カメラを冷やさないと・・・
今夜も晴れたので、次なるテストをすべく胎内へ。ただし、今日行った場所は初めて撮影する場所です。既に下見済みで、場所は持倉集落近郊の農道。
周りを水田に囲まれており、なんと蛍が舞っていました。う~ん、幻想的。
この場所は視界が胎内平よりうんと広く、空もほんの少し胎内平より暗いです。
村上の山奥の天蓋高原は別として、新発田から車で30分前後で行ける場所としてはピンポイントでベストの場所と言えるでしょう。
晴れたとはいえ筋雲が空の半分を覆っており、しかも今年一番の蒸し暑さで湿気はものすごいものがあります。レンズも曇る曇る。
23時を過ぎたら一瞬雲が切れたので、その合間を縫って10枚ほど撮りました。
昨日200mmの望遠レンズの追尾が上手くいったので、今日は同じシステムで究極の目標である300mmの望遠レンズにトライ。
ポー赤に取り付けているカメラ用の雲台にかすかにたわみが生じるようで、200mmに比べると1mmほどレンズがお辞儀しますが、それでも3分の追尾に成功。しめしめ。
でも昨日や今日みたいに条件の悪いときだと、光害防止フィルターを付けなければまとも色は出ません。このフィルターがくせ者で、露出をノーフィルターの時に比べて倍かけなければならないので、ISOを1600に上げても3分では足りないのです。
なので、実践で使えるチャンスは多くはなさそう。やや星像も肥大しがちなので、三脚もやっぱりよりごついヤツにしないとなりません。300mmの壁は厚いですね。
RAWを現像してみると思っていた以上にコントラストが悪く、しかも湿度と高温のためノイズがいつもの倍以上出ています。
アップしたのは広角レンズによるものでISOは800ですが、無数のカラーノイズが浮いているのには正直がっかりしました。
デジカメは温度が上がれば上がるほどノイズが増えるので、夏場の撮影では特に冷却改造したカメラを使う人が多いです。もっとも、もっと本格的な人はオールシーズン冷却CCDカメラ(一眼レフカメラではありません。高いものは100万近くします)を使っていますが。
初めてその必要性を認識した次第。
しかしながら冷却改造はどの機種でもできるわけではなく、近年モデルチェンジのスパンが短くなってきているので、天体ショップでも改造に及び腰になってきております。
現在入手可能なのはキャノンのEOS50Dしかなく、その下位機種のX3は、X2のときはできたのに動画機能が加わることによって実装部品が増えたため、冷却板を差し込むスペースがなくなったとかで改造不可能になったと某ショップの店主が話していました。
あまりしたくはないのですが、夏場はコンポジットの枚数を増やしてお茶を濁すしかないようです。
写真1枚目:天の川は何度撮っても飽きることがありません。究極の天の川を撮ることが目下の夢。どんな山奥でも光害の影響を受ける日本では難しいかも。
写真2枚目:白鳥座付近の天の川。肉眼ではこのとき雲は見えなかったのですが、異常に湿り気を帯びた大気が低空を覆っていたようで、被りが生じています。お手上げです。
(左下に秋~冬を代表する銀河、アンドロメダが写っています。)
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