも実際使ってみると、性に合わなかった。ギアが(マンフロット製品は軒並みそうだが)硬すぎ、サンヨンにはオーバースペック気味。自由雲台の方がずっと快適だ。かといって耐荷重は5kgまでしかないので三脚側にも使えない(使用したけど、やはりたわみが出た)。この微動装置は本当に便利なのだけど。
でもTOAST PROの登場で日の目を見ることになりそう。
(写真が赤みがかっているのは、赤外カットフィルターを換装した天体専用カメラで撮ったから。昼間の写真を撮るとこうして赤みがかるのです。)
天気も日曜はよさげだし、意気込んで出かけた先は標高1410m、山形県と福島県の県境にある白布峠。ところが日没と共に雲が一斉に湧きだしてきて、風もびゅーびゅー吹き始めた。
現地には、既に本格的な天体望遠鏡をセッティングし終えたハイアマチュアの方が4-5人待機している。いつも人っ子一人いない場所で撮ることが多いので、緊張すると同時に子持ちが高ぶってくる。
しかし天候は悪化するばかり。1時間半待ったところで見切りをつけ、帰途についた。
帰る途中、三川温泉スキー場に立ち寄り、下見。
こちらもかなり曇っており、撮影はできない。
冬スキーしに来ると向かって左側のカート場の広場に車を停めていたので、今までてっきり駐車場はここしかないと思いこんでいた。
沼澤茂美さんの本でここの駐車場が紹介されているのだが、今回初めてもう一つの駐車場を発見した。そこは道路の反対側、右側のそれだ(写真参照)。
うん、ここならいい。夜空の環境的には胎内天文台の駐車場に匹敵するだろう。
新潟市方面が若干明るいが、胎内から見る新発田市方面の明るさと五十歩百歩。
視界も広く、今度来てみたいと思った。
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