白鳥座の雄姿
ポータブル赤道儀を使ったシステムでは、通常300mm(実用的には200mmまで)までの望遠レンズが精一杯の焦点距離です。この範囲だと、球状星団は大きめのそれでしたら捉えることはできるものの、そもそもほとんどの球状星団は小さいため、本格的な天体望遠鏡でないとその美しさを堪能することは難しいです。
見つけるのも一苦労。双眼鏡で見ても星と変わらないため、星雲なんかと比べると10倍はレンズで捉えるのに苦労します。
写真はM5。ピクセル等倍近くにトリミングしています。
でも、ぼくは球状星団にとても惹かれます。ある種の求心力があるんですよね。形状的にもそうであるように。
ほんと、梅雨の時期は星を見るのには難しい時期なんですね。切に思います。
25日夜も山形県小国町の山奥まで出かけていったんですが、本曇りに近くなり1枚も撮影できず(その代わり、水田もなにもない山奥の草原に蛍が舞っていたのには感動しました)。
26日夜は村上市の天蓋高原へ行ったのですが、ずっと薄雲がかかった状態。
でも、この高原はいつ来ても気持ちがいいです。気がとてもいいので、気持ちが明るくなるよう。
取りあえず雲の少ない北の方角にある球状星団などを狙っていたのですが、すぐそちら方面も見えにくくなってきました。
帰り支度をしていた23時45分、奇跡は起きました。
急に全天晴れ上がったのです。相変わらずシンチレーションは良くないものの、久し振りに見る満天の星空。
写真は白鳥座付近の天の川。前回はレンズテストを兼ねていたので拡散系のフィルターは付けませんでしたが、今回は星野写真の常として拡散系フィルターを装着。
中央にデネブ、その下には赤い北アメリカ星雲が、左には宝石をちりばめたようなケフェウス座、右上には新潟アルビレックスのシンボルでもあるアルビレオが写っています。
この1枚で満足したので、このあとすぐ撤収したのでした。
« 究極の天の川を目指して | トップページ | 奥只見の空 »
「天体写真」カテゴリの記事
- FlatAideProを試す(2017.05.06)
- 鷲のテイクオフ(2015.12.14)
- ジェミニアンの君へ(2015.12.13)
- 久しぶりの星野写真(2015.09.17)
- 流れ星3つ(2015.08.10)
コメント